弱虫ペダル678話ネタバレ感想！また離れても、心残りがないように

2008年2月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「弱虫ペダル」。

連載当初、総北高校に入りたてだったオタク少年・小野田坂道がひょんなことからロードバイクとその実力者の同級生・今泉俊輔と鳴子章吉と出会い自転車の魅力と自身のポテンシャルに気づき自転車競技部に入学し、様々な出会いを経て自転車と共に成長して行きます。小野田が出会う多くの先輩や後輩、ライバルたちにもそれぞれドラマがあり、それぞれに多くのファンがいる、卒業した先輩たちの今を描く「スペアバイク」も別冊チャンピオンで連載中です！さらに今年10月からはNHKにてアニメ5期も始まります！！🚴

時は少し遡り、小野田がインハイ2連覇を達成した直後。1人だけ、大尊敬する先輩・巻島に会うことが叶わなかった小野田のことをその巻島も気にかけていたのだ。そんな時、巻島の背中をほぼ強引に押したのは仲間である田所と金城でした😊

そんな「弱虫ペダル」678話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

インタビューの嵐に揉まれ、巻島と会えなかった小野田はあからさまに落ち込んでいた。遠い目をして、1年生の出会いの時から去年のインハイ、そして別れまでを思い出していた。鳴子や今泉が言うように、「インハイ2連覇した後の男の顔ではない」顔の小野田･･･

今泉と鳴子も何とかしようと先輩たちに電話をかけてみるが圏外でままならない。インハイ2連覇なんて他の事が水に流せるくらいすごいことやのに、とボヤく鳴子に「小野田が大事にしてるのは勝利じゃなく繋がりだから」と今泉は諭した。
その頃、巻島も田所が最寄り駅に送る車内でずっと遠くを眺めていて田所たちの声も聞こえない状態💦それを見かねて田所は「インハイ会場に気持ち置きっぱなしだ」と強引に車をUターンさせようとした。が、巻島は珍しく大声を挙げて制止した。

俺は「日本にインハイを見に来た」だけ。イギリスには兄の手伝いや授業もあるから帰りの便を決めてきた。あいつには悪いけど会えないってんならそれは運命だ。レース中に声はかけられたから心残りはない、ショ。でもそう言ってポケットに手を突っ込んだ巻島。
実は小野田に教えて貰った漫画のキャラクター「くも太郎」がイギリスにも売られていて、巻島は「小野田に」とそれを購入していたのだ。唯一の心残りはそれだと。

それを聞いた田所と金城はすぐに戻るぞ！と食い気味に言ったが尚も巻島は郵送するし次の時に話すからとゴネた。ここまで聞いて金城が声を荒げた。「小野田は今日精一杯頑張ってやり遂げた」「この日の小野田には今しか会えない」･･･

その頃、レース会場でいよいよ帰りのバスに乗り込む小野田。でもやはり足取りが重い。乗車を促す幹ちゃんが突然驚いた顔を見せた。
小野田の後ろに立っていた特徴的な緑の長髪･･･巻島が来てくれた･･･！✨

弱虫ペダル678話ネタバレ

最高すぎる予想外

帰りのバスに誘うマネージャーの幹ちゃんが突然後方を見て驚いていた。それに気づいて小野田も重い足取りを止めてぽかんと立ち尽くした。

寒咲さんどうしたんだろう。僕の後ろの方を見てすごく驚いた顔をしてる。僕の後ろに誰か･･･いる。影がある。風が吹いて、その影が動いた。長い髪がバサッと音を立てたなびいた。小野田はその影をじっと見つめてばかりで振り返らない。でもその影はものすごく見覚えのある影だった。思わず拳を握る小野田。そして息づかいと共にこう聞こえた。

「よォ小野田」
その瞬間、小野田の全身に電撃のような衝撃がビリッと走る。この聞き覚えのある、僕を呼ぶ声は･･･紛れもなく巻島さんだ！！！

驚いた顔でやっと振り返った小野田。確かにそこには小野田が誰よりも尊敬する巻島が立っている。だが驚きと嬉しさで驚いた顔のまま声が出せない小野田。それに反して小野田の心臓はレース中の時のように高鳴っていた。巻島さんがいる、何で？あ、あ･･･あの･･･！💦声が出ない小野田に巻島はいつものように髪をくしゃっとかき上げながら「そんな真っ直ぐな目で見るなショ」と言った。

あ、あ、と声を詰まらせる小野田。何て言ったらいいかわからない。どうして目の前に今、巻島さんがいるのかわからない。でも何か言わないと。そう思った小野田がやっとのことで巻島に向かって発した言葉は･･･

「消えないで下さい！！巻島さん！！」

きょとんな巻島。だが小野田の縋るような思いの、腹の底からの願いを間接的に聞いた幹ちゃんは思わず泣きたくなるようなショックが走った。その後ろからどやどやと鳴子と今泉も様子を見に来て驚いた。「巻島さんやないか！でかしたぞスカシ✨」「俺じゃない」「ほななんでおんねん？」「何でさっきから俺のせいなんだよ」と漫才トークな2人に幹ちゃんが説明する。

「戻ってきたんだよ、小野田くんに会うために」

見ると巻島のさらに後ろで田所と金城も車のそばで立っていた。先程の小野田の言葉に「俺に瞬間移動能力はねぇから心配ないショ、消えないショ」と巻島はクールに答えた。でも小野田はまだ信じられないのか、ずっと口を開けたまま固まっていたのでした･･･

クライマーの信頼性

小野田に会うため、心残りのないように戻って来た巻島とやっと対面できた小野田。嬉しいはずなのに、ただ緊張して固まっているだけの小野田･･･

「小野田ぁ」そんな小野田に巻島は投げかけた。「はいっ」と即座に答えた小野田に「いい返事ショ」としみじみ返す巻島。
「レース苦しかったか？」「あ･･･」「キツかったか？」「はい！」「精一杯走ったか？」「はい！！」
「だよな。お前が精一杯走ってないわけないよな」

その言葉を聞いて小野田は泣きそうな顔で勢いよく顔を上げる。そんな小野田に巻島は1人で感想を語る。「お前の走り近くで見て震えたし表彰台にシビれた」小野田がラストスパートをかけている時思い切り声援を送った巻島。2連覇という偉業を成し遂げた小野田と、優勝に輝いたかつて自分たちが身に纏っていた総北の黄色いジャージが表彰台に昇るのをきちんと見届けて焼き付けていた巻島先輩･･･

徐に右手を振り上げ、小野田の頭にぼすっと手を置いた。お別れのあの日と同じ格好で、でも、大きな仕事を理想をはるかに上回る結果で成し遂げた、少し大きくなった小野田の頭を昼下がりの山頂で巻島は精一杯撫でてくれた。
「よくやった。頑張ったな坂道」

「･･･坂道」
ニコッと笑う巻島と、感情が溢れる寸前の小野田の顔を山頂の風が撫でていく。その中で巻島は小野田の頭に置いた手を離さないで「楽しかったか？」と尋ねた。息を飲んだような顔になったが小野田は少し俯いて、でもやっと声を出すことができた。

いろんなことがありました、この1年。レースだけじゃなくて、本当にいろいろあったけど、皆さんに支えて頂いて一緒にここまで来れて･･･「楽しかったです！！✨」

やっと巻島の前で笑顔を見せることができた小野田😊一気に感情が溢れて涙でボロボロになった小野田を巻島はたまらず抱きしめたのでした✨何て尊い先輩と後輩の関係･･･😭✨

2人を繋いだ「くも太郎」

やっと会えて言葉を交わせた巻島と小野田を見て、総北メンバー全員驚き喜びバスを降りてきたｗ田所と金城の説得もあって巻島は「帰りの便ずらした」そうです👍

表彰台で貰った花束を見せようと思ってと言う小野田だが花束は荷物のだいぶ奥にしまわれてしまったみたい💦それを出して下さい、今！？などとワイワイやっている後輩たちを見て、そしてずっと笑顔の小野田を見て、田所と金城は巻島の肩を叩く。言いたいことはわかる、と言いたげに巻島は「クハッ」と笑った後「これで心残りはねぇショ」と満足そうに言ったのでした😊

･･･という忘れられない夏を思い出していた現在の小野田と今泉。「ホンマ忘れられん夏やったな！」といつの間にか鳴子も来ていましたｗどうやら教科書忘れたから貸してもらうため来たそうだけど、くも太郎を見つめながら遠い目してたから思い出してたんかなーと思って「小野田の思い出」に割り込んできたようです😅今泉は教科書貸さなかったけど小野田は快く貸すのでしたｗそして今一度くも太郎を見つめ嬉しかったとつぶやく小野田。

巻島の「心残り」だった「イギリスで見つけたくも太郎」も無事小野田に手渡せた巻島。小野田は見た瞬間ものすごい衝撃を受ける！！小野田曰く「イギリスのくも太郎」は小野田にとって超プレミアのファングッズなんだとか。映画の中で一瞬映っただけのくも太郎でイギリス限定で売られていて通販も扱いがない「まぼろし太郎」」、ファンの要望に応えて立体化したすごい商品･･･というのを熱弁するオタク小野田とまるで呪文を聞いているかのような圧倒されるだけの巻島😅語るだけ語って「こんなすごいの受け取れません！！」な小野田！えー！！💦これには「持て余すからやる！！(くわっ)」と巻島も力強く説得したので何とか受け取った小野田なのでしたｗ

そんな思い出もあり、総北の夏は過ぎて冬。そしてもうすぐ春を迎えます。
いよいよ小野田たちも3年生。新たな1年も入ってくるし、と幹ちゃんの部室お片付けにも気合いが入ります。小野田たちの3年生はどうなるのかな？😊

弱虫ペダル678話感想・まとめ

やっと会えた巻島先輩と小野田！！よかったね･･･😭と思う中、小野田の反応がちょっとじれったくもありました💦わかるけどね、いざ心から尊敬している人が目の前に現れたらあぁなるのは･･･ｗ

会って「どうしてここにいるんですか！？」とかにならず、レースの話になったこと、そしてそのレースは楽しかったかという話になる所、さらに小野田がその質問にはすぐ答えられた所を見てこの人たちは本当に自転車が好きなんだなと改めて感じました😊小野田も巻島がゴール直前で「踏め坂道」と言ってくれたのが何よりも背中を押したと言ってたし、その小野田の姿で巻島も感動したというのが素晴らしいなと✨先輩後輩、師匠と弟子でありながらそれを越えた大きな感情が2人にはありますよね✨

そして巻島を後悔させないために多少強引にでも背中を押した田所と金城、そして坂道が巻島と再会できたことを心から喜ぶ幹ちゃんや鳴子たちの「友情」にも心温まりましたよね✨彼らがいなければ巻島と小野田はただ思い合うだけで行動はできなかった気がします。総北は「繋がり」を大事にするチーム、それはレースだけでなく総北自転車部すべてに伝わっていることなんですね😊

巻島と会えたのに大好きなアニメのことになると止まらなくなるオタク気質な小野田もよかったですｗ巻島への敬愛はあれど、好きなものには饒舌になるもの。わからなくても聞いてくれるし、イギリスに行く前に1年生時のインハイチーム6人で秋葉原に行った時に小野田が巻島に送った「くも太郎」10匹も巻島はバッグに着けてくれてるんだって。巻島先輩･･･！✨

総北での大きなひと夏のお話はこれでおしまい。次回からは再び箱学の「追い出しレース」回！！
次回も楽しみです！