『この音とまれ！』は、アミューの作品で、『ジャンプスクエア』（集英社）で、2012年から連載中。
時瀬高校の箏曲部の部員は倉田武蔵と久遠愛と鳳月さとわを含めた7人。
顧問は滝浪涼香で、2学期には堂島晶の教えで技術が底上げ。
由永侑と百谷名都の2人の新入部員を含めて、今度は9人で全国大会を目指します。
今回はそんな「この音とまれ！」特別番外編ネタバレを紹介します。
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前回までのあらすじ
祖父の家を襲った男達を倒した愛。
宇月に金で雇われたと聞いた愛を警察官が捕まえに来て、原因は愛と指摘。
祖父がもう笑顔を見せてくれないと絶望のまま連行された愛は野次馬の中に宇月を発見。
おかえりと微笑まれて、汗だくで目を覚ました愛。
心配で汗を拭いてくれたさとわの手を掴んだまま、部活に向かおうとする愛。
愛の異変に気付いたさとわ。
哲生に電話を掛けてきた安孫子から、宇月が愛のテレビを見て反応。
哲生は愛は堂々でいいと言うと、安孫子は状況はもっと面白いことになっていると、ある事実を聞かされます。
家を訪ねた哲生の様子が普段と違うことに気が付いた愛。
百谷は信じることが出来る相手かの質問に、愛は百谷の音を褒めます。
あの頃と自分は違うと言う愛に何も言わなかった哲生は、安孫子との会話を回想。
百谷名都の正体を知っているかと聞かれ、宇月の弟だと聞かされるのでした。
この音とまれ！連載100回記念特別番外編ネタバレ
愛と哲生の出会い
哲生は愛と小学校3年生の時に初めて会った時のことを思い出します。
転校した学校で偶然に席が隣になった二人。
挨拶しても答えない愛の机の上のノートを見て名前を知ります。
反対の席の男子から、愛と話さない方がいいと、一人でいる奴だから一緒にいたら仲間に外れにされると、仲間に入るように言われて笑顔で断った哲生。
クラスの女子たちに囲まれ、自分のことを知っていることを恐いと思ってしまいます。
モテる哲生を面白くないと男子たちの陰口を聞いた哲生。
仲間外れにすると聞いていると、それをダサいと言ってのけた愛。
それに共感した哲生もその男子たちに苦情あるなら自分が直接聞くと言います。
何も言わずに帰ろうとする愛にお礼を言った哲生。
お礼を言われたと知って真っ赤になった愛は逃げ出してしまいます。
数年後に人に初めてお礼を言われたのだと知った哲生でした。
授業でグループを組むことになり愛を誘った哲生。
哲生がハブられるのを気にする愛に、自分は勉強も運動も出来てケンカも強いと、愛が嫌なら組むのをやめると。
愛は照れながらお礼を言います。
その姿を見て愛は一匹狼とかではなくて、ただ上手く話せないだけで感情表現が苦手なだけだと分かった哲生。
哲生の家族、愛の家族
家に愛を招待した哲生。
哲生の母親を見た愛が美人だと褒めると、哲生は普通だと答えます。
父親の書斎に無断で入る哲生に叱られないか心配した愛。
叱られないと聞いて戸惑った表情を見せます。
休憩に用意された手作りの苺のショートケーキを見て物凄く感動する愛。
嬉しそうに食べる愛を見て、愛が帰る時に家族と一緒にどうぞと残りのケーキを渡した哲生の母親。
愛は父親も喜ぶと受け取って帰って行きます。
少ししてから哲生は、愛の母親は小さい時に家を出ていて、父親もほとんど家にいないことを知ります。
母親の噂には愛も何も言わなかったので、現在も真実を知らない哲生。
愛は冷蔵庫にケーキをしまいながら、父親が早く帰るといいと楽しみにしていました。
真っ暗なリビングで一人で待っていた愛は０時になり、今日中に食べるように言われた苺のショートケーキの箱を開けます。
父親が食べられなくて残念だと、一人で3個も食べらえてラッキーだと泣きながらケーキを食べた愛。
愛の異変、離れていく二人の距離
愛と過ごす時間が増えた哲生。
家にもよく来ていて、一緒にいるのが普通になっていく反面、愛は父親との仲が悪化。
小学校六年生の時、愛が顔に怪我をして登校。
理由を聞いても答えなかった愛は、父親と口喧嘩になって家を飛び出して、中学生とケンカして勝利。
この出来事で愛の日常が劇的に変わってしまいます。
噂を聞いた中学生に絡まれるのが増え続け、哲生が対策を考えるべきだと心配すると、大したことはないと、哲生には関係ないと背を向ける愛。
愛に避けられる哲生。
中学でクラスも変わると、さらに一緒にいる時間が無くなってしまいます。
愛がケンカをしたという噂だけが耳に入ってきます。
初めて愛が絡まれた時、自分も一緒にいたらうまく対応できたかもしれないと考えて落ち込む哲生。
廊下ですれ違っても無視してくる愛。
その頃、哲生の母親は非常勤から常勤へ、兄も海外留学へ。
家で一人の時間が増えた哲生は愛もこんな風だったのかと考えてしまいます。
愛の本当の思い
先生に母親が仕事中に倒れて緊急手術になったと知らされ、急いで病院に向かった哲生。
その様子を見ていた愛。
手術室の前のベンチで一人で待っていた哲生は、不安で悪い方へとばかり考えてしまいます。
そこに駆けつけてくれた愛。
驚いていると、哲生の担任に哲生の様子が変だったから無理やり聞いたと言います。
父親が執刀して手術してると聞いた愛は、絶対に大丈夫だと励ましてくれます。
愛の言葉に感動した哲生。
手術を終えた父親から母親が大丈夫だと聞いた哲生はホッとします。
愛に気付いた父親にお礼を言われて、顔の傷を心配されると、
大丈夫だと、哲生とは一緒にいるところを見られていないから巻き込まないと俯く愛。
その姿に関係ないから口を出すなと言われた本当の意味を知った哲生。
哲生の父親も純粋に愛の怪我を心配したと、
自分の息子は心も体も物凄く強いから、一番に頼るようにと。
愛の肩に手を置いた哲生の父親は、友達の危機にぶつかったぐらいではダメになるようには育てていないと。
その言葉に二人は哲生の父親はかっこいいと思うのでした。
羨ましそうにする愛を見た哲生は愛の頭を殴ると、自分の都合で一人になろうとするなと泣き出しそうな目で愛を叱った哲生。
泣きそうな顔になる愛。
愛は自分が他の人にとって大切な存在であることを想像したことないのだと。
泣いたりするのかと言い合いながら並んで歩く二人。
愛が一人と考えていることに心が痛くて悔しくて、物凄く腹が立ってしまい、
ずっと当然のごとく、愛の隣にいようと思う哲生でした。
この音とまれ！連載100回記念特別番外編の感想･まとめ
今回のお話は、連載が100回となる記念で、愛と哲生が初めてであった時のお話になります。
カラーの扉絵の哲生が愛に傘をさす姿が切ないですね(/´△`＼)
小学生の愛と哲生が可愛い(*＾▽＾*)
哲生が転校してきて出会った二人。
愛は不愛想に見えました。
クラスの男子も一匹狼だとか言って、近付こうともしていませんでした。
でも、すでに哲生は哲生だったので、自分の判断で行動して、クラスの男子の忠告は無視しました。
やっぱり、子供のころから哲生は哲生ですね。Σ(ﾟ◇ﾟ；)
女子にもモテていて、でも、冷たい対応を見るからして、もうずっとそういう環境だったんでしょうね。
クラスの男子に陰口を叩かれた時、「早速」と思ったことからも、同じようなことが何度も起きているって感じですね(-“”-;)
諦めているような表情が物語ってる気がします。
それに突っ込みをいれたのが愛。
ダサいと言ってくれた愛を見て、物凄く嬉しそうにしてましたね( ＾▽＾)
すぐに自分も言い返して、愛にもお礼を。
でも、そのお礼に真っ赤になった愛が可愛すぎです(*＾▽＾*)
首まで真っ赤になってましたから( *´艸｀)
生まれて初めて他人にお礼を言われた瞬間だったら、首まで真っ赤になるのも分かりますね。
それから、愛のことが気になっていたんでしょうね。
グループを組む時になって、愛に声を掛けたところから見て。
遠慮する愛に自分は勉強も運動も喧嘩も出来ると自信あり気に言うのも哲生って感じです(*^^*)
その日から愛と仲良くなった哲生。
哲生はこの頃から大人ですね。
確かに哲生のお母さんは若くて美人( 〃▽〃)
お父さんもかっこよかったし、お兄さんもそうで、美形家族(〃^ー^〃)
愛の家庭とは違うから、手作りの苺のショートケーキは本当に宝物になったんでしょうね。
大の苺好きになるくらいですから(〃^ー^〃)
真っ赤になって嬉しそうに食べる姿が可愛すぎです( 〃▽〃)
愛の母親は家を出ていて、父親も家にほとんど帰っていない事実、母親のことが噂になるくらいですから、かなり堂々と不仲だったのかもしれませんね( -д-)
冷蔵庫にほとんど何も入っていないことや、ビールだけはしっかりとあるところからも、愛が家では本当に恵まれていないのだということがわかります( ＞Д＜；)
0時にもなって帰ってこないのは、しょっちゅうって感じで、父親とは本当にダメだというのが伝わっています。
泣きながら苺のショートケーキを食べる姿がいじらしいです( ´△｀)
だからこそ余計に哲生に懐いたんでしょうね。
哲生の家に居つくようになったのも頷けます。
父親とそこまで口喧嘩になって家を飛び出していなければ、事件は起きていなかったのかもしれませんね。
でも、事件は起きて、小学生の愛が中学生の不良に喧嘩で勝ってしまいました( ＞Д＜；)
それから愛の日常にケンカが加わり、中学生の不良たちに絡まれてしまう日々が始まりました！Σ(×_×;)!
それで毎回勝つから挑んでくる不良は減らなかったんでしょう。
だから、愛も哲生を巻き込まないために、関係ないと突き放しましたΣ(ﾟ◇ﾟ；)
でも、最初は哲生も理由がわからなかったので何も出来ずにいて、
初めてケンカした時に自分も一緒にいたら、
うまく逃げたりしてやり過ごせたかもしれないとかと一人で悩んでしまいます。
そのことからも哲生の愛への強い想いを感じますね。
この時は愛がどういう思いで無視しているのかは分かっていなかったので、無視されて普通に傷付いてしまう哲生( ＞Д＜；)
母親が仕事を増やして、兄貴は留学、父親は医者。
一人で留守番することで、愛の気持ちも実感することが出来ました(-“”-;)
そんな時に哲生の母親が倒れて緊急手術となったとの報せ。
廊下を急ぐ哲生の横顔を見ただけで愛は哲生の異変を感じとりました。
いくら大人びているとはいえ、流石に哲生も母親が手術となれば不安となって、悪い方ばかり考えてしまいます。
そこに駆けつけてくれたのは、愛。
この瞬間、愛が本当の意味で哲生を避けていないのが分かります。
愛の真っ直ぐな目からも哲生への本物の気遣いが伝わってきます(*^_^*)
哲生の涙を堪えて結んだ口が、本当に不安だったから愛が来てくれて嬉しい思いが伝わってきますね。
それにしても哲生の父親は顔だけでなく、心意気も男前ですね(*＾▽＾*)
ケンカして怪我した顔を、哲生を巻きこんだりしないと必死で言い訳する愛に対する気遣いが素晴らしい。
哲生もここでようやく愛が自分をケンカに巻き込まないようにしていたことを知りました。
そのことでも泣きそうになった哲生(/´△`＼)
哲生のお父さんも詳しい事情は分からないものの、愛が哲生を気遣っているのには気付き、自分の息子は心も体も強いと何気に自慢しながら、息子を頼るように愛に言いました。
自信あり気に友達のトラブルに巻き込まれても、悪くなったり、傷付いたりしないと、強い子に育てたと父親の格好良いところを見た哲生も嬉しかったでしょうね(*＾▽＾*)
愛もそんなお父さんが欲しいと思った表情が切ないですね。
哲生もまた、そんな愛の気持ちに気付いて、でも暗くなりたくないからなのか、
一発殴ることで空気を変えて、泣きそうになるのをこらえて一人になるなと自分の気持ちを伝えました。
愛も泣きそうになって結んだ口が、めちゃくちゃ嬉しいことが伝わってきます(〃^ー^〃)
こうして、また一緒にいるようになったんでしょうね。
哲生は哲生で愛のそばを離れたりしないと決意して、
愛もまた、哲生のそばにいていいんだとホッとしたんでしょう。
正直でいることを選んで、二人の友情もより強くなったのが分かります(*＾▽＾*)
哲生は愛の一番の味方なのがよくわかりますね。
絶対に味方なのも(^○^)
二人の裏話が見れて良かったです(*^_^*)
次回はどんな話が見れるのか、
次回も楽しみです！
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今回は、「この音とまれ！」の特別番外編ネタバレを紹介しました！
が…
やっぱり、絵と一緒に読んだ方が絶対面白いですよね！
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演奏を終えて感動する由永を見て考え込む百谷。
愛と哲生の出会いから、誤解、すれ違い、
愛の思いを知った哲生と本当の強い絆で結ばれていく二人の友情話。
ぜひお手に取ってご覧下さい！