少年が、出会いを通じて強くなる――。
そんな王道を、堂々と。
おとぎ話のような不思議で不気味な世界観に、バトルを乗せて。
第14回金未来杯優勝作品が、読み切り掲載を経て連載に!
全ての名作を過去にするような、新世代ハンティングファンタジーの開幕です!
前回までのあらすじ
人狼と呼ばれる異形の者が人間を食らうという恐怖が横行する世界。人狼に怯え暮らす森の奥の小さな村の村人たちは、一人の狩人を雇った。
しかし村にやってきた狩人・グリムは幼い見た目で尊大な態度。村の命運を託すには頼りなさ過ぎる……と、思いきや急にナイスバディの大人に変身? 謎のアイテムも続々! そして明らかに狼には見えないバケモノに変身する人狼……狩人志望の少年・ベローは戦いの中で成長していく……。
村を出たベローは、まずは狩人になるための選抜試験を受けることに。最終降車試験であるケイドロが始まった! 仲間を増やせば、全員合格だって夢じゃない! 作戦によって参加者の半数が仲間となった最終試験。いざ、反撃開始!
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レッドフード 12話 ネタバレ
一時間経過
試験開始から一時間が経過し、残りの時間は半分です。しかしデボネアは焦る様子もなく、まてまて~、逮捕しちゃうぞと遊び感覚。
もしや、この試験も以前出てきたように仕組まれたものなのでしょうか? ベローが狩人になって、人狼と戦うような物語を何か大きな力が描いているような……🖋📖
うんうん。であれば参加者はともかく、デボネアのゆるさには納得です。本人が自覚しているかどうかはともかく、いくらか緩い試験にしておいて以前よりは合格しやすくする。黒幕が関与しているとしたらそんなところでしょうか。
それが事実かどうかはともかく、参加者は参加者なりになんとか合格しようと必死です。
ベローの描いた作戦通り、所持している手錠の数より多い人数で警察である二人を襲い、手錠を奪う。手錠が奪えなくても、手錠より多い人数で戦えば全員が一度に捕まるということはありません。ふむふむ👩✈️👩✈️
こうしてベローたちは、狩人の試験の中で「狩る側」に回ることができたのでした。
それが正解
デボネアの力は強大で、参加者と本気で戦えば楽々死人が出ます⚰⚰⚰
しかし試験のルールの中で、武器の使用や攻撃は許されていますが、人殺しはさすがに許されていません。そらそうだ。
強すぎるデボネアの力を逆手に取り、人海戦術で戦う。そして手錠を狩る。
逃げ切るという「ケイドロ」の正解ももちろんアリですが、デボネア曰く
「“狩ることで人を助ける”その選択が大正解だよ」
とのこと。よかったよかった。
ミガエルによると、既に参加者の20人が仲間になっているとのこと。30人中なのでほぼ味方と言っても良いですね。それはすごい。ベローの描いた理想、全員合格もこれは見えてきたぞ。
危険はこっち
デボネアに関しては、強すぎる熱の力を制御しなければなりませんが、問題はグリムの方でした。ベローと相対したグリムは、既に数名の参加者を捕らえ気絶させています。
例え手錠を狙われようと、多くの人数で襲って来ようと、全員返り討ちにして気絶させ手錠の補充を待つ。これまた警察の大正解なのでした🙆♀️🙆♀️🙆♀️
そのためなら骨の4~5本折っても構わない。そんな血も涙もない警察に対し、主人公たちは……。
「よし! ここは俺に任せとけ!」
すると突然、最初から仲間だったボンカースが一人、ベローたちを貨物用エレベーターに乗せて逃がします。突然のことに驚く二人でしたが、グリムはなんとなく勘付いていた様子。
彼はこの試験の常連だったということでしたが、全ての試験で最終試験まで残り、あと一歩のところで脱落していたとのこと。
組合の資料によると、彼……ビッグジョー=ボンカースというのは本当の名ではなく、さらには名家の出身だそう。
彼の本当の名前は「ケレンケン=ボンカース」
いやボンカースは本名なんかい!!!!!!!!
なんかこう、隠すんなら名乗る方偽名にしない?!?! 偽名使っておきながら本名の方で呼ばれるのなんかムズムズしなかったのかな?!?!?!
……まあいいや。というわけでビッグジョー……ケレンくんの過去編です。
ちなみに今逮捕されても多分あと一時間のうちに助けてもらえると思うよ。
名家の務め
ボンカースは、お金持ちの名家でした。しかし彼の故郷は巨人の「通過」に巻き込まれめちゃくちゃに。
この巨人というのは狩人が撃退したようですが、人を襲うようなバケモノではないかと思われます。ただ、そこにいるだけで、少し歩くだけで人間の暮らしに被害がある。なので被害があった時だけ狩人が出てくる……? うーん、人狼と同じで巨人も絶滅させちゃえばいいのに(物騒)
そんな折、ボンカースの家に巨人に家を壊されてしまったという二人組が泊めて欲しいとやってきます。しかし同じような人間は山ほどいて家は満室のぎゅうぎゅう……そこへ自分の部屋を使っていいと自ら名乗り出たのが若かりしボンカースでした。
しかしその二人組は人の善意につけこむコソ泥だったのです。人々が寝静まった夜、自分の持ち物を漁る二人組に気付いたボンカースは、あくまで正当防衛の手段としてランプによって泥棒と自分の体に火をつけました🔥🔥🔥
水を求めた結果、投身自殺をした泥棒。その片割れはボンカースに罪をなすりつけ、火で思うように喋れなかったボンカースは自己弁護もできないまま家を飛び出したのでした……。
その後、英雄になるなら
狩人になりたいと思ったのは、家を出る前までの話でした。今では裏社会に転落し、衣食住を得る手段としてこのアイアンワークスを選んだ、狩人になる気はない。
「英雄になる資格すらない。きっとそういう運命なんだよ」
なんかちょっと話が飛んでる気がするけど、とにかくボンカースは人生を諦めてるんですね。23……若いのに……。
しかし、全てを聞いていたベローはそんな彼に手を差し伸べます。
「一緒に狩人になるぞボンカース!」
レッドフード12話・まとめ
メリオに続き、ボンカースも戦う理由が明かされましたね!
鍛え抜かれたボンカースが、本気で仲間になってくれるのであれば心強い限りでしょう! 最凶の警察、VSグリムが開幕です!
ちょっとだけ予想
作戦は順調、しかし、このまま上手くいってはその、あの兄妹も仲間割れして終わりじゃちょっと、ねえ???
まずは目の前のグリムと戦え! ベロー!