SANDA43話ネタバレ感想!14歳の世界で君を抱き留めるから

SANDA

2021年7月34号から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「SANDA」。

舞台は2080年の日本。国の貧困化に伴い超少子化となり文化の一切が滅び、人口の0.1%しかいない15歳未満の子供を学校が一斉管理するという寒い時代。そんな中、普通の14歳の三田一重が実は大昔に滅びたクリスマスの象徴・サンタクロースの末裔で特異能力者であることを同級生の冬村四織に強引に明かされる。満足な捜索もされず死亡扱いにされた親友・小野一会を捜してほしかったからで、三田の正体をたまたま見てしまった同じく甘矢一詩も加えて小野の捜索、学園の秘密を探る。

学園長を挫き、生田目とも和解?できた三田たちは未成人式に乗じて打ち上げを行うが、冬村と小野は2人で抜けて話をする。この作品の主軸になっていた「小野」だけど、冬村の決死の「好き」を聞いた後動かなくなってしまった。・・・小野!?本当に死んでしまったのか!?💦

そんな「SANDA」43話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

成長痛に苦しむ小野の元へやっと戻った冬村。恐る恐る隣に座ると、小野は「わっびっくりした!やっと来た~」と何事もなかったかのように笑った。本当にただ待ってただけ?と冬村が心配そうに尋ねても小野は「1人にしたのは誰?」と話を逸らす。

大渋学園長を挫き、生田目とも折り合いをつけた三田に免じて未成人式は夜通し行われることになり、三田たちの労いを兼ねて柳生田が「打ち上げ」を提案。すでに酒が入っていそうな柳生田が甘矢と三田に絡んでいるのを冬村は食べながらつまらなそうに、小野はニコニコ笑って見ていた。冬村は大柄で大食いなくせっ毛、小野は小柄で少食なストレートなど、同じ女子でもほぼ真逆の2人。そんな小野を欲するように冬村は三田を覚醒させてねだったんだと思う。

「2人で散歩しない?」冬村が小野を誘ったのを三田も意味深に見ていた。
今度こそ大人になって自分の言葉で小野に言いたいことを言おうと思い、冬村は「真逆だから小野と仲良くなれた」と考えてたと話した。すると小野は「違いがあるから悩むし、それは心底自分が好きな14歳がいないから。だから思春期の恋ってキラキラしてるんだよ、冬村さんとの思い出みたいにと満月の下でそう言いながら冬村にもたれかかった。

そうか、告白ってすべてが永遠じゃないって気付いた時、あなたやあなたとの思い出がどこにも行かないように引き止めるためにするんだ。「好きだよ・・・!」とうとう小野に言った冬村。その言葉を満足そうに聞いて小野は目を閉じた。「・・・小野?」

その頃、残された三田は甘矢に「小野のお願い」の話をした。冬村さんをよろしくね、サンタの三田くん。冬村さんがあなたにお願いしたから再会できたと思うけど、子供に渡ったプレゼントが壊れない保証はない。アフターケアもしっかりね、あの子が1人で泣かないように小野どっか悪いの?多くは語らなかったからこそ小野を心配する三田・・・

そして小野は・・・冬村の横で目を閉じたまま動かなくなってしまった。「小野!!!」まさか本当に死んでしまったのか・・・!?💦

SANDA43話ネタバレ

あんまりな現実

ガラッ。ぶっきらぼうに教室のドアを開けて三田の隣の席に座った冬村。いつも通りに見えるけど、ずっと冬村と過ごしてきた三田と甘矢には黒ずんだ彼女の目元がさらに黒ずんでいるように見えました・・・

未成人式から1週間。どかっと座った冬村に「おはよう」と静かに声をかける三田だが冬村から返事はない。あれから一言も話さなくなってしまったようです💦「冬村なんていつも無愛想で基本シカトで目は爬虫類みたいに動かないなんて前からじゃん」「あいつとマトモに会話しようとする方が無謀」と同室の男子たちは言う。周りからしたら冬村は何も変わっていないのだ。小野にしか心を開かない冬村に戻っただけのこと。

冬村が初めて小野に「好き」だと伝えた未成人式の夜、突然動かなくなってしまった小野を理事長室に運んだ冬村たち。ピクリとも動かない小野を見て「死に至る成長痛」と理事長は手を合わせて言った。この時代18歳になって初めて睡眠を取って成長するものらしいが、小野は未成熟な14歳で一晩眠ってしまったので細胞が暴れて死んでしまったのだ。見ると小野の腕は今にもはち切れそうな血管が浮き出て無惨な姿に・・・冬村はただ目を見開いて現実を見つめていた。

「大人になるのが皆より一足も二足も早かった」だとしてもこの現実は予想だにしなかった、冬村はもう立ち直れないかも。声をかけようとした瞬間、冬村は席を立ってしまった。俺がもっと頼れる男だったら。いたたまれない三田は冬村を追いかけてトイレまで行った。そして徐に包丁を差し出した。

「三田一重に何も話す気にならないなら、俺いくらでもサンタになるよ」
「俺を刺して思い切り出血させてくれれば変身するから・・・頼む!俺に思いの丈をぶつけてくれよ冬村!!
三田もショックだったんでしょう。それ以上に「親友を失った冬村」という見たくない現実をこれからずっと見続けなければいけないことが辛くて、三田も早く大人になりたかったんでしょう。冬村は三田から包丁を受け取って・・・

俺は用なしかよ

小野が死んだ現実を叩きつけられてから話もしなくなった冬村を何とかしたくて三田は荒療治とばかりに包丁を差し出しサンタにしてくれとお願いした。

すると冬村は突然その包丁で自身のバサバサに伸びた髪を切った!!三田が驚いていると「私はもうサンタには頼らない」と淡々と言った。そして反対側の髪に包丁をあてがい引きちぎるように切りながら「思ってた通り願い事が叶ったら、それを失った時に絶望するだけ!!」そして唐突に三田を壁に叩きつけその横に包丁を突き立てた。

「わからない!?小野は死んだの!!サンタになんか一切関わりたくない、ましてや三田自身に話すことなんて何もない!!!」
もうほっといて!そう言ってトイレから出て行ってしまった冬村。な、なんだよそれ!?俺はあいつにとって本当にサンタクロースでしかないのか!?三田っていう男はそこまで無力か!?💦

恐らく小野のショックをサンタのせいにでもしないといられないくらい冬村は想像以上に落ち込んでいるのでしょう。サンタの秘密があってもなくても、三田も一緒に小野を心配して捜したんだから、もう何でも話せる友達になっていたと思っていたのに、という点で三田は悔しいのでしょう。三田は1人変身に使う赤ジャージを引き裂こうと力任せに引っ張るが、ほつれ1つできない。同室のメンバーが「何あれ」と言っても甘矢が「そっとしといてあげて」と窘めてくれている。こんな赤ジャージ、「あいつ」ならティッシュを裂くくらい簡単だろう。赤色なんて嫌いだ!!!ぶつけようのない感情は吐息にしかならなかった・・・

その夜、三田は部屋で横になっていたがどうにも休まらない。まだ明け方の4時過ぎ。ベッドでじってしてるよりは、と三田は制服に着替えて教室に向かった。すると、窓辺に誰か立っていた。襟足がバッサリ切れた冬村だった。三田が自分の席に座ったのを、顔は向けなくてもわかっている様子の冬村。2人だけの薄ら寒い明け方の教室・・・

14歳だからできること

「サンタにも三田にも話すことはない」そう言われて悔しい思いをした三田。明け方の教室で冬村に会った。

「・・・早朝の教室って何か青白いな」ポツリと呟いた三田も窓に目をやる。赤色なんて最初から存在しない世界みたい、サンタも誰もいない、青白くて静かな世界。そんな中、後ろを向いたままの冬村に三田も俯いたまま「これは・・・本当にただのクラスメイトとしていうんだけどさ」と再び言葉を発した。

「小野・・・きっと幸せだったよ。冬村に出会えて」
そう言うと冬村は振り向いて「あっそ」とぶっきらぼうに呟いた。そしていつもの顔で三田を見下ろした。心配そうに見つめる三田。すると・・・

冬村の目がみるみる潤んでいき、大粒の涙が溢れて来た。三田が驚いて見ていると、涙は瞬く間に滝のように流れ出し、冬村は顔をくしゃくしゃにして「ふうっ、うっ・・・」と肩を振るわせて泣き出した。慌てて席を立ち、冬村に駆け寄る三田。その間も冬村は子供のように口を大きく開けて「う゛ぅっ、あぁ・・・」と泣きじゃくった。

冬村も我慢していたのです。でも、誰にも頼れず甘えることもできず、自分のキャラを守るかのように振舞っていただけなのです。それを三田が「1人のクラスメイトとして」話してくれたから、やっと感情を露わにできたのでしょう。オイオイ泣く長身の冬村を三田は小さな体で背伸びをして抱き留めた。「アフターケアもしっかりね、あの子が1人で泣かないように」これは小野が「サンタに」したお願いだったけど・・・

小野、ごめん。その願いだけはサンタじゃなくて俺自身が聞き入れてもいいかな。冬村を包み込めるような大きな体も力もないけど、14歳だけの青白い世界が確かにあるから。
14歳の三田は、14歳の冬村の気が済むまで小さな体の中で泣かせてやるのでした。

SANDA43話感想・まとめ

いや~まさか本当に小野が死んでしまったとは…😢最初「小野は死んだ」と噂されて学校を上げての葬式まで執り行われそうになった小野が「嘘から出たまこと」になってしまうなんて何とも皮肉・・・💦

「子供が老けないように18歳まで睡眠を取らない」弊害がこんな形で証明されるのも何とも残酷だなと思いました💦いつまでも若くあるのもいいかもしれないけど、若くいるために強行手段を国が強いてはいけないのでは?と思います。小野のようにうっかり眠ってしまって成長痛に苦しみながら体が耐えられず死んでしまった若者もいるかもしれないと思うといたたまれなくて💦生田目の母親もそういう「行き過ぎた世の中の犠牲者」でしたよね。

冬村のどこにも吐き出せない悲しみも、三田の「俺は何でも話せる仲間じゃなかったのかよ」という悔しさもわかります。そうやって苦しむのが思春期だということも。強いて言うなら世の中が悪いのに、身近な誰かのせいにしないと本音も吐き出せない苦しみというのがあるんです。どんな人だって赤の他人でも関係の深い人が亡くなったら悲しいし絶対動揺すると思うのに、「14歳の少女が」「親友を失う」その辛さは計り知れないですよ・・・

だから三田だけでも味方でいてくれて、冬村もわかってくれるといいね。次回からは新章がスタート!
次回も楽しみです!

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今回は、「SANDA」の43話ネタバレを紹介しました!

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