人気作が次々と大団円を迎え、世代交代を感じさせる2020年夏の週刊少年ジャンプ。
そこへ堂々帰還したのが「べるぜバブ」「腹ペコのマリー」を代表作に持つ田村隆平氏による海洋マンガ!
ギャグのようなそれでいてストーリー物のような、一言で言い表せない深い魅力がつまった目が離せないイチオシ作品です!
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前回までのあらすじ
主人公・鮫島灼熱(さめじまボイル)はハードボイルドな警察官。大都会新宿での不祥事を経て左遷された先は、小笠原諸島姉ヶ島! そこで出会った相棒はまさかの人外?! そしてその人外をパパ上と慕う謎の少女……刑事×少女×海、深海のごとく誰も見たことのない物語が今始まる――。前回から続いてバトル回突入です!
この記事では灼熱のニライカナイ、9話のネタバレを無料で紹介します!
灼熱のニライカナイ 9話 ネタバレ
みかんの箱とさつまいも
はい、バトル回です^^
本当に些細な所が気になってしまう筆者の悪い癖なのですが(どこかの刑事ドラマ風)倒されたトラックの運転手さん、さつまいも農家と言いつつ持ってる段ボールがみかんなんですよね……背景もみかんだし。二十年前に移住してきたからさつまいも農家としては新参だとでも言いたいのでしょうか? 段ボールくらい自分のブランドで作ればいいのにな……。あとついでにこれ書いてるバカは年金もらえるの75歳だと思ってました。後期高齢者だそれは。
とまあそんなこんなで、倒されたトラックの運転手さんがめちゃくちゃ強い。悪者二人の弟分をコンクリに頭から叩きつけます。
「この島にモブなんていないんだ」
このセリフはどこかで生きてきそうな感じはしますが、今回は本格的なバトル初回ということで(前回のタコはバトルと言うかアクションて感じだったので)あっさり倒されてしまいます。
モブ……モブ……田中さんはどっからどう見てもいえこれ以上はやめておきましょう。
島からしてかなり特殊な環境な感じはするので、島民総出で海のギャングさんたちと戦うなんて胸熱展開は今後あるかもしれませんね。いやどうだろう。
サメvsサメ
弟分はテヅルモヅルではなくシュモクザメだったようです。名前は反間寒馬。やはり梶とは実際の兄弟ではなさそうですね。カジキとシュモクザメ。まあ違いますよね。
それはそれとして、一般的に水族館などで見られるのはたいてい「アカシュモクザメ」という種類で、大人しいとはいいがたいですが人間を好んで襲うことはしません。目と目が大きく離れたハンマー状の顔が特徴的ですが、こうして目が離れていることで立体視が得意という優れた能力を持ちます。そして何よりのお茶目ポイントが、立体視は得意なのに目と目が離れてるから真正面が死角という点です。ぷりちー。水族館で彼らの泳ぎを見たことがある方はご存知かもしれませんが、彼らが頭を左右に振りながら泳ぐのはそのせいなんですね。あとさらに無駄知識なんですが、三年オスと接していないメスが妊娠・出産したというアンビリーバブルな個体がいます。海って色んな神秘に満ち溢れてるんですね。そして最後に、シュモクザメはサメの中では珍しく群れを作ります。カジキマグロとは言え、誰かと行動しているサメ。そして武器の分かりやすいサメ。バトルパートの初回にふさわしい相手なのではないでしょうか。
サメの話はいいからサメの話を
はい。今回は自然な流れでシュモクザメについてお勉強してしまいました。そんなシュモクザメの能力を持つ反間。肉弾戦で対抗しようとしますが主人公の方のサメが難なく止めます。
「何があったか知らないけど暴力はダメだよー」
にこやかに静止するサメですが、反間の本気のグーを横から止めています。サメに関して、特別な能力があることは描かれていませんが、度々人間離れした身体能力を発揮してくれますね。反間に対して「人間と変わんねぇ」と一蹴します。「イルカのがまだそれっぽいわ」それに対しては全面的に同意なんですが。
反間のハンマーヘッドにぶん殴られるサメ。彼らは海人(マーマン。けしてうみんちゅではない)と呼ばれ、人の形をした魚で人間よりも高等な生き物だそうです。
オルフェやタコ人間の時にも思いましたが、魚介類の能力を持った人間なのか、魚介類が人の形をしているのか。という疑問が解決しましたね。あくまで彼らは魚介類のようです。魚ではなく魚介類と称しているのはイルカとタコのせいです。ヒトデもいましたね。
解説と常識のギャラリー
ファンタジー要素が絡むマンガで大事なのが、バトルの解説をしてくれる人とその解説がどれだけすごい事かを教えてくれる常識の存在です。持論です。
今のハンマーがどれだけすごい攻撃なのかは砕けた道路で伝わってきますが、顔を青くする田中さんと七瀬ちゃんがいることでよりやべー感が出るんですね。そしてセイラちゃんの完璧な解説。人間離れした戦闘になるとどこに驚けばいいのか分からなくなったりしますが、こういう「読者と同じ感覚を持った目線」はとてもありがたいですね。セイラちゃんは大真面目なのですが、横から「知り合い?」と挟むことで真面目になりすぎず適度なおふざけも入れられて、漫画のシステム的に美しい構成のページだなと感心せずにはいられませんでした。
鉄火巻きならより面白い
なんでもいいんですけど反間さん、ハンマー部分が頭の上に、前後についてるんですけどその辺の海人のシステムはどうなってるんでしょうね? オルフェのように見た目が思いっきりイルカならイルカの生態なのはわかるんですけど、思いっきり人間の体の上にハンマーのっけてシュモクザメですって言われても説得力がないというか、概念コスプレかなって。
とはいえ、ピンチなのは変わりないようで、チャコちゃんが狙われてしまいます。本人は何も気にせずのりまきおじさんが出たとゲラゲラ笑っています……その気持ち、わかるぞ……
そして、片手でそれをあしらうサメ。見事なギャグとバトルの融合でした!
尚、ここで「メガネだけ……!?」と七瀬ちゃんはもちろんセイラちゃんも驚いているので、サメが人間からも海人からしてもやべーやつだということが分かりますね。彼は一体何者でしょうか? 普通の人間では語れない何かがあるのでしょうか? 今後、海人とサメの謎が明かされることに期待ですね!
灼熱のニライカナイ9話・まとめ
バトル回が始まり、弟分をサックリ倒していきました。梶とはこのまま戦うのでしょうか? 因縁も浅からぬ相手のようですが、サメの人間離れした謎も深まるばかりです。少しずつ謎を紐解いていきつつ、さらに楽しませてもらいましょう!