2021年7月34号から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「SANDA」。
板垣巴留先生の超話題作である前作「BEASTARS」とはまた違った、人間だからこそのおぞましさや苦しみをリアルに描く作品。
時は2080年。国の貧困化に伴い超少子化となり人口の0.1%しかいない15歳未満の子供を学校が一斉管理するという冷たい環境の中、ごく普通の14歳・三田一重が実はクリスマスの象徴・サンタクロースの末裔で特異能力者であることを同級生の冬村四織に強制的に解放される。それは行方不明になりそのまま死亡扱いになっていた親友・小野一会を捜して欲しかったから。三田の秘密をうっかり見てしまった同じく甘矢一詩も加え3人で小野を捜索し学園の秘密を探る。
小野は復学したが、三田はまだサンタクロースとしては未熟。そこで出会った「大人殺し」の10組のリーダー・生田目二海の残忍なお願いや冬村の友情、そして婚約者・風尾二胡の恋心に振り回される三田。三田は本当に鉄留理事長に師事し、独裁者・大渋学園長を挫くことができるのか・・・?
そんな「SANDA」27話ネタバレを紹介します。
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前話までのあらすじ
大人殺しの10組の教室で生田目に親指をねだられ困惑するサンタの三田。そこへドアを爆破して冬村参上!
「最近生徒の服装の乱れが目立つので今一度ブーツとネクタイをしっかり締めて生活しましょう、以上」
そう言って10組の生徒たちの気を逸らしている間に三田は10組を脱出、冬村の背中に「シビれるぜ」と感心していた・・・w
何度もお礼を言う三田に冬村は「友達を助けるんだから当たり前、迷いはなかった」と天を仰ぐ。その姿がかっこよくてときめきそうになるのでサンタになることで落ち着かせる三田。10組で何もなかった?聞かせて、と言う冬村の顔が先程の生田目の顔とまた重なってしまう。
未熟なサンタである三田にとって子供の願い事というのは心臓に直接刃を突き立てられるような刺激物、兵器、劇薬。まして自分の力だけで願いを叶えられていないことも負担になっているのだ。何とかして「サンタクロースの心臓」を鍛えなきゃ。そう思って集中する三田がまずターゲットにしたのは婚約者の二胡だった。どうせ子供っぽいわがままを言う二胡の願い事は最初のステップにふさわしいはずだ!
「お前が今一番欲しいもの、求めているものを言ってくれ!!」
今まで見たこともない気迫に二胡は勘違いをしながら妙に身構えてしまう。二胡が三田から欲しいことなんて1つしかない、でもこんなこと男女間で言うのは・・・そう思ったが三田の気迫に負けて二胡は意を決して叫んだ。
「チューして。だってうちらは婚約者同士なんだよ?」
思わぬ大人っぽい要求に三田の心臓がうるさく音を立てる。これは俺とサンタ、どっちの心臓の音だ!?って、さすがにサンタが14歳の少女にキスなんてキモくて完全アウト、犯罪、死刑だろ!?💦だが二胡は「やっぱり嫌?」と言いながら抱きついてきた。もうわからない。大人になるって、サンタクロースになるって一体どういうことなんだろう。
その時三田が鼻血を出した。血が服についたら変身してしまう・・・!
「爆発から守ってくれた上に私とあんなに向き合ってくれた大人初めて。好きになっちゃうよ、サンタさん」
その頃、生田目は10組の爆破されたドアのそばで包丁を構えながらサンタのことを想っていた・・・様々な女子からの思いに困惑する三田。しっかりしろ!💦
SANDA27話ネタバレ
クソガキのリアルな悩み
サンタとして未熟だから鍛えようと三田が利用しようとしたのは婚約者の二胡。だが二胡の要求は「チューして」だった!それに思わず鼻血を出しシャツが赤に染まる!二胡の前でサンタになってしまう!?💦
身体がみるみるでかくなっていく!このままでは・・・
そう思った三田は咄嗟にシャツを脱いだ!!ぎょっとする二胡。元に戻る三田。「ちょっ・・・!」思わず目を覆う二胡。「何してんだテメェ・・・」
「チューせがまれたくらいで調子乗んなよそこまでする気ねぇわ!!💦」
どうやら突然半裸になった三田を見て何か勘違いしたらしい二胡。俺だってねぇわ、と思いながら「ごめん」と謝る三田。何はともあれ変身を見られずに済んだことで安心する三田。胸隠す必要はあるかなぁ・・・(笑)
ムードぶち壊しのクソ野郎がよ!これ以上恥かかせんなよと二胡の怒鳴り声が背中で響く。勝手に終わった気でいた三田が気の抜けた返事をしながら振り返ると、「もう1回!仕切り直してちゃんとチューして!💦」
・・・ドクン。やっぱりか・・・💦
刺激的すぎるけど、子供のこんな真剣な要求を拒否したら俺はもうサンタとしても男としても成長できない気がする。だからこそここで14歳とサンタ、どちらの心臓も強くなれ!!「ぐっ・・・」二胡の肩を掴んでみたが体全体が「待てよ」とストップをかけた。
目はいつ閉じる!?目を閉じたら唇の位置は!?そもそも俺チューしたことないじゃん!!💦
ここへ来て思春期バリバリのベタすぎる疑問に往復ビンタされる三田。せっかく二胡が仕切り直したのに「ちょっとトイレ・・・」おなか痛い、すぐ戻るからと逃げてしまった・・・
「何なのあいつ💢」二胡が怒るのも無理ないね😅悲しき14歳・・・
その場を離れながら「ごめん」の気持ちと「情けない」の気持ちが交錯する三田。そこへ怪し気な手が・・・!?
義務と欲求の間で
二胡の要求を叶えることで心臓を鍛えるつもりが、14歳の三田にとって「チュー」はあまりにも高いハードルだった。逃げるようにその場を去った所に手が伸びて・・・
「う゛っ!!!」・・・
「いいねぇー掃除サボって可愛い女の子とホッペ赤くして恋多き年頃ってか羨ましいねー」
三田の首に紐をかけ建物の隙間に連れ込んだのは久しぶりの登場、スパイの柳生田!首を絞められ悶絶しながらも何とかかいくぐり赤いジャージを急いで纏う三田。「随分非常識なタイミングじゃないか柳生田・・・💢」
「俺は今やらなくちゃいけないことが」サンタの姿になってそうカッコつける三田に「あの子とこれ以上関係を進めるのはオススメしないぞ」と冷静に切り返した柳生田。「サンタクロースが子供と恋仲になると死ぬんだよ。罪の重さに体が耐えられなくなってな」
真剣な顔で「本気の忠告」をする柳生田。だけど本音は「サンタを生け捕りにして昇給」なので勝手に死なれては困るわけで。しかしその本音を知ってか知らずか、三田はしばし固まってから「やっぱりそうか・・・クラスの女子にときめくたびに罪悪感で死にかけてたしキスなんてした日にゃきっと・・・」とこぼした。
「即死だよ!!」ボコーン!柳生田に強烈なパンチを喰らった三田!💦
「それを聞いて安心したよ。こっちが命がけでキスするなら俺ももう罪悪感ねぇわ!!」ボカーン!三田も柳生田を殴り返す!💦死なばもろとも、ってこと?それは本末転倒じゃ・・・?💦
「俺はサンタとしてあいつの願いを叶えに行く!邪魔するな!」二胡の所へ戻ろうとする三田に「行かせねぇぞ!!」と銃を構える柳生田!「そもそもそんな義務感でキスすんのは相手に失礼なんだよ!女子からお願いされたから~なんて誠実さのかけらもねぇだろうが!!」
珍しくマトモな諭し方をする柳生田。どうにかして勝手に死んで欲しくないから必死で止める柳生田を振り返って三田は・・・
「14歳の男子なんてそんなもんだから」
あまりにも清々した開き直りに今度は柳生田が固まる。何だか不思議な男同士・・・💦
女子は上手?
サンタの義務として二胡の刺激的な要求を叶えに行こうとする三田と止める柳生田。死ぬかもしれなくても、自己の欲求と好奇心が強いのが14歳男子だった。←
三田の開き直りを見て柳生田も40年ほど前の学生時代を思い出す。まだ婚約者制度はなかったかもしれないが、特に意識していなかった女子から「私たち付き合ってるもんね!」と言われ、「お揃い」とブレスレットを渡され、手を繋がされた。もちろんそんなつもりなかったしブレスレットは迷惑でしかなく手を繋ぐのも恥ずかしかったが甘んじて受け入れた。女子からの要求は男子には嬉しいものなのだ。
確かにそうだわ。14歳なんてそんなもんだったわ俺も・・・💧
力が抜ける柳生田に三田は「でも心配してくれてありがとう」と言った。「本物の大人の男の言葉は重みが違うな。俺も早く一人前になりたいんだ」その言葉は大人の柳生田には眩しすぎる14歳男子の言葉だったけど。
グミを食べて元に戻った三田は二胡の元へ。命がけで男としてサンタとして、目の前の子供の要求と向き合おう。だから俺は二胡とチューする!腹を括ったものの心臓はずっとうるさい音を立てている。その様子を柳生田も物陰から見守る。まぁ死なないか心配で来てるんでしょうけど←
「二胡・・・」「カッちゃん・・・」ドクン、ドクン・・・
「ちゅっ」
口同士・・・ではなく、二胡が三田のほっぺにチューしたのだった。
これには逆に柳生田がびっくり!!そして変に興奮してしまった💦
「やっぱあんたまだクソガキだね。今日はほっぺでカンベンしてあげるよ」
そう言って今まで通りに振舞う二胡。三田も緊張感が解け、穏やかな気持ちだけが残ったような表情をしていた。後ろで見ていたリアルおっさん・柳生田には逆に心臓に悪い青春のワンシーンでしたとさ😁
SANDA27話感想・まとめ
久しぶりの登場、スパイ柳生田!この前は92歳に命がけでおべっかを使い、今回は青春に悩む特異能力者の純情に振り回され、この時代に人間らしい苦労の絶えないおっさんですね💦だから憎み切れない感じあるんですけどねw
血でシャツが染まって変身のピンチを脱衣で免れるってさすがですね💦それでソッチ方面に勘違いする二胡もどうかと思うけど😅子供とキスしたら死ぬかもしれない「命がけ」と同じくらい、三田にとってサンタであることがバレることも「命がけ」なんでしょうね。何で14歳がこんな命賭ける日々を過ごさなきゃならないんだ・・・と思うけど、それは今まで大人たちが好き放題やってきた結果で、それをたった1人の14歳のクソガキに託すってのはある意味残酷なんだよなぁ💦
自分の昇給や保身のために14歳に容赦なく銃構えたりする柳生田ですが、三田が14歳の普通のクソガキだからこそこういう存在って助けになるんじゃないかなと思います。親でも兄でも友人でもない、むしろ敵同士の相手なのに妙に頼もしい存在。実際柳生田はサンタ、そして14歳の三田に生かされてる部分はあって、サンタの存在が証明されているからこそ柳生田は特捜隊としてやってるわけですしね。冬村とはまた違った三田のサポートをしてくれる存在ですよねw
でもそんな柳生田も遠い青春を見せつけられると耐えられないんですね😅私も今の学生たちの恋愛模様を見せつけられたら絶命するかも←
次回も楽しみです!
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今回は、「SANDA」の27話ネタバレを紹介しました!
が…
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人間の怖さだけでなく、人間臭さもリアルに表情や背景に映し出す板垣巴留先生の手腕をぜひ読んで感じて下さい!
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