SANDA35話ネタバレ感想！力の見せ方もいろいろあるんだよ

2021年7月34号から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「SANDA」。

舞台は2080年の日本。国の貧困化に伴い超少子化となり文化の一切が滅び、人口の0.1％しかいない15歳未満の子供を学校が一斉管理するという寒い時代。そんな中、普通の14歳の三田一重が実は大昔に滅びたクリスマスの象徴・サンタクロースの末裔で特異能力者であることを同級生の冬村四織に強引に明かされる。満足な捜索もされず死亡扱いにされた親友・小野一会を捜してほしかったからで、三田の正体をたまたま見てしまった同じく甘矢一詩も加えて小野の捜索、学園の秘密を探る。

とうとう「サンタのタブー」である「子供との恋愛のキス」をしてしまった三田。「サンタが子供と恋に落ちると死ぬ」というのは赤いサンタが死んで黒いサンタになるということだった。そんな三田を大人として心配した柳生田はあえて生田目の標的になっていた。そんな柳生田を助けに黒いサンタの三田が駆けつけた。生田目の殺意に抗え･･･！

そんな「SANDA」35話ネタバレを紹介します。

ネタバレの前に絵付きで楽しみたい方！

U-NEXTの無料トライアルを利用したら、今すぐ無料で読めますよ！(^^)

＼ ６００円分のポイントがもらえる／

U-NEXTの無料トライアル申し込みはこちら！

前話までのあらすじ

未成人式の喧騒から離れ建物の隙間でサンタ殺しの準備をしていた生田目にちょっかいをかけた柳生田。「こんな物騒なもの置いて健全に先生と遊ぼう！」「･･･ですね」

ベキッ！！
生田目は草履に刃物を仕込んでいた💦「とっておきなのに何で避けるんですか？あなた私に殺されたいんじゃないの！？」悪びれずに言い放つ生田目に柳生田は改めてコイツが危険人物だと認識。生田目二海に絡んだ大人は無事では帰れないと挑発する生田目の顔を「さっきの仕返し👅」と喧嘩を買うことを決意。子供を守ろうなんてらしくねぇことするもんじゃないけど、大人が子供を守るのは必然なわけよ、サンタ。

その頃、その三田は二胡に連れられ薄明がよく見える階段にいた。二胡が人混み苦手なんて予想外だ、なんて世間話をしながら三田は会場を見下ろせるその場所で生田目を警戒してしまう。それに怒った二胡だが、三田が謝ると「あんたはちゃんと見なきゃダメ、じゃなきゃ何のために準備してきたかわかんないだろ」と顔を赤らめる。「移動した本当の理由は、あんたと2人きりになりたかったからだよ」

そして徐にキス！今回は唇に･･･///
自分でもびっくりしたらしい二胡はファーストキス奪われてやんのバーカ！黙ってないで何か言えや！💦と大騒ぎするが、三田は「サンタなのに子供と、女子とキスしてしまった」と混乱中･･･

脳裏に様々な「柔らかい甘い食べ物」が浮かぶ。でもどれもピンと来ない、不思議な感覚･･･サンタは子供と恋しちゃいけないとか、大人の欲望は汚いとかそんなの全部わからなくなる･･･これは祝福だ。「もう1度だけ･･･」

そう言って今度は自分から二胡の唇にキスした三田。心の中を「黒いサンタ」が支配する。「サンタは子供と恋すると死ぬ」柳生田の言葉は本当だった。サンタの道徳に反することをすると赤いサンタが死んで黒いサンタが流れ込んでくる。「誰も傷つけず汚れを知らぬまま大人になれるか？たわけ」と叱責した理事長の言葉の意味もわかる気がする。そんなことを思いながらもはや「吸引」していた三田を二胡がブン殴ってファーストキス終了･･･とその時「ダァン！」という音が。

誰かが生田目に狙われている！？緊張が走った三田は二胡に赤いストールを借り駆け出した。振り返りながら「ごめん、ありがとう」なんて言う三田に「モテないのバレるからそういうのやめなよ」とドライに言い放つ二胡でした😅

欲望に忠実で手段を選ばない黒サンタに今はなる時だ。三田が駆けつける間、柳生田は生田目に銃を向けられていた。どうやら腕に1発は喰らってしまったようで袖に血が滲んでいる💦「子供を守るのが大人の役目なら大人は誰に守ってもらうの？可哀相に」そう言って至極冷静にもう1発撃ち込んだ所で生田目はえっ、という顔をした。

「生田目、お前の相手は俺だろ」
柳生田に撃ち込まれた2発目の銃弾を口で止めた三田！生田目に「お仕置き」できるか！？

SANDA35話ネタバレ

大人だって元は

三田が駆けつける少し前。三田を庇おうと「大人として」生田目に立ち向かった柳生田。最初の発砲で腕を負傷した柳生田は即座に自分の銃を構えた。

撃たれたら撃ち返すという生き方をしてきた。だから銃を構えたけど･･･相手は子供。標的が低すぎた💦大男であるサンタを捕獲する訓練ばかりしてきたから大きい相手には慣れているが、実際は147cmという少女。子供相手は正直専門外だった。諦めた柳生田は構えた銃を自ら落とし、その様子を見て生田目は「大人って可哀相」と言ったのだった。

大人は誰に守ってもらうの？という質問に「それが自分で何とかするしかねぇのよ」と引きつり笑いの柳生田。そこへ2発目が飛んできたが、寸での所で黒いサンタが口でキャッチしたというわけです。それを見て一瞬固まった後「大人まで守ってんじゃねぇよ俺の面目丸つぶれだろ💢」とまくし立てた柳生田。だが三田はしれっと言った。

「お前も元子供だろ」
堂々とした口ぶりにただ引くしかない柳生田。そりゃそうだけど、と言いつつ特訓する14歳の三田が言っていた「黒サンタは大人も子供と対等に扱うから危険」という言葉を思い出していた。それは言い換えれば子供と大人で対応を変えないということ。だって子供もいずれ大人になる、ただの1人の人間になるということだから。

「ここからは俺とお前で決闘だ」
そう言って生田目を見下ろしながらニヤッと笑った三田。サンタvs子供･･･！？

これが俺のやり方だ

柳生田を庇い、生田目と真っ向勝負する覚悟を決めた三田。柳生田は待てまて！💦と必死で止めたが、その時何かに気付いた。もちろん三田も。

「いいですよ、こんなに私たち子供に向き合ってくれた大人は初めてです」
「いくらでも相手になります。だからサンタさんもいくらでも相手にして下さい」

生田目の後ろからわらわらと出て来たのは10組の生徒たちだった。全員おかっぱ頭で背中に「十」の文字が書かれた黒っぽいお揃いの晴れ着で各々釘バットや刃物など物騒なものを持って笑顔でにじり寄ってくる。柳生田はその光景を不気味だと形容しつつ、ちょっと予想外な展開に緊張する三田に「挑発に乗らず冷静に対応しろ！」と叫んだ。

「始めちゃいましょう」その言葉を皮切りに前方の数名が三田に武器を向けて駆け出した！緊張した面持ちをしながらも、三田は腕組みをしながら生徒たちを見下ろしている。三田の足元に生徒が来たその瞬間三田は「スッ」と姿勢を低くし、生徒を一気に抱きすくめた。急な出来事に驚きつつ、力の強さに動きが止まる生徒たち。「ちょっと嘘でしょ？」ハァ～～～、と生田目は深いため息をついた。

「サンタが乱暴するわけないだろ、期待に沿えなくて悪いがこれが俺の戦い方だ」
「えっとあの～･･･ここに来て愛の力？みたいなこと言い出すんですか？やり口があまりに陳腐すぎてガッカリ･･･」至極冷静な対応の三田に不満たらたらの生田目。だが三田は「愛が陳腐なんていかにも子供っぽい考えだな」と言い返す。

「一番人間を恐ろしくさせる力こそ愛なんだぞ。ついさっきファーストキスを終えた俺が言うんだから間違いない！」
そして三田は徐に立ち上がり両手を離すと･･･ドサッと先程襲って来た生徒2人が白目を剥いて伸びていた。これには生田目たちもさすがに驚き、柳生田も失神して･･･？とこぼした。

「締め上げて眠らせただけだ。サンタが子供を寝かせて何が悪い？ｗ」
勝ち誇ったような顔で歯をむき出し笑顔を見せる黒サンタ！「特訓」の成果は出ているらしい･･･！

狂気vs狂気

10組の生徒の躊躇いのない攻撃を腕力で止めた黒いサンタの三田。あくまで「サンタ」らしく戦うということらしいけど･･･

その後も残りの生徒が凶器を持って迫ってきて少なからず流血を伴う攻撃を喰らってはいるが、三田はその度に生徒を抱き上げ締め上げていく。「安眠を知らない子供たち･･･サンタのそばで寝ればいい。クリスマスみたいな夢見させてやる！！」

1人、2人と生徒を失神させ腕から落としていく三田。そして伸びた生徒たちを安らかな顔で丁寧に並べ寝かせる。まるでサンタを待つ子供たちを並んだベッドに1人ずつ寝かしつけていく親のように･･･それは「赤いサンタ」の姿でもありました。これが黒サンタ･･･柳生田も改めて「サンタクロース」というものを見て発見をしているようです。

「寝かしつけ」られた10組の生徒たちが綺麗に横たわっている光景は、見方を変えれば「死体安置所」のような異様な光景でもあった。それをただ黙って見下ろす生田目に「数時間経てば目が覚めるだろ」と三田。そして「また1人になっちゃったなリーダー」と生田目を見た。すると生田目の肩をガシッと掴んだ。「お前は簡単に眠らせたりしない、俺の友達を撃ったんだからな」

凄む三田の後ろで「いいから、さっさと逃げようぜ💦」と小声の柳生田、凄まれているのに「やれやれ」といった顔で下を向いた生田目。
ドンッ！！容赦なく三田の額に銃を放った生田目！！💦

「ハァー、どうして今まで誰も叱ってくれなかったんだろ」
「あなたの怒鳴り声、眉間のシワ･･･私はもっと先が見たいです。ここからはどちらかが死ぬまで痛めつけ合いましょう！！」

1人になっても尚大人を挑発し続ける生田目！不死身とはいえ三田はどこまで生田目に抗えるか！？💦

SANDA35話感想・まとめ

黒いサンタの戦い方は乱暴ではなくても結局実力行使では？まぁロクに「大人からの愛」を受けてはいなさそうな10組には効果的かもしれないけど･･･てか10組の生徒って全員女子なの！？💦

大人の柳生田も助けつつ、子供の生田目たちにも力を見せつける、この構図は以前理事長との特訓で「子供を子供扱い、女を女扱いしていると痛い目を見る」という言葉を教訓的に捉えたということでしょう。生田目たちは真摯に向き合ってくれた大人を知らないから面食らったというだけで、そして「いつ自分たちをナメてくるか」という、いわゆる「駆け引き」を生田目は楽しんでいるのではないでしょうか？これは存分に特訓の成果を見せないといけないね三田･･･これは持久戦になりそうです💦

子供は叱られるより褒められる方が若干多いし、逆に大人は褒められることがほぼなくなる。そのズレが「子供扱い」「大人の対応」なんて言葉を作ったのかもしれませんね。ちょっと本筋とズレるかもですが「子供にウケる何かを作りたければ子供扱いをせず本気で取り組む」ことが大事だと言います。「子供だからこんなもんでいい」とナメてかかるとそれが「子供騙し」であると子供はすぐ見抜くと言います。「大人の本気」を存分に見せる方が子供は食いつくのです。そういう戦い方を今三田はしているのかもしれません。

ほぼ未成人式の会場に正体出してるけど大丈夫か三田？そしてやはり武器があると怖い･･･💦どうすれば生田目は収まってくれるでしょうか？💦
次回も楽しみです！