SANDA30話ネタバレ感想!もう戻れないのは僕も君も同じで

SANDA

2021年7月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「SANDA」。

舞台は2080年の日本。国の貧困化に伴い超少子化となり文化の一切が滅び、人口の0.1%しかいない15歳未満の子供を学校が一斉管理するという寒い時代。そんな中、普通の14歳の三田一重が実は大昔に滅びたクリスマスの象徴・サンタクロースの末裔で特異能力者であることを同級生の冬村四織に強引に明かされる。満足な捜索もされず死亡扱いにされた親友・小野一会を捜してほしかったからで、三田の正体をたまたま見てしまった同じく甘矢一詩も加えて小野の捜索、学園の秘密を探る。

小野は何とか学園に戻ったが、自身の成長を自覚しており「未成人式を最後に学園を出る」と決意。その頃、三田は理事長にいよいよ「学園を変える」ための修行の一歩を踏み出した。指を1本犠牲にしながら「黒いサンタ」を目覚めさせたが、そんな時に件の生田目と会ってしまう・・・

そんな「SANDA」30話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

ここは理事長室。95歳の鉄留十予理事長の肩をサンタの三田が叩いている。

「サンタってのは赤い服しか着ないのか?」そう徐に尋ねた理事長に「えーっと、黒いサンタというのがいると母から聞いたことはあるけど自分はサンタと言えば赤ですね」と三田が返すと「そうかい、情熱や正義と言って押しつけがましくて下品だから私は大嫌いな色でね」と理事長。ここで穏やかに余生を過ごせればいいと言いつつ三田が来ると結構長時間肩たたきさせながら雑談を繰り広げるらしい。通いつめれば戦い方でも教えてくれるかと思ったのに・・・

すると「もっと強く叩け」と理事長。叩くというより殴りつけているような肩たたきにどんどん不安になる三田。すると「パキャ」いとも簡単に大男の三田の人差し指を折った理事長!そしてすかさず顎に蹴りを入れた!痛みと骨を折られたショックにたまらず倒れ込む三田💦その背中に理事長は「女子供に手加減すると痛い目に遭うんだよ。ここらで備えよかサンタ」と、10組の生田目がサンタの命を狙っていることを教えた。

なぜそんなこと、と三田が悶えながら問うと「やられる前にやってやろうや」と理事長はニッコリ。「あんたそれでも理事長か!?」と思わずツッコむも「そのくらいの胆力で立ち向かえと言うとるんだ」と一喝される三田。三田の胆力を鍛えるため、理事長は「私を一発本気で殴れ」と言って来た。95歳の老婆を本気で殴るなんて・・・

と、ふと顔を上げるとそこには黒髪で黒づくめの美しい女性が立っていた。え?理事長の幻覚!?💦
「老人を老人扱い、子供を子供扱いするうちは人と本気で向き合うことはできんと言うんだ。来いサンタ」そして向かって来たのは95歳の理事長。そうは言っても老人を本気で殴る意味とは?三田は理事長の攻撃を平手で受けながら「あなたを一発殴ったとて強い大人に近づけるとは思えない」と弱音を吐いた。

「フン」と理事長。「誰も傷つけず汚れも知らぬまま立派な大人になれるか。このたわけ
珍しく厳しい顔で叫んだ理事長を見て、三田も腹を決めた。先程折られた指は赤黒く腫れて、相手の肌の感触や痛み、そして自分の痛みも感じなかった。互いの痛みをないものとして割り切って行動する、それが大人になるってこと・・・?

一発本気で顔面を殴った三田に吹っ飛ばされた理事長は高らかに笑いながら「黒いサンタだや」と言った。三田は黒い姿になっていた。
その驚きよりも95歳を殴ったことに慌てる三田に理事長は平然と「大人への第一歩ってとこかね、ようやった」と褒めた。今までのどんな罵倒よりも胸に刺さった。俺が目指す大人って老人も平気で殴れるようにならないとなれないのか?次変身した時また黒だったらどうしよう?元に戻った三田がぼんやり考えていると・・・

「あのっ、覚えてます?生田目ですー」
件の生田目と再会してしまった三田!何を話すと言うのか・・・💦

SANDA30話ネタバレ

枯れ専?生田目

理事長との修行後、件の生田目と会ってしまった三田。生田目はまた枯れた植物が植わった植木鉢を持って「私友達少ないからすぐわかりました!お久しぶりです!」と気さくに三田に話しかけた。

そして続けざまに「私の事避けてました?」と直球の質問。引きつり笑いで「とんでもない!💦」と即座に返事をした三田は思わず顔を背ける。修行したとはいえ生田目と真っ向から向き合うのはまだ怖い。迫力ある純粋な笑顔は気圧され直視できないのだ。枯れた植木鉢持ってるのも不気味だし・・・そう思いながら「いつもそうやって枯れた植木持ち歩いてるの?」と尋ねてみた三田。

「えへへ、お恥ずかしい・・・枯れた植物が好きなんです。そばにあると安心できて
聞いてみるといつも学内を散歩しながら枯れた植物を探し回っているんだとか。今日はあまりいいのがないなーと言いながら日陰で湿っぽい人通りのない場所ばかり歩く生田目の後ろを無意識について行きながら三田は「何で枯れた植物が好きなの?」と本心から聞いてみた。

「私は大人殺しの10組ですよ?きっとどこかおかしいんですって」
そう言う生田目の背中を見ながら三田の心はサンタになっていた。「生田目はお前さんの命を狙っとるよ」理事長の言葉が脳裏に聞こえた。やるなら今だ。黒いサンタは子供だろうと容赦しない。水に一滴黒を入れただけですべて濁るように、もう以前の自分には戻れない気がする。なら今、正体を明かして体罰や痛い目に遭わせることも厭わないのでは?こいつは大人を殺し、俺のことも殺そうとしているんだぞ?悪い子供にはお仕置きが必要じゃないか。

「・・・ハッ!?」
よからぬことを考えていた三田が気が付くと、生田目は三田の手を引っ張っていた。「見て!落ち葉の山見つけました、今日はラッキーですよ。ホラあなたも触ってみて」そう言う生田目は落ち葉の上に座りながら三田の手を引き、そのまま落ち葉の上に寝転んだ。三田にも同じようにさせながら「目をつぶってちゃんと葉に触れてください」と言って生田目は落ち葉の感触を味わい始めた。

「確かに、枯れた植物がなぜ好きかよく考えたことなかったです。この水分の抜けた感触と瘦せ細った葉脈や茎に触れていると・・・」
「母の手を思い出すからかも」

生田目の母親の思い出・・・?

作り物の母の思い出

枯れた植物が好きなのは、母の手を思い出すから。そう言いながら生田目は静かに母との思い出を話し始めた。

この時代でも「手を若返らせる」という技術はまだハードルが高いらしい。生田目の母は美容医療によって20代の顔をしていたが、唯一手だけは40代だった。生田目が初等部の頃から母の顔は帰省するたびに変わっていった。生田目10歳のある日、再び会った母は鼻を整形したてだったようでガーゼを貼り、目は異様に大きくまつ毛も長い不自然すぎる顔になっていた。

「皆やってる基本的なことよ。虫歯ができたら歯医者に行くようにシワができたら美容外科に。美しさと若さはこの時代大きな財産なの、わかるでしょ?」そう言って生田目の顔を撫でる40代の母の手を感じながらも生田目は「私の目はお母さん譲りだったはず」と思った。が、満面の笑みで「うんっ!」と返事をした。

母がかつての笑顔を忘れないためには、母似の自分が笑い続ければいい。そう思ったら生田目はどんどん作り笑いが上手くなった。若さに固執する母を恐れて父も兄も出て行ってしまった家には所狭しと観葉植物が飾られていた。その中で、家族を繋ぎとめられるのは私の笑顔と母の手だけだ。最初は家族4人が写っていた写真も、植物が伸びて両親と兄の顔は隠されてしまっていた・・・

母とベッドに入りながらつけていたTVには若さを保つサプリメントのCMが流れていた。その時生田目は風呂に行ってくるから待っててとベッドを出た。その背中を見送りながら何か考えているような母。
風呂を出て洗面所のゴミ箱を見ると、おびただしい量の様々な種類の薬のゴミが捨てられていた。顔の変化だけでなく、薬やサプリの量も増えてる。このままじゃよくない、何とか止めないと・・・生田目は子供ながらにそう思った。

「お母さん・・・」意を決して生田目は尋ねた。
「最近体壊したりしてない?大丈夫?」そう言って顔を覗き込む娘に母は「何でそんなこと聞くの?」と聞き返した。お母さんが大好きだから心配で、と言うと「優しい子ね」と母。そんな母の手をそっと握る生田目。「そりゃ心配だよ、だってホラ、何だか体もすごく軽くなっちゃってるし・・・」

と、母の手を持ち上げた瞬間。
母の片手は「物」になっていた。腕から斬られ血が滴る手に・・・💦

意味はなくても求める手

10歳の生田目が持ち上げた母の手は切断されていた!!もう片方には無骨な鉈が握られていた。どうやら母は自身で片手を切り落としてしまったようです💦

「ごめんね二海ちゃん驚かせちゃって。でもね・・・」
「お母さん、これでやっと全身若くなれたよ!!」

切り落とされた母の手を落とし呆然とする幼い生田目を、母は切り落とした腕と残った手で泣きながら抱きしめた。「この手が耐えられなくなっちゃったの!二海ちゃんみたいなピチピチの10歳にはわからないでしょこの気持ち!ねぇ!!」若さこそ至上のこの時代に少しでも老いた部分があってはいけない。そう信じ込んでしまった母の傲慢な苦しみを、生田目は母という一番身近な場所で目の当たりにしたのだ。

でもこれでわかった。もう母も私も笑顔にはなれない。唯一家族を繋ぎとめる手もなくなってしまった。だったらこの家なんて何の意味もない。そう思った生田目は、母が腕を切り落とした鉈で母を斬った。そうして生田目は「大人殺し」を犯したのだった・・・

「不思議なことに、亡くなった母の顔には幸せだった時の面影が戻っていたから後悔はしてません」「この国で年を取っていくことがそんなに苦しいなら早くラクにさせた方がいい。そう大人に対して思うようになってから気付いたら10組に」落ち葉の上で寝転ぶ生田目はそう話すのだった。三田は甘んじて聞いていた。「でも、」

「出来ることならまた母の手に触りたいな。あの大きくてカサついた手に」
そう言いながら生田目は落ち葉の上で手を動かしている。何かを探っているその手は、本気で母親のことを思い出そうとしているんだ。そう思った三田は「話してくれてありがとう」・・・次の瞬間、ビクッとする生田目。

三田に目を背ける生田目の手から、あの母の手に似た感触を覚えていた。三田がサンタになり生田目の手を握ってしまったのだった!💦
え!?バレちゃった・・・!?💦

SANDA30話感想・まとめ

三田と生田目が会うと怒涛の展開になりますね!?💦まさかの過去の話から正体自分でバラしちゃうなんて・・・読者に「予想」をさせないつもりなのか!?💦

さすがの生田目も三田=サンタだとは思ってなかったみたいですね。生田目が母との思い出をなぜ易々と話したのか疑問でしたが、三田を普通に学友みたいに思ってたこと、そして自分に少しでも興味を持ってくれたことが嬉しかったのかもしれませんよね。友達少ないのはやはり「大人殺し」のレッテルを貼られているから?大人に対しては「早く楽にさせた方がいい」という思いがわかったけど子供にはどう思っているのかも知りたいですよね・・・

そして若さに固執するあまり自身で手を切ってしまった生田目の母。このシーンは前作「BEASTARS」のメロンの過去にも通ずるなと思いました。自分が追い求めたことで大切な存在を失い、その穴を埋めるように部屋を飾る様とか、結局それで一番大事な「子供」に盲目的になってしまい報いを受けてしまう所など・・・板垣先生は割と母を「呪い」のように描き、男家族を吐き捨てるような描き方をしますよね。なぜなのか、それは板垣先生の自伝漫画「パルノグラフィティ」に書かれています。そちらもぜひ。

様々な考察が飛び交う中でまたうっかり生田目の前でサンタになってしまった三田。どうなる三田!?
次回も楽しみです!

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今回は、「SANDA」の30話ネタバレを紹介しました!

が…

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部屋を植物で飾り、家族写真がだんだん植物で埋もれて見えなくなるという描写が不気味で怖くて上手いんですよね・・・

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