弱虫ペダル681話ネタバレ感想!思いの強さは技術を上回るか

弱虫ペダル

2008年2月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「弱虫ペダル」。

連載当初、総北高校に入りたてだったオタク少年・小野田坂道がひょんなことからロードバイクとその実力者の同級生今泉俊輔鳴子章吉と出会い自転車の魅力と自身のポテンシャルに気づき自転車競技部に入学し、様々な出会いを経て自転車と共に成長して行きます。小野田が出会う多くの先輩や後輩、ライバルたちにもそれぞれドラマがあり、それぞれに多くのファンがいる、卒業した先輩たちの今を描く「スペアバイク」も別冊チャンピオンで連載中です!さらに今年10月からはNHKにてアニメ5期も始まります!!🚴

「自分自身のためにクライマーとしての勝利が欲しい」そんな自分の「原点の欲望」のため、「才能の真波」「努力の黒田」が本気で立ち向かう!その甲斐あって真波との差は1kmにまで広がった。このまま黒田が逃げ切るか、真波が覆すのか・・・!?

そんな「弱虫ペダル」681話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

黒田と真波のクライマー勝負、黒田はいつになく真剣そのものでレースに挑んでいるようで、真波の得意技「羽」も物ともしない走りだった。

「お前まだ俺を格下だと思ってるだろ。出し惜しまないと言いつつ黒田には負けないでしょって思ってる。そういう人の実力の上下意識わかるんだ、俺はエリートだから
下に見られるとさすがにプライドが許さない!と黒田は再び加速!真波は黒田が久しぶりに放った「エリート」と言う言葉を反芻してまた出遅れてしまった。

俺は今までエースアシストとしてチームの勝利のために走ってきた。確かにそれは面白いし、勝ち繋げて感謝されれば嬉しいしやってよかったと心から思える、充実感がある。けどふともう1人の自分が「お前はクライマー捨てたのか」と尋ねてくる。アシストに徹するのも悪くないが、少しでも燻りが残ってるなら、やり残したって気持ちがあるならワガママ通せよって呟くんだ。

それが黒田が箱学入学から思い描いていた「原点」俺は俺のために誰の指示も受けず山でクライマーとしての力を証明したい。俺は山で俺自身の勝ちが欲しいんだ!真波の「羽」を見たあの日からそんな気持ちに自分で蓋してたのかもしれない。ヒヨるな俺、俺はエリートクライマーだ!!
そう思った時真波が追い付いてきた。が、それも黒田は計算していた。つづら折りの人口坂道で再度猫足を震わせる!!

俺は誰より強いクライマーになれる!それを名乗るには真波山岳は倒しておかなきゃいけないんだ!
そして一気に加速して行った黒田を見ていよいよ真波も本腰を入れる。あの日の雪辱とか、まして☆を賭けたゲームとかの気持ちは一切ない、本気で俺を敵とみなし倒したいという気持ちだ!「面白いなァ、こんな本気になるのも久しぶりだよォ・・・」

「楽しすぎてギア上がっちゃいますよォ!!!」
これだからロードは面白い!真波も笑顔で、でも真剣に黒田を追う・・・!

黒田は幼少期に失くしたボールの思い出を頭に描いていた。あのボールは何日も探したけど結局見つからず悔しくて大泣きした。今度こそ失くさない、これはあの日の忘れ物を取りに行く闘いだ!!黒田と真波の差はおよそ1km、このまま黒田が逃げ切るか、真波が追い詰めるか・・・!?

弱虫ペダル681話ネタバレ

先輩の警戒

現在、黒田と真波が対決する先のゴールである「天城原峠のトンネル前」のポールはトンネルの100m前に立っている。公道で本来の役目を果たしながら箱根学園のクライマー勝負を見守ってきたポール。

黒田は過去の自分を清算するかの如く必死で真波を引き離し、1kmほどの差をつけて坂を駆け上がってきた。黒田はポールまで残り2km。そこでふと振り返る。真波は来ていない。真波の後ろも他のレギュラーメンバーは追ってきていない。完全に引き離したか!?ならば好都合だ、このまま独走して振り切る!!黒田の登坂に再び力が入る。

つづら折りになった人工の道路「ループ橋」はカーブも多く黒田の「猫足」にはぴったりの条件だった。ここぞとばかりに黒田はカーブで何度も全開で踏んだおかげで真波との差を500mから1000mほどまでつけた。それは黒田も自覚しているようですが・・・「油断はならない」。前の人が見えなくなったから諦めるなんて真波はそんなタマじゃない。コース脇で一緒に走りながら真波の走りは一番近くで見て来たからよく知っている。

むしろ見えなくなるくらい離されて逆に燃え上がっている頃だ!並々ならない集中力を上げた時が一番ヤバいんだ!!
だから足は緩められない、まだまだ全開だ!!🔥

その頃、真波は黒田の予想通りだいぶ後方で激しく足を回しながらも笑顔で坂を駆け上がってきていた。自分でも無意識に笑顔になりながらキツいのに全力で登ろうとしている、そして楽しい気持ちが止まらない。全身で喜んでいるすごい「没入感」を感じる。細胞レベルで「追え、踏め」って言っている。

「俺、生きてる!!」
真波の常套句が飛び出した!黒田との差は埋まるか!?

ハイな真波、ローな黒田

「俺、生きてる!!」真波が自転車を続け楽しむきっかけとなった感覚を再度感じ、真波は笑顔のまま思い切りペダルを踏み込み、猛スピードで坂を駆け上がった!!

風を切り、アスファルトを思い切り蹴って爆発力のある加速を笑顔でやってのける真波!気持ちが上がって楽しいという感情が止められないのだ。「必ずポールより手前で捕まえますよ黒田さん!!」
その真波のプレッシャーを1000mほど先で何となく感じている黒田。真波との間の静かな空気にドッという心音のようなプレッシャーが響いている。それでも「振り切る真波!!絶対ポールより前では追いつかせない!!」

黒田も負けじと「猫足」を何度も震わせる!「残り1km!」必死で足を捻りながら黒田は過去を再び振り返る。
思えば思い通りにはいかない3年間だった。幼馴染の泉田と一緒に走った時は、泉田は元々運動神経がよくない方で黒田は何でもできるタイプ。それは得意な登りで明らかに差が出て「箱根学園でクライマーとしてインハイに出る」と息巻いて入学した。

そして練習で先輩・東堂尽八の美しい静かな走りを見て心を奪われ、インハイでゼッケン3をつけたいと思った。だが東堂と同学年の荒北靖友に「エリートの匂い」と因縁をつけられ実際走ってみて圧倒的な力の差を見せつけられた。だからプライドもかなぐり捨てて「強くなる方法を教えて下さい」と荒北に頭を下げ、強くなるため本気で練習に打ち込んだ。

だけど・・・2年生の時インハイメンバーを決めるレースで1年生だった真波に負けた。そしてその年の冬、泉田にアシストを提案され了承した。望んだゼッケン、望んだ形ではなかったけど黒田は3年生でやっとインハイに出て存分に出し切ったレースになった。思い通りじゃなかったけど満足のいくいいレースだったと胸張って言えるのは本当だ。後悔なんてしてないし泉田たちには感謝もしている。

けど、もう1人の自分は違った。「お前はクライマーなのに」と悔しい気持ちを今でも抱えているのだ・・・

思いでフタは開くか

真波とのレースを気にしながらも黒田はもうすぐ去る箱根学園で過ごした3年間を振り返っていた。

思い通りに行かなくて大変な苦労もあったけど、ラストイヤーでインハイに出て満足、感謝してる。でも、もう1人の自分は「本来の姿で走り切った奴らのことを羨んでいる」。泉田はスプリンター、真波はクライマーとしてインハイで存分に走った。銅橋や葦木場や悠人だってそうだった。黒田だけ、元々クライマーだったのにクライマーとしてインハイを走っていなかったのだ。

唯一それだけが心のトゲとして今でも疼いてしまうのだ。それもあって黒田は真波に勝ってクライマーとしての強さを証明したいのです。残り500m地点まで来て再び振り返ってみたが、真波はまだいない。クライマーとしての自分にフタをしたのは弱い俺自身だ、だからここでフタをこじ開けてやる!!

残り400m、真波は来ない!あとはほぼ直線だからこのまま逃げ切れるはず!ポールももうすぐだ!行ける!俺は真波を倒してクライマーに・・・!

ザワッ、として黒田がまた振り返ったその時。
坂を登り切った真波が笑顔でこちらを追ってきていた。思わず歯をギリッと鳴らす黒田。やはり一筋縄ではいかない実力者・真波・・・!💦

「見つけた黒田さん!ギリギリポール手前!」
そう言ってじりじり差を縮めてくる真波を見てしばし黙る黒田。だがすぐに「・・・そう簡単にフタなんて開かないわな、今までだってそうだったから知ってる」と最後の悪あがきなのか斜に構えた感じで言った。

「だったら強引に開けるまでだよ真波ィ!!」
これは本気の咆哮だった。追いつきたい真波と逃げ切りたい黒田。いよいよ決着間近・・・!

弱虫ペダル681話感想・まとめ

前回大きく差をつけた黒田だから本当にこのまま逃げ切るかと思いましたが、やはり真波は強いですね。総北の小野田京伏の御堂筋と並んで「バケモノ」レベルの強さは伊達じゃないですね💦

せっかく黒田も「思いの強さ」と「努力」を武器に真波を倒したいって気持ちは本物だし強い気持ちなのはわかるのに、後半になって差がついたからかちょっと慢心してないか?と思ってしまいました💦思い出に空気を支配されたり、何度も振り返って真波を気にしたり・・・「できないなら甘んじてしまえ」と思ってしまったのも弱さなら、気にしすぎる所も弱さな気がします。まぁ黒田は「エリート」なのでエリートならではの悩みやクセってのは抜けないのかもしれませんが・・・

その点真波は「強くなりたい」というのは後付けで、本来は小野田のように「楽しむ」ために自転車に乗っている所がある意味強みではあるんでしょうね。真波は昔病気がちで学校にもあまり行けなかったけど、隣の幼馴染・宮原委員長にサイクリングに誘われその時感じた心臓が弾けそうなほどの鼓動を「生きてる」と感じて自転車を始め体も強くなっていった経歴があります。一概にどちらがいいとか強いとは言えないけど、こだわりすぎるとよくないのかなという感じは否めない・・・

残り400mのバトル、きっとすぐには終わらなそうですが← どう決着がつくのでしょうか!?
次回も楽しみです!

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今回は、「弱虫ペダル」の681話ネタバレを紹介しました!

が…

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「俺、生きてる!」の直後の真波の登りは本当に空気や音を感じられる描写です!渡辺航が実際に走っているから描けるんでしょうねw

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