2021年7月34号から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「SANDA」。
時は国の貧困化に伴った超少子化社会の2080年。文化の一切が滅び人口の0.1%しかいない15歳未満を学校が一斉管理するという寒い時代。そんな中でごく普通の14歳・三田一重が実はクリスマス文化の象徴・サンタクロースの末裔で能力者であることを同級生の冬村四織に強制的に解放される。うっかりその秘密を見てしまった同じく甘矢一詩も加わり、冬村の要望であった「親友・小野一会の捜索」をサンタクロースに頼んだのであった。
逃げた小野一会は学園に戻ったがその理由は学園の独裁者である大渋学園長。彼を何とかしない限り三田たちに自由はない。鉄留理事長に弟子入りを志願し学園を変えると誓った所で三田が次に出会ったのは「大人を殺めた経験あり」の2年10組の生徒たちだった・・・💦
話題となった前作「BEASTARS」とはまた違った、人間社会の闇、大人と子供のしがらみなどをリアルに描いた作品です。
そんな「SANDA」24話ネタバレを紹介します。
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前話までのあらすじ
大渋学園長に組み敷かれているのはスパイとして潜入した柳生田。どうやらサンタとの死闘の時現れなかった柳生田に怒っているようです💦
普通に爆睡していた柳生田← 子供は寝るべきではないとされる2080年も、特に変化が止まる50代以上は普通に寝るようで。何とかして生き延びるには、と思いついたのが「あなたの美しさが妬ましいので嫌いだ。あなたは美しいのに俺はどうして老いて醜くなるのかって思ったらいっそサンタに殺されればと思ったから行かなかった」という理由。
だが学園長は「もっとだ!!」と柳生田を煽った。どうやら若さを褒められることで「オキシトシン」を分泌させ、縫合痕を消す算段だった様子。柳生田もキレた女に取り繕うための「お家芸」を92歳の老人に使ってしまったわけだが、何とか生き延びることはできた💦そして学園長は髪を束ねながら「お前よりサンタを殺すにふさわしい人間がこの学園にいるからお前は今まで通りスパイしろ」と不敵に笑う・・・
次の日、三田にいつもの下品なノリで掃除をサボっているのは一応三田の婚約者・風尾二胡。すると誰かにぶつかったのに「ちゃんと前見てよ」と謝らない二胡。ぶつかったのは見慣れない可愛い女生徒。ボロボロの鉢植えを2つも抱えて運んでいる女生徒に「手伝いましょうか」と声をかけた三田。メンド!と言うも女生徒の手伝いをするためついていく2人。
すると半地下になっている所に教室が。鉢植えの植物が台風で枯れているのも「わざと枯らした」と言って教卓に置かせる女生徒。そして教えられた教室は「2年10組」。2年生は5組までしかないはず・・・と三田が訝しんでいると「あ、ここ大人を殺したことがある生徒が集まる所なんです」
え・・・?
思わず固まる三田。この時代は未成年が大人を殺しても無罪になる時代。甘矢が過去「大人を手ひどく殺した次の日平然と授業を受けるやつもいる」という言葉が反芻する。しかし女生徒は「だから大人を、ね?ここにいるみんなやってて。そんなに驚かれると恐縮ですよ~w」と「何が悪いの?」という雰囲気。ボロボロの鉢にわざと枯らした植物、教卓に背を向けた席の配置・・・この教室が異常なことは見て取れたのになぜ気付かなかったんだろう?三田の体に恐怖が走る。
二胡に小突かれ退室しようとする2人。あんたらみたいなのが今の時代を謳歌できる子供なんだろうねーと二胡が軽い感じで言いながら扉に手をかけると鍵がかかっている。二胡が物怖じせず聞いてみると、さっきの女生徒は「生田目二海です」と自己紹介。開けろなまこ!💢と抗議すると「その前に聞きたいことが」と生田目。
「この学園にサンタさんがいるって噂があって10組で必死になって探してるんだけど・・・聞いたことあります?」
何言ってんの?という顔の二胡の横で三田は思わず顔を引きつらせる。一体なぜサンタの話がこんな所にまで・・・?
SANDA24話ネタバレ
軽口女の本音
たまたまぶつかった女生徒・生田目二海を手伝って向かった先は、大人を殺めたことがある生徒だけを集めた「2年10組」の教室。生田目は三田たちにサンタの噂を聞いてきた。
サンタ本人である三田が固まっていたが、隣で「プッ」と笑い出した二胡。「いるわけないじゃんサンタなんて!そんなのマジで信じてたの生田目ちゃんピュアだねー!w」とケラケラ笑う二胡。三田もつられて引きつり笑い。生田目は「やっぱ迷信ですかねぇ・・・残念。お話してみたかったのに」と俯いた。いや天然かよ!wと二胡がうるさく「フツーの女子の会話」をしてくれたおかげで三田も嵐が過ぎたように一安心💦
んじゃ戻っていい?と二胡が言うと引き止めてすみませんでした、と生田目は謝り他の生徒が鍵を開ける。「会えてよかったです、バイバイ」と手を振る生田目に二胡は笑顔を崩さず「バイバイ」と返事しながら10組を出る。いつまで手振ってんの~もう無理して荷物持つなよ~wと言いながら退室する二胡にただついて行くだけの三田。形式的に手を振りながらも三田は思った。
これが・・・大人を殺した子供の顔かよ・・・?
生田目の顔はあまりにもキラキラした美少女の顔だった。まるで何も問題も悩みもトラウマもなく平和に生きて来た純粋な少女という顔・・・
ニコニコしたまま10組のドアを閉め階段を昇る2人。その時「・・・お」と二胡が声を漏らした。
「おっかねぇー!!マジでおっかな!!あれで人殺しはマジヤバすぎん!!?💦」珍しく腹の底から本音を漏らしているような二胡に三田も「え?怖かったの?」と尋ねてしまう。「当たり前だよ!戦闘能力測定不能!!完全に降参だよあんなの!!!💦」
そしていつもの校舎に戻りながら10組の話をする2人。噂には聞いてたけど大人を殺しても法律で許された子供のクラスのリーダー格があの女って所が一番怖いんだって、と漏らす二胡。そして「カッちゃんエロエロ女って聞いてどんなの想像する?」と唐突に聞く二胡。三田が困惑していると「巨乳で派手な女より露出少ない地味な女ほどエロい確率高いんだぞ」と説明。普通に興味深いな、と思いつつ「何の話?💦」と聞き返す三田。
それくらい女は本性を隠すの上手いってこと!!カッちゃん男だから騙されやすいだろうけど!💢
そう言いながら鞄で三田の頭をボンボン叩く二胡。と、「あれ?ネコのキーホルダーなくなってる・・・」もしかして10組に落としてきた!?「どうしようもうあそこ戻りたくない・・・💦」
あの適当軽口奔放な二胡がずっと本音で話しているのを見て、三田は「俺取ってくる」と男らしい一言。
三田でも行って大丈夫なのか・・・?💦
「向き合う覚悟」とは
二胡が10組にキーホルダーを落としたかもということで代わりに取りに戻った三田。手には赤いジャージ。もしもの時はサンタになるつもり・・・?
怖いと言えば怖い、が三田の本音。でも脳裏には鉄留理事長の言葉がこびりついて離れない。大渋学園長と闘い助けられ、弟子入り志願をした時に言われた言葉・・・「この学校を変える気があるのなら、まず地底の者と向き合いなはれよ。私の元で鍛えるのはそれからだ」
その時「地底の者」の意味がわからなかった三田。でも何もかもが異常な半地下の10組の教室を見て「きっとここが地底だ」と思った三田。そして赤ジャージを着てサンタの姿になり、「向き合う」を意識してみる・・・「お話してみたかったのに」と言った生田目の言葉を思い出す。でも本当に話す勇気はやはり出ない。それで一応向き合ったことにした三田。これで理事長に報告できるしさっさと子供に戻ってキーホルダー探そう、そう思ってぷちっこグミを取り出した、その時。
ガラッ。生田目がドアを開けた・・・
さっきまで会っていた顔でサンタの三田を見上げている。すると一瞬生気を失ったような、ジトッとした目をした。まるで殺しをする前のすべての感情を失ったような黒い目・・・それを見て思わず目を見開く三田。だが生田目は三田の姿を認識した瞬間、ぱぁっ・・・と顔を輝かせた。それはまた奇しくも「願いが叶った」純粋な子供の顔だった・・・
生田目の表情につられて驚いたり焦ったり忙しい三田。
というか、サンタの姿を10組の生田目に見られちゃったよ!?大丈夫なのか三田!?💦
歪んだ彼らの「要求」
キーホルダーを探しに来ただけのはずなのに、サンタの姿をよりによって10組の生田目に見られてしまった三田。そのまま三田は10組に招き入れられてしまった・・・
「まさか本当に祈りが通じるとは思いませんでした!例のあの人ですか!?」興奮気味に話す生田目を前に何も言えずただ「俺のバカ💧」と思うサンタの三田。その間も生田目は「守秘義務とかありますよね言わなくていいです」と言いながら10組の生徒たちに「おもてなし」の準備を促す。そして席に着かされ「一般クラスではあなたの目撃情報が溢れかえってるけど10組には姿見せないと思ってた、あなたが差別するわけないですもんね!」と依然興奮しながらサンタに話しかける生田目。
「ずっとお会いしたかったんです!✨」
そう言う生田目の顔は恐ろしいほどキラキラしていた。今まで出会って来た人たちはこんなキラキラな目を向けて来なかったよな・・・💧と優しくされ慣れていない三田は思う。しかしきっと心に傷を抱えてこのクラスにいるのかも、と「助けたい」気持ちで向き合おうとする三田。するとお茶淹れますと言う生田目。
おかまいなく、と言う三田に「そうは行きません、本当に嬉しくて」そう言ってお茶を注ぐ生田目。「この教室、大人が入って来ないから寂しくて。サンタさんなら来てくれるかもってずっとお祈りしてたんです」お茶を注ぎながら話す生田目を三田はハッとした顔で見ていた。その後ろで他の10組の生徒は一様に作り物のような笑顔を浮かべてただ直立している。
教師を含め大人は皆私たちに殺されるのを恐れているんです、10組の皆はずっと寂しかった。だからお礼を言わせて下さい。
生田目の言葉を聞いてただならぬ空気を感じ取れないサンタではない。「俺に会いたがっていたなら何か欲しいものがあるはず。要求は何だ?」
私たちの要求?・・・
「またァ!!サンタさんならお分かりでしょう!!」
直立している作り笑いの生徒たちは全員、背中に凶器を隠していた。のこぎり、釘バット、鎌や鉈・・・その姿を横目で見ながら三田も足からソリを生やして臨戦態勢。もちろん動揺は少なからずしているけど・・・
「あ、プレゼントを開けるお楽しみの前に、」
「お茶・・・どうです?」
お茶は床にぶちまけられていたのだ。それで三田は目を見開いていたのだった。床に這いつくばる大人の背中を狙う魂胆・・・!?
何もかもが異常すぎる10組に取り残された三田!一体どうする!?💦
SANDA24話感想・まとめ
前作「BEASTARS」から凶器や殺すなど穏やかではない描写が多い板垣巴留先生の作品ですが、どんどんその色が濃くなって来ましたね💦これうっかり10代以下が読んだらトラウマになりますよ・・・💦
あの適当で毎日明るく生きれればそれでいい感じの二胡が珍しく本音で話していましたね。それくらい10組は怖くて達観している感じの二胡ですら余裕をなくす空気なんでしょう。でも今の社会もいじめが原因で自殺に追いやった生徒は復学できちゃうし、生徒に手を出した教師も復職できてしまうからあながち遠い世界じゃないかも!?そうならないために今私たちはやはりおかしいことはおかしいと声を上げなければいけないのかもしれません。それをわからせるための表現じゃないかなと思いたい・・・💦
「地底の者と向き合う」チャンスが奇しくも巡ってきた所ですぐサンタの姿で10組行かなくてもよかったんじゃ?と思ってしまいますが、それは14歳の三田が「焦って」いたから?学園を何とかしたい、そのために早く理事長に師事したい、そのためには10組と向き合わなきゃいけない・・・結局勇気出なくてグミ食べようとしてたし、段階をもっと踏むべきだったかも?と思いました💦
にしてもサンタの姿見た時の生田目の目が怖すぎる!💦そんでもって「お茶飲んで」と床にこぼす、後ろには凶器を持った生徒たち・・・一体どういう目で彼らは大人を見ているんでしょうね!?大人を虫けらのように思っているとしても虫ではないから平手で潰せるわけではないし、殺す時はやはりリミッターが外れてしまうんでしょうか・・・怖・・・💦
どうなる三田!?ここへ冬村や甘矢が来たらどうなるかもちょっと気になる私は意地悪でしょうか←
次回も楽しみです!
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今回は、「SANDA」の24話ネタバレを紹介しました!
が…
やっぱり、絵と一緒に読んだ方が絶対面白いですよね!
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読むだけで異様な空気感を感じられるのは板垣巴留先生の手腕でしょう。前作と読み比べてみるのも面白いかもしれませんよ!
ぜひお手に取ってご覧ください!