少年が、出会いを通じて強くなる――。
そんな王道を、堂々と。
おとぎ話のような不思議で不気味な世界観に、バトルを乗せて。
第14回金未来杯優勝作品が、読み切り掲載を経て連載に!
全ての名作を過去にするような、新世代ハンティングファンタジーの開幕です!
前回までのあらすじ
人狼と呼ばれる異形の者が人間を食らうという恐怖が横行する世界。人狼に怯え暮らす森の奥の小さな村の村人たちは、一人の狩人を雇った。
しかし村にやってきた狩人・グリムは幼い見た目で尊大な態度。村の命運を託すには頼りなさ過ぎる……と、思いきや急にナイスバディの大人に変身? 謎のアイテムも続々! そして明らかに狼には見えないバケモノに変身する人狼……狩人志望の少年・ベローは戦いの中で成長していく……。
魔女と人狼を退けたベローとグリム。しかし村は焼かれ散り散りに……これ以上の悲劇を繰り返さないために、ベローグリムと共に「狩人組合」を目指すのだった。
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レッドフード 6話 ネタバレ
夢見てた過去の夢
ベローは幼い頃から村長に育てられていました。子供ながらに人の役に立ちたいという気持ちが強く、村長から巻き割りを教わると、村の皆の分まで作ると張り切っています。
それにしても、村の全員分巻き割りをしていたという村長。かなり体格もいいしただモノじゃない感じがしますよね……。
村長がベローに今後の村のことを託すと、ベローは眠りから覚めました。
グリムによるとうなされていたそうですが、幸せな夢を見ていたのにうなされるとは、村を失ったことが深い深い傷になっているのでしょう。戻れない過去が夢に出て、浸ることもできずうなされていたベロー、どうか、強くなれよ……😢😢😢
広い世界へ
ベローが目を覚ますと、ヤドカリのような乗り物に乗って森を抜け狩人組合に向かうところでした。さらに遠くには巨人が歩いており、ベローは初めて見たのか驚いています。ただの巨人だとグリムは言っていますが、やっぱりおとぎ話の世界のようですね。狭い村で生きていたベローには新鮮な光景でした✨
行き先は狩人組合本部。それも玄関口ということです。ずいぶん大きそうですね……。
結局ベローが狩人組合に行くと決めたのは、村が焼けてしまったからでした🐺🧙♀️🔥
村が焼かれて村人が散り散りになったということは、かつての村人を守るために、この世界全てを守る。若さゆえの発言のように見えますが、本気できっとそう思っているのでしょう。
グリムもそれでいいとベローを狩人組合に連れていくことに。
……ああっまた横文字!!!!!
意味があるんだかないんだか……。重みのあるセリフなので、印象には残ります。
斧と絆とレッドリスト
ベローが目を覚ましたので、ここらで小休止。朝ごはんにするようです。
ベローは村長にもらった斧を大切に持っており、どうもそれはヴォルフォニウムでできたもののだそうです。おお、これでクソデカ人狼と戦えてれば一矢報いることができたのでは……? まあ、刺激せずとりあえず無事に仇を追うことができてよかった🪓
グリムは考えます。ヴォルフォニウムの斧。そして先週現れたクソデカ人狼とシンデレラと呼ばれた魔女のこと。
狩人組合が狩る相手をまとめたリストがレッドリスト。ここまでは名前の通りですね。そしてクソデカ人狼ことリュカオンは「人狼界の首領」シンデレラはその右腕だったようです🐺🧙♀️
だからこそ、カソカ村などという辺鄙な村に現れたことに納得がいかない。どこか仕組まれたのではないかと思えるほど完成されたストーリーに、グリムは違和感を覚える。しかしそれに対して結論は出ず、パンを頬張ることしかできないのでした。
チルチとミルチ
ベローとグリムが乗っていたヤドカリは、人間や荷を運ぶためのヤドカリだったようです。食べ物まで用意してくれたのは、ヤドカリドライバーのチルチとミルチの兄妹🦀🦀🦀
人狼についてもベローよりは知っているようで、狩人をサポートする役目なのでしょうか? グリムの指示に従っているようにも見えますね。
そんな一行の前に現れたのは、古い捨てられた戦車を乗せた「背負い蟹(カーニ・アルマート)」戦車を知らないベローでしたが、それに対しチルチは「街に行きゃ嫌んなるほど見るさ」と一蹴。
戦車、クルマほどの文明がある世界なのですね。それに街にたくさんあるというのは一体。人間同士の小競り合いもあるというと、街も安全とは限りませんね。
ちなみに人狼は人を襲うから仕方ないとして、魔女は文明を発達させるのに力を貸してはくれなかったのでしょうか? 世界の成り立ち、人間社会と文明のあり方など、まだまだ気になることがたくさんです🙄🙄🙄
洗礼と合宿
カーニ・アルマートは砲台をこちらに向けて、砲撃してきます。それそのものに戦車を動かす力はなく、誰かが動かしている様子。ベローが目を凝らすと、その上には小さいカニ「器用蟹(ブライヤ・クラブ)」が乗っているとのこと。草原育ちとかならともかく、森育ちのベローの目が良いのは意外ですが🙄🙄🙄🦀🦀🦀
色んなカニのいる世界ですが、ブライヤ・クラブは攻撃してくるので迎え撃たないとということでチルチとミルチが戦うようです。
グリムが武器の使用を許可しているところを見ると、やはり二人は従属関係にあるようです。グリムの戦闘体は一日一回三時間まで。この程度のことで戦闘はしていられません。
ミルチが銃を放ち操縦室からカニを外へおびき出すと、チルチの剣が襲い掛かります。
かなりの距離があったにも関わらず一瞬での決着。さながら凄腕の狩人ですが、彼らはしがないヤドカリドライバー。狩人の下働きです。狩人の試験に落ちたせいでの身分とのことですが、彼らが落ちるほどの壮絶な試験とは。
「3か月間の地獄の鍛錬合宿」
……長いな!!!
レッドフード6話・まとめ
外の世界と、レッドリストのこと。情報の開示と整理。2章の開幕としてはとても分かりやすい導入でしたね! 少しずつ世界に入り込んでいく感じ、ベローも田舎者なので飛び出していく「物語の始まり」を共有していく感じが素晴らしいです!
ちょっとだけ予想
狩人になるには更なる試練が待ち受けているようですが、ここで落ちるようではお話になりません。 何が起きるか、どんな出会いかあるのか……物語はまだまだ始まったばかりです!