2008年2月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「弱虫ペダル」。
高校生が自転車に乗るだけではない、自転車を通じて様々な困難を乗り越え、時にぶつかり合ったり分かり合ったりしながら強く成長していく成長物語!ロードバイクという乗り物の仕組みやロードレースのルールや仕組み、自転車乗りがよく使う各地の紹介なども学べる自転車を網羅した作品でもあります🚴
主人公・小野田坂道が総北高校に入学した所からスタートし、たまたま裏門坂をママチャリで登校していた所をロードバイク実力者で同級生の今泉俊輔に出会いレースを挑まれることで小野田はロードバイクというものに出会います。その数日後、秋葉原で同じく鳴子章吉と出会い車を自転車で追い抜いた経験から自転車に興味を持ち、自転車競技部へ入部します。
そんな入部当初から先輩たちと築き上げてきた自転車部を、再入部の川田が引っ掻き回し小野田をキャプテンの座から引きずり降ろそうとしている!?長時間の練習後の小野田に12kgのハンデを課してまで「小野田に勝った」証拠が欲しい川田。小野田はどうする!?そして「小野田に何かする」と言われた今泉たちは動くのか・・・?
そんな「弱虫ペダル」648話ネタバレを紹介します。
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前話までのあらすじ
「ハンデ戦」と小野田に水のペットボトル6本が入ったリュックを差し出した川田。ここから森中神社までの山道を勝負しようと、あくまで川田は「計画通りに」事を進めるつもりのようです💦
今日はゆっくりサイクリングしようよ、自転車に乗る理由は勝負だけじゃないと訴える小野田だが、川田は小野田の意見を跳ねのけ「お前は勝ち負けしかない勝負の世界でやってきたんだろ?インハイ2連続総合優勝して各地の猛者を足蹴にして見下してきたんだろ!?」と自分のイメージだけで叫ぶ川田。もちろん小野田はそんなことするどころか思ったことすらないのだが、あまりの川田の気迫に俯いてこう話す。
「川田くんはすごいと思ってた。再入部してきた時は純粋に嬉しかったし練習も頑張ってるしサイクリングに誘われてゆっくり話ができると、リュックもサプライズだと期待してた。でも・・・君が勝負することで気が済むならその勝負やるよ!!」
そう言って小野田はリュックを背負った!その瞬間、笑いがこみ上げる川田。
とりあえず今は抑えろ、と思いながら小野田との勝負スタート!しかし、得意の山道なのに思うように足が回らない小野田。それもそのはず、リュックには2ℓのペットボトル6本、12kgのハンデを背負っているのだった!
筋肉量はそのままで体重だけ12kg増えたらそりゃバランスが悪いだろ、お前の軽さを封じたのさ!と鬼の首を取ったように前方から叫ぶ川田。体重ならまだしも、物なので重心が定まらず不安定で重い走りをする小野田。それでも小野田はウェルカムレースからの得意技「高回転クライム」を発動!あっという間に川田に並んだ!
が、やはり重さに耐えきれず肩で息をしながらスピードも持続できない。その様子を見てニヤリと笑った川田は、「ゆっくり来い、俺が勝ったらキャプテンは俺な」と尚も言う。そして「もう一つお前に言いたかったことが」と続けた。
これ以上小野田にどんな重みを課すつもり・・・!?
弱虫ペダル648話ネタバレ
ようやく吠えた王者
川田がテニス部の時によく使っていた競技場の脇から伸びている山道の先にある森中神社までの登り坂レースの真っ最中の川田と小野田。12kgのハンデで思うようにペダル運びができない小野田を見下ろしながら「言いたい事がある」と言った川田。
「前から思ってたけどお前、突然インハイに選ばれてまさかの優勝して次の年まで勝つなんてさ、」
「ラッキーなだけ、運がいいだけだよな?」
その言葉に頭が真っ白になる小野田。いろいろ過去にも挑発されるようなことは度々言われてきたけど、ここまでのセリフは初めてといった感じで面食らっている。「テニス部からお前ら見てたけどニヘラーっと笑ってぼーっとしているだけで優勝するのって、道端に落ちてた宝くじで1億当てるようなもんだろ?」外から見てる奴の方がわかるっていうけどあれだと思うワ、と煽るような笑顔を刃のようにギラつかせてくる川田。
さすがに何もしてないってことはない、インハイだし、とあくまで平静を装って反論する小野田に川田は「そのインハイがお前が走って勝てる程度のクソ大会だったんだろ?フヌケた弱いやつしか出てなかったんだろ?」ととうとう言ってしまった。男テニは強豪ばかりで上がれないからよー弱いやつばっかの大会で楽々勝ちたいわwとついにはインハイや他のライバルたち全員をけなすような発言が出てしまった。
これにはさすがの小野田もドクン、と身震いせざるを得なかった。箱学に京伏、広島に他にも名だたる強豪校が本気でテッペンを狙って日々練習して挑んできている大会を、いとも簡単にけなしてしまった。小野田にとって今まで共に道の上で走って来た人は先輩も同級生も後輩も、強くて立派な人たちなのです。あの方たちを、弱いだって・・・?
「川田くん・・・今の一言は、とても間違えています!!訂正してください!!!」
前方を行く川田にもビリビリと伝わるものすごい覇気。数日前、小野田が一番に尊敬する巻島裕介のロッカーを乱暴に触った川田の手を払って「乱暴に扱わないでくれる?」と言った時と同じ圧を感じる。いつもはオトボケ野郎だと下に見ている同級生が、なぜここまで?小野田の姿に恐怖を覚えているらしき川田は慌てて「小野田のクセにスゴむな、ナメんな」と悪態をつく。そして「訂正させたきゃこのリュックバトルで俺に勝って見せろよ!!」と言いながらがむしゃらにペダルを踏んで登って行った。
この俺に勝ってみろオトボケ小野田。出来もしねぇくせによ。
そう捨て台詞を吐いて登っていく川田は、小野田から逃げているようにも見えました・・・
あがく雑草、揺れる相棒
小野田からまるで逃げているかのようながむしゃらな登りをしながら川田はモヤモヤする気持ちを吐き出さずにはいられない様子。
ざけんな、どいつもこいつもスゴんでんじゃねぇ。スモークも3回戦で当たった青川学園のあいつも下に見てんじゃねぇ!態度が悪い、ミスが多い、努力が足りない、だと?努力は死ぬほどしてる、訂正や矯正しようとすんな!俺は間違ってない!!!
やはり川田の荒々しさはテニス部で散々な辛い目に遭ったことへの怒りや悔しさにあるようです。テニス部で散々バカにしてきた奴らを見返すために「自分は間違っていない」ということを証明するために小野田を倒す方法を実行した。それが12kgのハンデなのだ。これで小野田は確実に俺を抜けないはずだ。そう思いつつ、小野田を大きく引き離した川田の走りはフラフラしているのでした・・・
一方その頃総北高校で、どこかへ向かって急いで走る姿が。行きついた先は自転車競技部。中には次のレースや練習メニューを考えているらしき今泉と鳴子の姿がありました。息を切らして2人の元へやってきたのは、川田の相棒ポジションにいる桜井だった。
今泉が忘れモンか?と言うと鳴子が瀬戸内レモンか?とつまらない茶々を入れて来る。気になって来た、と言う桜井に木になって?とまだレモンの話をしている鳴子。何だよ瀬戸内レモンて、有名やんしまなみ海道走ってたらレモンの木によーさん実なってるの見るわ、行ったことない、もったいな!なんて漫才している2人をとりあえず待ってから、桜井は「小野田と川田が今勝負してる」と本題に入った。
勝負、という言葉にピクッとする2人だが、何だテニス勝負か?小野田くんの圧勝やろと笑う鳴子。そんな鳴子に桜井は「川田には言うなと言われたけど、一度辞めた俺をすんなり受け入れてくれた今泉、鳴子、小野田には感謝している」と語った。だから伝えたいことがある、ということでしょう。今更えぇねん、と笑う鳴子に桜井は「でも川田にも感謝してる」とも言った。
元野球部の桜井。県予選が終わって3年が抜けてからはメンバーが9人集まらなくて何もできない状況にほとんどが幽霊部員になってしまった。ボール磨きを延々とこなす日々に川田が自転車に誘ってくれた。くすぶってた俺に目標をくれたのが嬉しかった。でも、今の川田のやり方はマズイと思う。そこまで聞いて「テニス勝負じゃない」と改めて思った2人。
小野田との勝負があるからと今朝の練習手を抜いてた。ハンデを背負わせると言ってた。内容はわからないけど何か仕掛けて勝負してる。もし小野田にケガとか何かあったら・・・自転車部としてはマズイだろ?💦
今まで沈黙していた桜井がとうとう沈黙を破った。川田の傍若無人とも言える言動に、桜井はただ同調しているだけではなかったようです・・・
信頼と「気づき」
川田の乱暴なやり方の餌食に小野田がなっているかもしれない、それで何かあってはいけないと危惧する桜井。今泉と鳴子に小野田を助けて川田を止めてほしいとお願いしに来たのだ。
その言葉をしばし飲み込む2人。一呼吸置いて場所を言おうとした桜井に「何か仕掛けられてたとしてそれを跳ねのける力がなければ、それは小野田にキャプテンとしての資質がなかったってことだろ」とあまりにもクールな返答をした今泉。川田にキャプテン譲ればいいとすら言う今泉には桜井も驚いています💦
鳴子も笑いながら「助けには行かんでえぇやろ」と言うのでいよいよ焦り出す桜井。でもこれには理由があって。
「仕掛けなんてワイら、1年生の合宿の時メッチャやられたからな」そう、各々の自転車に先輩たちから細工をされており、得意分野を封じられていた経験がありました。当時スプリンターだった鳴子はハンドルを風の抵抗を受けやすいTハンドルにされ、今泉はシフトチェンジができないようにされていました。
「小野田くんもそれで困って戸惑って苦しんで乗り越えて、インハイメンバー6人目にまでのし上がってきたんや」
あの時はまだインハイを諦めていなかった手嶋純太と青八木一のコンビにもねじ伏せられそうになり、それでも諦めず勝負して小野田は目標1000kmを完走したのです。あの時からずっと3人は自転車と共に競い合い、助け合いながら走ってきたのです。
これは合宿前に退部してしまった川田や桜井は知らない「自転車部の苦悩と努力」そして3人の「信頼関係」でした。苦しい状況をみんなで乗り越えてきたその仲間を信じる心なのだ。「だから助けに行く必要はない」そう言いつつも立ち上がる今泉と鳴子。
「助けはしないが見学には行ってくる」と桜井に案内を頼んだ。状況は変わるか・・・?
川田が課したハンデを受け入れた小野田は、フラフラしながら必死で登坂していた。重くてバランスが取りにくい。でも・・・さっきはこんなに走れないの「初めて」って思ったけど、そうでもないかも・・・あの合宿の時に比べたら。初心者とはいえ自転車の機能を封じられまるでトリモチに捕まっているような感覚で登った、あの1年生の合宿の時の方がつらかったかもしれない・・・
何か糸口を見つけたか小野田!?見学に駆け付ける今泉と鳴子ももうすぐ来る、川田を抜けるか小野田!?
弱虫ペダル648話感想・まとめ
勝負中にも関わらず言いたい事好き勝手言って小野田を精神的に追い込む川田に小野田は成す術ないのか、と心配していましたがとうとう動きましたね。さすがに今まで出会って来た、小野田にとって素晴らしいライバルたちを「クソ弱い」なんて一蹴されてはこみ上げるものがありますよね💦
川田の「俺は間違ってない」という考え方は実に恐ろしい考え方で、自分の力を過信し他者を受け入れず、自分が中心になってすべてを動かしていると思ってしまう心理状況です。マインドコントロールして人心掌握してしまう団体や、子供を「教育」ではなく「支配」しようとする毒親が同じ心理を持ちます。川田をここまでにしてしまった原因の一番は川田が憎んでやまないテニス部なのでしょうが、もしかすると家庭環境や小学校にも原因があるのでしょうか。川田は小野田を陥落させて自転車部を牛耳りたいと思ってるみたいですし💦
そしてついに川田についているだけだった桜井が沈黙を破って今泉と鳴子に声を上げた。川田と共に自転車部に入って川田には「弱いから」と眼中にも入れて貰えなかった桜井なのに、川田への感謝の気持ちを持っている所が何とも健気・・・なんて思ってしまいました。桜井は話さないだけで常識はあって優しい部分もあるのかもしれません。今泉の意外な言葉に慌てていた所を見ると、度胸がないだけで本当は何とかしたいと思ってくれていたのかもしれませんね・・・w
今泉と鳴子による絆と合宿での仕掛けの話から、シンクロするように小野田も合宿のことを思い出して「ハンデの糸口」を見出したかもしれない小野田。きっとここで今泉と鳴子が来ればそれだけで小野田にとって「応援の力」になりそうですから、何とか川田に追いついてほしい所・・・!
頑張れ小野田!信頼の力で追い抜け!次回も楽しみです!
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今回は、「弱虫ペダル」の648話ネタバレを紹介しました!
が…
やっぱり、絵と一緒に読んだ方が絶対面白いですよね!
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桜井の言葉を突き返した今泉と鳴子の表情は冷たくも見えますが、何よりも美しく強いものが読めば見えてくると思います!
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