2021年7月34号から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「SANDA」。
舞台は2080年の日本。国の貧困化に伴い超少子化となり文化の一切が滅び、人口の0.1%しかいない15歳未満の子供を学校が一斉管理するという寒い時代。そんな中、普通の14歳の三田一重が実は大昔に滅びたクリスマスの象徴・サンタクロースの末裔で特異能力者であることを同級生の冬村四織に強引に明かされる。満足な捜索もされず死亡扱いにされた親友・小野一会を捜してほしかったからで、三田の正体をたまたま見てしまった同じく甘矢一詩も加えて小野の捜索、学園の秘密を探る。
14歳と60代の無茶な変身を繰り返し体をボロボロにした三田と、第二次性徴を終えたせいで成長痛に苦しみ死を覚悟した小野。しかし三田は修行の中で「大人になる」ことを考え実際に成長していた。小野もそうだと気付いた冬村は、苦しむ小野の元へ走る・・・!
超話題となった前作『BEASTRS』とはまた違った、青春の葛藤と「大人」を考えるヒューマンドラマです。
そんな「SANDA」39話ネタバレを紹介します。
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前話までのあらすじ
母親とのトラウマを思い出してしまった恨みを三田にぶつける生田目だが、三田は妙に息切れしていた。
見守っていた冬村と甘矢が見るに、三田は無理な変身を何度も繰り返していて限界が来ているらしい。それもそのはず、サンタの姿を60代として50年間の老いや衰えを一瞬で行き来しているのだから1回でもかなりの負担。何度も繰り返すとなると筋肉や骨、血管などが悲鳴を上げるのは必然。「気味の悪い戦いもここまでですね、大人になるのは痛みを伴うってあなたを見て再認識した」と生田目が見下ろして言う。
その頃、冬村に置いて行かれた小野も苦しそうにうずくまっていた。冬村を脱がしたあの後、突然声をかけた学園長が小野に「今君を襲っているのは成長痛」と伝えた。その時も小野は何の前触れもなく筋に走る痛みに耐えられず膝をついてしまった。「睡眠という禁忌を犯して一晩で第二次性徴を終えたその罪深さを痛みが教えてくれるだろう」と学園長は苦しむ小野に挑発的に言ったのだが・・・
「お気遣い無用です、私死ぬんですよね」小野は突拍子もないことを言った。自分の体のことだからよくわかる、この毎晩酷くなる痛みに耐えられる気がしないし覚悟していると言う小野に驚きつつ学園長は「酒でも飲み交わしたい気分だ」と囁いた。「残されたわずかな時間はすべて冬村さんに使いたい」学園長の誘いを断り未成人式に挑んだ小野だが、命日?はまさかこの日だったとは。「早く来て冬村さん・・・」
そう言って小野は倒れてしまった。そして三田も限界で倒れてしまった。
「その姿の方が肌も髪もツヤコシがあって可愛いよ。あんな老いぼれの体で戦うなんて体に毒だったのよ、この勝負私の勝ちですね」生田目が勝ちを確信したが、突然三田がヒャハハと笑い出した。
「可愛いって言われてムカついたのなんて生まれて初めてだ!!」そして三田は再びサンタに変身した。
「今まで思ったことないけど・・・男ってのはな!カッコよくなきゃ意味がねぇんだよ!!俺は俺なりに楽しませてもらうぜ!!」
その姿はまさに「成長している三田」だった。その姿が小野の姿と重なる冬村。そして甘矢に断り小野の元へ向かう冬村!冬村は死を覚悟した小野を何とかできるか!?💦
SANDA39話ネタバレ
限界と拒絶
「さぁ来い!!弾でも鞭でも拳でも!!」
無茶な変身を繰り返しボロボロなはずのサンタの三田は生田目の限界まで殺意を受け止めようと腹を括った。しかし生田目も疲れ切った顔で「いや、もう弾切れ・・・」とボヤいた。その言葉を聞き入れるのにも時間を要する三田も同じく疲れ切っているのだ。俺のカラ元気は・・・💧と思ったが、三田は変身のせいで全身骨折や打撲、生田目も殴り合いと狙撃の反動で限界だった。それなら・・・
「もう終わらせる時かもな。『寝かしつけの抱擁』あれで決着だ・・・!」
すごい圧で生田目に迫る三田。それを離れて見ていた甘矢が「いつの間に必殺技を?」と尋ねてきたので「子供を全力で抱きしめて失神させる」と説明。「それいいの!?💦」甘矢のツッコミは最もですね😅
とはいえ、あれは「黒サンタ」の特権。そんな気力はもう残ってない、と目線を逸らす三田だが、生田目はなぜか後退していた。それに気付いて生田目に目をやると、困惑したような顔でじりじりと後ずさりする生田目。そして背を向けて駆け出したのだ。その姿に今度は三田が困惑する。初めて逃げた・・・?
「冗談じゃない!」生田目は本当に必死で「逃げて」いた。「私を抱きしめていいのはただ1人!戦いとか関係なしに私は、他の誰かに抱きしめられるわけにはいかない!!」そう思いながら走って両手を地面についた生田目の目線の先には、倉庫と溜まった枯葉の山が。「逃げなきゃ、逃げな・・・」
どたっ。転んだ生田目は奇しくも枯葉の山に飛び込む形に。あの人を忘れちゃう、忘れないで、思い出して。あの人の感触を、声を。
もちろん生田目が忘れたくないのは「母親」だった。唯一家族を繋ぎとめていた、唯一年を重ねていた母のカサついた手を。
母の姿と急展開
三田に抱擁されたら母を忘れてしまうと恐れた生田目は、枯葉の山に体を預けて母の感触を思い出そうとしていた。すると「二海ちゃん」と声が聞こえて来た。
観葉植物で飾られたあの寝室で母親に抱きしめられる10歳の生田目。呼ばれたのでなぁに?と聞き返すと「大切な話をするからよく聞いてね」そう言った母親は記憶にある「作られた20代の顔」ではなく、ありのままの40代の顔をしていた。おや?と思いながらも「うん」と返事をする生田目。これは私の記憶のはずなのに、だから自分は10歳の姿のはずなのに、なぜお母さんは40代の顔なんだろう・・・?
「あなたが何をしても私はあなたをもう叱ることはできない。大人を撃ってもお祭りをめちゃくちゃにしても・・・」・・・?お母さんは何の話をしているの・・・?その時、未成人式の提灯の糸が切れ、生田目が寝転がる枯葉の上に落ちた。そして・・・枯葉に引火してしまった🔥
「でも今のあなたには友達がいるから大丈夫。決してあなたを1人にせず、真剣に話を聞いてくれて叱ってくれる。もう寂しくない」少し悲し気な顔でそう言う母親は、不自然な若い顔ではなく目元や口元に小皺のあるありのままの40代の女性の顔だった。生田目が本当に求めていた母親の姿・・・?「おがあ・・・さん・・・」生田目は母親の面影に夢中で、周りを火が取り囲んでいることには気付いていない様子!💦
どんどん火は燃え広がり隣にあった倉庫にまで引火!しかし生田目は苦しそうに咳をするだけで逃げようとしない💦
「火事だ!!倉庫が燃えてる!誰か消火器を!!」逃げていたはずの先生たちが戻ってきてたちまち大騒ぎに💦柳生田も戻ってきて現場に生徒は?の掛け声に「10組は全員目が覚めて避難したみたいだ」と報告。目が覚めて?と不自然さは他の先生にも伝わってしまったみたいだけど💦
生田目がいるのに先生たちは「全員無事」と判断してしまった。その中で生田目は最後の母の言葉を聞いていた。「今度はあなたから新しい友達を抱きしめるの」手を伸ばそうとした生田目の前でありのままの母は消えてしまった。どんどん大きくなる火。消火器がないので手の出しようがない先生たちの中から「今何か動かなかった!?」と声が。しかし「不気味なこと言うな!いたとしても手遅れだ!」と冷たい一言が飛ぶ。
その時。「ちょっと待て、今・・・」そこにいたのは・・・
諸悪の根源は
母の本当の姿と話をしていた生田目を取り囲む猛火!誰も手出しできず生田目を見殺しに・・・と思われたその時。
炎の中から現れたのはサンタの三田だった!生田目を抱きかかえて炎の中から救出したのだった。そう、「サンタは火に強い」のです。煤ひとつついていない見慣れぬ大男に先生たちはただ不気味な表情で驚くしかできない。「さん、だ・・・」煙は吸ってしまったものの生田目の意識はありひどい怪我などもなさそうで一安心。サンタの姿だけど14歳の三田の顔もしっかり見えた生田目だった・・・
「やはり所詮子供、無理難題だったか」
突然三田の頭上で声が響いた。その声に三田は厳しい表情に変わった。生田目をその場に寝かせ頭上を睨む三田。
「お前が全部仕組んだのか・・・大渋・・・!」
そこには大渋学園長があくまで無表情で立っていた。そう、生田目たち10組にサンタ殺しを命じたのは大渋学園長。学園長は頼んでおきながら最初から生田目を信じておらず、「もしも失敗したら」の場合の手を打っていた、それがこの火事だというのか・・・!?💦「あぁ、笑ってくれよ時間と金を無駄にした私を」困ったような笑顔を浮かべる学園長・・・
サンタ殺し、自分の目的のために子供たちを利用した学園長にもう我慢ならない三田!「今日死ぬのは俺でもこの子でもない、てめぇだ!!!」学園長に飛び掛かる三田!!ボロボロの状態で悪の人造人間・学園長に勝てるのか!?💦
SANDA39話感想・まとめ
何だか急展開でしたね!💦まさか火事で生田目を殺そうと学園長が仕組んでいたとは・・・いくら大人殺しとはいえ「失敗したら消えろ」というのはあまりにひどい・・・!💦
生田目が母親との「トラウマ」を抱えていて、三田に出会ったことでそれを思い出してしまうことに怒っていた前回までと比べて、生田目がトラウマだと感じる原因は生田目が今でも「母親に執着」しているからなのかな?と思いました。今回40代の整形していない顔、切られていない両手で生田目にとって一番新しい記憶に母親が現れたのも、生田目が「本当は若さを追い求めず自然の姿で老いていく母と今も過ごしたかった」「母が若さに執着しなければ父や兄も出ていかなかった」と思っているからかもしれません。実際生田目が怖いと思っていたのは整形を繰り返し年齢と合わない不自然な姿になっていく母の姿でしたし。
でもそれに気付かせてくれたのは紛れもなく三田でしょう。整形していない母が言っていた「友達」も三田の姿が描かれていたし、三田はサンタの能力がなくても生田目と出会ったら話を聞いてくれて喧嘩もしてくれる存在なんだと思います。今回も火事から救ってくれたし、生田目は三田の監視があればもう殺しはしなくなる・・・かな?💦
そもそも「若さこそ至高、老いは悪」というのがなければ生田目は母を殺さなかった気がする!法律に則って子供は殺さないって決めてる真面目さがあるし、この異常な感性が一家をぶち壊したと思うと三田が怒るのもわかりますよね!そしてそれを地で行く独裁者・大渋学園長は本当に何とかしないと生田目みたいな悲しい家族が増えていきそう・・・💦頑張れ三田!何とかしてくれ!!💦
次回も楽しみです!
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今回は、「SANDA」の39話ネタバレを紹介しました!
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