少年が、出会いを通じて強くなる――。
そんな王道を、堂々と。
おとぎ話のような不思議で不気味な世界観に、バトルを乗せて。
第14回金未来杯優勝作品が、読み切り掲載を経て連載に!
全ての名作を過去にするような、新世代ハンティングファンタジーの開幕です!
前回までのあらすじ
人狼と呼ばれる異形の者が人間を食らうという恐怖が横行する世界。人狼に怯え暮らす森の奥の小さな村の村人たちは、一人の狩人を雇った。
しかし村にやってきた狩人・グリムは幼い見た目で尊大な態度。村の命運を託すには頼りなさ過ぎる……と、思いきや急にナイスバディの大人に変身? 謎のアイテムも続々! そして明らかに狼には見えないバケモノに変身する人狼……狩人志望の少年・ベローは戦いの中で成長していく……。
村を出たベローは、まずは狩人になるための選抜試験を受けることに。三か月の辛い鍛錬を乗り越え、降車試験に挑んだベローと……そこで出会った仲間たち! 全員合格を目指し「狩られる側」から「狩る側」へ、そうして檻の中には誰もいないまま、試験終了を告げる汽笛が鳴り響いたのでした。
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レッドフード 15話 ネタバレ
シナリオが動く
全員合格に湧き上がるアイアンワークス。人狼絶滅への第一歩です。歓声の中心にいるベローは、育ての親代わりでもあった村長の仇を討てると感動のシーン……。
しかしその村長は生きていて、村を焼いた張本人である魔女と一緒にいるのでした🐺🧙♀️
鏡を覗き「狩人組合はお終いだ!」と嬉しそうな魔女。彼女は恐らく狩人組合の討伐対象だと考えられますが、さて狩人が増えたことで何がどうなるやら。
魔女はベローを処分すると言っていますが、それに対し村長は自ら手を下すと宣言。煙の中へと消えていきました💨ドロン
そうして残された魔女は人狼と一緒に……と思ったら、人狼がいません。リュカオンと呼ばれたクソデカ人狼は、いつのまにか忽然と魔女の記憶からさえも消えてしまっていたのでした。さてさてどうなる。
合格、そのほか
試験監督のデボネアは、完敗したことよりも参加者の成長が嬉しいようでした。一方グリムはというと、三時間経ったのか呪いが再度発動し子供の姿に。
グリムは気絶してしまっている参加者たちの合格に疑問を持ちますが、デボネアはそれに対し「ルール上は合格だね」と一蹴。そして「必要なら“合宿”を追加するまでさ」と付け足しました。
最終降車試験は無事に終わったものの、それから人狼と戦えるかどうかは本人次第ですからね。できることなら、しっかりと実力をつけて世に送り出して頂きたい……危険だから!!!!! その子たちのためにも!!!!!
ベローはその合格は偶然で計算外の出来事だったと言いますが、手錠の補充が上手く行かず逮捕に至らなかったという点では、結果的にベローの作戦が効いていたということ👮♀️👮♀️
ん~、手錠の補充を邪魔しているようには見えなかったけどな……手錠持ってた車掌たちを抑えていたりしていたのでしょうか……🙄🙄🙄
仲間たち
看守のローレルが語った「自分の時にもベローのような人間がいたら」という言葉、それは前々回の試験の時の話をしていたんですね。チルチとは顔見知りで、どうも裏切りの策を使った張本人だった様子。ローレルはその後の試験で受かっており、これからよろしくと声をかけたのでした。
看守やらこのアイアンワークスで働く人たちも狩人なのでしょうか? 相変わらずシステムがよくわからないけれど、まあ、仲間がたくさんいてよかったね。
そしてデボネアが招集したクルサとターパン。参加者に紛れて素行調査をしていたという二人もまた狩人でした。あ! ずっと気になってたうさ耳ちゃん!!! うさ耳なのに語尾が「にゃ」!!!🐰😺
そうしてベローはついに狩人組合の計画について知ることとなるのでした。
組合本部
ベローが狩人組合本部に到着したころ、魔女たちも動き出します。死んだはずの村長はベローの前に姿を現し、消えたリュカオンは魔女へ手紙を残していました。
そして子供の姿になったグリムはデボネアによって小脇に抱えられ人気のない所へ。どうも記憶が操作されるという攻撃を受けている様子。二人の間で通じる合言葉なのか、シナリオについての言葉なのか分かりませんが、とにかく会話が通じない。デボネアは本部へと電話をかけますが、本部からの助けは来ない様子。
本部への違和感、アイアンワークスに降りた隔離措置命令。デボネアその異様さに違和感を覚えます。
その後ろで穏やかに眠るグリム。本当に子供に戻ってしまったかのようです。
再会のシナリオ
狩人組合の最優先保護対象である本は、地下の第7事務室にあるようでした。地下と言っても、ご大層に金庫へ閉まっているわけではなくむき出しの状態のまま。本は開かれた状態で、何者かがそれに向かってペンを走らせています。
その本の名前は「真実の本(トゥルーブック)」
「理を定め、世界を構築する白紙の書物」
その昔、何者かに破られ持ち去られたページに加筆することで、今のこの「何か」が起きている様子……🖋📖
そうこう話している内に、村長がベローの目の前に姿を見せました。当然警戒するアイアンワークスの一行ですが、村長自身は歯牙にもかけません。村長はただベローに語りかけます。悲しませたことへの謝罪、それが必要だった理由。
「『赤ずきん(グリム)』を主役の座から引き摺り下ろし、『狩人(ベロー)』を主人公に擁立するためのな」
村長はベローを捕らえると、先ほど転移に使用した謎の煙を再度使用し、本部の地下へ移動しました。明かされる過去。それはドラゴンが滅ぼされたという、500年前の話―――。
レッドフード15話・まとめ
急展開~~~! シナリオの話を中心に動いているようですが、グリムのこと、本部のこと、魔女のこと、人狼のこと……何も知らないままどんどん回る物語。これが真実の本……の作者の手によるものだとしたら、それはそれは見事に回されてますねぇ……😏どうなるやら
ちょっとだけ予想
村長はベローを処分すると言っていましたが、主人公にするとも語っています。
村長は本当に人狼側なのか? それとも人狼側でも狩人側でもない第三者なのか?? 利用されたベローの気持ちは、ベロー自身の物語はどうなる?!