2008年2月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「弱虫ペダル」。
連載当初、総北高校に入りたてだったオタク少年・小野田坂道がひょんなことからロードバイクとその実力者の同級生・今泉俊輔と鳴子章吉と出会い自転車の魅力と自身のポテンシャルに気づき自転車競技部に入学し、様々な出会いを経て自転車と共に成長して行きます。小野田が出会う多くの先輩や後輩、ライバルたちにもそれぞれドラマがあり、それぞれに多くのファンがいる、卒業した先輩たちの今を描く「スペアバイク」も別冊チャンピオンで連載中です!さらに今年10月からはNHKにてアニメ5期も始まります!!ドラマだけでなく自転車やロードレースの仕組みもわかる、スポーツ誌としても楽しめる作品です🚴
箱根学園伝統の「追い出しレース」、最後のエース対決が始まった!アシストが2人という分の悪さを高田城の「ステルス・レイ」で覆した在校生チーム!それを単独追いかける葦木場!そんなレースをライバル校である総北のメンバーは見たい気持ちを抑えながら思いを馳せるのでした🚴
そんな「弱虫ペダル」686話ネタバレを紹介します。
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前話までのあらすじ
箱根学園伝統の「追い出しレース」、いよいよ最後のエース対決!卒業生葦木場vs在校生新開悠人のバトルは目印のラインまで残り数km!
そこまでの下りカーブは葦木場を引っ張る金田と篠崎コンビにはタイヤが横滑りする厳しい道だったが、葦木場は悠人とのバトルを楽しみにしているため笑顔を浮かべているし、在校生の高田城と悠人もピッタリ張り付いてきている。さすがはインハイ出場経験のある2人と高田城は実力者です。
しかしただ張り付いているだけではゴールで太刀打ちできるか不安な悠人。相手はアシストが2人いるのでこちらの方が消耗しやすいし、悠人は兄とのスプリントバトルで消耗している。「だったら状況を変えるしかない」高田城はそう言ってニヤリと笑った。「タイヤをギリギリまで寄せて、俺に合わせて息をするんだ」すーはー・・・どうやら策があるみたい・・・
すると「高田城はどこだ?」金田と篠崎が辺りを見回した。こんな所で遅れを取ったか?そう思ったのか金田は足を止めてしまった。少し間が空いてから篠崎が気付いた。「足を止めるな!後輩たちが話してるのを聞いたことがある、高田城はレース中に消えるんだ!」
「・・・少しだけ、気づくのが遅かったですね先輩」
高田城は何とレース中に気配を消して、相手が油断し足を緩めた所に一気に飛び出す作戦を取ったのだ!そんな高田城を後輩たちは密かに「ステルス・レイ」と呼んでいるそう。すまない葦木場、と叫んだ金田と篠崎だが、当の葦木場は飛び出した2人を猛然と追いかけていた!さすが「ゾーン」に入った葦木場は反応が早くパワフル。悠人たちはどうする!?💦
・・・とその頃、ライバル校である総北の前キャプテン・手嶋はその追い出しレースのことを小野田たち後輩に話していた。そんなすごいカードだらけの先輩後輩のバトルを無観客で行うなんて勿体ない!見たいから今から箱根に行こうなどと鳴子や今泉たちが盛り上がる中、小野田は1人考える。お世話になった先輩と手の内がわかった状態で本気のレースやるってどんな気分なんだろう。真波くんはどんな気分で走ってるんだろう。でも・・・真波くんなら笑顔で走ってそうだな。確かにその通りでしたね🚴
「来年の追い出しレースは2人増員するって真波に言っといてw」と勝手に盛り上がる鳴子たちの話に全くついて行けない小野田でしたw
総北メンバーも思わず手に汗握る「追い出しレース」。結果はどうなる!?
弱虫ペダル686話ネタバレ
抑えられない先輩
ゴールまで1km以内に入ったらいよいよエース対決かと思われたが、高田城の策のおかげか葦木場はアシストを無視して悠人を追いかけてきた!
「どこ行くの悠人ぉ・・・待ちなよ!!」
先に飛び出した高田城と悠人を葦木場は猛然と追いかけて来る!2m2cmという巨躯を左右に振り回しながら葦木場は悠人に食らいつくかのように加速してくる。追われる立場からすると2m越えの身長はより高い壁が迫ってくるような圧迫感や恐怖感がある。「悠人・・・」葦木場はそう言ってゆっくりと手を伸ばしてくる。まるで巨人が普通の人間を虫に見立てて捕まえてくるように・・・💦
「待ちなってばぁ!!」葦木場の目には悠人だけが映る。そのあまりの気迫に「うはぁっ」と圧倒され声が漏れてしまう悠人。何をしてくるかと思いきや、葦木場は伸ばした手を曲げて悠人の肩に手を回した。そして悠人の耳元で静かに話し始めた。
「俺、悠人と闘えるかもって思って楽しみすぎて追い出しレースのことメールしちゃったんだ」その言葉にハッとする悠人。葦木場は尚続けた。「最後だしもしチャンスがあれば嬉しいけどって純ちゃんには書いたけど・・・最後に本当にガチで悠人と闘えるなんて思わなかったよぉ!!」
どうやら本当に悠人と本気のバトルがしたいと思っていて、それが叶ったから嬉しくて興奮している葦木場。ゴールラインがある「いのわさランド」まで残り1kmの看板が見えてきた。残り1kmだ、と高田城が悠人に叫んだ瞬間、何と葦木場が飛び出した。高田城は残り500m辺りまで悠人の後ろに回って風よけになって足を温存するかと思っていたらしいが、葦木場は前に出た。そして葦木場の得意技「メトロノームダンシング」でずんずん加速して行く。
先程までよりもっと大振りに体を揺らす葦木場は、ペダルやハンドルがガードレールに当たっているのに気づいていない様子。バキン、バキンと音を立てながらも猛然と進む葦木場を冷静に分析して観察する高田城と、その後ろでただ葦木場を見つめる悠人。残り800mまで来た所で高田城は「葦木場の後ろに張り付いて温存しながら加速」することを提案。
「音速の・・・」と高田城が負けじと技を繰り出そうとしたその時、「ごめん」と悠人。一体どうしたのか・・・?
先輩と積もる話を
ゴール直前の一瞬でエース対決をするかと思われたが、葦木場は1kmも手前で「メトロノームダンシング」を繰り出した。高田城もアシストとして加速しようとした所で・・・
「ごめんジョーさん」と悠人が止めた。勢いが殺される高田城。「俺もここで出ます」悠人の言葉に目を見張った高田城。
残り700m以上もあるのに出るのは早い、500m以下になるまで張り付いて勝機が見えた所で出るのがセオリーだろと高田城は理論的に諭すが、悠人はそれを遮って「葦木場さんがさ」と言った。
「あの背中で誘ってる、俺にはわかるんです。『来いよ、やろうよ。すっげぇ楽しみにしてたんだホラ来いよ』って言ってるんです」「やっぱ世話になった先輩の誘い断るわけにはいかないでしょ!」悠人の顔にも葦木場が見せたような高揚感が伺えた。「それにさっき葦木場さんが言った通り、あの人と全開で闘えるチャンスなんて滅多にないし2度とないけど、それが今なんですよ」
この悠人の真っすぐな気持ちに、高田城の理論は敵うわけがなかった。悠人の熱い気持ちを飲み込み「わかった」と高田城は笑い、腕に貼った☆のシールを剥がした。そして大きく手を掲げた後、悠人にシールを貼り付けながら背中を思い切り押して送り出した!「行ってこい!ゴールを獲ってこい悠人!!」「はいジョーさん!!」
高田城の思いも受け取り悠人は勢いよくペダルを踏む。そしてあっという間に葦木場に並んだ。まさか来るとは思っていなかったのか、葦木場は並んだ悠人を見て少し驚いた直後に「悠人!!」とパッと明るい顔になりました😊ゴールまであと700mの看板が見えた所で葦木場と悠人は逸る気持ちを抑えるためか、他愛もない話をし始めた。
残り700m1人で行くのかと思ったよ。させませんて。どっちの意味?何が?何の2択ですか?
俺今日のレース気合い入れるため前髪2cm切ったんだよ気付いた?最初のコンビニ来た時もちろん気づきましたよ!
さすがじゃん!でもすぐ言わなかったから-50点ね。うそっ減点多い💦
その点数制度たまに言ってるけどいつからあって俺は何点なんすか?42415点!想像以上の「位」だった!💦じゃあ今のは-45点にしたげる。100点満点って概念じゃないんすねw
天然な葦木場と、最初はレースに乗り気じゃなかった悠人が不思議な会話で盛り上がっている。お互いに特別な何かがある関係だったからでした。
唯一の以心伝心
残り700mというわずかな間に他愛もない会話をする悠人と葦木場。「妙に馬の合う人」ってたまにいるけど、悠人にとってそれが葦木場だった。
天然と言われている葦木場だが、悠人にとっては「話や気持ちや喜怒哀楽が自然と伝わってくる先輩」だった。ずっと「一緒に走る奴は敵」とみなしてきた悠人にとって葦木場は貴重な唯一の先輩だった。1年の最初の頃、自分が一番だと思って生意気言いまくっていた悠人に葦木場は悠々と「乗れよ1年、ツブしてやるよ」と言った。路上にゴミを捨てたり葦木場を見下していた悠人に葦木場は「あれを拾ってこい」と叱り、「お前に注意しないのは新開さんの弟だから。その新開さんを一番お前が振り払いたいんじゃないのか」と檄を飛ばした。そして宣言通りツブされた悠人が素直にゴミ拾いに行ったらついてきてくれた葦木場。
あの時のバトルについては時々話していた。自分以外誰も信じていなかった悠人に葦木場は「トガってて迷惑な奴だったよねー」と言ったりもしたが不思議と嫌な気持ちにならなかった。常にみんなのことを考えててやさしい「でっかい」人。目が離せないほど天然なのに一度走れば他を寄せ付けないほど速い「葦木場拓斗」という先輩は、悠人の一番尊敬する先輩になっていた。
「葦木場さん、今まで本当にありがとうございました」
そう言って会釈をした悠人。だけど葦木場は「何かさー今の200mくらい悠人と話してたらさー、追い出しレースクライマックスでゴール前だっていうのにさー」と悠人の言葉を完全スルー💦でも葦木場は静かに笑ってこう言ったのだった。
「サイクリングしてるみたいで楽しかったね」
普通の人なら天然だと思うセリフかもしれないけど、悠人にとっては最高の賛辞だった。相手の気持ちがわかるってことはこっちの気持ちも伝わるってこと。悠人は葦木場の言葉に大きく頷くのでした。ゴールまで残り500mの看板が見えた。「勝負だよ」葦木場の言葉に頷くことでしか応えられない悠人。嬉しかったり寂しかったり悔しかったり、悠人にとって今日は「感情がくしゃくしゃになる日」でした・・・
この勝負が終わったらもう葦木場さんとは走れなくなる。葦木場さんも気付いてたからさっきあんなに嬉しそうな顔したんだろう。そう考えたら悠人の胸もチクッと痛む。これが最後だから、「俺はあなたに勝ちます!!!」
尊敬する先輩のために悠人は全力を出す!葦木場vs悠人のエース対決の結果は・・・!?
弱虫ペダル686話感想・まとめ
勝負の前の悠人と葦木場の2人の時間、という感じでしたね。そこは胸が温まる関係だなと思ったのですが、ここまで頑張ってくれた高田城がちょっと蚊帳の外な感じがちょっと残念でもありました💦
結構「自転車に気持ちを乗せて走る」感じのメインキャラクターに比べてそれなりにキャラ立ちはしていても理路整然と「これがセオリー」とか言ってる時点で高田城は一歩引いた存在なのかな、というのがちょっと格差を感じてしまいますが、高田城だって「ステルス・レイ」とか頭が切れる所は勝負において強みではあると思うんだけど・・・それ以上にドラマを背負ったキャラクターが強いのかな?でもここで悠人に☆を託して送り出した所で今後も楽しみなキャラクターではあると思いました。頑張れジョーくん・・・!
それにしても本当に生意気だった悠人をあの天然な葦木場がよく教育したよな、というのが未だに信じられないのですが、基本葦木場は性格が穏やかで自身もレース中に焦って逆走するという失態を犯したことがあって、だから悠人の気持ちがわかった上で厳しいことを言ったんじゃないかなと思います。ゴミ拾えと言ってついてきてはくれたものの悠人が断ったら本当に帰っちゃった所は天然ですけどね(笑)そんな葦木場をちゃんと尊敬できるようになったのは悠人もきちんと箱根学園で成長したからなんでしょうね。葦木場も悠人の成長が嬉しかったから勝負したかったんじゃないかなw
手に汗握る勝負の前にほっこり先輩後輩の関係が見えて温かい気持ちになりました😊でも勝負は勝負、勝つのはどっち・・・!?
次回も楽しみです!
「弱虫ペダル」を無料で読む方法!
今回は、「弱虫ペダル」の686話ネタバレを紹介しました!
が…
やっぱり、絵と一緒に読んだ方が絶対面白いですよね!
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渡辺航先生は人間関係や誰かに対しての気持ちを描くのも上手いですよね✨彼らにとって自転車は人生そのものだからでしょうねw
ぜひお手に取ってご覧ください!