吸血鬼すぐ死ぬ256話ネタバレ感想！愛を持つには体が資本！

2015年6月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「吸血鬼すぐ死ぬ」。

ついに今年10月、アニメ放送決定！✨声優陣が古川慎さんや福山潤さんをはじめ超人気声優ばかりなことと、OPをドラルク役の福山潤さんが、EDを近藤孝行さんと小野大輔さんのコンビ「TRD」が担当することが判明！さらに9/8には最新刊18巻と共に初のキャラクターブックも発売！そして8/8には再び特別チャンネルがYouTubeで生配信！10月が待ち遠しいですね☆

吸血鬼と人間が共存する世界の「新横浜」というニッチな街で、吸血鬼退治を生業とする「吸血鬼退治人(ヴァンパイアハンター)」の若きエースで自伝「ロナルドウォー戦記」の売り上げも上々、ビルの一角に事務所を構えるやり手・ロナルドの元にある日「吸血鬼ドラルク城に子供が入ったまま戻らない、助けて」という依頼が。真祖にして最強と謳われるドラルクを倒して全国に名を轟かせてやる！と勢いよく城の扉を開けると･･･

ドアに挟まって砂になった吸血鬼が！？
そう、彼こそが「すぐ死ぬ」吸血鬼のドラルクだったのです。

物理だけでなく精神攻撃でもすぐ死んでしまうドラルクにツッコミが追い付かないロナルド。ゲームやりたさに自分で城に入った生意気な子供に2人して煽られ、追いかけっこをしているうちに城のトラップが暴走し、ドラルク城は大破･･･💦行き場を失ったドラルクがロナルドの事務所に転がり込み、吸血鬼と退治人の奇妙な同居生活が始まったのでした。

ギャグセンスや言葉のチョイスが絶妙すぎるハイスピードギャグ！作者・盆ノ木至先生の日常や追い詰められる様子を逆にファンは楽しんでいる･･･？←

そんな「吸血鬼すぐ死ぬ」256話ネタバレを紹介します。

ネタバレの前に絵付きで楽しみたい方！

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前話までのあらすじ

山奥の吸血鬼の館をホテルに改装した「二十澗館」で連続してドラルクが「誰かに砂にされる」事件・後半。

シャンデリアが落ちるというシャレにならない出来事があってからいよいよ深刻さを考えるメンバー。一体誰が何の目的でこんなことを？ちなみにドラルクはシャンデリアの下敷きになったわけではなくびっくりして死んだらしい←

すると突然停電に！スマホで照らしてみると意外にも圏外ではなかったｗ半田が吸血鬼対策課の公務員のため、警察に話を回しておくことに。すると、ロナルドたちの目線の先の階段を降りて来る黒ずくめの山田が！追いかけると今度は駆け上っていった山田。すると姿がない。登ってみると行き止まり。壁を押してみるとどんでん返しになっていた！外に繋がっており、高いが五点着地すれば降りられる高さ。山田はどんでん返しから外へ出たのか？

しかし理不尽に3度も砂にされているドラルクはどうにかして犯人を突き止めたいので、「そう思わせることが目的なのでは？変装道具さえあれば誰でも黒ずくめにはなれる、あいつが出た時にいなかった人が犯人だ」とよくわからない推理を繰り出す。が、そんなの覚えてないので宿泊客全員に黒ずくめになってもらう。でも結局わからず「そういうバンドみたい」と言って悪ノリし始める始末💦

でもシャンデリアを落とした理由が引っ掛かると再び遊戯室に向かい、床を調べてみると大きな隠し扉が。最近どこにも合わない鍵を拾ってネックレスにしたというオーナーからその鍵を借りて開けてみると、地下は書斎になっており同じアイドルの写真集やグッズが四面の本棚にびっしり。机にはそのアイドルへの熱烈だけどダサいポエムが書かれたノートが。すると「見たな」と背後から声が。

そこにいたのは二十澗館の元主人・吸血鬼のタールドォさんだった。黒歴史とも言うべき地下室をプレオープン前に突然思い出し、封印するためにプレオープンに紛れ込んで鍵を捜索していただけとのこと。要するに、ドラルクを3度も殺したのは山田に変装したタールドォさんではなく別にいるのだ！

と、突然地下室を飛び出したドラルクが天井を見上げた。「やっと気づいたか」そう、長きに渡って吸血鬼と共にいたため屋根が吸血鬼化していたのだ！ドラルクが屋敷をレゴ呼ばわりしたことに腹を立て木片をピッとやって殺したんだとか😅その他にもシャンデリアはクシャミしたはずみで落ちたとか身じろぎしたせいで電気の引き込み線切っちゃったとか、事件も何もないというオチでしたとさ。

やっと自由だー！！と蝶のように羽ばたいていった屋根だったが、疲れて30分ほどで帰ってきました☆

吸血鬼すぐ死ぬ256話ネタバレ

ちょっと重い？新しいパターン

何を思ったか急に事務所で絵を描き出すドラルク。しかし料理以外の芸術センスが壊滅的なドラルクは何やら精神をえぐるようなデザインの顔が空を舞う絵を作成。「生命の息吹・極」とタイトルまでつけて賃貸のロナルド事務所の壁に釘を打ち付けたのでいつの間にかいたロナルドに逆にトンカチで打ち付けられています💦

すると来訪者が。「やってますか？」の声に「殺ってます」と上手いこと返すロナルド。そばかすにメガネの若い吸血鬼の青年が退治には関係ない依頼だけど、とやって来た。まぁこの所ロナルド事務所は恋愛相談から寿司まで来るもの拒まずな感じですから←

彼の依頼は自身で作ったフィギュア「ハニカむキューティーきらぴちゃん」についてだとか。またエッジの効いたの来たな･･･💦
彼の脳内世界で主役を張っているらしい世界観から何までオリジナルの中から生まれた美少女らしく、そのフィギュアを出してロナルドが「かわいい」と言うと･･･

「カァーッ！いきなり褒められちゃ俺っち照れっちまわぁ！」と江戸っ子なオッサン口調できらぴちゃんフィギュアが話し始めた！そして暑いと言いながら持参していたタオルで脇を拭き「んっさハァー」とか言いながら股下をパァン！とやるオッサンぶり。見た目かわいいのに言動がオッサンなので脳がバグりそう💦これは一体･･･？

実は彼、アマチュアの造形師「ガレキ作郎」と言うそうで、きらぴちゃんは作郎史上一番の出来だったそう。我ながらあまりの出来栄えにほれぼれし「汝が生きて動いてくれたらどんなに幸せだろうか」と呟いた次の夜、枕元に「呼ばれて飛び出てきらぴちゃん参上だァー」と、つまりは眷属化していたというわけです。吸血鬼が強い念を込めたものには自我が宿りやすいというアレです。イメージと乖離しすぎだけど･･･💦

きらぴちゃんは小さいフィギュアの体で何かと世話を焼いてくれるのだけど、作郎のために火元に立ったりベランダに近寄ったカラスに立ち向かったり挙句にはバイト先にもついて行って力仕事を手伝ったりしているので造形師としてはいつ壊れるかと複雑な心労が絶えない日々を送っているのだとか。そこで彼の今回の依頼というのが･･･

「きらぴちゃんを元のフィギュアに戻してほしい」というものだった。
一度眷属化して自我を得たものを元に戻す、エゴなのは重々承知だそうだけど、作郎の気持ちもわからないでもない･･･そもそもそんなことができるかわからないけど、

「まぁ一つやってみるか」と真祖のドラルク。その後ろでちょっと複雑な顔で俯くロナルドは何を思うのか･･･。

取ってつけ自我退散法

自我を持ってしまったきらぴちゃんを元のフィギュアに戻すと言ってみたものの、早速取っ掛かりがないとドラルク。悪霊退散みたいなものか？じゃあ適当にネットで見繕った悪霊退散法を試そうといきなり雑な入り。

まず念を込めた塩を用意し塩水にして、それをきらぴちゃんに噴射･･･と思ったらいきなり作郎が塩水を飲み干した！！😱
フィギュアに水気は厳禁！塩水など言語道断！水洗いする場合は部位と温度に気を遣って、とやはり造形師として譲れない部分があるような作郎。その後もファ●リーズ除霊法も匂いや変色・変形の元になるのでダメ、お札を貼るのも接着面の塗装が剥げたりするのでダメ、塩じゃなくて砂糖水はまた飲んじゃうし💦ってその14kgの砂糖水はあの烈海王とのアレじゃないですか😅

あくまで元に戻したいだけでフィギュアを傷つける方法はダメ、ということらしい。じゃあフィギュアを傷つけない除霊法･･･
「お経を書き込んだ全身タイツを着て乳首と半ケツだけ露出して性癖を連呼しながらブブセラを鳴らすと霊とかが逃げて行く」何コレ･･･とりあえずロナルドが犠牲じゃなくて試してみる。

乳首と半ケツを出してブブゼラを拭きながらおっぱいおっぱい叫ぶロナルド･･･するときらぴちゃんも一緒におっぱいおっぱい言いながら走り出してしまった上に作郎にも踊れと勧めてきてしまった💦ロナルドお尻出し損😭

じゃあ逆に自分から自我を失くしたいと思うようにすれば？どんな時に自我を失いたくなる？そんな時ねぇよ、と言いつつも校長先生の朝礼の話の時は失いたくなるかもとロナルド。お日柄もドシャブリで、という矛盾した言葉からブリを貰った話になり最終的にブリブリ歌い出した校長の思い出はさておき、興味のない長い話は自我を失わせる効果があるかもということで、何と253話で登場した吸血鬼クソ承認欲求略して「クソし君」早くも再登場！世の中も俺もクソっていうつまらなくてどうしようもない話を好きなだけしろと言ったらチャリで来たそうです(笑)

早速きらぴちゃんに向けて俺の話はつまらないし世の中も大抵つまらないのは俺がそもそも話を聞いて貰えないからで、みたいな話をダラダラと始めたのだけど、江戸っ子入ったきらぴちゃんはやたら熱血で「バッキャロー卑屈になるな！いつだって人はやり直せるし大丈夫！コミュニケーションの練習、努力！結果はそこからついてくる🔥」と説得すると血を吹いて倒れ込んでしまったクソし君･･･💦

どうにも「自我を失くす」のが上手く行かないので外へ出た一行。きらぴちゃんは元に戻るのやら･･･

互いの本音とカラクリ

外に出た一行、ロナルドの案としては女性と話せば江戸前な性格が変わってきらぴちゃんそのものっぽくなれば元に戻す必要はない、というもの。だけど作郎はそれは違うといった表情。

するとバッタリロナルドの退治人仲間・マリアと鉢合わせ。ナイスバディな美女なのに本職がマタギだからか中身が完全に男で「ケツ割り箸って本当にできるのか気になって」と女性のかけらもない発言💦きらぴちゃんは早速影響受けて割り箸持ってるし！💦
次に吸血鬼対策課のヒナイチとバッタリ。しかししゃべるきらぴちゃんに驚き「ちんっ」と言ってしまい止まらなくなってしまったヒナイチ。これも影響受けて、最終的にチンチ●言いながらケツ割り箸をするきらぴちゃんが誕生してしまった💦臀部パーツが壊れることを危惧する作郎💦

すると突然、マンホールから下等吸血鬼・アメリカヤツメヒルが作郎に向かって襲い掛かって来た！！
「作郎に触るんじゃねぇーッ！！」ときらぴちゃんが身を挺してヤツメヒルの牙の餌食になった！！固いフィギュアを噛んだことで怯んだヤツメヒルをロナルドとマリア、ヒナイチがあっという間に退治。しかしきらぴちゃんはヒビだらけになってしまった･･･

自身がボロボロになっても作郎を心配するきらぴちゃんに作郎は泣き出してしまった。いつもきらぴは某のことばかり考えて、直しても直しても某のために自分を犠牲にして、某は某に尽くさせるためにきらぴを生み出してしまったのでは、と思っていたそうな。だから無理していつか壊れてしまうより物として穏やかに、と思って自我を失くそうとしていたようです。

しかしきらぴは「俺っちが世話焼いてるのは作郎が好きだからに決まってんだろ！！」と叫んだ。こんな時にまできらぴ、壊れないで･･･

とその時、ドラルクが市販されている血液パウチを2人にぶっかけた！
そう、作郎は吸血鬼で眷属であるきらぴの原動力は作郎の体力。吸血鬼のケガには血液を摂取すれば何ら問題はないのです。そしてこの作品の世界線では吸血鬼のために血液が自販機などで売られているのです💉

まとめると、作郎は思いつめすぎだしきらぴは無茶しすぎ。2人共コミュニケーションと血液をしっかりとって体大事にね！ということ。何やらムキムキになったきらぴを大事にリュックに乗せて作郎は爽やかな表情で帰って行きましたとさ。

結局お互いが大事な存在で、作郎もまた良き創作者だったんだとロナルドとドラルクもしみじみ。やっぱものを創るのはいいなぁと最初に描いてた精神えぐる絵を飾り始めたドラルクを砂にして砂絵にするロナルドなのでした😅

吸血鬼すぐ死ぬ256話感想・まとめ

何だか初期の方の話っぽい、ギャグもありながら登場人物の深い思いもちゃんと現れているような、面白くて素敵なお話だったのではないでしょうか！他の読者さんたちからも「これは愛の話」と感想が出ていました✨

チャンピオン本誌を読んでいると登場キャラクターの最近とか思い出とかが縦書きで書かれているのですが、ロナルドは「小さい時作ったバカでかいマグカップを兄が今も大事に保管」と書いてあるしドラルクは「芸術センスはてんでダメ。料理はピカイチなのに」と書かれています。ロナルドはきっと小さい時に自分で作ったものを親代わりである兄が大事にしてくれたことから物は自我を持ったとしても大事にしたいと思ったのかもしれないし、ドラルクが料理だけ上手いのはジョンとロナルドに美味しく食べてもらうためなのでは･･･愛だ･･･✨

作郎が「きらぴの自我を失くしたい」と言った時にちょっと思いつめた表情だったロナルドは、もしかすると自分が作ったものが喋って動くなんて素晴らしいことなのに元に戻してしまうという考えが納得できなかったのかもしれません。そして「きらぴが女の子らしくなれば自我を失くさなくてもいい」というロナルドの意見に戸惑いを見せた作郎は作中の通り、きらぴに無茶をさせて壊れるのを見たくないからだったというわけですが、この真逆な考え方がぶつかることなく、でも絶妙に交錯してお互い戸惑う感じが本当に絶妙なんですよね。これは盆ノ木先生にしか出せない技･･･✨

もしも人間のあなたが大事にしているものに突然自我が芽生えたら、ロナルドのように自我を持たせたまま壊れるまでいるか、作郎のようにものとして自分がいなくなっても誰かに渡っていくのを望むか･･･これはいろんな意見が出そうですね！私の場合は物自身の意思を尊重しながらもロナルド寄りですかねｗ

ドラルクが噛ませ犬かと思ったら最後ちゃんと解決に持って行ってて流石でした👍伊達に真祖として208年生きてないね･･･😈
次回はどんなキャラが登場するのやら？次回も楽しみです！