この音とまれ!あらすじ・感想☆目指すは全国!全力の青春

この音とまれ!

この音とまれ!あらすじ・感想☆目指すは全国!全力の青春

アニメ化、舞台化もされた人気漫画・この音とまれ!

県立高校の箏曲部を舞台に、最初は全く別の方向を向いていた部員たちが、お箏と仲間との関わりの中で、困難を乗り越え成長してひとつになっていく、感動の学園漫画です。

そんなこの音とまれ!の魅力を紹介していきますね。

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この音とまれ! 作品情報

この音とまれ!はジャンプスクエアで2012年から連載されている少年漫画で、2020年7月現在、22巻まで発売されています。

2019年に2期に渡ってアニメが放映され、同じ2019年に舞台化もされた大人気作品です。

この音とまれ! 作者紹介

作者のアミューさんは、2006年に桜アミューというペンネームで少女漫画雑誌「りぼん」からデビュー。

3歳からお箏をやっていたというアミューさんのデビュー作は「龍星群」というお箏の話で、この音とまれ!にも、「龍星群」という曲が出てきます。

りぼんで読み切りを発表した後、2010年にペンネームをアミューに改め、ジャンプに活動の場を移し、初めての連載であるこの作品が大人気になっています。

この音とまれ! 作品紹介

始まりは正反対の二人から

金髪の元不良少年・愛(チカ)は、高校で箏曲部の門をたたきます。

箏曲部は先輩たちが卒業した後、一人だけの部員になってしまった武蔵が、廃部を避けようと奮闘していましたが、真面目で地味な武蔵しかいない部はなめられ、部室は不良のたまり場になってしまっていました。

中学の時に警察沙汰になったと噂のチカが入部したいという気持ちを最初は信じられない武蔵でしたが、チカの親友から当時のことやおじいさんの話を聞き、落書きされていた部の看板を直してくれたチカを信じられるように。

不良たちに陥れられそうになったチカは、これまで信じてもらえなかったことがほとんどだったのに、武蔵に信じてもらえたことに感動、互いへの信頼が芽生えていきます。

誰にも信じてもらえなかった少年が信じてもらえたことで変わっていく瞬間自分に自信がなくておどおどしていた少年が信じた相手を守るために強くなる瞬間、最初からつい涙ぐんでしまいます(#^^#)

武蔵とチカ、時瀬高校・箏曲部の物語が始まります!

天才少女の音

武蔵とチカの二人になった箏曲部に美少女が入部希望にやってきます。

彼女はなんと、子どもの頃から天才少女と呼ばれていた大きな箏の家元のお嬢様、鳳月さとわ

最初はどうみても不良で真剣にお箏をやるようには見えないチカとぶつかり、箏を傷つけるような人に箏をひく資格はないと言い切ります…

そんな中、チカは偶然さとわの箏の音を聴き、これまで聴いたことのない美しい響きに感嘆し、さとわに認めてもらうため、箏をひく資格を得るため、行動を起こします

堂々と箏と向き合えるようになりたいと、不良たちに壊された箏の修理を手伝うチカを見て、さとわはチカを見直し、ぶつかりながらも認め合っていくきっかけになりました。

音にはその人の本質がつまっていると言うさとわ、自分の音で感動させて人を動かすさとわもすごいですが、それをしっかり受け止めるチカの感性もまた、きっと豊かなのですよね。

尖っていてもぶつかりあっても、相手の琴線に触れるふたり、これからが楽しみになる出逢いでした。

お箏への思い

主人公はチカと武蔵、さとわがヒロインのこの音とまれ!

三人ともそれぞれに、お箏に対してのそれぞれの思いがあります。

メイン三人について紹介していきますね。

久遠 愛(くどう ちか)

親に見放され、中学時代は手の付けられないくらい荒れていたチカは、祖父と一緒に暮らして無条件に愛されるようになってから、次第に落ち着いていきます。

祖父はお箏を作る職人で、時瀬高校の箏曲部の創始者であり、チカにも箏を教え始めましたが…

落ち着いていくチカを疎んだ不良仲間が、チカのふりをして祖父宅を襲撃、チカは警察に疑われて、祖父は数日後に亡くなってしまったのです…(>_<)

祖父の作った箏曲部への思い、お箏を通しての祖父との繋がり、チカにはお箏と箏曲部に対しての特別な思いがあります。

倉田 武蔵(くらた たけぞう)

大人しく地味な武蔵は、高校受験に失敗したこともあって、自信があまりなく、なでしこちゃんと揶揄されることも…

卒業した先輩たちに託された箏曲部を、一人でも大切にしていて、先輩たちと全国大会を目指した思いを大事にしています。

チカと出会って信頼関係ができてくると自信も芽生えてきて、だんだんと頼もしい部長に成長していきます。

お箏自体というよりは仲間と過ごす部活動に対して、静かな熱意があります。

鳳月 さとわ(ほうづき さとわ)

お箏の大きな流派・鳳月会の家元のお嬢様で、小さなころからずっとお箏漬けの生活を送っています。

両親に可愛がられて天才少女と評価されていましたが、父親を病気で亡くすと、重圧で余裕がなくなった母親と上手くいかなくなり、母に自分の方を向いてほしい一心で、大きな大会で予定ではなかった曲を弾いて「こっちを向いて!」と訴えようとしましたが、失敗…

家元である母親に破門され、一人になってお箏を弾く意味もわからなくなっていた時に、武蔵と先輩たちの演奏を聴き、拙いながらも楽しそうな様子に魅かれ、時瀬高校箏曲部に入部します。

母親にもう一度笑顔になってもらいたい、そんな思いでお箏と向き合っています。

それぞれの成長

武蔵・チカ・さとわの他にチカの友人三人も加わり、始動した箏曲部。

教頭に認めてもらうためにほぼ未経験の部員たちが短期間で猛練習して成果を全校生徒に披露したり、関東の音楽祭や全国大会の予選に出場する中で、みんなで必死に頑張ることで、お箏だけでなく、人間的にも成長していきます。

部員だけでなく、関わってくるメンバーも、それぞれ大きく成長していくんです。

さね・コータ・みっつ

チカの友人で、中学の時に助けられたチカへの恩返しに入部しました。

これまで何かを一生懸命やったことなどない三人でしたが、頑張っていき、挫折を乗り越え、お箏への思いも芽生えてきます。

来栖 妃呂(くるす ひろ)

中学の時に付き合っていた彼を転校生の謀りで奪われ、人間不信になって、暇つぶしに友情や恋愛を壊していたヒロ

箏曲部の仲間の絆に憧れを持ちながらも、絆を壊そうとして箏曲部に入部しましたが…

人の噂に左右されずに自分の目で見たことで判断する部員たちとの関わりで、人をまた信じられるようになり、まっすぐ前を向けるように。

滝浪 涼香(たきなみ すずか)

箏曲部顧問で、実は天才指揮者と天才ピアニストの両親を持つサラブレッド

自身も幼少時に総譜を書いてしまえるような天才でしたが、楽しみではなく義務になっていく世界に嫌気がさして、音楽から離れていました。

箏曲部に対しても、最初は思い入れなどなかったのですが、音楽祭の時の部員たちの演奏を聴いて感動し、本気で関わっていくようになります。

音だけでなく周りとの関わりも一線を引いて冷たい印象でしたが、柔らかい印象に。

才能を放棄したと言われていた天才が、心揺さぶられる音に出逢った本気は見ものです。

堂島 晶(どうじま あきら)

鳳月会の内弟子で、さとわが失格になった大会で一位を取った実力者

一位にはなったものの、さとわの天才的な音に打ちのめされて、真っ暗な闇の中にいましたが、外部指導者として箏曲部の指導をするうちに、さとわの母親への思いやお箏への真摯な思いを理解していきます

闇から抜け出した晶先生のかわいさ、応援したくなります(^^)/

ほのかな恋心

恋愛がメインではありませんが、みんなで同じ目標に向かっていく中で、淡い恋心も芽生えてきます(≧▽≦)

チカ×さとわ

経験は浅いものの天才的な才能が見え隠れするチカと、これまでお箏だけの生活だった天才少女。

自己主張も強い二人は、最初は何かとぶつかることも多いのですが…

互いの才能に魅かれている部分もあるのか?次第に惹かれあっていきます

それでも、二人とも恋愛は全く初心者

自分の気持ちが恋であることに気づくのには時間がかかりそうです。

孤独だった二人が惹かれあっていく様子は、時には涙を誘います(#^^#)

武蔵×妃呂

部活で自信がついてきた真面目な武蔵と、ちょっと派手めのヒロ。

ヒロの言動にドギマギしながら惹かれていく武蔵も、見た目に反して純情なヒロが偽りない自分をまっすぐ見てくれた武蔵に惹かれていくのも、どちらも微笑ましい優しい雰囲気です(*^^*)

先に自分の気持ちに気づいたヒロは、部活の邪魔になるからと恋心を抑えようとしますが、涼香に諭され、恋心をパワーに変えるべくがんばっています。

武蔵も自分の気持ちに気づきましたが、二人が恋愛関係に発展するのはしばらく先になりそうです(^_-)-☆

ゆるぎない一番大切なもの

友情、家族愛、ほのかな恋。

様々な要素はあるものの、部員たちにとって何よりも大切なのは、2年生の武蔵とヒロがみんなと出れる最後の全国大会!

さとわが母親のために作った曲を涼香が編集して、晶が技術の底上げをして、みんなの必死さが実って、予選の神奈川大会は、強豪校を押さえて優勝、見事に全国大会への切符を手にしました

全国大会優勝を目指して、時瀬高校箏曲部のみんなが一丸となって頑張る「この音とまれ!」です(^^)/

この音とまれ! 口コミ・評価

どの巻もどのシーンも、すべてしっかり心に響いてきて、本当に感動ものですよね!

元は少女漫画出身の作者さんだからなのか、絵がとても綺麗で話も読みやすい!
でも読みやすいというだけでなく、本当に感動するんです(≧▽≦)

ぐっと堪えるような涙ではなく号泣してしまう私です(#^^#)
でも決して悲しい涙ではなく、感動の涙なんですよね。
泣いて笑顔になる、全国大会予選の「天泣」のようです(^^♪

この音とまれ! まとめ

それぞれの問題や過去を乗り越えて、主人公だけでなく登場人物みんなが成長していく「この音とまれ!」を紹介しました。

熱意と一生懸命さには頭が下がる思いで、自分ももっとがんばろう、と励まされることも多々あります(^^)

そして、青春っていいなぁ!と心から思えます。

これからもっとどんな成長を遂げるのか?全国大会の様子は?恋愛模様は?

先が楽しみな「この音とまれ!」です(^^♪

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