2008年2月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「弱虫ペダル」。
総北高校に入りたての小野田坂道は最初、アニメ研究部再建を考えていたがひょんなことから出会ったロードレース経験者の同級生・今泉俊輔と鳴子章吉とロードバイクという乗り物のおかげで自転車の物語が始まります。個性的な先輩やライバルたちとしのぎを削って成長していく中で、小野田は様々な出会いも経験します。
その中で出会ったMTBの皇帝・雉弓射とカフェでしばしティータイムを楽しんだが、雉はずっと「小野田と勝負する」ことをやたら意識していました。というのも、雉がわざわざ群馬からやってきた理由は「MTBでトップで居続けるために新しい目標とワクワクするチャレンジが必要」で、それを小野田に直接教えてもらおうということでした。そして雉が小野田の前で掲げた目標は「MTBとロードのダブルタイトル獲得」・・・!?
そんな「弱虫ペダル」661話ネタバレを紹介します。
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前話までのあらすじ
カフェまでの道のりをロードレースで勝負しようとした小野田と雉だったが、雉は信号のタイミングを見誤り停止。勝負はおあずけとなってしまった。
雉は信号のない山中を走るMTBの皇帝、だがロードレースは公道を走るので練習では信号も加味しないといけない。小野田は地の利があってのアタックだったかもしれません。先にカフェに着いた小野田が雉を心配そうに待っていると、雉が信号待ちしてたと駆け上がって来た。転んだり迷ったりしてなくてよかった、と2人は楽しそうに笑い、カフェへ入店。
無料チケットのシュークリームとコーヒーセットが運ばれてきた。男子学生があまり敢えて味わうことのない香り高いコーヒーと大きくてずっしり重いシュークリームに戸惑っていると、店長が「僕もサイクリング行くよ」と話しかけてきた。だから寒咲サイクルが配達に来るようです。小野田と雉がお互いに「インハイ2連覇」と紹介するも、店長は2人共ってことはないだろうと去ってしまったのでした☕
しばし堪能してから「次は3連覇?」と小野田が尋ねると「そだね」と即答の雉。ボクなんか全然💦とか話しながら席を立つ。帰り際、小野田は律儀に寒咲兄妹の分と雉の家族分のシュークリームをお土産に持たせたのでした。すると「帰りはゆっくり走らなきゃ、勝負はできないね」と雉。そりゃシュークリーム傾くし、と小野田が少し俯いて自転車を出そうとすると「来年の夏までは」と雉。その言葉にザワッとする小野田。
その頃、寒咲サイクルでも兄妹が雉について話していた。
最初は雉が小野田をMTBに誘いに来たのかと思ったけどその逆で、「新たな目標とワクワクするようなチャレンジを探しに来た」と言ったそう。MTBで常にトップに君臨するのはとても大変で、皇帝とはいえすぐ後ろを吉丸雷音や他の選手も追いかけてきている。だからそのワクワクを小野田くんなら教えてくれると思ったから。
「小野田くん、俺は来年の夏ロードを走るよ。今決めた」
「来年の目標はMTB3連覇とロード個人総合優勝のダブルタイトルだヨン!!」
ドクン、となる小野田の胸。本当に雉と競う機会が来る・・・!?
弱虫ペダル661話ネタバレ
ダブルを狙う力量
小野田と雉は貰ったチケットでカフェメニューを堪能した後、カフェの駐輪場で「ダブルタイトル」の話をしていた。先程雉をイケメンだと盛り上がっていた女性客2人が小野田たちを見てまた盛り上がりながら帰って行きました。
マウンテンバイク3連覇とロードレースでの優勝、2つの競技での優勝。つまりは二冠を目指すという3年生での目標を掲げた雉の言葉を圧倒されながら噛みしめる小野田。小野田はずっと胸がザワザワしているけど雉は「面白そうでしょ?」といつもの調子で言っている。小野田は若干雉がロードに興味があるということを意外そうに思っているみたいだけど、雉はゆっくり話し始めた。
世界的に見れば近年ではMTBのようなオフロード系の選手がロードのトップレースを走る事例は珍しくない。平地でも山でもオフロード系の選手が何度も優勝しているそうです。というのもオフロードで鍛えられた持久力や瞬発力、パワー、バランスやテクニックはロードでも応用できるしその自信があると雉は言います。
そう言いながらトレードマークであるサングラスをかっこよく装着した雉を小野田はただ衝撃を受けながら聞いていたけど、自転車を握る手に思わず力が入る。そして雉も「いきなりは無理だからもうちょっとロードを勉強して練習しないとスペシャリストには勝てない」とヘルメットを回す。でも来年まではまだ時間があるし、不可能ではないヨン!ミッションポッシブル!と胸を張るのでした。
それじゃ戻ろう、と雉は先行して元来た道を下って行く。その背中を見ながら小野田はまだ雉くんは2つの目標を叶えようとしててすごいなと圧倒されていました。雉はまた「シュークリーム守るため」と段差を見ると自転車ごとジャンプし、着地もできるだけ衝撃を少なくストンと降りてくる。すると突然小野田の方を振り返って「さっきの話、逆にロードの選手がMTBのトップレースで優勝した事例はない」となかなか厳しい現実も教えてくれた。MTBは小さい頃から乗ってバランス感覚やスピードに慣れないと難しいのだと言う。
MTBは衝動と本能と反射、メッチャ大事だから。
そう言ってニヤッと笑う雉のサングラスに小野田の顔が映る。雉がロードも手足のように扱えるのはやはり幼少期から培った賜物なのでしょう。
雉くんのあの自信たっぷりな笑顔、本当にダブル獲っちゃいそうだな~!と小野田は何だか他人事のように思うのでした。
キミだけの武器
雉から「MTBの自分がロードでも勝つ」自信満々なことを聞いた小野田。いずれ雉と直接対決することになるかもしれない・・・
そして寒咲サイクルに帰って来た小野田たちは自転車を返し、雉は通司とこのロードよかったですという話を、小野田は幹ちゃんにシュークリームのお土産を渡していた。やがて雉の父親の車が到着し、雉は車に乗って群馬まで帰って行きました。
雉の車を見送りながら小野田と通司は雉の話をし始めた。「MTBチャンピオン雉弓射・・・あいつのバイクさばきどうだった?」「めちゃくちゃ凄かったです、手足のように乗りこなして」その後ろで幹ちゃんはずっとシュークリームに夢中です(笑)
そして通司は核心をついてきた。
「インハイロードに出るって言ってたか」小野田は今一度向き直って「はい!!」と力強く返事をした。
だけど何でそれを知っていたか小野田はわからないので聞いてみると、通司は3年生の集大成突き詰めるとなればそうだろうなと思ったと。雉が真っ向勝負で敵になる。一対一なら相当手ごわい相手。お前の気持ちはどうだ?と通司は小野田の本心も聞き出そうとしていた。
小野田は少し俯いて「初めはすごくびっくりしてしばらく言葉が出なかった」と正直に言った。でも本心はここからだった。
「時間が経った今思うのは、楽しみだなって」
そう言ってちょっと自信はなさそうだけど笑顔を向けた小野田。これには思わず通司も口をぽかんと開ける始末。
雉くんとは本来同じレースでは走れないのにインハイに出たら同じレースを走れるってこと。もちろん自分もインハイメンバーに入れるように頑張らなきゃだけど、もし来年走れるなら同じ景色を一緒に見ることができるんだなって思ってます!
そう言って目線を遠くに向ける小野田の顔は清々しいほどいい笑顔なのでした。その様子を見て通司も笑い、頑張れよキャプテンなんだし、と餞別のように小野田の背中を勢いよく叩いたのでした😊その2人に幹ちゃんがお茶淹れたよと話しかけた。実は小野田と兄が話している間シュークリームに夢中だった幹ちゃんはいそいそとお茶の準備をしていたのでしたw
すげぇな。「厄介なのが敵になった」とかの畏れや敵意ではなく「楽しみ」って言える、それは小野田の最高の武器だ。
無自覚らしい小野田は空を見上げて来年への思いを馳せる。御堂筋くんや真波くんに、雉くんを紹介したら何て言うかな。楽しみにしている小野田が見上げる空はとても高く澄んでいるのでした。
もう一つの場所と再会
MTBの雉くんを最高のライバルで友達である御堂筋や真波に紹介できる日を楽しみにしている小野田。一方で小野田に思われていた真波は・・・
神奈川県箱根町の山中にあるコンビニの駐車場。何やら自転車がたくさん並び、生徒たちが挨拶を交わしています。そこにやって来たのが箱根学園自転車部の新キャプテン・真波山岳だった。「準備できてる?悠人」と車で待機している新開悠人に爽やかに声を掛ける真波だったけど、よく見ると真波は髪ボサボサ、上下ダルダルのジャージといういでたち。いや一番準備できてないの真波じゃん!💦
間に合わないかと思ってギリッギリで来た✨となぜかキメてるけど、真波の遅刻癖とマイペースっぷりは相変わらずみたいで着替えるから悠人に車内譲ってほしいってことだったみたい💦たまにキャプテンらしいこと言ったと思ったのに全然じゃないすか!と悠人が渋々降りて来た、どうやらこの日は箱学自転車部の大事な日。悠人は1年生なのでよくわかってないみたいだけど、他のメンバーは3年生たちを待っていたみたいです。
そう、この日は「追い出し親睦ファンライド」!箱根学園の恒例行事で、次のインハイ候補が3年生と勝負をして追い抜けるかを試す行事の日だったのです。去年真波も先輩・東堂尽八と戦って唯一追い抜けなかったという経験があります。この後去年インハイメンバーである泉田、黒田、葦木場がやってくるらしく、他のメンバーはせわしなく動き回りながら緊張したり走行120kmとか言われてびっくりしたりとガヤガヤ。
後半レースになるんすよね?と悠人が真波に尋ねると、真波はパンを頬張りながら着替えながら「特別ゲスト来るよー」なんて暢気なこと言ってるし!💦いい加減真波の奔放っぷりにイラつき始めた悠人は「あの人キャプテンの自覚あんのかなー気が乗らないな途中で抜けようかな」なんてブツクサ。すると「よっ悠人。久しぶりだな」と声を掛けた者が。
特徴的な赤毛にはっきりした目鼻立ち、そして片手にかじりかけのパワーバー。
この姿は・・・悠人の兄・隼人・・・!
弱虫ペダル661話感想・まとめ
しばらく総北でのお話が続きましたが、久しぶりの箱学登場!しかも親睦ファンライド回で悠人の兄・新開隼人が来るってこれはファンにとっては嬉しい展開!!もしかして、大学生になった隼人と兄弟対決が見られる!?🔥
雉がロードでも活躍したいと思う背景には、自身の能力への絶対的自信があるからというのが如実にわかってきましたね。MTBでの頂点は一芸だけでは保てない、と雉もまた「肩書」とか「プライド」というのが小野田に比べるとハッキリしているなと思うけれど、「小野田と本気の勝負がしたい」という気持ちも紛れもなく存在していて、それでわざわざ群馬から来たんだなぁと改めて思いました。小野田はいろんなライバルに愛されているなぁ・・・😊
そしてその雉と対決するという未来の話をとにかく楽しみにしている小野田。読んでて「小野田はこうだよな」と安心した所もありますw連載当初から小野田はずっと「みんなと走るのは楽しい」と言っていて本当に楽しそうに走る姿が印象的でしたし、顧問のピエール先生にも「自転車の本質は楽しむこと、小野田はそれをレースでもやっている」と言われていました。いつか小野田と雉、御堂筋、真波が横並びで走る未来もあるのでしょうか・・・その姿を想像したら何だか目頭が熱くなります・・・✨
小野田がインハイメンバーになれるかも気になるし、次回からの箱学親睦ファンライドもどうなるやら!?
次回も楽しみです!
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今回は、「弱虫ペダル」の661話ネタバレを紹介しました!
が…
やっぱり、絵と一緒に読んだ方が絶対面白いですよね!
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懐かしいメンツが出てくるとテンションが上がるので、古参のペダルファンは必読!幹ちゃんの動きも面白いです(笑)
ぜひお手に取ってご覧ください!