少年が、出会いを通じて強くなる――。
そんな王道を、堂々と。
おとぎ話のような不思議で不気味な世界観に、バトルを乗せて。
第14回金未来杯優勝作品が、読み切り掲載を経て連載に!
全ての名作を過去にするような、新世代ハンティングファンタジーの開幕です!
前回までのあらすじ
人狼と呼ばれる異形の者が人間を食らうという恐怖が横行する世界。人狼に怯え暮らす森の奥の小さな村の村人たちは、一人の狩人を雇った。
しかし村にやってきた狩人・グリムは幼い見た目で尊大な態度。村の命運を託すには頼りなさ過ぎる……と、思いきや急にナイスバディの大人に変身? 謎のアイテムも続々! そして明らかに狼には見えないバケモノに変身する人狼……狩人志望の少年・ベローは戦いの中で成長していく……。
村を出たベローは、まずは狩人になるための選抜試験を受けることに。最終降車試験であるケイドロが始まった! 仲間を増やして目指すは全員合格! 多くの参加者を味方にし、試験は思惑通りに進んでいるように見えた。しかし中には仲間になるのに首を縦に振らない者も……。
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レッドフード 14話 ネタバレ
全員合格に向けて
石炭庫では、多くの参加者たちがデボネアを前に、チルチとミルチの兄妹を仲間に引き入れようと説得を試みています。
過去の試験での裏切りで人間不信になってしまった兄妹は、あくまで二人で試験を切り抜けるつもりでいました。この石炭庫も、デボネアの熱を封じ戦い辛くさせるもの。もちろんそれだけではなく戦いのカードは持っているようですが……話している内に、それが誤作動し参加者もろともデボネアが割れた床の中へ落ちていきました💥
落ちてしまいそうな参加者はポルッツェンの糸で難なく救出。石炭と共に落とし穴の中へ落ちていったデボネアは、熱を抑えながら石炭地獄を抜けなければなりません。
とはいえデボネアを倒せたわけではありません。仲間を増やして、さらに安全に時間稼ぎをしたいところ🙄🙄🙄
冷静なポルッツェンは、仲間を救出しながら兄妹に語りかけます。
「別に信用しなくてもいいよ」
「信用できなきゃしなくていいし……裏切ってもいいよ。試験の構造的にあんたにメリットないけどね」
ああ、よかった!!! やっと言ってくれた!!!👏👏👏
どうした急に
一方牢屋の中のベロー。逮捕者は減ったと言われていましたが、恐らくグリムの働きによってまあまあな人数が逮捕されています。そして逮捕されている時間が長かったせいか、ベローが急にネガティブモードに😥
「みんな本当にすごいよなぁ(中略)俺には何もないや」
……そんなこと言う子だったっけ????? まあいいや、落ち着けよ。作戦考案したのお前だろ??? 組合に入ればきっと銃だって持たせてもらえるし……ん? 持たせてもらえるよね??? なんか参加者全員各々戦ってるから戦闘に関してどんな訓練があったか全く分からないけど、武器のないベローのような子にはちゃんと銃やらなにやら支給されますよね??? 心配🙄
看守のローレルはそんなベローを励まし、自分の時にもベローのような人間がいればと嘆息を漏らしました。ほうほう。
新たな作戦は
仲間になることの決意が固まったのか、全員合格に向けて動き始めます。
しかし最初に立てた作戦は単なる人海戦術。さすがにこの土壇場で力押しというわけにはいかないでしょう。チルチは不安な表情で、新たな作戦を提案したのでした。
その作戦とは、捕まったふり作戦。
……警察二人しかいなくて車掌も顔が割れてるのに変装する意味……????? で、結局グリムに見つかってるし????? ええと……とにかく、ボンカースとポルッツェンの二人が牢屋へ逮捕者たちを助けにやってきました。
試験の残り時間は5分。そして逮捕者はいつの間にか20人を超えています。本当に人海戦術以上の策を何も出さずにここまでやってたのは、単にこの話に乗っただけのやつは狩人になって良いのか……?🙄🙄🙄いや良い悪いというより、先週グリムが言っていたように、狩人になってその先大丈夫なのか……???🙄🙄🙄 心配🙄
最終戦闘!
救出に来た二人を待ち構えていたのは、グリムでした。全員合格を狙っているということであれば、ここで助けが来る。その読みがまんまと的中したわけですが、ボンカースたちも全員合格に向けて救出しないわけにはいきません。当然、グリムをかいくぐり残りの5分をやりすごす策を持ってきたのでしょう。
そこへ、看守の変装をしていたポルッツェンの下からミルチが現れ銃を放ちます。
その銃の狙ったものに意味はなく、伏兵としてチルチが飛び出す合図だったのです。チルチは試験開始直後にデボネアが溶かし開けた床の穴から飛び出し、牢屋へ一直線。チルチが協力するのはラスト5分の予定で、それまでは人海戦術を続けていた様子。
……デボネアを閉じ込めてグリム一人になったところへ20人捕まってますけどほんとにその人たち狩人になって大丈夫?????🙄🙄🙄🙄🙄
まあ、グリムの目をそらしてもらっていたからこそ兄妹が無事だったというのもありますから。
そして試験は終わる
20人の逮捕者が次々と解放され、その後ろからグリムはやってきます。
しかし解放された手錠を海に投げることでこの短時間での再逮捕は事実上不可能でした。せめて手持ちの手錠だけでも使用するべくグリムは振りかぶりますが、参加者たちのカウントダウンの大合唱の中、ついにその場で新規逮捕者を出すことはできなかったのでした。
全員がグリムに駆け寄り、中心になっていく光景。
全員合格。まずは夢の第一歩を大きく踏み出した……といったところでしょうか。
一旦、めでたしめでたし🖐🖐🖐
レッドフード14話・まとめ
デボネアを石炭庫で待ち受けるという作戦はうまくはまったからいいものの、あそこに来たのがグリムだったら? 変装は必要だったのか? 人海戦術わりと失敗気味じゃなかった? 結果オーライの全員合格! さあ、地獄はココからだ!!!
ちょっとだけ予想
晴れて狩人となったベローですが、ベローなりの戦闘手段を手に入れる事はできるのでしょうか? まだまだ本人的には一人で戦う実力に不安が残ると思いますが、グリムのお墨付きも出ています。まずは一人前の狩人になる所からだ!