人気作が次々と大団円を迎え、世代交代を感じさせる2020年夏の週刊少年ジャンプ。
そこへ堂々帰還したのが「べるぜバブ」「腹ペコのマリー」を代表作に持つ田村隆平氏による海洋マンガ！
ギャグのようなそれでいてストーリー物のような、一言で言い表せない深い魅力がつまった目が離せないイチオシ作品です！
前回までのあらすじ
主人公・鮫島灼熱（さめじまボイル）はハードボイルドな警察官。大都会新宿での不祥事を経て左遷された先は、小笠原諸島姉ヶ島！ そこで出会った相棒はまさかの人外？！ そしてその人外をパパ上と慕う謎の少女……刑事×少女×海、深海のごとく誰も見たことのない物語が今始まる――。
海の教団編、かつての相棒同士の激突は、あまりにもあっけなく神室に作られた疑似深海空間により、オルフェウスが消失することで終止符が打たれた。その仇をとろうと、オルフェウスの現相棒が立ち上がる。酸素を失い絶体絶命のサメが取り出したのは、子供の遊び道具のような、お守りのような……。
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灼熱のニライカナイ 44話 ネタバレ
どこに持っていた？
酸素ボンベが破壊されたサメが取り出したのは、チャコちゃんの遊び道具……でもありますが、それは水中呼吸をするための道具でした。どこに持っていたのかなんてことは重要ではありません。それを、肌身離さず持っていたこと、それが今サメの命を、ひいては陸上の平和を守ることに繋がった。それが尊いのです……！！！(_｀・ω・)_ﾊﾞｧﾝ
以前、梶と戦った時に一度溺れかけたサメを助けたのがチャコちゃんでした。その時からずっと持っていたのでしょうか……チャコちゃんは「帰ってきたらみんなで遊ぶから」と言っています。これで水中呼吸ができるということはサメも認識してると思いますが、それでも押し付けられたのはただのオモチャにしか見えません。それを、それをぉおおっ……！！！ サメ……！！！ 主人公みたいだな……！！！
出発前にむりやり持たされたにしても、ウェットスーツですよ？！？！ なんでそんなん持ってようと思える？！
それが、二人の築いた絆だったのです……😭😭😭うっ
そしてそれを見た神室くんの脳裏には、笑顔の妻の顔が浮かんでいて……あっいつの間にか下の名前で呼んでる……
マジメさ故の危うさと
水中での呼吸を可能にしたサメは、神室くんに襲い掛かります。手はボロボロ、奥義を使うと自分へダメージが来てしまうほど消耗していますが、普通に肉弾戦で強い💪💪💪
そしてそんなサメにも負けていない神室くんですが、サメには弱点を見抜かれてしまいます。
神室くんの弱点とは、マジメすぎること。
型通りの体さばき、手本のようなフェイク。通常の人間であれば、それは与しやすい相手でありましょう。しかし神室くんはその弱点を補って余りある「支配力」がありました。プレッシャーを与え、相手の動きを制限する。捕虜から教祖にまで成り上がったカリスマ性という点で言えば、早い段階で示唆されていた能力だったのかもしれませんね。
しかし、今の神室くんは隻腕です。フィジカルオバケのサメに後れをとり、お互い有効打が入りません。そしてお互いの拳が届かなくなった所で神室くんは必殺の――オルフェをも消失させた疑似深海空間を繰り出します⚫
しかしその必殺技もサメは見切っており、練水によって看破します💥👏つよい！
練水はサメの体への負担も大きく、タルタロスを破壊したはいいものの掌が焼けただれていきます。う～痛々しい。そして再びの肉弾戦……。
最期の言葉
激痛に耐えながら戦い続けるサメの中では、相棒の最期の言葉が繰り返されていました。
外見が変わってしまった南風原、性格が、目指す道が変わってしまった室伏。それでも、オルフェはサメに神室くんを託しました。
「オレの相棒を―――助けてやってくれ」
うう～～～このイルカ！！！ 浮気者！！！！！
オルフェにとっては、神室くんもサメも、大事な大事な相棒なんです。チャコちゃんの父親だから、とっちめないと世界が大変だから……そんな事はきっとどうでもよくて、相棒を助けたい気持ちは、ずっと変わっていなかったんですね……。
そんなオルフェの言葉とサメの拳が、神室くんに突き刺さります。泡を吐くほどの拳。二人の体格差がまた痛々しさを増幅させますね。神室くんは咄嗟の機転で、次の一撃を足で受け止めます。サメの拳の威力で大ジャンプ！🦵💨
その先にあったのは、海神の左腕―――！😨😨😨
少しの後悔が
オルフェによって左腕を切断されていた神室くんですが、むしろそれは好機だったのでしょうか？ 規格外のサイズの左腕に乗り、沖浦さんに確認を取ります。
「予想以上の値が出ています。つながりますよこれ」
ああ～～～～～ッ！！！ オルフェが切ってなければなぁ！！！！！！！
まあ、どうせくっつけるんなら自分で切りそうだよね。最近のジャンプだし🙄
そして、神室くんはその左腕の力を……得る前に思い出していたのは、妻を失ったことへの後悔のような……懺悔のような……。
八重ちゃんがいなくなったのは、南風原が右腕に適合したせい、そして「チャコちゃんを巫女にした」せい……それは、初出情報だぞ……🙄🙄🙄
まだまだ八重ちゃんに関しても、チャコちゃんに関しても謎が残りますが、そのどれも神室くんが握っているようですね。その、左腕に。
左腕の力
光に包まれ、海神の左腕を自らの物とした神室くん。そうか、ここで沖浦さんは解析をしていたから先週チャコちゃんを逃がしてしまったんですね。
神室くんが腕を振り上げると、海に大きな変化が現れます。
不可解な高波に、海機捜のメンバーが左腕の力だとすぐに認識できるほどのパワーが伺い知れます。島の人間もその不穏な空気を察知したようで、全員が一斉に海を見つめます🌊🌊🌊津波だったら危ないよ～逃げて～～～
そして、島に佇む一人の女性もまた、海の方を見つめていて―――。
灼熱のニライカナイ44話・まとめ
おうおうなんだ急に随分動いたな？！？！
神室くんの中にも家族と過ごした幸せな記憶があったこと。そして、今までの行いに後悔があったこと。どれも重要なはずが、やはり話し合いでは解決できない方向に物語は進んで行きます。
オルフェの行方もまだまだ諦めていません……どうか、どうかハッピーエンドで……！
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