少年が、出会いを通じて強くなる――。
そんな王道を、堂々と。
おとぎ話のような不思議で不気味な世界観に、バトルを乗せて。
第14回金未来杯優勝作品が、読み切り掲載を経て連載に!
全ての名作を過去にするような、新世代ハンティングファンタジーの開幕です!
前回までのあらすじ
人狼と呼ばれる異形の者が人間を食らうという恐怖が横行する世界。人狼に怯え暮らす森の奥の小さな村の村人たちは、一人の狩人を雇った。
しかし村にやってきた狩人・グリムは幼い見た目で尊大な態度。村の命運を託すには頼りなさ過ぎる……と、思いきや急にナイスバディの大人に変身? 謎のアイテムも続々! そして明らかに狼には見えないバケモノに変身する人狼……狩人志望の少年・ベローは戦いの中で成長していく……。
村を出たベローは、まずは狩人になるための選抜試験を受けることに。最終降車試験であるケイドロが始まった! 仲間を増やして目指すは全員合格! けれどなかなか一枚岩とはならず……それでも目標のため、涙をこらえて進め!
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レッドフード 13話 ネタバレ
狩人の適正
「一緒に狩人になるぞボンカース!」
涙ながらにベローがそう伝えると、傍にいたポルッツェンどころか現在敵のような立場の警察・グリムもボンカースが狩人になることを推奨するのでした。
その日暮らしをするためにこのアイアンワークスを利用するというのは、考えついてもなかなかできることではありません。その鍛え抜かれた体、そして胆力。狩人になってその力を振るうことをグリムは勧めてくれました。そんなグリムの冷静な言葉に、ボンカースは全力ポカン😳😳😳
グリムが語るところによると、つまりは「狩人は主人公じゃなくていい」ということですね。
どんな人間だろうと試験に通るほどの実力があればそれは戦力。人狼を絶滅させるにはただ強い人間が欲しい。単純ではありますが、ベローが試験開始前に語った理想と通ずるものがあるような気がします😌😌😌師弟~
人生を変える
とはいえあくまでグリムは試験官。ボンカースが適正ある人間だと認めつつ、試験に手を抜くことはないと宣言しました。そして、ボンカースの村を救うことができなかったことへの謝罪も。グリムとデボネアも当時ボンカースの故郷を守るため戦っていたのですね。要するにボンカースが憧れた英雄はグリムたちということです……なるほどこれはアツい。
さて、思い出話も終わったところで試験再開……その前に、グリムがここで試験官として一言言っていますね。正直人狼は人間の敵なんだから狩人になるのになぜ試験がいるのかと気になってはいましたが。
「殺意のない私すら出し抜けんようでは……狩人になっても死ぬだけだ」
選ばれた人間が狩りをすることで、狩人や狩人希望の人間も守られていたんです。多分。
それでも狩人組合に属さず狩りをしてるやつとか出てきそうですが……それはまた別の話ということで( ˘ω˘)スヤァ
作戦D
ベローは二人に号令を出し、作戦Dを決行。グリムに真っ向から勝負を挑む――と思いきや、急旋回、一転して逃げだしたのでした。
グリムの分析によると、力勝負であればボンカースが、糸を使った搦め手ならポルッツェンが得意です。そしてベローはというと、特別な武器こそ現状所持していませんが、村で鍛えた体とアイアンワークスでの鍛錬で確実に強くなっているとのことでした。とはいえ、狩人として数々の死線をくぐりぬけてきたグリムにはまだまだ敵いません。そんな三人が逃げ出すと、今度はベローがさらにもう一度急旋回! グリムへタックルからの、腰へ手を回し自らを逮捕してしまうのでした👩✈️💥
もちろんこれはベローの考えた作戦で、ベローが自らグリムの重しとなることで動きを鈍ら……なかったけど、ポルッツェンの糸を使ってボンカースと共に階下へと脱出に成功するのでした🏃♀️🏃♂️
どこにも引っかかるものがなかったとはいえ、ベローの脚を起点にして二人分……ボンカースはしかも大男……の体重が乗っかった?!?! 痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!
……と思いきやしっかりグリムが支えてくれてますね。危なかった……そんな危険な作戦も全員合格のため! 体を張って「皆で」戦っていくのでした。
何分育ちが良いもので
階下へと脱出に成功したボンカースとポルッツェン。ボンカースは自分が下になりしっかりポルッツェンを受け止めた様子。にも関わらず「ケガないか?」と声をかけるのでした。
ポルッツェンはそんなボンカースに冷静な目を向けつつも、自然に人を気遣える優しさを無理に悪人になろうとすることで隠さなくていいと告げます。その言葉にボンカースはホロリ😢今まで悪人を演じ続けてきたこともあって、人からの優しさに慣れていないのでしょう。よかったね。よかったね。
そもそもボンカースは名家の出身です。きっとそれなりの教育を受けて育ってきたはず。裏社会に入って戦いに明け暮れたからといって、幼い頃からの性分は変わっていなかったのでしょうね。三つ子の魂百まで。これからは、狩人としてその力を振るってくれ!
そして、仲間と
逮捕者もすっかり減った船内。とうとう石炭庫にいたチルチとミルチの兄妹がデボネアに見つかってしまいました。二人の思惑通り、ここではデボネアの熱は使えません。そこへボンカース率いる仲間たちの大軍が!
ちょっと温い力でデボネアは人海戦術を潜り抜けようとしますが、さすがの人数にそうも行かず。その隙に兄妹を説得だ!
前回の試験、仲間割れによって不合格となった兄妹でしたが、過去のせいで人生を無駄にすることはないとボンカース。これは駆け足だぁ🏃♂️🏃♂️🏃♂️
拳を突き出して共闘を呼びかけます。
「助けてくれ……助けさせてくれ!! 全員合格が俺たちの目標だ!!」
そう! 全員合格も夢じゃないのよ!!! 気付いてチルチ!!! ちょっと考えればわか……仲良くしようぜ!!!
レッドフード13話・まとめ
ベローの言葉にボンカースが奮起し、経験者であるボンカースの言葉がチルチを動かす……王道ですねぇ。王道がギュッとしてて、そろそろ終わ……( ^ω^)いえ。
ちょっとだけ予想
ついにチルチとミルチも仲間になればもう怖いものなし?! 全員合格へ向けてラストスパートです!!!