少年が、出会いを通じて強くなる――。
そんな王道を、堂々と。
おとぎ話のような不思議で不気味な世界観に、バトルを乗せて。
第14回金未来杯優勝作品が、読み切り掲載を経て連載に!
全ての名作を過去にするような、新世代ハンティングファンタジーの開幕です!
前回までのあらすじ
人狼と呼ばれる異形の者が人間を食らうという恐怖が横行する世界。人狼に怯え暮らす森の奥の小さな村の村人たちは、一人の狩人を雇った。
しかし村にやってきた狩人・グリムは幼い見た目で尊大な態度。村の命運を託すには頼りなさ過ぎる……と、思いきや急にナイスバディの大人に変身? 謎のアイテムも続々! そして明らかに狼には見えないバケモノに変身する人狼……狩人志望の少年・ベローは戦いの中で成長していく……。
狩人になるための第一歩、組合に向かう船の中での試験に合格し晴れて狩人となったベロー。いざ組合へ……と思いきや、仲間たちの前に現れたのは死んだはずの村長? さらに「運命」の記憶をなくしたグリム、薄暗い地下で黙々と物語を紡ぐ怪しい人影……明かされるこの世界の「物語」。作られ続けた悲劇の中で、ベローは何を思うのか。
\ 600円分のポイントがもらえる/
レッドフード 17話 ネタバレ
シンデレラの目的
シンデレラがアイアンワークスへと乗り込んできたのは、村長の思惑を止めるためでした。シンデレラには真実の本の在り処が分からない。かといって何もせずに本と世界を終わらせるわけにはいかない。シンデレラの真の目的は分かりませんが、とにかく村長を止めなければやばい状況のようです。
「私を殺したいなら殺して構わない。それだけのことをしてきた」
シンデレラには、自分の命より重要な目的があるということなのでしょうか🙄
単に世界が消える=自分が死んでしまうからというだけではない、シンデレラたち「目録」の目的が気になります。もちろん、消えた人狼くんに関しても。
手を組もう、皆でまた。
頭を下げるシンデレラの後頭部を掴み、デボネアはそのまま熱い抱擁とキスをお見舞いしました👩❤️💋👩
シンデレラは突然のことに動揺することしかできません。帽子の後ろに隠れ、ドン引きしていますがそんな余裕もなく。デボネアは背中を向けて言葉をかけます。
「殺しはしない。でもお前には恨みがある。だからお前が嫌がることをした。死んで楽になろうとするな」
んな~~~るほど🤗🤗🤗デボネアさんたら頭いい~~~😳🤪😵
そうして本の元へ向かう三人……の、やり取りを聞いていた狩人のタマゴ達。とりあえずベローがやばくて世界が危ない……。大雑把すぎますが、この上ないまとめだと思います。
そして、皆でベローの元へ!!!
滅びの歴史、繁栄の歴史
世界のルールを知ったベロー。その事実に憤りを隠せません。しかし、本に書き込んだことが現実になるならば、人狼が絶滅すると一言書いてしまえばいいのに。そんな悲痛な叫びも、彼らには届きません。
というのも、人狼を絶滅させると、それと同時に人類も滅亡してしまったから。
それも、予想されたことではなく、既に起きた事実として、人類と人狼は表裏一体だということです。全ての人類には人狼の因子が埋め込まれており、それが一定の量を上回ると人狼化する……それは人類の繫栄と人狼の繁栄が同義だということを示していたのでした。
そして、そんな世界の配置を作ったのは『読む者たち』
あるいは、神とでもいう存在がいたのです。世界の悲劇を観測し、楽しんでいるだけの者が。
入口も出口もないのなら
そんな「世界の話」を聞かされるベローの元へ、デボネアとシンデレラ、そしてグリムが向かっていきます。カスカスになってしまったグリムですが、デボネアいわく役に立つとのこと。
ベローがいると思われる「執筆室」には出入口がありません。ならば作ればいいとデボネアは全力全開の熱を島へと向け、シンデレラの魔法で血路を開くのでした🔥🧙♀️
出口のないのは世界も同じ。ただ世界という舞台で踊らされるだけの登場人物たち。ベローも山の神様へお祈りしたことがあるようですが、彼らの人生そのものがその儀式と同じでした。
神にささげる物語。それに不備があったら。
簡単に問題が解決したら、人狼が人類と和解してしまったら。そんなのはつまらないと世界は破滅させられる。
7度も滅亡してきた人類が8度目に選んだシナリオは、人狼は病気であるというものでした。
『人狼は病気であり――特効薬を開発し抑え込む』
それが人狼の被害を最小限に抑えつつ、神を満足させる。もちろん悲劇はゼロにはならないはずだけれど、適度に神を楽しませつつ多くの人を救おうとしたのがこの書き手たちの作ったシナリオだったのでした。
けれど全てを消すのなら
人狼病気作戦は滞りなく進んでいました。しかし、その途中で現れたのがこの村長。ルートヴィヒはいい加減で本名ということでいいのかな?🙄🙄🙄
村長はそもそも論、本に手を出したことが人類最大の失敗だったということです。神を喜ばせるためだけに生き、死んでいく存在。そんな世界に意味はないと。
「もう無くそう。ハッピーエンドも、バッドエンドも、すべて」
村長が出した結論でした。
そこへ、デボネアたちが到着! 大きな揺れが襲います。シンデレラと手を組み狩人組合を襲撃……はたから見れば悪役ですが、はたしてベローの元へたどり着けるのか?!
迎え撃つ村長は、ベローと書き手たちが逃げられないよう、さらなる魔術で監禁します。
早速相対するデボネアと村長……グリムはまだ戦えないはずですが、それでもシンデレラと2対1! いざ、久しぶりのバトルパートへ……?!
レッドフード17話・まとめ
とても勢いよくまとめてくれていましたが、次からなんとバトル回です!
村長VSデボネア、シンデレラのようですが村長の魔法は未知というか、得体が知れないというか……デボネアも試験だったからか熱以上の力をまだ見せていません。シンデレラは強大な魔力を持っているようですが、果たして……。
ちょっとだけ予想
バトル回に突入ですが、書き手とベローの閉じ込められた空間も気になります!
ベローはその場にいるだけで本の設定を消してしまうようですが、大丈夫なのでしょうか? そして、もし実際にベローがその力を使えるようになったら……神はどのような反応をするのか!!!