女王の力を持つ文と心の掃除屋・玖太郎が試練を乗り越え成長していくクイーンズ・クオリティ。
玖太郎に封印された蛇が目覚め…
これまで以上に玖太郎と文の強さが試される青龍編の行方は!?
前回までのあらすじ
封印された蛇が目覚め、ウチガワで対峙した玖太郎と文。
文は白の女王から蛇を殺す力の一部を得て、蛇を殺すことも可能でしたが、蛇を傷つけると玖太郎も傷つくことがわかり、勝手に表に出てこないことなどを承知させて、青龍の蛇に会いに行くことに。
碧唯に会いに青龍本部へ突入した藍丸・玖太郎・文は、にこやかな笑顔に騙されそうになりますが、蛇が反応して、碧唯にも確かに蛇がついていることを確認、玖太郎の蛇が実は弱いことも発覚してしまいます。
蛇が弱い理由として、玖太郎を支配下に置けていないことが大きく、依代や贄の「願」を食べることによって力をつけていくということ。
蛇の言うことに賛同はできない玖太郎と文ですが、弱い蛇の側に女王がついていると青龍の蛇が認識したので、女王の文が襲われるだろうというのです。
今のままでは蛇同士の対決では確実に力の差があり、文が使える白の女王の力は一部なので、勝算があるのか？
戦う力がないことを嘆くのではなく、蛇に「願」を喰わせて強くすることを決意した玖太郎と、決意を信じて送り出す文。
文を守るために強くありたい玖太郎と、信じる文の静かな強さが印象的でした。
最後まで自分のままいられるように願いながら、蛇に自身を差し出したところまでが11巻でした。
今回はクイーンズ・クオリティ12巻のネタバレをご紹介します。
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クイーンズ・クオリティ12巻のネタバレ
第53話
自分の願いを喰わせて自身のうちにいる蛇を強くすることを決意した玖太郎は心間に潜っていきました。
きっと大丈夫、と信じて待つ文の元へ白猫が現れ、「若さまおひとりでは」大丈夫とは言えない、と言われてしまいます。
一瞬衝撃を受けますが、続いて白の女王に、あなたも覚悟しているでしょう、それでいいと言われるのです。
一方の玖太郎は…
蛇に「最後まで自分のままであること」という願を喰わせて強くあろうとしていましたが、苦しさに負けそうになります。
依代は願を蛇に喰わせた時から、その願に意味があったのか疑問を抱くようになり、願って願って力尽き、その願を手放し、存在は完全に消え去ると蛇に言われ、ここで消えてもいいけれど、それでもあがくなら…と言われて心間から外に戻ってきました。
心が喰われる想像以上の苦しさに、壊れたくない負けたくないと助けを求め、それに文が応えます。
素敵だけれど難しい願を守るため、ひとまず自分の存在で支えると。
ここにいてほしいから、あなたの「贄」になろう、という文の言葉を聞いて出てきた蛇に対し、女王の力で蛇を制します。
強い信念で、「おまえに喰っていいとは言ってない」、「私のすべては玖太郎さまのものです」と宣言し、玖太郎に自分を捧げるのでした。
文の強さがとても印象に残るシーンでした。
白の女王はその決意をうつくしい願だと、認めます。
第54話
女王の断固たる指示に、願を喰って強いはずの蛇の意識が追いやられ、壊れたはずの玖太郎の意識が戻ったことに驚く蛇。
そんな見通しの甘い蛇に玖太郎は、喰うのは蛇だけで喰われることはないと思っているのか？と問いかけます。
人間の願を弄んで何をなそうとしているのか見届ける、大事なものや自分に執着が強いから、蛇とも分かり合いたい、だから「俺たちのままでいるために」蛇を喰わせるよう説得、文の女王の力の助けもあり、蛇を喰うことに成功するのでした。
無事に戻った玖太郎と文は、互いが無事であることに安堵します。
蛇の精神攻撃にずたずたになりそうだった時に、文の力が入った玖太郎は、瞬時に視界がクリアになり、ネガティブな雑念が消えて、なすべきことが明確になったと、女王の力に改めて感嘆。
蛇に喰われて蛇を喰った玖太郎、玖太郎の贄になった文、どちらも体調が悪いなどはないか？など確認し合っていると…
藍丸がパジャマ姿で、緊急事態だと部屋に飛び込んできました。
とても緊迫した空気なのに、パジャマの藍丸に、着替えないと部下の士気が…などと会話して、蛇との重苦しい空気を笑いに変えてくれました(#^^#)
準備をして出発しようとすると、樹の姿がないことに藍丸が気づき、部屋に向かおうとすると…
玄関を開けたはずなのに、そこは誰かの心間で、ウチガワへ向かう儀式なしに、碧唯の蛇の力で強制的に入らされたことに衝撃を受けていると、文が樹にさらわれてしまいます！
そして、贄になってしまった青龍の面々が、藍丸を裏切り者だとののしり、碧唯がさらなる力を得るために玄武の蛇を差し出せと言ってきます。
断った藍丸は青龍に力を貸してくれた玄武の友への恩義として、贄たちの相手をすると宣言し、時間を稼いでいる間に、玖太郎は文の元へと向かうことに。
樹から文を受け取った碧唯は、争いを見たくないだけの自分のささやかな願を叶えるために、女王の魂がほしい、と…
第55話
藍丸隊が贄に対応している間に、玖太郎が文の元へと急いでいると、蛇が話しかけ、なぜ文を奪われたのか？利用したのか？と聞きます。
「連絡を取っていたから」一瞬反応が遅れたという玖太郎ですが、いったい誰に連絡していたのでしょうか？
文を取り返そうとした時に、文が目で合図をしてきて、考えていることが手に取るようにわかったから、文の考えに同意した、とのこと。
居場所は当然わかると、文の元へと急ぐのでした。
一方、文に話しかける碧唯は、争いが嫌だったから、当主代行を任された時にみんなの意見を取り入れたけれど、もっと争いが大きくなっていき…と語り、争わない願を叶えるために贄になれと言いますが…
そばにいた樹がそれに異を唱えます。
了承がなければ贄にしないと約束したし、藍丸のために贄になったのに、碧唯の命令で藍丸たちが攻められているのはおかしい、と言いかけると、樹を倒してしまいました。
そして文に牙を立てると…！
文がすでに他者の贄になっていることに衝撃を受け、それでも弱い蛇から贄を奪い取ることくらい容易いと言い募りますが、油断なく粛々と予定通り進めるという文の元へ、玖太郎が到着します。
冷静に、でも静かな炎を燃やしながら挑もうとする玖太郎に、本当に争うのが嫌なんだと言う碧唯。
そうは言いつつも、玖太郎のことを、紘一が入った家の子で育ちがいいと聞いていたのに、こんなところに来ちゃだめでしょ、置いてきた藍丸たちが戦っているのに助けてくれなかったのは薄情だ、などと責めます。
藍丸に敵を向かわせたのは自分なのに、勝手な言い分ですね(>_<)
その藍丸たちは、攻撃してもしても向かってくる贄たちとの闘いに不利になってきて、それでも青龍の誇りを守りたいとがんばっていると、そこへ味方が現れます！
先代当主やタカヤ他、玄武の主力の掃除屋たちが加勢したのです(≧▽≦)
碧唯に、向こうは大丈夫だと言う玖太郎、ずっと連絡していたので玄武のみんなを心間に誘導できた、と言い切り、こちらでも蛇狩りを始めましょう、と文とふたりで立ち上がります。
劣勢に見えていたのに、自身の強さで立つ二人がとても頼もしく見えます(*^^*)
第56話
「贄」という新しいタイプの敵と戦うデータを取りつつ、色々な攻撃を試してみる指揮官タカヤや、戦い疲れてきた藍丸たちを癒したり、余裕たっぷりの戦いぶりです。
音楽で浄化しつつ玖太郎と繋がって状況確認している睦が、準備はできたと告げると、藍丸と紘一の二人は文と玖太郎のところへ向かうことに。
青龍の蛇の依代である碧唯を、蛇と一緒に殺さずに救うには、かつての親友だった紘一と、慕っている藍丸が必要だというのです。
狼になった紘一が藍丸を乗せ、侵入口に着くタイミングで、睦のカノンの拍子に合わせて玖太郎が引き寄せ、無事に二人の元へ。
玄武の息ぴったりの連携が素晴らしいです(^^♪
紘一を見ると碧唯は、争いたくなかっただけなのにみんながひどいと泣きつきますが…
誰だよおまえ、碧唯じゃねえだろ、とバッサリ。
自分の知っている碧唯は、ヘタレで愛や平和を目指すメルヘンで顔と頭だけが取り柄のバカだったけれど、と愛情込めてこき下ろし、でも、青龍を見限った自分に「助けて」などとぬかす矜持のない男じゃない！と言い切ります。
それを聞いた玖太郎は、今目の前にいるのが碧唯ではなく、ふりをしているただの蛇だったら、あとはこいつを喰うだけだと宣言すると、パニックになりながらも、やれるものなら…！と強気に出る蛇ですが、背後から文が迫って…
第57話
碧唯じゃなくただの蛇なら喰うだけ、という玖太郎に逆上する蛇。
背後から迫った文に、その程度の力では効かないと侮った瞬間、玖太郎が攻撃をしかけます。
そして、サプライズで心間に招いてくれたお礼として、文と玖太郎の特別な心間へお招きすると言い、行きたがらない蛇を女王の力で支配し、玖太郎と蛇は心間へと向かいます。
残った文は、紘一にほんものの碧唯の精神の核を探すように頼みます。
玖太郎の最初の時も、身体は完全に蛇に乗っ取られ、眠らされて心間の奥に閉じ込められていた。
碧唯の場合は時間が経っているから無事かは定かではないけれど、きっと同じように眠らされているだろう、と。
藍丸には、蛇の贄になって混乱している樹のことを頼み、文は玖太郎の元へ急ぎます。
紘一は碧唯の核を探しながら、自分が青龍を去った時の碧唯とのやり取りを思い出していました。
弱い者いじめをしていた輩とウチガワで私闘し、当主に追放されることになった時、自分が次期当主で本当に大丈夫なのか不安がる碧唯の話をきちんと聞かず、なんとなく流してしまった。
友だちを守るためなら自分だって戦ったのに、と碧唯は責め、親友だった二人は喧嘩別れに…
過去を悔いながら、二人の思い出があるシェークスピアの名文を開き、肝心なところで何度も心が折れた自分たちは臆病者だけれど、まだ本当に死んだわけじゃない、情けなくてもまだ生きよう、と語り掛け、見事に眠らされている碧唯の核を見つけました。
一方、混乱して暴言を吐き続けている樹には、藍丸が納得いくまで相手をするからと訴えます。
悩みを抱え追い詰められていたのに対応できず、女性であることを苦しく思っていたのを知っていたのに対応ができなかったことを話し、女性であっても関係なく藍丸隊には樹が必要だと伝えると、泣き出した樹は本来の自分を取り戻せました。
その様子を自身の心間から見ていた玖太郎は、安心して碧唯の蛇との対決に臨み…というところで12巻は終わりでした。
クイーンズ・クオリティ12巻口コミ・評価
たくさんの見どころがあった12巻！
私の今回の推しはやっぱり藍丸です(笑)
樹が女性なことに気づいているとは思いませんでした。
藍丸、経験もなさそうだし(≧▽≦)
そうなんですよね、これで碧唯に勝てたら、と思ったのに、これまでほとんど出てこなかった朱雀が登場…！
12月、待ち遠しいです。
クイーンズ・クオリティ12巻まとめ・考察
文の強さがとても印象的な12巻でした！
真の女王となったからなのか、迷うことなく粛々と信念をもって進めていく様子に、ほれぼれです(≧▽≦)
玖太郎は崇高な願を掲げても一度は負けそうになっていましたが、文に助けられてからは本当に強かった！
弱いところがあっても、弱さを克服してより強く成長している様子を見ていると、自分もがんばろうと思える強さをもらえます。
そして、最初はかなりいやなヤツだった藍丸が、とてもお気に入りのキャラになった巻でもありました。
帽子を被ったパジャマ姿での登場がそれまでの重苦しい空気を一気に変えてくれて、緊急出動には戦闘服に着替えてしまいましたが、そのまま行ったらどうだっただろうと想像するだけでも笑えます(≧▽≦)
本気で戦う時の予想以上の強さも、青龍に対する真摯な思いも、素直にカッコいいと思えて、樹を諭す姿も、頼れる男！でした(*^^*)
玖太郎や文との関わりのなかで、藍丸もまた大きく成長したように思えます。
久しぶりの玄武のみなさんの活躍も楽しすぎて、途中からの息つく暇もない展開に、え？もう終わり？早く次！と思いながら読み進みました。
強い文と強い玖太郎が、碧唯の蛇に勝てそうな終わり方でしたが…
予告には新たに朱雀の登場が…
蛇のついた碧唯の顔ははじめの顔だと思っていましたが、はじめの蛇は別だったのかもしれません。
強敵はまだ他に…？
次巻は12月終わりごろに発売とか。
先が待ち遠しい、12巻でした。
クイーンズ・クオリティを無料で読む方法！
今回は、クイーンズ・クオリティ12巻のネタバレを紹介しました！
が…
やっぱり、絵と一緒に読んだ方が絶対面白いですよね！
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物語のメインではないけれど、真剣なのに笑いが止まらなくなる藍丸のパジャマ姿は必見です(笑)
ぜひ漫画を読んで笑って下さい(^^)/