『この音とまれ!』は、作者・アミューの連載デビュー作で、『ジャンプスクエア』(集英社)において、2012年から連載している和楽器の「箏」をテーマとした作品です。
神奈川県の県立高校・時瀬高校の「箏曲部」は、倉田武蔵だけなので廃部間近でした。
そこに久遠愛(くどう ちか)や箏の家元の鳳月さとわ、
愛の友達である足立実康・水原光太・堺通孝、
武蔵の同じクラスの来栖妃呂の入部で、とうとう部員が7人になりました。
教頭の試練にも勝ち、関東地方の高校の箏曲部が出れる「関東邦楽祭」にも挑戦。
入賞はできませんでしたが、顧問の滝浪涼香には演奏を認めてもらい、本格的に指導を受けることになります。
2学期には堂島晶の教えを受けることで技術が底上げされて、全国大会の神奈川県予選でライバルたちを打ち破って、全国大会出場を勝ち取ったのでした。
翌年の春、新入生である由永侑と百谷名都の2人が入部。
こうして、時瀬高校箏曲部の部員は9人となって、全国大会を目指していました。
今回はそんな「この音とまれ!」98話ネタバレを紹介します。
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前回までのあらすじ
演奏を成功させて泣いてしまう由永を見ていた百谷はうらやましいと思います。
皆が二人を褒めると、由永の楽しかったという言葉に皆も盛り上がり、もう一度と百谷も誘います。
部活後、一人で帰ってた百谷は今日のことを思い出して、皆の楽しそうな姿を少しの間見ていました。
帰宅後、母親のメモから、父親からだという入学のお祝いのプレゼントを見て、すぐ捨ててしまった百谷。
部活で滝浪から取材された番組の放送日を聞いて皆は盛り上がります。
皆で視聴に、百谷も参加することに皆は大喜びするのでした。
この音とまれ!98話ネタバレ
倉田兄弟の朝の一場面
出掛けようとする倉田に弟の武流が朝の練習に行くのかと、いつもより早いと言います。
再来週はテストで、部活の時間が少なくなるから、いまの間にまとめて練習するという倉田に呆れたように関心する武流。
テストが終わって半月後の「全国」のために少しでも練習したいと言います。
簡単に返事をした武流は兄に背を向けて、頑張るように応援すると。
弟のそっけない応援の言葉に微笑み、玄関のドアを開けて出掛けて行くのでした。
倉田の葛藤
部室でひとりで箏の練習する倉田。
でも、上手く演奏できずに「出だしソロ」はこうではダメだと悔しそうに横になりました。
ようやく「4パート」も上手くいって、部の全体もいい方にいっているから、流れを止めたくないと思う倉田。
そろそろ「曲想」も固めるために、曲の始め方は大切だから、早く「自分のソロ」の弾き方を決めるべきと。
寝転がったまま腕を組むと胃の痛みに苦しんでしまいます。
「鳳月さんなら」、さとわの演奏する姿を思い浮かべ、さとわならイントロで引き込んで、導くように演奏したと倉田は思い返します。
考え込んでいた倉田は全員で演奏できる最初で最後の曲で「一番の最初の音」だと。
倉田は手で目を押さえて絶対にミスしたくないと怖くなります。
そこに愛がやって来て、自分より早いことに愛は不機嫌になってしまいます。
皆で演奏した「4パート」に刺激をもらったと言う倉田に嬉しそうに反応する愛。
でも、肝心の倉田は先程の独り言を聞かれなかったか気にしてしまいます。
倉田を見ていた愛は「ちょうどいい」と言ってロッカーに荷物を置いて、最初の自分の入る所の練習に付き合うように言います。
自分たちの「4パート」の演奏に触発されたのかと確認した愛。
仕方がないからいいパワーをうつすと嬉しそうに笑うと、愛の笑顔に倉田も嬉しそうに微笑み、二人で練習を始めるのでした。
足立と百谷
下駄箱で百谷がくると足立は二人で場所を移動します。
朝の練習はなかったのかと聞かれて、百谷に質問があったから早く練習を終わらせたと足立。
この間の演奏でどうやったのか教えてほしいと。
百谷の音で由永の音が通っただけでなく、物凄くいいようになって自分で考えてみても分からなかったと足立。
自分の音は「皆の音の均衡をとって繋ぐ音」と言ってもらえて凄く嬉しかったと。
「和(あい)」もそう目標にしてるけど、あの演奏を聞いて「繋ぐ」だけでなく、それより上もあると足立。
自分も皆の音がよくなるような演奏をやりたいと足立は照れくさそうに言います。
後輩に聞くのはダサいと恥ずかしそうに足立が謝ると百谷は戸惑いつつ、皆の音は均衡がとれていていいと言います。
皆の音には個性があって「あたたかい」と言われた足立は、百谷に皆の音がそういう風に届いていた言われて嬉しそうに笑います。
百谷が照れたことに気付かなかった足立は均衡がいいのそのままの方がいいのかと考え込みます。
誤魔化すように小さく咳払いをして、大事なところでその都度、変えるにはアリで緊張感も出ると百谷。
足立は次の時に手伝ってほしいと言うと、引き受ける百谷。
助かると笑った足立は百谷からも「頼って欲しい」と、ダサい所を見たいと百谷の肩を掴んだ足立。
いつも簡単にカッコいいことをするからズルいと、百谷がダサいところや弱い部分を見せたら、足立は皆で全力で笑うと言います。
そういうのは役に立たないとすかさず突っ込む百谷。
その様子を物陰から見守っていた愛と光太は、足立が朝の練習を早く終わらせたのが百谷と会うためと分かり納得。
内容は聞こえないけど、二人の様子から愛は「悪い話」ではないと微笑み、光太とその場を離れるのでした。
鑑賞会
部活では百谷と相談する足立。
家事をする堺に皆と曲のことを話し合う愛たち。
TVの放送日に仁科楽器に集合の愛たちは、お菓子や飲み物を準備。
哲生は部員でない自分が参加していいのか戸惑うと、「哲生は箏曲部のようなもの」と当然のように言う愛。
哲生のお陰で土日も練習できたと堺。
哲生がいなかったら、悪い点数で大会も無理だったと言う妃呂。
今度の期末も泊まり込むという愛に光太たちは「食事付き」を羨ましいと言います。
哲生は隣の百谷に自分は有名で知っていると話したのを思い出します。
哲生は百谷に愛が悔しそうにしばがら誉めていた話をすると、余計なことを話すなと哲生の胸ぐらを掴んできます。
二人の様子に百谷は「二人は本当に仲がいい」と微笑む百谷をじっと見ていた哲生。
番組が始まると皆の興奮がピークになり、TVに注目しました。
TVに自分たちが映るともっと興奮で、その「映り」を気にし始めます。
去年の廃部の危機から、全国へいくまで決めた「立役者」が教頭で紹介されて皆は怒ります。
去年は色々を由永に聞かれた愛は、皆を嬉しそうに見つめながら、これは想像できなかったと言います。
部長のインタビューを静かに聞く愛たち。
皆でこれたことを「9人」で全国にいけること、皆で曲を演奏できる「最初で最後」だと倉田。
顧問の滝浪が作ってくれた大切な曲と話すのを嬉しそうに見ていた仲間や滝浪や晶たち。
これまで競いあったライバルたちもそれぞれ自宅でTVを嬉しそうに見ています。
悔いのない演奏をやりたいと、どういう結果になっても自分たちの演奏を自慢できるように、皆で曲と音に取り組むという倉田。
愛もまた、そのインタビューを嬉しそうに聞いていました。
動き始めた暗い影
どこかで愛たち時瀬高等学校箏曲部の映像が切ります。
暗闇の中、スマホを呼び出すバイブが聞こえてきます。
指輪やピアスの派手な男が電話の相手を「宇月」と呼んで「送った動画」は見たのかと相手に確認。
電話の相手・宇月が頷き、男は「これ」を知っていたのかと。
全然知らなかったという宇月に男は面白そうに笑います。
男が面白いことになっていると不敵に笑いながら宇月に同意を求めます。
「宇月」は箏曲部の看板を手に笑顔の愛と仲間たちの映像を見て不気味に頷くのでした。
この音とまれ!98話の感想・まとめ
朝早くから練習に出掛けようとしていた部長の倉田。
弟との会話からも、だいぶ関係が変わってきているのが、見てとれますね。
そんな倉田も曲のことで悩んでいました。
「4パート」が上手くいったこと、部の全体がいい方向に向かっていることで勢いを止めたくないと悩む倉田。
自分のソロをどうするべきかと悩む倉田。
この辺が倉田らしいと言えば、倉田らしいですね(*^^*)
愛が来なかったら、もっとぐるぐると闇に陥って悩んでいそうですね(>_<“)
そこに現れたのは、何だかんだと言って一番付き合いの長い愛。
愛の表情からみても、少なからず何かを感じていたんでしょうね。
それにしても、愛も本当によく笑うようになりましたね(*^▽^*)
笑顔が眩しいです(*/∀\*)
足立も足立で、素直に百谷にアドバイス求めるから、変化が始まっている百谷も照れながらも素直に答えてくれましたね(*^^*)
ちゃんと考えている足立もいいです。
でも、やっぱり足立らしく残念なのは、からかって楽しむことを忘れないことですねp(^-^)q
これを突っ込んだ百谷は後ろ姿なので、どんな顔して突っ込んだのかが気になりますσ(^_^;)?
でも、ちゃんとこのやりとりの結果が描かれていいですね。
ちゃんと、二人が話し合う姿があって(*^^*)
それにしても、相変わらず愛は哲生に頼ってますね。
それが当然と言うように(^_^;)
その二人を「仲がいい」と微笑んだ百谷の笑顔が優しくていいですね(*^^*)
皆の取材映像が教頭が立役者になってるのが気になりましたが、よかったですね。
ようやく前に進み始めたのに、ライバルたちともいい感じなのに、またしても愛の暗い影が!Σ(×_×;)!
この宇月ともう一人の男が何者か、気になります(>_<“)
宇月の顔はまだでていませんが、この正体と、これから起きてしまうであろう黒い事件がどんなものになってしまうのか気になります。
次回も楽しみです。
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今回は、「この音とまれ!」の98話ネタバレを紹介しました!
が…
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演奏を終えて感動する由永を見て考え込む百谷。
自分の演奏のことで悩む倉田や足立。
箏曲部が紹介された番組を見て、喜ぶのは愛たち。
逆の反応をするのは、宇月という過去に。
ぜひお手に取ってご覧下さい!