SANDA47話ネタバレ感想!痛みの先の覚悟と必然な?出会い

SANDA

2021年7月34号から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「SANDA」。

時は2080年の日本。国の貧困化に伴い文化の一切が滅び、超少子化の影響で「若さこそ至高」と謳われ15歳未満の子供は学校が一斉管理するという時代。ごく普通の14歳の少年・三田一重は実は「サンタクロースの末裔」で特異能力者。それを強制解放したのは「親友・小野一会を捜してほしい」と願った同級生の冬村四織。たまたま三田の能力を見てしまった同じく甘矢一詩最初に三田と相対したスパイ柳生田三郎と共に三田の能力や学園の秘密を探り、小野一会との再会も果たした。しかし、小野は未熟なうちに睡眠を摂ったせいで体が成長に耐え切れず亡くなってしまった・・・。冬村の悲しい気持ちを三田は受け止めてやり、物語は次のステージへ。

柳生田の後釜としてやってきた、「赤衣の特捜隊」メンバー・兵藤三鈴36歳。彼女は恐ろしいほど子供嫌いで三田にも容赦なく「トナカイの血の銃弾」をあてがい手を溶かした💦しかしその時うっかりサンタの姿に変身してしまい、それを見た兵藤は興奮に目を輝かせた。「あの姿をもう1度見せなければ無理矢理大人にしてあげる」兵藤は何をするつもりなのか!?💦

そんな「SANDA」47話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

三田が廊下ですれ違った見慣れない美人教師。「こっちゃーす」と挨拶するとその教師は「こんにちはでしょ、舌がおかしいの?」と笑顔で冷たく吐き捨てた。あんなおっかない先生いたっけ?と三田が困惑していると教室から柳生田が小声で手招きした。

「あいつとは関わるな!あいつは俺の後輩『赤衣の特捜隊』なんだ!」
「・・・柳生田先生の元カノ?」と訝し気な顔で聞く三田だが柳生田は切羽詰まった顔で必死に「あいつもサンタ捕獲のために潜入してるんだ!しかも危険レベルの子供嫌い。この後の体育俺は見張ってやれないから見学しろ!」と訴える。が、「よほど俺がサンタだなんて思わないし不自然だから出るよ」とにわかに信じられないらしい三田は暢気に応えた・・・

「作り途中の粘土」「無能なヒト未満」「頭のでかい宇宙人」「壊れやすい人形」「バイ菌の巣」子供嫌いの新任教師・兵藤三鈴は心の中で子供をそう呼ぶらしい。私なら躊躇なく粘土を潰せる。そう思うと初めての授業も楽しみ・・・と、兵藤はかなり危険な女性らしい💦

そうとは知らず体育に出た三田も何となく兵藤を気にしていると、突然「三田は今日もジャージ着てないのか!本当赤色着ないよな!」と同級生に言われビクッとする三田💦そこへ兵藤が近づき「今朝のふざけた挨拶が耳から離れない、外で話しましょう」と三田の腕を強引に掴み他の生徒には「ぶっ倒れるまで走り込み、サボったら単位0」と睨みつけて体育館を出て行ってしまった。冬村と甘矢も一応心配するが・・・

三田を連れ出した兵藤は辺りを見回してから「本当は今朝の厳しい物言いを謝りたかった。仲直りしましょう」と手を差し出した。三田も安堵して握手に応えると・・・ジュウウゥと音を立てて三田の右手が溶けた!!!どうやらトナカイの血の銃弾をあてがわれたらしい・・・三田が痛みに呻いても尚もあてがい続け、恐ろしく無表情で三田の叫び声を聞き流す兵藤・・・「私の人生の最大の汚点は子供時代があったこと。私は子供のすべてを嫌悪している」これ以上痛い目に遭いたくなかったら連行・・・と言いかけたその瞬間。

三田はサンタの姿に。その大柄で完成された肉体を見て兵藤は一気に目を輝かせ興奮さえしているようだった。
アンタ一体何を握らせた!?と叫び甘矢のラムネを食べて元に戻ったが溶けた手は戻らない。そんな三田に「もう遅い」と兵藤。

「とんでもないものを見てしまった・・・あの変身もう一度見せて。嫌だと言うなら私が力づくで大人にしてあげる
そう言って兵藤はジャージのファスナーを下ろし胸元を強調した姿に・・・この危険な女に三田はどう太刀打ちする!?💦

SANDA47話ネタバレ

恐怖に立ち向かったら

「ねぇ三田くん・・・私があなたを大人にしてあげる」サンタクロースの姿を見た子供嫌いのスパイ・兵藤三鈴は舌にトナカイの血の銃弾を置き、胸元を見せながら迫って来た。

三田は銃弾をあてがわれて溶けた手を庇いながら「い、今見たのは間違いです幻です!💦」と取り繕った。だが「いいえあなたは一瞬サンタの姿になったわしっかり見たもの」と兵藤も引き下がらない。違う、と言いかけて三田はふと自身が少し前生徒たちの前でサンタの姿を見せて「俺はサンタクロースなんだ」と言った時のことを思い出した。皆の前で啖呵切っておいて今更「違う」?もう誤魔化すのはやめよう、バレたのなら次の段階だ。あの弾は恐らく俺だけに効く・・・なら奪わないと!

そう思った三田は徐に手を伸ばし兵藤の口に溶けた方の手を突っ込んだ!!そして「そうだ、俺がサンタクロースだ!」と緊張で顔を真っ赤にしながら叫んだ。嫌悪する子供に流血している手を突っ込まれ兵藤は尻もちをつき、一気に形勢逆転!三田は兵藤の口の中を躊躇なく手でまさぐる。「う゛えっ、おえっ・・・気持ち悪、汚い、やめっ・・・💦」と全力で拒否する兵藤を無視して三田は銃弾を探すが見つからない。だが銃弾が見つかるまで三田は諦めないようです💦

「血の味がまずいか!?お前があの弾でこうしたんだ!!」嫌悪感と生理反応でえずきが止まらない兵藤。だが三田も溶けた手でまさぐっているのでボロボロ💦これ以上こんな傷負わされてたまるか!と思った所で「もう飲み込んだわよ」と兵藤。「欲しけりゃ私のう●こにも手を突っ込みなさい」「あの弾はあなたを殺せる唯一のアイテム、そんなの簡単に渡せるわけないでしょう」嘲るような顔でそう吐き捨てた兵藤。せっかく頑張ったのに・・・💦

その後、チャイムが鳴ったのに放置されていた三田のクラスメイトが兵藤を呼びに来た。ちょうど階段の影になっていて三田の姿は見えなかった。「ちゃんと体が動かなくなるまで走り込んだ?今行くから待っていなさい」そう言っている間に三田は姿を消していた。だが兵藤は追うことはなく「今は好きなだけ逃げればいい」と言った。

「あんな美しい正体見てしまったんだもの・・・ホルマリン漬けにして永久保存しないと気が済まない
どこまでも異端な兵藤。正直三田1人じゃ太刀打ちは厳しそうだけど・・・💦

知りたい、自分を

兵藤が一瞬目を離した隙に逃げた三田。人気のない所に行った時には再びサンタの姿になっていたが、やはり溶けた手はずっと残ったままだった。

「何だこの傷バカみたいに痛ぇ!!💦」やけどのような裂傷のような・・・呪いのような傷はもう治らないのか?あの赤い弾に触れただけでこんなになるなんて要注意だ・・・と思いながら一縷の望みをかけてもう一度甘矢ラムネを食べて14歳に戻ったが、溶けた手は治らない。「ていうか俺さっき女の人の口に手入れた!?💦」

ひとまず寮に戻って予備の体操着に着替え授業に戻ろうとする三田。戻り道で三田は自分が最近した行動を振り返る。女の人の口に手入れたり自ら正体を明かしたり、この姿でも随分思い切るようになったなぁ。今まではサンタの自分と三田の自分に大きなギャップがあったし体に心が追い付かないのはすごく怖かったけど・・・最近ようやく自分の身1つでサンタと名乗れるようになった。ふと三田は溶けた手を空中にかざしてじっと見つめた。

どうすれば俺というサンタはもっと強くなれるんだろう?もっともっと知りたい。自分の事を、中身の奥まで、痛みを伴っても・・・
そう思うのだが無意識に痛みに苦しんで息は上がっている。そりゃこんなの大怪我だからね・・・全身にダメージは蓄積されていることでしょう💦だけど手をかざしたまま、三田は小さい頃母親に「あなたはもうサンタクロースの家系を捨てなさい」と言われたのを思い出す。そう言われてからずっと疎遠にしてたけど、俺は俺だけのサンタ像を0から作り出せばいい・・・

と思ったがやはり手は痛い。三田はとうとう座り込んだ。手洗い場にもたれて手を押さえながら次どうするべきかを考えるがサッパリわからない。こんな大怪我を保健室で見せた所で怪しまれるだろうし・・・と、そこへ1人の生徒が手を洗いに来た。座り込む三田はその生徒と目が合って・・・

怪しい必然?の出会い

兵藤から逃げてきた三田だが、溶けた手のダメージはやはり大きく手洗い場の脇で座り込んでいた。そこへ手を洗いに来た1人の生徒と目が合った。

肩まで伸びた色素の薄い髪、男子か女子かわからない大きな目に長いまつ毛の美人・・・が「君、大丈夫?」と声をかけてきた。驚いて一瞬固まるが三田はそそくさと右手を隠して「あ、うん」と立ち上がった。だがその美しい生徒は「待って、すごい怪我じゃない?よく見せて」と言ってきた。バレたらマズい、と思ったのか三田は「大丈夫だから休んでただけだから!💦」と必死に首を振った。

すると一瞬止まった後クスッと笑って「別に追求してるつもりはないよ」と言った生徒。その後ろからクラスメイトが「おーいペア組んでキャッチボールだってよ!」と呼んだ。そして「早くしろよトナカイ!!」と呼んだ。・・・え?トナカイ?💦その生徒も「今行く!」と返事をした。よく見ると体操着には「隣甲斐」という文字が。

大渋学園長との戦いの時聞こえた「トナカイを呼べ!」の声、兵藤が持っていた「トナカイの血の弾」・・・そのトナカイなのか!?「お節介ごめんね、じゃ」と去ろうとした「隣甲斐」生徒を三田は呼び止めた。「トナカイって・・・君の名前!?」そう尋ねるとその生徒は「そうだよ、一発目じゃ読まれないけど」と言った。単なる珍しい苗字か?そもそも男か女か・・・と考えていると三田はいよいよ意識が朦朧としてきた💦「本当に君大丈夫なの?」隣甲斐生徒が今一度三田を心配した途端、三田はふらっ・・・と傾いた。右手から熱が全身に、ギリ立てるけど、いや、あれ・・・「ドサッ・・・」三田は倒れてしまった・・・

気が付くと三田の顔を何かがくすぐっている。先程の隣甲斐生徒が三田を負ぶって廊下を歩いているようだった。そしてクラスメイトの男子と会って「先生に三田と隣甲斐は少し抜けますって伝言しといて」とお願いしていた。「ちょっと野暮用で、ね、三田くん」隣甲斐生徒は何やら含みのある笑顔で三田の後頭部を見つめた。

あ、俺今・・・トナカイに乗ってる?
これはサンタとトナカイの因果、必然的な出会いだったのか・・・?

SANDA47話感想・まとめ

まさかの「トナカイ」の正体がここで明らかに!一体この美人な「隣甲斐」は男か女か?そして敵か味方か?新章になってどんどん展開が目まぐるしくなりますね・・・!

三田が兵藤の口に手を入れられたのは、三田自身が言っていたようにサンタの自分と14歳の自分との壁が薄くなりつつあるからということで、壁が薄くなったのはやはり大人との戦いや交流、そして生徒との交流をきちんとこなしてきたから成長していたからじゃないかなと思います。むしろ子供から成長しきっていないのは兵藤たちの方で、「サンタをホルマリン漬けにしたい」と思うのは子供がお気に入りをずっと手放さないのと同じ気がするし・・・大人になっても収集癖みたいなのってありますけどね💦

そして「トナカイ」ポジションが現れてしまったからいよいよ「赤衣の特捜隊」はサンタを敵とみなす組織、というだけの存在で、きっと冬村はその血筋・・・ということが色濃くなってきたわけですが・・・どう働いてくるんでしょうね?サンタとトナカイは今の時代はビジネスパートナーとかそういう類だと思うので敵ではないと思うけど味方とも言い切れないかもしれない・・・何となく三田=サンタだから助けた、っていう感じしますし。

「トナカイ」の真相は?そもそも男か女か?個人的には男だと思うけども・・・
次回も楽しみです!

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今回は、「SANDA」の47話ネタバレを紹介しました!

が…

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痛々しい傷からもドラマを生み出す描き方がスゴイ!そして美少年が本当に美しい・・・読んでこそ楽しい作品だと思います!

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