2016年~2020年まで連載された、板垣巴留先生の「BEASTERS」の原点とも言える獣人ヒューマンドラマ「BEAST COMPREX」が週刊少年チャンピオンに帰って来た!
様々な種族、草食も肉食も共存する獣人たちの世界で、普段交わることのない種族同士が出会い互いを知り文化を知る、もしくは同族でも知らないことやその個人の不思議で、時に不気味な生態や性格がリアルに描かれたり・・・前作にあった「不器用な高校生のハイイロオオカミの目線」という、固定の目線がない視点でありながら板垣巴留先生の目線で見た種族の生々しく美しい生き様を見て行きます。
今回はイグアナとペンギンの話。何もかもを失い、生きる意味も失いかけているイグアナの目に突如飛び込んできたのは・・・茶色いモッフモフの「ペンギン」!?💦
そんな「BEAST COMPREX」33号のネタバレを紹介します。
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BEAST COMPREX33号ネタバレ
酒カスと邂逅
暑い地区に住む29歳のイグアナ・サウス。こういう日こそ「特別な水分補給」と、サウスは昼間から酒をあおる。酒を飲んでいる時の俺は最高にクールなんだ、喉袋が大きく揺れて、鱗がキラキラして、「自分が何も生み出さないクズ」ということを忘れられる。大きくはない冷蔵庫にみっちり酒を詰め込み、これが日常、仕方ないことなんだと言い訳する日々・・・
酒のストックが減ったな、とサウスは近所のコンビニへ。「よっ酒飲み」「太客と呼んでくれ」イヌの店長とそんなやり取りができるほど酒を買い込んでいる様子。いつも通り酒のコーナーに言ってドアを開けると・・・でっかいモッフモフの生き物がじっ・・・と鎮座していた。
何も言わず乱暴にドアを閉めるサウス。レジへ行くと何も知らないかのように店長は「現金?カード?カードなんか作れないか」と軽口。サウスも負けじと「ねぇ冷蔵庫に変なのいたよ」と言う。「俺がいっつも買うビールのスペースに足のついた毛玉が!!」と説得するも「知るかよそんなの、品出しの時段ボールの中に紛れ込んでたんだよ、迷いペンギンだろ」と店長はしれっと言うだけ。
迷いペンギン、と聞き慣れない言葉。「あれたぶん赤ん坊だよ、お前が引き取ればあそこにまたビール入れられるよ」店長はサウスにペンギンを押し付けるつもりの様子💧「なんて?」「いつものビール買いたいんだろ?誰かが引き取らないとあそこに居座らせたままだ」「通報しなよ💧」「絶対嫌だ、海洋生物絡むと手続きめんどくさい、警察署に1日拘束されるんだもんコンビニ店長って忙しいんだぞ」「もういい諦める」「この辺店ないぞ、酒ないと1日も持たないくせに。しばらくビールの仕入れはストップかー」・・・
ガタガタ。結局サウスは強引に自転車のカゴに迷いペンギンを乗せて帰るのでした・・・「デカい、前が見えねぇ・・・」奇妙なペンギンとの同居生活が始まりそうです・・・💦
冷蔵庫の意味
何もないクズ、と自覚しているイグアナのサウス。ビールを買うため店が手ぐすね引いていた迷いペンギンを引き取ってしまった。ペンギンはしばらくサウスの部屋を徘徊したかと思うと、壁にもたれてへたり込んでしまった。この日は特に暑かったようで・・・
面倒なことになったなぁ、でもこうしたのも「酒欲しさ」。赤ん坊の世話なんてできもしないのに引き取って、何もできないダメで大クズ・・・そう思った瞬間、過去のトラウマが蘇ってしまった。
酒の飲みすぎで昔付き合っていた彼女にも「またこんなに買い込んで!あなたが冷蔵庫開けるたび怖いのよ!もうお酒と結婚したら?さよなら」と出ていかれた。会社の冷蔵庫に酒を溜め込んだのが上司にバレ、「病気だよ、辞めてしばらく休め」とクビになってしまった。
「ハッ!!やめろ・・・やめろやめろ!!俺にどうしろって言うんだ!!」サウスは過去のトラウマが発作のようになって荒れてしまうことがあるようで。その反動で余計酒に手がの伸びてしまう様子。急いで冷蔵庫の取っ手に手をかけ開けると・・・
いつの間にか、引き取ってきたペンギンが冷蔵庫で気持ちよさそうにしていた。ストックしていた酒を全部放り出して「ぺぇ」と一声。確かに暑い地区でペンギンが生きていくには酷だよね・・・「え・・・え゛ぇ~💧」と言いながらも、そこが快適ならとサウスは冷蔵庫に空気穴を開け、上の段だけに酒を置かせてくれとお願いした。寒い所が好きなので「サム」と命名。
サムはずっと冷蔵庫にいるので同居人というよりかはお隣さん。食事を与え食べ終わると冷蔵庫から羽と器が出て来る。過去を思い出して発作を起こすのは日常的なようで、酒を取ろうとするたび目が合うお隣さん。サムは冷蔵庫内で暮らしているので排泄も冷蔵庫。そのたびサウスが綺麗にしてやった。
そうこうしているうち、冷蔵庫を開ける目的を忘れるくらいサムとの生活は賑やかになっていった。サムが来てから食事代と電気代が嵩むのでバイトも増やし、それでも帰ってくるとサウスは冷蔵庫に向かって「ただいま」と言い、冷蔵庫から「ぺぇ」と返ってくるのだった・・・w
しょうがなくないさ
妙な縁で、暑い地区に住むイグアナのサウスが寒い地区の動物・ペンギンのサムと同居ししばらく経った。食事の時は冷蔵庫のドアを開けて互いの顔を見ながら食べた。心なしか、酒を飲む頻度も少なくなっていたようで。
「俺調べたんだけどさ、お前オウサマペンギンって種族なんだな。大げさな名前。こんなぬいぐるみみたいな見た目で逆にイジられてんじゃね?」「だって飛べない鳥とか言われてるんだぜ?しょうがないじゃんな?そういう風に生まれちまったんだからさ、そのままでいいんだよ俺たち・・・」サムに言い聞かせるフリをして自分を慰めるサウス。また発作が出てサムの後ろから酒を取ろうとして、サウスはハッとした。
サムの毛が抜けている。所々黒い肌?が見えている。そういえば体も痩せてるような?「ぺ、ぺぺぇ」と何だか苦しそう?サウスは衝動に駆られるようにサムを抱き上げ、自転車のカゴに乗せて全力で漕ぎ出した。
「頑張れ、頑張れサム!病院まで急ぐから!!」今までこんなに全力になったことがあったか?って思うくらい漕ぐサウス。今までもこのくらい全力になればもっと頑張れたのかな。頑張ってたら、バイト増やしてもサムの不調に気付けた?彼女に愛想尽かされず結婚できた?仕事もクビにならなかった?
取り留めもないことを考えても、今のサウスの答えは「もう手遅れは嫌だ」。その時、海に面した道路にやってきた。するとその時、今まで大人しかったサムがカゴの中でバタバタと暴れ始めた。どうした暴れるな、落ちるぞと言った瞬間・・・
サムは跳んだ。海に向かって。その様はまさに「飛ぶ」姿だった。モフモフの毛が抜け落ち、その姿は・・・「お前王様だったのか!!」
ボチャン、と海に入ったサム。その周りにイルカが。こんな俺でも・・・サウスが身に着けていた能力があった。海の住人たちにサウスが投げかけた言葉とは?
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BEAST COMPREX33号感想・まとめ
久しぶりの異種族同士の交流のドラマでした。板垣巴留先生はいわゆる「クズ」の描き方が上手すぎて生々しいんだよな・・・精神を病んだり何かが壊れてしまった生態が妙にリアル。まさか自分が経験者だから・・・?というのはわからないけど、「それでも生きている」というのを漫画を通じて言いたかったのかもしれませんね。
「怠けグセがある」「無気力」「酒に頼る」そういういわゆる「ダメ」な部分というのも、責める人もいるかもしれないけどやはり原因が「その人」以外にあるわけで。サウスも生まれつきの性格があったかもしれないし、酒好きなことは悪いことじゃない。でも、それに拍車をかけたのは外的要因なわけで。サムと出会って少し全力を出すことはできたかもしれないけど、根本が治ったかどうかはわからないしね・・・でも、掛け持ちのバイトをすぐ辞めることはしないと思います。サムが絆を作ってくれたので。
自分はダメだ、名前負けしてると思っても、誰しも全力を出す時は「王様」だと思いますよ🐧
次回も楽しみです!
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今回は、「BEAST COMPREX」の33号ネタバレを紹介しました!
が…
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