SANDA50話ネタバレ感想！ちぐはぐが噛み合い、試練が来て

2021年7月34号から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「SANDA」。

時は2080年の日本。国の貧困化に伴い文化の一切が滅び、超少子化の影響で「若さこそ至高」と謳われ15歳未満の子供は学校が一斉管理するという時代。ごく普通の14歳の少年・三田一重は実は「サンタクロースの末裔」で特異能力者。それを強制解放したのは「親友・小野一会を捜してほしい」と願った同級生の冬村四織。たまたま三田の能力を見てしまった同じく甘矢一詩や最初に三田と相対したスパイ・柳生田三郎と共に三田の能力や学園の秘密を探り、小野一会との再会も果たした。しかし、小野は未熟なうちに睡眠を摂ったせいで体が成長に耐え切れず亡くなってしまった･･･。冬村の悲しい気持ちを三田は受け止めてやり、物語は次のステージへ。

「赤衣の特捜隊は三田を『若者と老人を行き来できる唯一無二の肉体を持つ金のなる木』として追っている」と敵である兵藤から教えられた三田と特捜隊として最初にスパイとして来た柳生田。いよいよ大勢の大人が子供の三田を狙っていると知った柳生田は大人として三田を守ろうと「特捜隊を抜ける、刺青を削いでくれ」と三田に頼んだ。痛々しい傷を背負って2人の男は修羅場であろうこの先を生きていく･･･

そんな「SANDA」50話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

保健室に運ばれた三田を再び襲いに来た兵藤に顔面キックをお見舞いした柳生田。2人は理性を忘れて三田の前でガチ喧嘩を始めた･･･本気の大人のケンカって怖い、と小さくなっている三田に「無理に変身するな、大人として子供のお前を守ってる」と柳生田の正義の言葉が兵藤にはどうしても理解できないようで。

そういえばさっきはなぜ子供の力で兵藤を止められたのか？「汚い」という言葉が飛び出したということで三田はハッとして、殴り合いでは埒が明かないと銃を取り出した兵藤に向かって履いていたパンツを投げた･･･子供=病原菌と嫌悪する兵藤にとって「拷問」のこの仕打ちに兵藤はあっという間に捕縛された。柳生田も落ち着いてタバコを吹かしながら「そういうことだ」と言い放った。

そんな兵藤に「学園長にも特捜隊にも俺のことは黙っててくれ」と三田がお願いすると、「子供の言いなりになるつもりはないし、特捜隊はサンタの正体が中学生だととっくに知ってる」と衝撃的な告白が。サンタクロースは若者と老人を行き来できる時間から解放された唯一無二の身体を持つ、若さこそ至上のこの時代にそんな存在は「金のなる木」かもしれない、だからあなたを研究材料として殺してでも欲しいんだと話した。金が絡むと大人は急に怖いぞと兵藤は脅すように言ったが三田は「忠告どうも」と返した。

しばらく観察のために黙っておくと約束した兵藤を解放し、柳生田と三田は屋上へ。いずれ時が来たら兵藤はまた三田を襲うだろう、そう思った柳生田は「俺は味方だ」と言ってみる。素直にありがとうと言う三田に「だからお前は易々と大人を信じすぎだ！」と釘を刺す。兵藤の言動を見たにも関わらず、そして柳生田も最初は三田を襲う側だったのに、やはり本物の14歳の三田にはまだ「人を疑う」目は十分ではないのだ。すぐ行動で見せるような大人以外ロクでもないんだと柳生田は真剣に三田に教えてやった。

そして半分削れた特捜隊の刺青を「お前のソリで削げ」と言った。そんなことしなくても信じるよと取り繕う三田を軽くあしらい「これからお前を騙そうとする大人なんて沢山出て来るぞ」と言って柳生田は口にハンカチを噛む。「強い酒があればな」「持ってこようか？」「ありがとう大丈夫だよ」そんなやり取りをして、三田はサンタになり･･･

ソリの切っ先で柳生田の刺青を斬った！！！これが大人・柳生田の決意と約束だった。
三田は右手、柳生田は右腕に重傷を負ってしまい、保健室はメチャクチャ。各地ボロボロになりながら次の展開へ･･･。

SANDA50話ネタバレ

真逆な2人のサボり時間

久しぶりの登場・冬村。ふと屋上にスズメが死んでいるのを見つけた。その後ろで三田は甘矢に「兵藤が赤衣の特捜隊の一員」という話をしていた。特捜隊が三田を研究材料として追っていてそのために「トナカイの血の銃弾」を持っていることを話し、二度と銃弾のダメージを受けないようまた焦っている様子💦

その横で冬村はしばし死んだスズメの隣に座っていたが、授業のチャイムが鳴ったと同時に徐にティッシュでスズメを拾い上げ、包んで片手に乗せてどこかへ運んで行った。三田が話しかけたのに無視して行ってしまった冬村との距離がまだギクシャクしているのを三田は気にしているみたいだけど、「小野が死んで1ヶ月経ってないし立ち直るのに時間かかるよ」と甘矢は宥めてくれる。

廊下を通り、階段を降りて･･･拾ったはいいけどどうしたらいいか冬村は悩んでいるみたい。そこへ「あちゃー、とうとうやったか」と後ろからこちらも久々の登場・風尾二胡が話しかけた。唐突に失礼なことを言われたことに驚き振り返ると二胡は気まずそうな顔で「動物愛護団体には黙っておくから」とか言い出したので、こういうタイプが大嫌いな冬村は「屋上で死んでたんだよ💢」と訂正。奔放な二胡は「あーよかった！信じた方が怖くないから信じておく💦」とか言ってます😅

「いやよかないか、死んじゃったんだもんね可哀相」珍しくマトモな言葉が二胡から飛び出す。が「焼いて食ってみる？」とまたもブッ飛んだ発言。「アンタがバイ菌で死ぬよ」「じゃあやめとこ、どうせ食べないならお墓作ってあげよーよ！」と勝手に行動を共にし始めた二胡。1人になりたかった冬村はムスッとした顔で仕方なく二胡について行く。

校舎に出た冬村と二胡。「クソ野球部員が練習で苦しんでるの見れる場所に埋めたげよ」と地面を掘る。「アンタ授業は？」「サボった！アンタと一緒！ｗ」悪びれず言う二胡はつくづく大好きだった小野と正反対で調子が狂う。こういううるさい女本当苦手･･･と思ったと同時に「小野のことしっかり思い出すの久しぶりだな」と思った冬村。死んだスズメを見たことで死んだ小野のことも今一度ゆっくり思い出し始めたのか･･･？

「このスズメ、オスかなメスかな？ちっちゃいからメスっぽいね。子供いるのかなヒナじゃないといいけど。ケガしてないし老衰かな？野生にしちゃ上々じゃんどう思う？」と二胡がスズメを穴に埋めながら思うことをべらべら喋る隣で冬村はぼんやり小野を思い出しながら「わからない･･･ただボーッと悲しんでただけかも。あいつのことちゃんと考えずに」と漏らした。スズメの話をしているつもりの二胡は訝し気な顔で「そりゃスズメの一生なんてわからなくて当然じゃね？生きてた時のこと思いながら埋めるのがいいんじゃね？」とぶっきらぼうに言う。粗暴だけどマトモな一面もあるのかよ、と冬村は内心ツッコミｗ

真逆な2人の、同じ歳の女子2人だけの時間。冬村も二胡も何か変化があるでしょうか･･･？

交わらなくても大丈夫

死んだスズメを持て余していたら苦手な女子・二胡に絡まれた冬村。二胡の勢いに負けてスズメを穴に埋めながら冬村は小野を思い出す。二胡は続けて「墓石にする可愛い石探そ♪」とか言い出した。

そして･･･可愛いかわからないが大きな石1つに「スズメさんのお墓」、小さな石2つにスズメの絵と「成仏」と書いてなぜか三角定規を2つ刺した謎のお墓が出来上がった😅上出来じゃね？と得意げに言う二胡だが「墓」の字は間違えてます(笑)そんな冬村に二胡はお湯の入ったカップ麺を差し出した。「この時間のサボりはおなか空くからいつもこれ食べるの、アンタの分もお湯入れてきてやったよ」と口に割り箸を咥える二胡が差し出したのは「鶏ガララーメン」。スズメ埋めた後に食べる味かね･･･😅

ヒトの葬式だって寿司食ったりするじゃん、何なら卵も入れる？と悪びれず言う二胡にずっと負けっぱなしで冬村はカップ麺を受け取りすすってみる。周りには元気なスズメたちが木に留まって鳴いている。すすった麺をモグモグしている冬村に二胡が横から「どう？」と声をかけた。美味しい鶏の出汁が口から全身に広がっていく。冬村は天を仰いで「美味しいね」と呟いた。冬村の隣にはさっき二胡と作ったスズメのお墓が一緒に並んでいる。

そのまましばらく天を仰いで少し泣きそうな顔になる冬村。「初めてかも」と聞こえてきて二胡が反応する。「小野が死んでからご飯が美味しいって思ったの」ポツリ呟いた冬村に二胡は「ウマい飯はもっといっぱいあるよ」とドライに言う。そして「苦手なクソ女とこうして2人で授業サボっちゃったんだよ？アンタはもう大丈夫」と大人な一言が。「確かにな」と冬村も口には出さなかったけど納得してしまったｗその直後、二胡はいつもの調子で「そーだこの容器花瓶にしよ？これに花供えたらスズメさんも爆笑じゃね？」と笑い出した。その後、「三田とキスしたけどあれから気まずい」と言う話を冬村にペラペラと話してしまう二胡なのでした･･･。

一方でその三田は、誰かを緊張しながら見張っていた。その相手は･･･

下劣に踏み込め！？

冬村が苦手な二胡と静かなひと時を過ごしていた頃、三田は兵藤を追っていた。先程甘矢と話していたように、兵藤から奪おうとした「トナカイの血の銃弾」を奪い返すチャンスを伺っていたのだ。

その発想は自分でもどうかと思うが、出てくるとしたら「トイレ」なわけで。この時代「男女」ではなく「大人子供」でトイレが分けられているので子供が大人のトイレに乱入するのは、と思いつつ、ちゃんと処置も施せないひどい傷を負うのも銃弾に命を奪われるのももう御免だと思う三田は腹を括る準備をする。だがその時「何か用？」と頭上から兵藤の声がした。思いっきり動向がバレていた･･･💦

「ずっと私をつけ回したりして･･･仲直りしたいの？また握手する？」兵藤はまた手を差し出してきた。こいつはわかってるんだ、と思う三田。正体を知ってて子供嫌いを武器に手段を選ばない兵藤。そのおかっぱ頭や口元のホクロを見るだけで三田は恐怖で震えてしまう。だが「サンタクロース」である以上逃げられないし逃げたくないから、三田は傷を負った方の手で握手に応じた。その瞬間、兵藤は思い切り三田の腕を引っ張った💦

「本当はあの弾丸が欲しいんでしょ」そう言って兵藤は三田を大人トイレに連れ込み、個室に足蹴で強引に入れた。「悪いわね、あの時飲み込んだきりよ。でもそろそろ出て来る頃だと思うんだけど」そう言って三田を入れた個室に兵藤も入ってきて扉を閉め、そのまま下半身を露わにした。そしてそのまま便器にどかっと座った･･･💦

驚き固まる三田に兵藤は恥じらうこともなく「私が保健室で屈辱を受けたと思ってる？あんなので私に一泡吹かせたと思ってない？」と凄んだ。三田は戸惑いよりも躊躇いのない兵藤の言動に恐怖し鍵を開けようと手探りする。「ダメよ！！」どかっ！と兵藤は片足でドアを押さえて三田が逃げられないようにした。

「出るまで出ちゃダメよ」
兵藤の思惑とは！？本気で自分の排泄物に子供に手を突っ込ませるつもり･･･！？💦

SANDA50話感想・まとめ

久しぶりに冬村と二胡が出て来て珍しく茶化さない、でも和やかな時間を見せてくれたと思ったのに兵藤が覆しすぎ！！💦子供とはいえ男子を個室に閉じ込めて排泄シーンを見せるなんて正気の沙汰じゃないですよね･･･子供をバイ菌だと思ってるから「バイ菌は排泄物なんて平気でしょ」ってこと！？素直に怖い･･･😭

冬村が出て来て三田との関係がまた変わっていく様を見せてくれるかと思いきや、二胡というのがまた粋な演出ですよねｗ二胡は三田の婚約者で、結構あけすけな表現する奔放な女子で、でも「スズメにお墓作る」「スズメの生前を思って埋める」「苦手だろうけど何とか元気づけてやろうとした」所は結構素直で真面目なんですよね。だから私は二胡嫌いじゃないんですが･･･他の読者さんたちはどうなんでしょうか？たまたまサボろうと外に出たら出会っただけかもしれなくても、冬村が自分のことを苦手に思ってるのを知っててお節介かもしれないけど、とお墓作ってカップ麺奢ってやって「苦手なクソ女」と自分を下げてまで「大丈夫」って言葉を送れるってめちゃくちゃいい子だと思うんですよ･･･これを三田が受け入れないとしたらもはや三田が悪いです←

そんな三田はずっと兵藤を気にしてるしね💦命を狙う存在が命を奪うアイテムを含んだまま学校内にいるって確かに気が気じゃないと思うけど･･･何か三田は要所要所で焦りすぎですよね💦ずっと受け身でいるよりいいのかもしれないけどやはり「急いては事を仕損じる」わけで。正気の範囲じゃない怖さを持つ兵藤によく飛び込んでいくよね･･･このピンチをどう切り抜けるんでしょうか！？💦

思ったんだけど兵藤ってもしかして出産・育児経験ある･･･？社会に倣って出産・育児してみたけど「思ってたのと違う」とかで嫌悪感を抱いたか、もしくは子供を亡くしたショックの反動でおぞましい性格になったとか･･･固定観念とか甚だしいしない話ではなさそう！？💦
次回も楽しみです！