弱虫ペダル637話ネタバレ感想！覚悟しろ「運の新世代」

2008年2月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「弱虫ペダル」。

今や知らない人はいない？漫画から始まりアニメ、アニメ映画、実写ドラマ、実写映画、ミュージカル、小説と各メディアを独占した「自転車漫画の金字塔」！キャラクターも魅力的でキャラクターが織りなすドラマや成長物語、そして自転車の仕組みやレースの仕組みもわかっちゃうスゴイ漫画なのです！

アニメオタクで運動音痴な高校生・小野田坂道。
廃部寸前だったアニメ研究部を建て直すため入学早々大忙しな小野田。ある日激坂と言われる裏門坂をママチャリで鼻歌交じりに登校していた所をロードバイク実力者の同級生・今泉俊輔に発見されレースを挑まれます。その数日後、小野田のホームとも言える秋葉原で出会った同じく同級生・鳴子章吉と車を自転車で追い抜いたことで小野田は自転車の魅力と自身のポテンシャルに気づき、総北自転車競技部に入部します。

連載開始時は高1だった小野田ももうすぐ3年生で新キャプテン。ライバル校の箱学では真波山岳が、京伏では御堂筋翔がキャプテンになったことを心底喜ぶ小野田。特に御堂筋に対しては強い思いがあるようで･･･？

今回はそんな「弱虫ペダル」637話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

とある練習後の夜、ぼんやり夜空を見上げながら初めて3人でしのぎを削った富士山でのレースを思い出す小野田。あの時は3人での勝負がつかず、ゴールまでおあずけだと言ったけど御堂筋は2年連続途中リタイアしてしまった。

だからこそ、また3人で走りたい、欲を言えばレースじゃない所で走りたいと思う小野田。特に御堂筋とは初めてのインハイ2日目の夜、薬局まで勝負して勝ったらアニメの話してやると約束した。だが小野田は負けてしまい、御堂筋はすぐ去ってしまった。通じる所があると思うのか、小野田は御堂筋へ特別な思いがあるようでふと思い立って電話をかけてみた。

出てくれるかな、話してくれるかな。ただ一言おめでとうが言えたらいいんだけどな。長いコールの後、御堂筋はけだるそうに小野田の電話に応えた。それがとても嬉しくて、小野田は心の底からの「おめでとう」を御堂筋に伝えた。

その後も小野田は御堂筋がキャプテンになって嬉しい、おめでとうが言いたかった、そして友達になりたいと思ってると純粋な気持ちをぶつけた。御堂筋が今まで言われてこなかったようなことを小野田は本心で伝えてくる。インハイ2日目夜に話した「王立軍」の話ももっとしたいし、映画で貰った2号機のキーホルダーを1つあげると楽しそうに語る小野田。そこまで聞いて御堂筋は腑に落ちたようにカパッと口を開ける。

「それがタオルの正体か」そう言って電話を切ってしまった･･･小野田の気持ちは御堂筋に届いたのかな･･･？

一方、何やら総北自転車競技部のレベルが落ちたと話す2人が。金城さんの練習は厳しかった、なのに小野田ごときがキャプテンになれるなら今から乗り込めばインハイ出られるんじゃないか？と息巻く2人。彼らは小野田と同級生の「川田と桜井」。体力を買われてはいたものの当時のキャプテン金城の練習について行けず退部した2人。一体何を企んでいるのやら･･･？

弱虫ペダル637話ネタバレ

購買部での邂逅

総北高校のお昼時。購買部でパンを求める学生で賑わっている中、急いで走ってきたのは鏑木と段竹の幼馴染コンビ。どうやら好物の「スペシャル焼きそば甘辛ソースたっぷりコッペパン」を求めて急いで走ってきた様子。

弁当は持ってきているけどその焼きそばパンを食べないと練習に身が入らないと必死で走る2人は、さながらレース中のような言い回しで廊下をかっ飛ばしていく。先生に叱られても「エマージェンシーなんで」と走って行きます(ダメですよ)そして残り2つの焼きそばパンを「ほぅるああぁ！」と叫んでがっちり掴む。1人1個焼きそばパンを無事ゲットして段竹も拍手👏先週買い逃したからなーと談笑している鏑木と段竹の後ろから声がした。

「お前ら自転車部の1年だろ。ご機嫌だな」
見慣れない上級生。構わず鏑木はパンにかぶりつく。そんな鏑木にその上級生は「野生かよ、しつけがなってないな小野田キャプテンサンはよｗ」と煽ってきた。それでも鏑木はパンを食べながら「小野田さんのファンならサイン貰ってきてやろうか？」と暢気に会話。「お前バカだろ」箱学の高田城に続きここでもバカ呼ばわりされた鏑木💦さすがにこれには鏑木も手が止まり、段竹も体をこわばらせる。

バカと言われ天才だが？と言い返した鏑木に動じることなく、彼は「ロードレースは頭良くなきゃできないと思ってたが、今の自転車部はお前程度でもインハイ出れるんだな」と挑発が止まらない。誰だどういう意味だ？イヤミ言われてるみたいだけど理由はわからん、とコソコソ話す段竹と鏑木。でも鏑木は苦労して手に入れたパンを早く食べたいので「バカって言うやつに限ってバカだからしょうがねぇ」と本音と建前を逆にして去って行こうとする。

すると「いいのか俺に冷たくして」とまだ煽りながら彼は自己紹介を始めた。
「俺は2年川田拓也。こいつは桜井剛」そう、前回「今から乗り込めばインハイ行ける」と総北自転車部をレベルが下がったと言っていた川田と桜井だったのです。気にせず歩きながらパンをかじる鏑木の後ろから川田は続けた。

「1年生の時小野田たちと同時に入部して、今泉や鳴子ともしのぎを削った･･･元自転車競技部だぜ？」
その言葉で歩を止め、ワクワクし始める鏑木！新勢力と旧部員の邂逅･･･！

バトルと思い出

川田と桜井、元自転車競技部で小野田たちのことを知っている同級生。何か面白い話知ってるかも！？と思った鏑木はいきなり食いついて川田に詰め寄った。

小野田たちの1年生時代の話を知っているというセリフで食い付いた鏑木を見て川田は改めて本物のバカだなと思いながら「知りたいか？」と鏑木に尋ねた。ニヤニヤ笑って「出来れば弱味を握れるエピソードをくれ！」と言う鏑木に、質問に答えたら教えてやると川田。「この前の峰ヶ山ヒルクライム、レベル低かったか？」

箱学以外は、と言う言葉を省略して「まぁ低かったかな」と鏑木。千葉県の大会に神奈川の箱学が来ていたことは恐らく知らない川田は「やっぱり、段竹とかいうインハイレギュラーでもない1年が優勝するくらいだからなｗ」と急に鏑木と段竹を挑発してきた。これにはさすがにカチンときた2人。段竹は超頑張って優勝したんだと段竹を庇って川田に食らいつく鏑木。しかし川田は動じず、「大したことない。頑張ったから1位になれるほどスポーツの世界は甘くないことを俺は身をもって知ってる」と語る。

緊張が走る段竹と鏑木に川田は「体育の時跳び箱にぶつかるような小野田がインハイ2連続優勝なんてすごいよな。『あいつはホント運がいい』俺はそう思ってるよ」と言い放った。小野田の努力や魅力を「運」で片づけた川田に、ただ言い得ない激情が沸く段竹と鏑木･･･。

そして自転車部部活の時間。
鏑木と段竹は早くから来ていた杉元照文に川田のことをグチっていました💢段竹のことをバカにした上に小野田は運がいいだけと言ったのが本当に腹立たしかったようで。小野田がどれだけ努力してるか知らないんだ！💢と興奮冷めやらない鏑木の話を災難だったねと穏やかに聞く杉元。「焼きそばパン持ってなかったら胸ぐら掴んでた！💢」「そんな大事なパンなの？ｗ」「えっ杉元さん知らないんですか？」「僕は弟とお揃いの母の弁当一択だからね」「今度一緒に行きましょうよｗ」とパンの話にズレてる鏑木と杉元です😅

杉元さん知ってる人ですよね、あれにはさすがに参ったと段竹が改めて話すと、杉元は川田の話をし始めました。
川田は人と比べたがる所あるけど、自転車部辞めた後テニス部入って1年の秋の新人戦で県の準決勝まで行った実力者だよ。桜井も合宿後くらいで自転車部辞めて野球部行って、別段強いわけじゃないけどすぐキャッチャーのレギュラーになったんだよ、と。意外とスポーツの実力がある川田と桜井の話を聞いてさすがに感心せざるを得ない鏑木と段竹。

まぁ手出されたわけじゃないし水に流したら？と大人な杉元。そこへ･･･

まさに霹靂！の入部

杉元が川田と桜井の話を後輩2人に聞かせていた所に、今泉と鳴子が入ってきた。今泉たちも合宿で川田たちと言い合いをするシーンがありましたからね。

鳴子が今泉と仲良しだから一緒なんじゃないから、と取り繕うのを後輩2人は否定する横で、「川田、少し前にテニス部辞めたらしいぞ」と今泉。部の規律違反で先輩とモメたらしい、という話を聞いてやっぱりかーという顔の段竹と鏑木の横で「一時期とはいえ同じ部で頑張った仲間だからあまり悪く言いたくないけどね」と言うやさしい杉元に、優しく微笑む今泉たち。

そんな時、あわわ遅れた～💦と言いながらキャプテン小野田がやってきた。入口に鞄をぶつけるドンくさい所がある小野田だけど、みんなが納得して信頼している頼もしいキャプテン。顧問のピエール先生の所に行ってたという小野田、何だか嬉しさで興奮している？わけを聞くと小野田が持っていた2枚の紙きれ、それは「入部希望用紙」！

小野田の所に入部希望者が来たのだ！どんな奴だ？と聞く間もなく、小野田は興奮気味に「ビックリしないでね？僕らの知ってる2人だよ！もう1回やりたいって言われて嬉しくなっちゃった✨」その言葉でハッとするメンバー。その2人ってもしや、今話していた2人なのでは･･･？

「改めて紹介するね！2年川田くんと桜井くんだよ！！」

そこには確かに、昼休みに鏑木たちを挑発した川田と桜井の姿があった。自分たちがかつて乗っていた自転車を構えて堂々とした佇まい。緊張する今泉たち、再びモヤモヤが沸き立つ鏑木。一体どういうつもりで再入部してきたのか･･･？

「あの頃は世話んなったな、また頼むわ今泉」すれ違い様、肩を叩いた川田に思わず振り返ってしまう今泉。そして「後から入ってきて派手に荒らしてくれたな鳴子。まぁ仲良くやろうぜ、楽しみだなァ！」と鳴子も挑発的に睨む川田。何も知らず2人の入部を喜ぶ小野田。川田たちの目論みとは･･･？総北内部で一波乱起きるのか！？

弱虫ペダル637話感想・まとめ

読者の皆さんも覚えてるか微妙な「川田と桜井」が再登場した前回。散々自転車部の悪口言ってたと思ったら今回は後輩に目付けて来ましたね･･･こういう精神を抉るような男子特有の挑発の仕方をリアルに描けるのは渡辺先生の手腕でしょうね💦まぁ決戦が焼きそばパンの前というのがコミカルで完全悪ではない感じはしますけど💦

確かに厳しかったキャプテン金城の時代で頑張っていたし、テニスや野球で実力を出しているのかもしれないけど、自転車はまた特殊だから川田たちが自転車部で培った力を発揮できるかはちょっとわからないですよね･･･長らく「弱虫ペダル」を読んできた読者様ならわかるかもしれませんが、運動音痴の小野田でも「自転車は急に能力が目覚めることもある」そのチャンスを掴めたからこそ結果になっている。頑張れば1位獲れるなんて甘くない、と自覚してても小野田の魔法とも言える力を前に過去の二の舞にならないといいですが･･･。

そして目立たないけど確実に総北にいなくてはいけない杉元照文が活躍していた回でもありましたよねｗちょっとトガっててもかつての仲間を悪く言いたくないって優しいねテルくん🥺もし今回川田たちが自転車部でハチャメチャやったとして、その時のブレーキになるのは杉元照文なのか！？レースに出なくても重要な役目ですよね杉元兄弟って。

恐らく、今の自転車部を引っ掻き回すつもりで再入部した川田と桜井。果たしてどうなる総北自転車競技部！？
次回も楽しみです！