2017年3月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「魔入りました!入間くん」。
働かないクズ両親に悪魔・サリバンの元へ突然売り飛ばされた、お人好しな人間の少年・鈴木入間。サリバンと付き人オペラに孫として熱烈歓迎され、サリバンが理事長を務める「悪魔学校(バビルス)」に悪魔として通い始めてから1年が経ち、2年生になってからも激動の学園生活の入間たち。成長した分、外部の悪魔や大人の世界を覗く機会が増えたから大変なことにも巻き込まれがち・・・💦
オペラに「ご褒美」としてリゾート地へ行き、様々な恋模様なども垣間見ながら入間たちは次の行事「師団披露」に向けての準備を始めた。まさかのシルビアに絵のセンスがあることを発見し、「お化け屋敷」を彼女のセンスで進めることに!魔具研に与えられた敷地の広さに目を見張るのはいいけど・・・もう他の師団ブース建築始めてるよ?間に合うの?💦
そんな「魔入りました!入間くん」38巻ネタバレを紹介します。
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魔入りました!入間くん38巻ネタバレ
331話・・・はぐれ者たち
師団披露まであと3週間。1年生にとっては初めての学校イベントだし家族も来るからみんな気合いが入っている。というのを、仕事が山積みなことで噛みしめている新生徒会員のゼゼくんとヴィネくん。
ふとゼゼくんが「美術師団への申請が多い」と呟き師団披露ポスターを手に取り褒めると、なぜかヴィネくんが照れ笑い。実はこのポスターを描いたのはヴィネくんのお姉さん「ヴィネ・マーニー」美術師団の2年生だったのです!
美術師団は普段は個々で美術作成をする師団だが、師団披露の時期だけ資材や人員貸し出しをする「何でも屋」になるため今ほとんどの団員は大忙し。しかしマーニーは体も小さくパワー系の能力も持たない、しかも引っ込み思案なため肉体労働はできない。自分を「隅っこ族」と呼んでひっそりと絵を描くだけにしようと思っていた。
そんな彼女が自分と似た者同士と勝手に思っている「ビーム先輩」という悪魔。彼は昔は絵の大作を描いたりしていたらしいが、いつも毛の塊のような姿で棚の上や床に転がって寝ているだけの謎の先輩。だけど静かで優しいビーム先輩にマーニーはすっかり甘えていた・・・
そんな時「今余裕ないよ、あの子らくらいしか」と声が。訪ねてきたのは・・・?
332話・・・断らないで
シルビアが小さかった頃、『俯くパロメ』という「魔界で最も恐ろしい絵」と言われた絵を見た。絵の前で名前を呼ぶとこちらを向いてニヤリと笑う、見たものは体や精神に異常をきたすという代物だった。しかしそれを怖いと同時に興奮も覚えたシルビア。それが原点となった。
お化け屋敷をやるにあたってまず浮かんだのが『俯くパロメ』だったというシルビア。入間も真剣にお化け屋敷に向き合って成功させたい気持ちを美術師団のマーニーにぶつけたが、所詮私たちは隅っこ族、足手まといになるかもと後ろ向きだった。その時突然、「この女の趣味は?」と言って謎の先輩・ビーム先輩が立ち上がった。
特に決めてない、とシルビアが言うと「恐怖にはバックボーンが大事。それがなければ生きた線は描けない。これはただの線だ、以上」と突っぱねるビーム先輩。マーニーが失礼ですよ、と呼び止めた時、シルビアは目を見張って固まった。
まさか・・・『俯くパロメ』の作者、ビーム・R・ジュダイン!?
ファンです!とまず叫んだ後、「『俯くパロメ』を見て、生きてる絵があるって感激した。今回のお化け屋敷の雰囲気がビーム先生の画風そのままだと思った。どうかぜひお化け屋敷の絵を描いて欲しい!!」とシルビアは腹の底から思いをぶつけたが、任せて大丈夫なのか・・・?
333話・・・欲しいもの
マーニーが1年生だった時。美術師団で手伝いをしたいと伝えるも「ケガしそうだから」という理由で裏方に回されてしまった。人員が足りないとビーム先輩を呼ぼうとすると「アイツはダメ。5年生なのにずっと師団室にいて、昔業界追放されてるらしいし」とあらぬ噂を立てられていた。
それでも、手が油絵具で汚れているのを見てマーニーは安心した。きっとこの先輩も絵が好きな同類の隅っこ族だ・・・!
という予想は外れ、入間たちの依頼にビーム先輩は画材の細かい指定をし、さらに「描きたいと思える最高のストーリーとキャラを3日以内に持ってこい」「できないなんて言うなよ。私が絵を描いて死人が出たら一緒に監獄に入る、それが作家に仕事をさせるということ。その代わりこのビームが最高の一枚を描いてやる」と注文💦
その厳しい一言にすら、シルビアは興奮を覚える。でもやはり、団員のみんなに相談せず依頼したせいで無理難題を課せられたことに責任を感じていた。しかし入間は「それがシルビアちゃんの欲なら描いてもらおう、みんなもわかってくれる。それに、無理難題を言われると燃えて来る悪いクセがあってね🔥」と勇ましい顔で言ってくれた。しかし、ストーリーとキャラを3日でどう作る・・・?💦
334話・・・「朝メシ前」
どこも人材不足の師団披露準備期間。そこで求められるのは、アガレスのような優秀な建築士。しかし多方から手伝いを要求されうんざりのアガレス。そんな彼にいくら級友でもお願いするのは忍びないアスモデウスとクララ。
何かプレゼントして意欲を煽ろう、と思ったが・・・クララの能力が暴発しバレちゃった😅恥を忍んでアガレスに協力を仰ぐと・・・「他所から言われるとウザいけど、君らは友達なんだから違うじゃん?」「オトモダチが困ってるのに助けないわけにはいかない!」と、保護者のゴエモンも一緒にOKしてくれた!持つべきものは友達だね✨
チマちゃんも「使えるものは使え」が信条の姉・ケロリにプロの機材を貸してもらえることになり、他のメンバーも着々と準備を進める。そんな中、最高のシナリオとキャラをお願いされた入間たちの元に何の因果かゼゼくんが現れた🌹最初は「僕をモデルにキャラを作れ」と言って一応デッサンした3人(笑)しかし「ゼゼくんは(お化け屋敷って)タイプじゃない」とシルビアにズバッと斬られ← ゼゼくんは「オススメしない方法」を提案。
何とゼゼくんの実家に連れて行かれ、そこにいたのは・・・?
335話・・・正気か狂気か
生来「待つ」のが苦手な悪魔に「長時間待つ」ことを課しても厭わないと思わせる、魅力的な小説を書く大文豪がいる。それがゼゼくんの兄、「ゼパル・ゾウイ」という悪魔だった。
師団披露でやるお化け屋敷のための最高のストーリーとキャラを作るに当たってゾウイの力を借りようとした入間たち。こんなお願い失礼なんじゃ・・・とも思われたが、ゾウイは二つ返事でOKしてくれた。その上「全部丸投げしていい」とまで。シルビアたちは喜んだが入間は変な顔で悩んでいた。
「僕が師団披露で轟かせたいのは魔具研の名前。なのに、全部任せちゃったら誰も僕らの名前を覚えてくれない。不躾だけど丸投げするのは考えさせてほしい」入間が断ると・・・
「せっかく最高の企画をタダでやるチャンスだったのに、手柄が僕のものになる所だったのに。称賛は作り手にとって最高の御馳走、確かに僕に任せていたら栄誉はすべて僕が平らげるつもりだった」欲丸出しでそう言うゾウイはまさに「愛喰魔」の姿だった・・・💦
実はゾウイ、シルビアやマーニーがやりたいことがあることを見通していた。「キミたちは今の自分に満足していないだろう、傑作を作る一番の近道は、すべてを絞り出してストレスを意欲に変えておかしくなることだ」アドバイス通りにできるか・・・!?
336話・・・共犯者たち
ビーム先輩の家系は代々絵を描かせる家系。ビーム先輩も幼少期から例に漏れず絵が好きだったが、好きな色は赤や黒や紫で不気味な絵を好み、猟奇的な想像を持つため両親には心配されていた。
それを肯定してくれたSDの爺や。一緒に画材を選んだりしてくれたが、ある日ビーム先輩が描いた絵を見て倒れてしまい、そのままSDを辞めてしまった。両親に作品も画材も捨てられ、描くなと言われてしまったが衝動は抑えられず、何年もかけて尾と血で描いた作品が『俯くパロメ』だった。
こっそりコンテストに出すと新人賞を受賞したが、見た客から気分が悪くなったと苦情が相次ぎ倒れた者までいると言われ「業界追放」された。「描くのは家の中だけ、完成前に燃やせ」と言われもどかしい日々を過ごすビーム先輩。絵は完成しなきゃ作品じゃないのに・・・
そんな時に舞い込んだ「お化け屋敷の絵」の依頼。責任を取ってくれるならまた絵が描ける、最高の舞台を用意してくれと入間たちに縋る思いで言うと・・・「ありません!!!」「じゃあ描かない!!!」そうなるのは当然だが、そこへビーム先輩の好きなケーキ🍰を入間が差し出すと、大人しく食べだすビーム先輩。
「『俯くパロメ』について教えて」
ケーキを食べながら、「創作者」であるビーム先輩は続々と設定を出し、次第に笑顔になっていった。これこそが前回ゾウイが持たせてくれた「土産」だったわけです・・・!
337話・・・予感
「ちょっと前まで何もなかったのに、凄いのできてる」そう噂されるくらい、急ピッチで作業が進む魔具研。建築はアガレスが能力で手伝ってくれて、アスモデウスがレアな素材を追加してどんどん豪華にしていくスタイルで建築はOK。お面などの小道具は入間が遊びながらヤバシくんと相談しOK。音楽や照明などの設備はチマちゃんが姉・ケロリに交渉しプロ仕様のを揃えてくれたし、シネル先輩が魔具のチェックもしてくれてるからOK。
そしてクララがマーニーを従えて「看板を描く」と言い出した。最初は謙遜していたマーニーも「一緒にやろ!教えて!」と言ってもらえると嬉しくて同意してくれたのでOK。そして・・・お化け屋敷の主軸を作っているビーム先輩とシルビアは、「パロメの妹・ガルナ」についての設定を討論のように投げかけ合いながら相談中。そんな彼女にふと「楽しい?」と投げかける入間。「最高に楽しいっス!✨」それを聞いて入間もニッコリ。
入間も団長として、いろんな情報ややることリストを作って管理している。それが少しずつチェック済になっていくのを見て、改めて「みんなのおかげで無理だと思われたものが出来上がっていく」と実感。きっと僕らはすごいものを作ってる・・・!どうなるお化け屋敷!?
338話・・・燃えて濁流
「お前の絵は危険だから完成前に燃やせ」と親に言われて燃やしてた、というビーム先輩の過去を知ったシルビアは、頭を抱えて悶絶しながら「勿体ない!」と叫び、「今回の絵は絶対に燃やさせたりしません!たくさんの悪魔に見てもらって先輩の凄さと名前を刻みつける展示にするッス!!」と意気込むシルビア。その言葉に元気をもらい、ビーム先輩も一心不乱に「ガルナ」を仕上げていく。そして・・・精魂込めて描き上げた。
完成したと出て来たビーム先輩に見せてくれとせがむシルビアだが、ビーム先輩は目を覆って「先生とパトロンを呼んでくれ」と言った。去年キリヲが起こしたテロ騒動を受け、披露に危険がないか先生による厳しいチェックが入るのだ。本当は1番に見たかった・・・とシルビアが俯いたその時。
ドォン!!!とすごい音が。
精神学のムルムル先生がカルエゴ先生に抱えられて出て来た。先生の審査は・・・
「恐怖と悍ましさという点ではまさに歴史に残る名画、傑作だ」
「故に展示は許可できない」「生徒の精神を壊しかねない、お化け屋敷は中止しなくていいからこの絵なしで完成させろ」という判断にいの一番に「そんなのダメッス!!!」とシルビアが叫んだ。いろいろ対策を申し出たが・・・先生の許可は下りなかった。
踵を返して出て行ってしまったシルビア。ここまで来て、どうして・・・💦
339話・・・創作者の叫び
ガルナ完成前。絵を見せるだけでなく「お化け屋敷」らしく、驚く仕掛けも作らないといけない。そこで入間はガルナを長く見せないための工夫「暗転作戦」を提案。みんな賛成してあれこれ演出を考える中、シルビアとビーム先輩は「これでたくさんの悪魔に絵を見てもらえますよ!」「うん」と嬉しそうに話していた。
なのに、こんな結果に・・・入間はまだ時間があるからと新たな策を考える旨を伝えたが、「気持ちは嬉しいけど君は魔具研のために冷静な判断をしないとダメだよ団長くん」とビーム先輩。心配そうに見守るメンバーを見て入間もやりきれない気持ちをグッと抑え「わかりました。団長として魔具研に一番良い判断をします」と宣言。頷いたビーム先輩はシルビアを迎えに行く。
シルビアは「ガルナ」を描いたテントで蹲っていた。彼女の背中に向かってビーム先輩は語る。
前の私なら意地でも展示して責任取れって騒いでたと思うけど、君たちと話してガルナを見つけて描く時間はとても楽しい久しぶりの時間だった。ほんの少しの時間の協力者だけど、私は君たちが好きになった。だから君たちが困ることをしたくない、私の絵で何かが壊れるのはもう見たくない。私は満足してる。だから・・・
そこまで聞いてシルビアは突然振り返りビーム先輩を押し倒し「嘘つき!!!」と叫んだ。
「満足してるなんて嘘だ!自分の絵をたくさんの客に見て貰って褒めてもらって自分の名前を刻みつけたい、そう思わない創作者なんていない!絵は誰かに見てもらって初めて完成するんです!!」
「たくさんの客に見てもらえる」と聞いて笑っていたビーム先輩を見ていたから出た本心。ビーム先輩が過去何枚も未完成のまま炎に葬ってきた絵の中から出てきたような「救いの手」。シルビアは枷どころかビーム先輩の作品のためなら何でもする覚悟だった。その「覚悟」とは・・・!?
魔入りました!入間くん38巻感想・まとめ
今回は師団披露に向けて魔具研の「お化け屋敷」が大きく進む巻でした。だけど、最後の最後でものすごいどんでん返しが来てしまいましたね💦あれだけ一生懸命描いたのに「危険だから」という理由で展示できないなんて・・・ビーム先輩の「満足してる」が本当だったとしても、やはり「見てもらってこそ」というのは創作者じゃなくてもわかるんじゃないでしょうか。頑張ったら一瞥でももらいたい、小さい頃絵や何かを作ったら親や友達に「見て!」と言った経験は誰しもあるでしょう。その延長なんじゃないかな。
ビーム先輩、シルビア、そしてゾウイと様々な創作者が登場したわけですが、悪魔の芸術家は面倒くさそうだなぁと作者・西修先生は最初のカバー折込に書いてます😅確かに「集中が苦手」な悪魔なのに芸術家を選んでる時点で変わり者なのかもしれないけど、集中して自分が何よりも愛する作品をどんどん作り上げていくのは「羨ましい」、そう思われる職業なのだそうです。手っ取り早く賞賛が欲しいから「芸術を始めた」悪魔も多そうですね。そういった人間も多そうだし。まぁおおよそ無理なんだけど。←
「ビームはワガママ言ってますが決して私が言ったわけじゃない」という西先生の言い訳?もぜひ(笑)カバー下の漫画は題するなら「マーニー、入間に撃ち抜かれる!?」ぜひ読んでみてください!
次巻も楽しみです!
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今回は、「魔入りました!入間くん」の38巻ネタバレを紹介しました!
が…
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作者の気持ちや背景を読みながら漫画を読める、というのが単行本の強みだと私は思っています✨
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