2008年2月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「弱虫ペダル」。
運動音痴でアニメや漫画のオタクだった小野田坂道が、ひょんなことからロードバイク実力者の同級生・今泉俊輔に出会い自転車レースを仕掛けられたことから始まり、その数日後小野田のホームである秋葉原で同じく鳴子章吉と出会い、自転車で車を追い抜いた経験からロードバイクの世界に飛び込んで成長していく物語。小野田の成長だけでなく先輩やライバル、同級生や後輩たちとの関わりやそれぞれの人間模様も様々で一人一人のキャラが魅力的。コラボカフェなどが定期的になされる理由ですw
そんな小野田がチーム総北を牽引するキャプテンになった所でまさかの刺客・川田拓也が登場。なぜか小野田を軽視する川田は何とかして小野田をキャプテンから引きずり落とそうとハンデ戦を仕掛ける。そのレースもいよいよ大詰め。小野田は今泉や鳴子、そして杉元の信頼を胸に全力で踏み込めるか・・・!?
そんな「弱虫ペダル」652話ネタバレを紹介します。
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前話までのあらすじ
プレッシャー感じないか?と鳴子に言われ、後ろを振り返る川田。小野田が来るわけがないと思っている川田は今泉と鳴子に吠える。
俺を動揺させようってホラ話ブッ込むんじゃねぇ!練習後の疲れ切った体で12kg背負ってヒルクライムだぞ!?背負った時足回せずフラフラしてた奴が俺より速く登れるわけねぇ!そんな奴いたらスーパースターじゃねぇか!!俺は絶対不利な再入部初日に杉元に勝ったんだぞ!?
その杉元は部室で小野田たちの帰りを待っていた。
負けた後、小野田が川田にサイクリングに誘われたと嬉しそうに話して来た時、何かするんじゃないかと悪い予感を感じた杉元。その予感は的中し、桜井が「川田が小野田に勝負を挑んで仕掛けをすると言った」と聞いてやっぱりかと思った。見学してくると席を立った今泉と鳴子についていくと訴えたが、「小野田がもし心にモヤモヤがあった場合、受け止められるのはお前だけだから」と部室を任された。
今泉は、杉元と川田が勝負した時も杉元が感じていたモヤモヤをわかっていたのです。道のショートカットとかの不正をしたことも、それを表に出したら川田が部にいられなくなるから飲み込んだことも、同じ条件なら杉元は負けないということも知っていたのです。その言葉に杉元も部室にいることに決め、2人に小野田のことを託すのでした。
依然小野田が来るわけないと虚勢を張る川田、自分がキャプテンになった時の話を明るく切り出したその瞬間、今度は川田にもはっきりと感じられたプレッシャー。嘘だろ、来るわけないんだ。でも、あのリュックは紛れもなく俺のリュック!!本当に来やがった小野田坂道!!!
やっと追いついた!と笑った小野田に動揺を隠せない川田。あいつはオトボケでたまたま弱い奴ばかりのインハイで偶然優勝しただけのラッキーボーイのはずなのに!そう思っていると、小野田は今泉と鳴子がいることに喜び楽しそうに話し始めた。俺を無視して3人で話し込むなんて!悔しさのあまりハンドルを再び殴る川田だが、ふと横を見るとゴールの神社の屋根が見えた。小野田は話し込んでいる、レースはまだ終わっていない!
再び加速を始める川田!小野田と川田の決着やいかに!?
弱虫ペダル652話ネタバレ
寛容さは仇に?
絶対不可能だと思っていた小野田がまさか自分に追いつくとは。驚き乱した川田だったが、「見学」の今泉と鳴子が来たことで小野田は嬉しさと安堵でつい談笑してしまった。
でも森中神社はもう400m。道から神社の屋根が見える。まだレースは続いている、風は俺に吹いている!川田は小野田が話し込んでいる隙に加速を始めた。小野田が気づかない内に息をひそめて俺が小野田からゴールを勝ち取る!!ゴール前の風景を思い浮かべながら、川田は自分が先にゴールするビジョンを頭に思い描いているようです。
話に夢中になっていた小野田たちも、突然川田がダッシュを始めたことに気付いた。小野田はまたここでも遅れを取ってしまったか・・・?しかしここで川田にも変化が。今までは勝ちを確信したら思わず体を揺らして笑ってしまっていた。だが今は耐えろと自分に言い聞かせる川田。邪魔だと思っていた今泉と鳴子が小野田のストッパーになっている今がチャンスだ。気を緩めず最後まで全力で踏み込むんだ、ゴールラインを越えるまで決して笑うな川田拓也!!
川田がダッシュしたことに驚く小野田。話し込んでいる間に先行するなんてセコっ、と鳴子は言い飛ばしたが小野田は口をあんぐり開けたまま焦る素振りは見せない。それどころか、鳴子に「追いかけた方がいいかな!?」なんて聞いてきた。いやそりゃそうやろ、と鳴子は言ったが小野田は「川田くん勝ちたがってたし」と何やら言いたげな様子。
小野田にとって「ハンデであるリュックを背負って川田に追いつく」ことが目標だった様子。だから川田が勝ちたいのなら、このまま気持ちよく最後のゴールラインくらい踏ませてあげてもいいかな。そう言って小野田はにっこり笑ってみせた。
そんな小野田にぽかんとする今泉と鳴子。だがすぐに「カッカッカ」と笑い声をあげ、2人同時に小野田の背中をばしっと叩き「小野田らしいな!」と言った。何だかんだ小野田のそういうよく言えば「やさしさ」悪く言えば「甘さ」を魅力だと思って2人はついてきています。
「せやけどな」小野田は今キャプテンなのです。2人も「キャプテン」小野田に言いたいことがあるみたいで。
沁みる「残酷な役割」
川田にハンデ背負って追いつく、をクリアした小野田は川田を勝たせてもいい、と笑った。が、鳴子は「言葉を伝えるためには強さを示す必要がある時がある」と言った。
言葉を伝えるために強さを示す?イマイチピンと来ていない小野田に鳴子と今泉は「キャプテン」に教えてやる。
やさしさと思いやりだけじゃ伝わらないことがある。実際小野田は今川田に勝負を吹っ掛けられて、その上で理不尽なことも言われたはず。でもその理不尽を言葉だけで否定しても納得しない奴というのはいる。そういう奴のために「形で示す」ことで体でわからせてやるんだ。
確かに川田は、小野田が今まで奮闘してきたインハイでの激闘を「運だけで勝った」と言い、名だたるライバルたちを弱い者扱いした。そのことに小野田は訂正してくださいと珍しく声を張り上げたのも事実です。でも、小野田はそこで「反省と後悔」をしてしまうのです。
今泉は続けます。
あいつは今、恥も外聞も捨てて小野田にハンデ背負わせて、心をむき出しにして全体力使って全身全霊でお前に挑みに来ている。勝ち負けを知りたがり、己の価値を知りたがっているんだ。だったらそれをはっきり教えてやるのが「キャプテン」としてのお前の役割だ!
珍しく小野田に怖い顔で主張をした今泉。その言葉に思わず胸がドクンと鳴る小野田。思わず前を向く小野田、確かに川田は先行している。キャプテンとしての役割、という言葉を噛みしめる小野田に今泉はさらに続ける。しかし小野田の背中に置かれた手は2人とも離さない。
キャプテンてのは残酷な役割だ。川田が負けたら泣きじゃくって落ち込んで辞めるってまた言うかもしれない。でも、それをわかった上で突きつけてやらなきゃいけない現実の刃ってのがある。いつも任せてて悪いなと思ってるよ、坂道。
やさしさだけじゃ務まらない、時には突き放す残酷さも必要な「キャプテン」という難しい立場。やさしい小野田には荷が重いかもしれないけど、みんなが決めてくれた役割を投げ出すのはきっと小野田も嫌なのでしょう。苦しい顔をした後、今泉の厳しくもやさしい笑顔に奮起した小野田は、鳴子の「実力差あっても何が起こるかわからんで」という言葉に前のめりになる。
でも手は貸さない、俺らは見学だからな。そう笑って背中の手を離した今泉と鳴子。その代わり、全力の声で小野田の背中を押した。
「「1人で行け、川田を抜け!!」」「わかった!!!」
得意技「高回転クライム」で川田を追う小野田!これはキャプテンとしての責務、小野田は川田に伝えられるか!?
無意識の努力と涙
キャプテンとして川田に言いたい事がある。そのために小野田は1人で川田を追いかけて行く。その様子を送り出した2人は清々しい顔で見守っていた。
12kgを背負ってるとは思えないほどの加速に、何か特訓でもしてたんかなと笑う鳴子。さすがにそれは、と言いかけた今泉がふと思い出す。小野田は自宅から秋葉原まで自転車で毎日通っていたオタク。その時重くて壊れやすいパーツがついたフィギュアを大量に買い込んで運ぶ時は大変だったと言ってた。壊れないように揺らさないように慎重に「リュックで」運んだって言ってた。もしかしたらその時の経験から、リュックを大切にしながら走る技術が知らず知らず身についていたのかもな!w
リュックを背負いながらもスピードが衰えない小野田。先行する川田に再び追いつき、川田は再び焦りを見せる。あの加速は何だ、リュックに順応してる!?そんな川田とは裏腹に、小野田はかつての秋葉原を往復していた思い出から「懐かしい」と笑いながら走っている。その光景がどうしても面白くなく理解できない川田は「水捨ててきたんじゃないだろうなクソぉ!!」と息を切らしながら叫ぶ。
もちろんそんなことはなく、小野田の背中では満タンの水がたぷんと音を立てている。残り200m、ここがゴールだったら俺が勝ててたのに、まだゴールじゃないし不可能だと思ってた小野田が追い付いて自分の真後ろに張り付いている。ここがなぜゴールじゃない?俺が勝ててた、勝ててたのに!!
必死にペダルを回すが小野田はぴったり張り付いている。負けるかもしれない。初めてそんな気持ちが浮かんだのか、川田は呪文のように繰り返していた「勝ててた」から今度は「負けたくない」と繰り返し始めた。
負けたくない、負けたくねぇ!!「負けたくねぇ・・・」
下を向いた川田は、何と涙をぼろぼろこぼしながらそう繰り返していたのだ。脳裏には、かつてTVの向こうに映るスーパースターの姿と、それに憧れていた昔の自分の姿が思い浮かべられていた・・・。
川田が貪欲に勝ちにこだわる理由。純粋な憧れの気持ちを持っていた川田の過去が明かされる・・・。
弱虫ペダル652話感想・まとめ
今回は小野田に「キャプテンとしての責務」をわからせる回だったかもですね。よくここまで小野田がキャプテンとして「厳しさ」を身につけずやってこれたな感は否めないのですが・・・😅
小野田がやさしさだけでとりあえず「キャプテン」にいたのをなぜ今泉たちももっと早く教えてやらなかったのかな、とも思いますが、きっと今泉たちも「口では」言っていたのでしょう。でも根が気弱でやさしい小野田は「でも」「そんなこと言えない」などと結局なあなあな感じになってたのかもしれません。体でわからせる、というのは小野田が川田へ、だけでなく今泉たちが小野田へ、という意味もあったのかもしれません。ある意味今泉たちへのチャンスでもあったのかもですね、川田とのレースw
そしていよいよ追い詰められて笑うことをやめ、最後には涙まで見せた川田。TVの向こうのスーパースターへの憧れというのはおそらく純粋な気持ちだったはずなのに、川田はどこへ行ってもどんなに頑張っても結果に繋がらなかった。努力の方向性を間違えているのか、才能の差なのか、それはわからないけど、川田が初めて涙を見せたことで今までの荒々しいキャラにも理由があったのかと考えさせられますね。まぁ歴代のキャラで一番と言っていいほどガラは悪いですけどね←
小野田もキャプテンとして1つ成長し、川田も本音を吐き出した。川田の過去、そしてレースの行方は!?
次回も楽しみです!
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今回は、「弱虫ペダル」の652話ネタバレを紹介しました!
が…
やっぱり、絵と一緒に読んだ方が絶対面白いですよね!
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今回はそれぞれのキャラの表情変化が激しく、読んでいるこっちもつられてしまいます!一緒に一喜一憂してみて下さい・・・!
ぜひお手に取ってご覧ください!