2017年3月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「魔入りました!入間くん」。
クズ両親に突然悪魔・サリバンの元へ売り飛ばされた人間の少年・鈴木入間。サリバンは入間を孫として熱烈に迎え入れ、自身が理事長を務める「悪魔学校(バビルス)」に入間を悪魔の生徒として通わせます。「人間とバレてはいけない」と最初は目立たないことだけに集中していた入間だが、アスモデウスとクララという悪魔の親友ができ、問題児クラスの級友や先生、学校外の大人悪魔たちと交流するうちに「魔界で生きる」ことを真剣に考えるようになった入間。2年生に進級し、後輩もできて賑やかになってきたけど・・・同時に魔界の闇も入間たちに迫ってきているようで・・・💦
いよいよ始まった「大貴族会(デビキュラム)」。新13冠を決めるのが主な目的ではあるけど、入間たち若魔にとってはよりよいスポンサーに気に入られるための絶好の売り込みのチャンス。友達だけどライバル、というのを念頭に置いて入間も動きたいが果たして・・・?そして入間はフェンリルと名乗る男に何やら嗅ぎつけられてしまったし、不穏な大事件の予感・・・💦
そんな「魔入りました!入間くん」34巻ネタバレを紹介します。
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魔入りました!入間くん34巻ネタバレ
295話・・・席について
入間がフェンリルもといナルニアに嗅ぎつけられていた頃、新13冠候補で入間の師匠・バチコは誰も何もしゃべらない空間にいたたまれなくなっていた💦
挨拶するか威嚇するか、アッチはどうしたら・・・と思っていると、突然バールがやってきて席にどかっと座り「13冠は正直面倒くさい。自分の行動の責任は重いし仕事は100倍になるし注目も浴びる分反感も買う。それでも席が空いたとなれば多くの悪魔が我先にと手を伸ばす。その魅力とは何か?」と切り出し、現13冠である自身の話を始めた。
南方の眠りの平野という場所に、「龍欠伸」という紫色に輝き甘い香りを放つ川がある。かつての魔王デルキラが一目で気に入り魔界塔へ持ち帰ろうとした美しき遺産。その川の上流に巨大な城を建てたバール。ほとんどの悪魔が「デルキラが愛した川を埋めていいのか」と思ったが、バールは自信を持って「いい」と言い放った。
だって俺は「13冠」だから。
自分が支配する範囲内なら、したことへの責任はあれどすることへの制限はない。つまるところ、13冠の魅力というのはあらゆる欲が実現してしまう圧倒的な権力なのだ。残されたその席は2つ・・・
「とんでもねぇ空気にしやがって」と思ったバチコ。しかしこれで目が覚めた。バチコが13冠になったら、思い描く未来は。そして狼犬に嗅ぎつけられた入間は・・・。
296話・・・刺さる棘
バチコが13冠への思いを整えていた頃、入間はフェンリルもといナルニアに目をつけられ「お話をしよう」と持ち掛けられた。自分の話、周りの話でもいいと言われ入間は立て板に水よろしく悪魔学校の「問題児クラス」の友達の話を始めた。
あまりの勢いに待ったをかけるフェンリルだが「みんなといろんなことをして教えてもらったおかげで僕はここに立ってる」と堂々と言った入間。「では君が考える未来の魔界とは?」と新たに尋ねられた時、入間は「悪魔たちがお互いを尊重して協力し合って高め合えるそんな『優しい魔界』がいいと思います!」と胸の内を吐き出すように言った。
が、フェンリルは「悪魔しかいらない魔界ってことっすね!」となぜか曲解。「悪魔同士の協力をして他の多すぎる種族を淘汰する。特に人間のような不純物を」とうとう口にしてしまったフェンリル、いやナルニア・・・
「高潔な悪魔族の世界に人間なんていてはいけないモノ。そんな身の程知らずが勝手に魔界の均衡を崩し混乱を招きまして権力を持ってしまって例えばこの夜会に入り込んでいたら・・・」
「僕は反吐が出るほど不愉快です。ねぇ君は人間についてどう思う?👿」
悪魔の怖さをまた味わっている入間💦しかし、ここでナルニアの背後に大口を開けた蛇のオーラが・・・🐍そう、入間にはあまりにも強大な「護衛」がいたのだ!!
297話・・・我がママな蛇
入間を恐怖に陥れたナルニアをビンタしたアムリリス!秘密の夜会ではほとんどの交渉が魔術で行われる中、シンプルな物理攻撃を現13冠色頭がしたとなり会場は大いに沸いた👏
そんな中、アムリリスは顔を押さえうずくまるナルニアに近づき「盗聴防止」を使って物申す。「魔関署の番犬さん、貴方の仕事ぶりや13冠候補に選ばれた実力も聞いてる。けど、貴方はまだ13冠じゃない。候補でしかない貴方が現13冠色頭のお気に入りに手を出して許されるとでも?」アムリリスは大きな蛇のオーラで入間を護り、ナルニアを見下ろし威嚇。
と、ナルニアからも大きなケルベロスのオーラが現れ蛇に唸り声を上げる。その中で一瞬現れたのは、カルエゴ先生に似た、しかしさらに厳しい目をした一人の男性・・・入間が「えっ」と思った瞬間、ケルベロスは消え彼はまた「フェンリル」の姿になって立ち上がった。
「申し訳ありませんでした。レディへの不敬行為、ここに深く謝罪します」
「ジェントルも。気になることは厳密に話し合いたいタチでして、怖がらせてしまってすいません」
フェンリルはそう言って一時お手洗いへ。胸を張るアムリリスにアスモデウスとアメリ会長が駆け寄るも「叩きたかったから叩いた、それだけ。どんな我儘も許されるのが13冠の特権だもの♡」入間には何も言わせなかったアムリリス。もしかして彼女もまた入間の正体には気付いているのか・・・?
形式的には謝ったフェンリル、いやナルニアだが・・・1人になった所で自分の欲を今一度叫ぶ。そしていよいよ新13冠発表へ・・・!
298話・・・大嫌いなアイツ
何かあった入間のためにあれこれ気を遣うアメリ会長とアスモデウス。しかし入間は「せっかくの貴重な交流の場だし、1人で考えたいことがある」と2人を引き離した。
1人机に座って考えることはナルニアに凄まれた光景ばかり。わかってたつもりだけど、面と向かってハッキリ「反吐が出るほど不愉快」と言われたらやっぱり悲しいしショックだし怖かった。と、「おう、飲むが?」と小柄な女性が入間の机に座って紅茶を勧めてきた。これは13冠の1人・パイモン。戸惑う入間に「誰かにイジメられたか?」と尋ねた。なので入間はパイモンに甘えることにし、「嫌いと言われて『本当に自分はこの場にふさわしいか』自信がなくなってきた」と正直に話した。
すると「バッカでねぇのお前」と叫んだパイモン。入間が驚いているとパイモンは「この場にいる全員がお互いを好きだと思うのか?」と、よく考えたら確かにという発言。悪魔社会は競争社会、他を蹴落とし欺いて生き残ってきたから仲良しこよしとは行かない。でも、それこそが悪魔の魅力だと話す。
パイモンの宿敵、それは奇しくも今話をしている入間の師匠・バチコ。2人もかつてお互いを嫌い蹴落とし合いのし上がって来た経験がある。「嫌いを憎みすぎちゃいけない、それは大事な成長の種」そう言われ何だか元気が出て来た入間。そしてなぜか師匠に励まされたような感覚を覚えたのでしたw
「大先輩」パイモンに元気づけられた入間。いよいよ新13冠の発表・・・!
299話・・・あと1枠
デビキュラムの数日前、サリバンたち三傑が最後の新13冠選考協議をしていると、ギリギリで立候補者が出たとのこと。その名前を見た途端「再選考」を考える三傑・・・
そして、新たな13冠2人を発表された。現在行方不明の「グラシア」「ベヘモルト」を除席し、新たな2名は・・・ナルニアとメフィスト!!!入間の師匠・バチコは選ばれなかった・・・が、バチコは一度目を閉じてから新たな2名に拍手を送る。入間もそれを見て気を引き締める。
再選考の時、最後に立候補してきたのがナルニアだった。「恐怖が屈辱の魔界でナベリウス家に恐怖する悪魔は多く、特に長男であるナルニア卿の名を出せば数千単位の悪魔が動く、彼は外せない」と協議では決まったがサリバンだけはどこか腑に落ちないような表情・・・しかし夜会は淡々と進み、ナルニアには「狗帝」メフィストには「盤外王」の二つ名を与え13冠の任についてもらう、となったその時。
「異議あり。異議異議異議ありまくりなんですけどぉ~!」
候補者の1人・ゼブブラが異議申し立て!!バチコにも異議を促していると、「確かにこれだけ優秀な悪魔が揃ってるのに選ばないなんて勿体ない」とバールが進み出てきた。除席の2名を埋めるだけじゃなく「もう1席」あるからそこに1人入れればいいと。突拍子もないバールの提案に「テメェがどくのか?」とアマイモンは挑発した。
が、バールの言葉はとんでもない一言だった・・・!
300話・・・13番目の席
「魔王の席を除席」バールのとんでもない提案に周囲はザワつくが、サリバンはデルキラとの最後の日のことを思い出していた。
数百年前、デルキラが13日も姿を見せないことで13冠周りは大混乱。その時、ボロボロの姿でサリバンが戻って来た。「しばらく席を空ける、その椅子は守るようにと」デルキラからそう言伝されたように周囲に伝えたサリバンだが、真実は・・・
「空いた席を使わない方が愚か」というバールの主張も否定できない。異議申し立てしたゼブブラが騒ぐのを横目にバールはバチコを推す。そこへ「この場で決定はできない、後日決めよう」とベリアールが場を諫めようとするも、バールは雷を纏って吠えた。
「デルキラの威光に焼かれてる自覚があるのになぜ手放さない?新しさを掲げる割に消えた古の魔王を未練がましく抱えてるなんておかしい。だからこそ今、13冠とハイランク悪魔と未来を見据える若者がいる中で決めるべきだ!」
「いいか、デルキラは消えたんだよ。もう戻らない」
サリバンが訂正しようとしたが「彼は戻ると言ったのか?あなたが望んでるだけではないか」と図星を突くような発言。誰も状況を上手くは飲み込めずにいたが、「歴史が変わる瞬間に立ち会っている」自覚があり鼓動が激しく鳴っていた。
そう、「錯覚」してしまっていたのだ。その時現れたのは・・・!?
301話・・・踏み出す者
後に「裏切りの13日」と言われる、元13冠の食王・ベヘモルトによるデビキュラム襲撃という大謀反が起きた。
天井を突き破り巨大化したベヘモルトは客魔への明らかな敵意を見せた。真っ先に動いたのは三傑ではなくナルニアに変装した現13冠・アンリだった。その数瞬後、三傑は客であるハイランク悪魔による「魔術の乱発」を抑えるための最強魔術を展開。ベヘモルトを一時押さえるのにかかった時間はおよそ13秒という速さだった。
「なぜ君がこんなことを」アンリが尋ねると「新13冠など許さぬ、その椅子はわしのものだ」とベヘモルトは唸りながら言葉を発した。食王ベヘモルト、家系能力はあらゆるものを食物と認識し食らいつくす「全食(オールデリシャス)」。そのため暴走した際は彼の武器である「口」を塞ぐのが鉄則で、アンリも真っ先に口封じを施した。なのにこの声はどこから・・・?
何と、ベヘモルトの腹に巨大な口があったのだ!!ベヘモルトの家系にこんな能力は備わっていない、「こんな悪魔は存在しない」のだ。化け物の姿で再び暴れ出したベヘモルト、予想外の緊急事態に三傑も己の第一優先である「孫」を守るために動いてしまい、魔神族の姫・シュラに手を伸ばしていたことに気付けなかった。
がその時、入間を探すサリバンが見た光景とは・・・!?
302話・・・英雄の名は
「化け物」と化したベヘモルトが魔神族の姫・シュラ姫に手を伸ばす!!その数刻前。
会場は混乱に陥り、逃げ惑う者やベヘモルトを止めて手柄を立てようと焦る悪魔でいっぱいの中、入間も保身のために逃げようと試みた。が、ベヘモルトが姫に近づくのを見て入間は「心臓破り」での経験を思い出す。あの衝撃的な事件は「経験」となり入間を動かした。そしてまたアスモデウスも同じように、入間の援護につく。入間の弓にアスモデウスの炎が纏われ、「ばち、こんっ!!!」
矢は真っ直ぐベヘモルトに飛んで行ったが・・・何とベヘモルトの周りにバリアが。そのバリアに矢は弾かれてしまった。このバリアはまさか・・・!
と、その背後からバールが飛び出し、以前サブノック家に作ってもらった大きな槍をベヘモルトに振り下ろす!!そしてベヘモルトは「バールの手によって」鎮圧されたことになった。そしてバールはシュラ姫を守り助けたことになってしまった。バールに向けられる「英雄」の言葉。バールは「英雄」になってしまった。
このままバールは魔界を牛耳ることになってしまうのか?それよりも、入間は「あのバリア」の主の存在を追い求める・・・。
303話・・・幻夜
自作自演で英雄に成り上がったバールに沸く会場。その光景にラズベリィは敵意を剥き出し、レイヂも静かに不満を覚えている様子。そんな中、入間は先程の「バリアの主」を必死に探していた・・・
会場を後にするバリアの主を追いかけて、廊下で声をかけると「久しぶりやな、入間くん」と振り返ったのはやはりキリヲだった。追いかけてきたアスモデウスがキリヲを睨んだ瞬間、キリヲは入間とアスモデウスの間にバリアを張って「バール兄さんが英雄になった意味わかる?」と入間に語り掛けた。
これから三傑並みの権力を持つバールが目指す「混沌の魔界」になれば、欲望剥き出しの悪魔が君をめぐって争い傷つき悲しむ。君の居場所はなくなる。よう似合うてるな、その偽物の角と翼が。キリヲは入間が人間だと知っているとここで初めて認識した入間💦
もしも居場所がなくなっても、君の居場所はここにある♡と、キリヲは口を開け入間に迫った💦君が孤独になった時には跡形もなく僕が食い尽くしてあげる♡と悪魔らしい欲望を剥き出すキリヲの背後から、「たわけたことを抜かすな」とアスモデウスがバリアを破ってきた!!
「今後イルマ様が1人になることなどありえない、このアスモデウス・アリスが傍にいるから!!」
「君は何も知らんのや。なら教えてあげよか」
キリヲは冷ややかにそう言った。まさか、ここで入間は人間だとバラすのか・・・!?💦
魔入りました!入間くん34巻感想・まとめ
デビキュラム編の中盤に当たる34巻は・・・まさしく「混沌」の1冊でしたね💦あまりにダークな出来事が起こりすぎた・・・これを10代の入間たちに背負わせるのはあまりに荷が重くないか?💦しかもものすごく気になる終わり方したし・・・この変態メガネ先輩め!Eテレでアニメ放送できるのかコレ・・・←
今回のドロドロした魔界の闇の中で、バチコやパイモン、アムリリスなど女性が出てきた所はちょっと安心感ありましたね。魔界は人間界のように性別で物事を決めるなんてことはしないと思いますが、それでも入間の不安な気持ちを和らげてくれたのは奇しくも女性で、かき乱したのは男性だった。こういった中で入間の意識はどうなるのか・・・巻末で作者・西修先生も「ターニングポイント」と言っていたので見守っていきたいですね。にしても、アムリリスママのビンタは爽快でした・・・このビンタの音に、廊下にいてナルニアを探していたカルエゴ先生が振り向く、という模様がカバー下表紙に描かれています。廊下まで聞こえるビンタってすごいな・・・😅
そして本誌でも言われていた「5年ぶりの再会」を果たした入間とキリヲ。キリヲは相変わらずだったけど、入間がこのデビキュラムという大人悪魔の会でキリヲに出会ったことでキリヲに対する思いが変わるのか否か。ここを楽しみにしてほしいと西先生は書いています。話し合うしかない、と西先生は言ってるけど、キリヲと「話し合い」今でもできてるか・・・?←
実は西先生、密かに「単行本に1回はエイコ・エイタ姉弟を出す」というこだわりがあったようですが、今巻はデビキュラムという特別な場面のせいでどちらも本編には出ず、さらに巻末の「スキ魔」もないので完全に出てこない巻。そんな時に「セーフエイコ」というものを開発した・・・とカバー下裏表紙に描いていますwこんな遊び心もまた楽しい作品ですよね。
何だか緊迫した雰囲気のまま34巻終わっちゃったけど、どうなる入間!?どうなるデビキュラム!?
次巻も楽しみです!
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今回は、「魔入りました!入間くん」の単行本34巻のネタバレを紹介しました!
が…
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単行本には隅々まで遊び心がいっぱい。気になるあのキャラクターのカラーが判明するのも楽しいですよねw
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