SANDA29話ネタバレ感想!大人を教えるのは折れた指!?

SANDA

2021年7月34号から、週刊少年チャンピオンで連載されている「SANDA」

獣人の世界での葛藤や種族の違いからのしがらみを描いた超話題作の前作「BEASTARS」とはまた違った、人間だからこその恐ろしさや生々しい悩みを中学生目線でリアルに描いています。

舞台は2080年の日本。国の貧困化に伴い超少子化となり文化の一切が滅び、人口の0.1%しかいない15歳未満の子供を学校が一斉管理するという寒い時代。そんな中、普通の14歳の三田一重が実は大昔に滅びたクリスマスの象徴・サンタクロースの末裔で特異能力者であることを同級生の冬村四織に強引に明かされる。満足な捜索もされず死亡扱いにされた親友・小野一会を捜してほしかったからで、三田の正体をたまたま見てしまった同じく甘矢一詩も加えて小野の捜索、学園の秘密を探る。

小野は何とか学園に戻ったが、自身の成長を自覚しており「未成人式を最後に学園を出る」と決意。この時代、一番美しいと謳われる15歳をお祝いする派手な祭りの中で、大人殺しの生田目二海を使って大渋学園長はサンタ撲滅を狙う。しかし「大人になった」小野の命もどうやらターゲットになっているようで・・・!?💦

そんな「SANDA」29話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

「小野、本当にいいの?」「うん、私はもうおなかいっぱいだから冬村さんどうぞ」

いつも放課後に小野と食べていた3本1パックの団子を前に、冬村は小野の成長を間近に感じる。いつも最後の1本を賭けていろんな勝負をしてきた。じゃんけんした時は必ず小野はグーを出して負け、「知ってたなら言ってよ!」と言いながら無邪気に笑っていた小野。しかしいつの間にか大人の身体になり見た目も心も美しい大人になってしまった小野を見て、あのあどけない小野にはもう会えない気がした。

私もうこの学園を出ようと思うの。体が大人になったらここにはいられない。だから冬村さんと約束した『未成人式』で思い出を作りたい」
最後の1本の団子にかぶりつく冬村に小野は窓に目をやりながら呟いた。最後の1本は2粒ずつに分ければよかったと今になって思った冬村。いつまでも自分は子供で、小野はもう大人なのだ。・・・

そして教室でも『未成人式』の話でガヤガヤしていた。『未成人式』とはこの年に15歳になる子供が人生で最も若々しく美しいと祝福され、20歳になるまでの残り5年間を豊かに過ごせるよう願うやたら豪華な祭りなのだとか。生徒たちは晴れ着を着て屋台の食事を楽しむらしく、三田や冬村も参加すると決めた。

その頃、同じく未成人式を楽しみにしている様子なのは、10組のリーダー・生田目二海大渋学園長の部屋に呼び出され、学内に必ず潜んでいるサンタクロースを始末しろと言われているようです。しかし一度逃してしまった生田目を学園長は「本当にやれますか?」と疑っている様子。すると・・・

「もしかして疑ってます?そりゃ不安だけど少しは信じてくれないと子供のやる気は引き出せませんよ!?
そう言いながら何と生田目は学園長の腹に5発も発砲したのだ!💦返り血で顔を赤く染めながら「学園長が椅子から落ちるなんてとんでもない」とのたまう生田目を見て学園長は人工腸を引きずりながら「素晴らしい!合格だよ。未成人式はあなたに任せます。必ずサンタクロースを殺しなさい」と笑った。その顔面に再び発砲した生田目だが学園長はさすがの反射神経で避けた。「脳みそはやっぱり本物ですね」・・・

「サンタに限らず学内に潜む大人は必ず殺します」
三田たちが晴れ着を保健室に運び、小野と冬村と談笑する。小野は学園長にとって「大人」・・・小野が危ない!?💦

SANDA29話ネタバレ

痛みを知る特訓?

こちらは理事長室。大渋学園長を唯一怯ませた95歳の鉄留十予理事長の肩をサンタの三田が叩いているようです。

「そういえばよ、ずっと不思議に思ってたんだが・・・サンタクロースってのは赤い服しか着ないのかい?
障子に畳、和風の照明に屏風、一部高く積まれた畳に盆栽が1つというまるで将軍の部屋のような場所で三田に肩を叩かせながら理事長が尋ねた。取り留めもない突然の質問に姿だけは大人の三田は「えっと・・・」とたどたどしく答えようとする。

黒いサンタという存在を母から聞いたことはありますが・・・自分はサンタと言えば赤ですかね」
三田の返答に「そうかいそうかい」と言いながら「赤は情熱や正義の色と言って下品で押しつけがましくて私大嫌いでね」とぶっきらぼうに意見を述べる理事長。理事長はいつ尋ねても理事長室にいて本人曰くここで静かに余生を過ごせれば他に何も望まないと言う割には三田には訪ねる度に結構長時間肩たたきさせ、雑談を繰り広げるらしい。通い詰めれば戦い方とか教えてくれると思ったのにな、とぼんやり考える三田に「ホレもっと強く!!」と理事長が催促。

このくらいですか、と恐る恐る力を強めると「もっと」と理事長。ドンッ、と音がするほどにしても「もっとだ」と言う理事長。ドンッドンッと肩たたきというより殴っているような力の入れ方なのに理事長は悠々と「もっと、もっともっともっと、も~っと強くしとくれ!!」と大声で言う。これ以上叩けないだろ?理事長は俺の何を試してるんだ?と三田が不審に思っていたその時。

パキャ。・・・!?
理事長はいとも簡単に大男であるサンタの右手の人差し指を折ったのだ!!😱そして続けざまに後ろ蹴りで三田の顎に強烈な一撃!!驚くほどの短い時間に指を折られ顎に決められた三田。大人と子供、両方で痛みと驚きを感じながらひっくり返ってしまった💦

「女子供に手加減すると痛い目に遭うんだよ。気を付けなはれ」
「10組の生田目二海はお前さんの命を狙っとる。ここらで備えよかサンタクロース」

あまりにも唐突だよ理事長💦指使い物にならなくしていいの!?💦

常識をかなぐり捨てて

肩たたきの最中、指を折られ蹴られてしまったサンタの三田。指が折れるというなかなかの大怪我をここでしてしまったことに絶望するように三田は痛みに悶絶する。

「痛みに弱いのは戦う覚悟がない証拠だからねぇ」と理事長の容赦ない言葉。折れた指にショックを受けながら「あの生徒が俺を殺そうと?どうして」と思わず理事長に尋ねると「ここは私の学園、起きていることや会話はおおむね把握しておる」と。そしてニッコリ笑って「やられる前にやってやろうや、な!」と悪びれずに言う理事長。

「アンタそれでも理事長か!💦」思わず三田がツッコむも「そのくらいの胆力で子供に立ち向かえと言うとるんだ」と三田の頭を引っぱたく理事長。折れた指の方の手で頭を押さえる三田に「お前には胆力が必要だ」と理事長。この日の特訓は三田の胆力を鍛えるために「老婆の私を一発全力で殴れるようになるまで帰さない」こと。徐に上着を脱ぐ理事長の言葉に「そんな・・・」と言いながら三田が顔を上げると・・・

そこには黒髪の若い美女が立っていた。・・・え?何これ?理事長!?💦
「老人を老人扱いし、子供を子供扱いする。そうやって年齢に捉われている内は人と本気で向き合うことはできぬと言っているのだ」言葉や会話からしてこの美女は確かに理事長なのだ。でもどうして・・・?三田も思わず14歳の姿でその美女を見つめる。「来い、サンタ」

「来ぬのなら私から行くぞい」
その時の姿は見慣れた95歳の姿の理事長だった。三田がハッとすると三田もサンタの姿で95歳の理事長が向かってくるのを見ていた。ビックリした、若い頃の幻覚!?💦そう思っている間に理事長は三田の太ももを足場にして拳を振り下ろしてくる。咄嗟に避けつつも「落ち着け、目の前にいるのは95歳のおばあさんだ」と思う三田。やはり老人を老人以外として見ることは三田には納得いかないのだ。

「俺は、強いサンタに、強い大人になりたいんだ!ここで一発あなたに食らわせたとて!それに近づけるとは思えないんですけど!!💦」容赦ない理事長の猛攻に平手で対抗しながらサンタの三田は必死で訴える。そんな三田に理事長は「フン」と言いながら一度距離を取る。

「つまり誰も傷つけず汚れを知らぬまま立派な大人になりたいと?」
「このたわけ」

いつになく厳しい顔つきの理事長の言葉を受け息を飲む三田。三田は一発を繰り出せるか・・・

「大人の黒」ってか?

誰も傷つけず汚れを知らないまま大人になんかなれるか。そう言われ三田は腹を決めた。理事長に本気でパンチする気で向かっていく。

この人はすべて予測していたのだろうか。理事長に予め折られた指は赤黒く腫れてほとんど感覚がない。その指を抱えて右手で拳を作って突き出していく。そして理事長の顔面に一発入れる。シワシワの頬もその奥の歯茎の感触も折れた指では感じられなかった。相手の痛みも自分の痛みもまるでないものとして、大人のように割り切って行動して・・・

吹っ飛ばされた理事長は柱にぶつかりそのままずるりと床に大の字になった。なのに本当に痛みを感じていない、もしくは気にしていないように「ヒャハハッ」と笑った理事長。「お前さんいい色になったでねーか!見てみい」

「黒いサンタだや」
見ると先程まで赤いジャージだったのに全身真っ黒になっていた!黒い姿になっていた驚きよりも95歳を本気で殴ってしまったことに焦りを感じているのか「あ・・・は・・・」としか声が出ない三田。「最初から歯はないから大丈夫」と口を引っ張ってみせた理事長に三田は慌てて駆け寄り謝る。「何で謝る?私が殴れと言うたんだ。ま・・・大人への第一歩ってところかね。ようやった👍

その言葉がどんな罵倒よりも胸に突き刺さった。三田は黒い姿のまましばし固まってしまった。俺が目指している強い大人って・・・

婆さんを殴るくらいドス黒くならないとなれないのか?何かマズイ扉を開いた気がする💦
帰り道、14歳の姿に戻った三田はぼんやり考える。もしあの黒い姿で子供と接したらどうなるんだろう。次変身した時は赤に戻ってたらいいけど。そう1人ぶつぶつ考える三田の姿を振り返って見た者がいた。

「あ、あのっ。この前の・・・」
「どうも生田目です。覚えてます?」

件の10組のリーダー・生田目に会ってしまった三田!また枯れた鉢植えを運んでるみたいだけど・・・三田は正体を隠し通せるか!?💦

SANDA29話感想・まとめ

前回が血生臭い怖い回だっただけに、修行回はちょっと安心してしまいますね💦指折るとかまた痛々しい表現はありましたが💦からへの変化ということで骨折した赤黒い指、という表現!?💦

黒いサンタをあえて出すんですね。皆さんご存知でしょうか?クリスマスには赤いサンタと同時に黒づくめの死神のような出で立ちの黒いサンタというのが来訪し、いい子には赤いサンタが望んだプレゼントをくれるが、悪い子には黒いサンタが生ごみや動物の死骸などを渡し、もっと悪い子には持っている袋で何度も引っぱたき最終的に袋に入れ攫って行くという存在・・・ここで痛みを知って黒いサンタが覚醒したということは、「悪い子」生田目たち10組には黒いサンタとしての使命もあるということ?それで小野のこと守るってことでしょうか?

若い理事長の美女っぷりにびっくりですが、ちょっと小野と冬村を足して2で割ったような風貌なんですよね・・・そしてその若い姿が真っ黒な服だったから黒いサンタが覚醒した?よくよく考えると理事長の服装って上下真っ黒に真珠か何かのネックレスをしており、「喪に服す」ような服装なんですよね。これも何か意味があるのでしょうか?年老いた人にとって若い姿は「死んだも同然」だから気にせず殴れ、ってことだったのでしょうか・・・

人は知らずに誰かを傷つけ汚れているものです。それを自覚した時に初めて大人として踏み込めるんでしょうね。「子供に戻りたい」と思う人はいても「子供のままでいたい」と願う人が少ないのもそういうことでしょうか。安心して大人になりたいと思える世の中にしないといけませんよね。
次回も楽しみです!

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今回は、「SANDA」の29話ネタバレを紹介しました!

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