人気作が次々と大団円を迎え、世代交代を感じさせる2020年夏の週刊少年ジャンプ。
そこへ堂々帰還したのが「べるぜバブ」「腹ペコのマリー」を代表作に持つ田村隆平氏による海洋マンガ！
ギャグのようなそれでいてストーリー物のような、一言で言い表せない深い魅力がつまった目が離せないイチオシ作品です！
前回までのあらすじ
主人公・鮫島灼熱（さめじまボイル）はハードボイルドな警察官。大都会新宿での不祥事を経て左遷された先は、小笠原諸島姉ヶ島！ そこで出会った相棒はまさかの人外？！ そしてその人外をパパ上と慕う謎の少女……刑事×少女×海、深海のごとく誰も見たことのない物語が今始まる――。
教団の事件の捜査の為、海洋機動捜査隊と主人公二人は海底遺跡を調査。想像以上の大きさで待ち受けていた「海神の左腕」を目の前に、オルフェウスの過去が明かされる。
この記事では灼熱のニライカナイ、37話のネタバレを無料で紹介します！
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灼熱のニライカナイ 37話 ネタバレ
始まってしまった
神室くんとオルフェは戦闘態勢のまま、過去編に突入です。もっと他にタイミングなかったのかなぁ。
トンネル水槽のような空間に、イルカのホログラフ？ が浮かび上がって喋ります。
「やぁっ！！ ボクの名前はオルフェウスっ！！ 海の教団へようこそっ！！」
おうおう早速か。
録音された音声を繰り返すように設定されているのか、同じ文言を繰り返しています。地球上には一千万以上の生き物が存在している事、その中で陸上の生物が約一割ということ。直接陸の悪口を言うわけではありませんが、海の素晴らしさを語ります。
そんなホログラムに対し、語りかける成人男性が一人。南風原と名乗る彼が、後のオルフェということですね。いやしかし、ガラが悪い。遊び放題の無造作ヘアーと、メッシュのようなカラーも入ってますね。たれ目、ツリ眉、少しのアゴヒゲとアロハシャツ。これで警察官だとは誰も思いません。南風原と神室くん……当時の室伏くんはは潜入捜査に来ているのでした。
7年前の出会い
南風原はホログラムとの会話が成り立たず切れ散らかしますが、相棒の室伏は目立つなと渋い表情。当時彼は冷静キャラだったのでしょうか。
海の教団への潜入捜査という事ですが、室伏はあくまで仕事の体でいますね。ここから一体何があったのか、そこには一人の女性との出会いがありました。室伏に話しかけてきた女性の名前は「櫛灘八重」チャコちゃんによく似た元気な髪型と、それと正反対のように見える物腰の柔らかな女性です。
黒い噂の絶えない海の教団ですが、スタッフも身綺麗で最初のホログラムはまるでアトラクションです。体験入学くらいの感じで覗けるものなのでしょうか？ そうだとすると、それだけでかなり大規模な教団だということが分かります。研修と言っているので、それ用の設備なのでしょう。うう～ん、大規模だ。
研修の成果
南風原、室伏と、八重はすぐに打ち解けていきました。情報を探る目的とはいえ、特定の人物に入れ込むのは危険だ！ ……しかし短期間の研修だったので、特にその場で何が起きるということでもなく。仲良くなったけど、やっぱり教団は危険だねと今度は神宮寺を加えた三人で話します。教団での研修施設では、幻覚作用のある芥子の実があちこちにしかけられており、室伏いわく「一週間もいれば奇跡体験もできるだろう」とのこと。
八重については、教祖であるニライカナイの姿を知っている人物として報告は上げたものの、巻き込みたくはないと話します。
捜査を先に進める為、二人は神宮寺の力で上級信者へと昇っていきました。
ニライカナイの正体
上級信者としてさらに教団内部の深くへと潜入した二人が目にしたのは、巫女のような装束の八重の姿と、そのすぐ隣にいた教祖……邇来愜（ニライカナイ）は、その辺にいそうなしょぼいオッサンでした。
ちなみにこの「愜」の字、キョウと読むようですが、意味は「快い」とか「気持ちいい」とか「かなう」とか「当てはまる」という意味だそうです。環境依存文字だけど、見えてるかな。りっしんべんに……なんだこれ、夾（はさむ）がはこがまえ（コの字を左右反転させたやつ）の中にいます。初めて見たこんな字。
軽くハゲたタンクトップのオッサンは、室伏と南風原のどちらにも拍子抜けな感想を与えながら、偉そうに声を掛けます。お金で上級信者になった二人ですが、そこから先は海神に選ばれるかどうか……だそうです。おお？ ニライカナイ＝ポセイドンではないのですね。あくまでニライカナイはこのオッサンで、彼自体は海の教団の教祖なだけで、崇められているのがポセイドンということでした。ふむふむ。
そうして病人のような服を着せられ教団に深く入り込んでいく二人。八重はもっと上の位置にいそうな格好をしていましたが、一緒に禊をするようです。まだまだ、何者か分かりませんね。ぼーっとするようになってしまった八重を、室伏は心配そうにしています。禊が辛いせいなのか、それとも他に理由があるのか。
八重でなくとも体がおかしくなりそうな禊に、その場にいた人間達は挑戦していくことになりました。水中呼吸を可能にするための訓練なのか、手足を縛り海に放り込まれるなど、無茶な事をさせられていきます。
脱走、そして……
そんなイカれた禊に限界が近づいていくのを悟った室伏は、八重の手を取り脱走を試みます。外に出れば神宮寺を始めとした仲間がいる、自身の正体を明かし夜中に駆け出した三人でしたが、知らない内に無人島に連れてこられていたようです。幻覚作用のせいなのでしょうか、南風原と室伏は全く気付いていませんでした。そこへ、教祖とその手先が。
しっぽを出したな、と言われているので、最初から怪しまれていたのでしょう。二人は絶体絶命のピンチとなってしまいます。
地下へと連行される二人に起きる「あれ」とは一体―――！
灼熱のニライカナイ37話・まとめ
本格的に過去編でしたね。室伏は八重のことをお気に入りの様子ですが、一向にイロコイな風味すら出てきません。チャコちゃんの母親と言っていましたが、当然いるであろう父親は誰なのか？ 巫女のような恰好をしていたけど禊にも参加させられていた八重は何者なのか？ 教祖・ニライカナイとは一体？ そして、ポセイドンの事。
とにかく謎だらけの過去編、二人の因縁はまだまだ根深いようです……！
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