前回のあらすじ
『犬追物』
鎌倉時代のメジャーなスポーツ
逃げる犬に殺傷能力の低い矢を当てて得点を競う
馬に乗って動く的を射る
すなわち最も実戦に近い訓練でもありました
そんな観衆も大興奮のイベントが諏訪で開催されることになりました。
そこへ、イベントの情報を聞きつけた小笠原貞宗が登場、飛び込み参加をすることに。
犬が放たれると同時に馬を走らせ、鋭い洞察力と技術で次々に当てていきます。
弓を放つ際、弓手(左方向)は体勢を変える必要がないので弓を弾ける範囲が大きく、比較的難易度が低いのが特徴。
一方で馬手(右方向)は、体を捻る必要があり弓を引くのが困難となるので難易度が高いのが特徴。
小笠原は、馬手での騎射ばかり。
しかも全てを急所である上半身に当てていたのです。
百発百中の命中率ということで得点は1位。
その結果に小笠原は挑発、そして一対一の勝負で賭けをする事を提案しました。
小笠原が勝利したら、諏訪領内で北条を捜索する事、怪しい者を捕らえ取り調べる事
一切邪魔しないように誓ってもらうというもの。
頼重はその駆け引きに応じることに。
頼重からの勝利した時の条件は、守護の権威を振りかざし諏訪の領地を荒らさない事。
賭けに負けた時、諏訪は没落し小笠原に平伏す事を思い描いた小笠原は笑みを浮かべます。
そこへ対戦相手として差し出したのは「長寿丸」と偽った時行。
頼重は挑発を交えつつ、ルール追加を提案。
互いの身体に当てた場合も犬同様に得点になるというもの。
思わず孤次郎達が止めるように、頼重を説得しますが、頼重曰く、時行が達人と戦うことで成長の扉を開ける未来が見えるといいいます。
北条の大将として危険を避けるか、北条の大将として成長するかと時行に判断を委ねる頼重。
足利尊氏を倒すと決めている時行は勝負を決意。
そしていよいよ勝負が始まる…!!
という感じでハラハラドキドキの勝負が始まりましたね(((o(*゚▽゚*)o)))
果たして時行はどうなってしまうのか!?
気になるので続きを見てみましょう٩( ‘ω’ )و
逃げ上手の若君9話ネタバレ
戦略
一斉に馬を走らせる時行と小笠原。
観衆も盛り上がります。
小笠原は戦略を立てます。
通常通り犬を射て得点を稼ぐか、時行を狙い完膚なきまでに打ちのめすか…
そして選ぶはもちろん後者。
そうと決まれば早速矢を準備しますが、一足先に時行の矢が放たれました。
しかし鋭い洞察眼でいち早く矢に気付き、なんとか避けます。
とはいえ、小笠原はこの攻撃により怒りを増します。
これこそが時行の戦略。
当たらなくても、1本目の矢で標的を完全に時行自身に向けること。
それが頼重からの助言でもありました。
売られた喧嘩は必ず買うのが武士という生き物、必ず打ち返してくるのでまずはそれをかわすこと。
そして小笠原の矢の弱点を利用。
一射ごとに全神経を集中するため、矢継ぎ早の連射を嫌う。
そのため次の矢が来るまでに時間がある。
その間に犬を射て先に得点を稼ぐこと。
頼重は事前に接待用として調教していた赤犬が当てやすいように走ってくるのでそれに当てるように指示をしていました。
頼重、今回は一段と先回りに徹している感じ\( ‘ω’)/
もしかして全て予知してたのかなσ(^_^;)
焦り
時行は、その赤犬に狙いを定めて矢を放ちますが矢は大きく逸れて空振りに。
すぐにもう一発、放ち赤犬の胴に当てることができました。
得点を先取したのは時行、得点は一点。
観衆も一段と沸き立ちます。
まさか先取するとは思わなかった(*⁰▿⁰*)ワクワク
小笠原は
「小僧ぉ!」
と叫びながら、時行に向かって矢を放ちます。
時行はすぐに気付き、前屈みでなんとか矢を交わすことができました。
得点を先取した時行は、後は逃げに徹するのみ。
時行の逃げ上手を知らない者が初見で当てることは至難のはず、という頼重の助言の通りに次々に矢を避けます。
というのも当時の矢の速度は現在よりも遅く、反応が良ければ避けることは不可能ではなかったのです。
そしてついに小笠原の持ち矢は最後の一本に。
しかも小笠原は、未だ無得点。
この矢を外した瞬間、小笠原の負けが確定となります。
その状況に焦り始めた小笠原は犬に狙いを切り替えることに。
しかし小笠原は目を見開きます。
これもまた、頼重が先手を打っていたのです。
予め頼重は小笠原の行動を予測しており、用意していた犬は諏訪大社よりすぐりの逃げ上手達。
小笠原といえど、簡単には当てられない状況でした。
それを好機に時行は小笠原に矢を向けます。
小笠原は焦りと迷いと狙われる恐怖で冷静さを失い、犬も射れなくなります。
すごいぞ時行\( ‘ω’)/
頼重の予測も侮れないけど、それを実行していく時行もすごい!(((o(*゚▽゚*)o)))
死角
現時点で勝っているのは時行。
さらに時行の持ち矢は残り2本なのに対し、小笠原は一本。
つまり有利なのは時行。
その状況に観衆は再び沸き立ちます。
しかし小笠原は迷いを払拭したかのような逞しい顔つきで時行へと向かってきました。
なんだか初めてまともな小笠原を見た気がするσ(^_^;)笑
時行は矢の狙いを定めていましたが、右後ろの死角へと回り込まれてしまい、小笠原を見失ってしまいます。
位置的に、どんなに身体をよじっても狙うことはできません。
戦になれば有利な位置を取れる馬術も必要不可欠だということ。
これはもう『犬追物』ではなく、戦場と同じ『騎射戦』でした。
確かに、もう犬は眼中に無いみたいだしorz
時行も必死に死角を外そうと馬を旋回させますが、技術は小笠原の方が傘圧倒的に高く、手綱を持たずに悠々と追尾してきます。
弓も馬も時行とは次元が違く、天下有数の武人の一人ということは揺るぎない事実でした。
帝からのお墨付きまでもらえる人が相手とは…:(;゙゚’ω゚’):
時行が馬の操縦に気を取られ、矢の回避が頭から完全に消える瞬間、小笠原は逃すはずがありません。
小笠原渾身の一撃が放たれたのです!
死地
強烈な一撃が時行を襲い、時行の意識が揺らぎます。
小笠原の放った矢は時行の頭に命中。
5得点を稼ぎ、時行の得点をも上回りました。
この大逆転に観衆はさらにヒートアップ。
時行が逆転するのは困難となってしまいました。
やばい((((;゚Д゚)))))))
威力を弱めた矢とはいえ、時には犬の骨も折るほど。
時行の意識は混濁してしまいます。
一方の小笠原はというと
「さて、わしは矢を撃ち尽くした。貴様は自由に人でも犬でも狙うがいい」
と、余裕の表情。
さっきまで怯えてたのに( ˙-˙ )
開放感に満ちた顔が腹立ちますね(΄◉◞▽◟◉`)
時行は出血もあり、痛みと恐怖を感じていました。
もし本物の矢だったら、死んでいたのです。
すると突然馬を走らせ、それを小笠原も追います。
小笠原は恐れか足掻きかと推測しますが、時行の顔は喜びに満ちて…!
今週のTwitterの反応はこんな感じ\( ‘ω’)/
相変わらずの高評価( ´ ▽ ` )
逃げ上手の若君9話まとめ
犬追物が始まり、早速矢を準備する小笠原の隙をつき、先手を取る時行。
矢を当てることは叶いませんでしたが、想定内。
次に小笠原が放った矢を瞬時に交わし、小笠原が次の矢を準備している間に、犬を射て得点を稼ぐことを狙います。
既に頼重の戦略により、時行用に調教された赤犬が放たれ、狙いは定めやすくなっていました。
しかし時行が放った矢は犬から外れ、次に放った矢でなんとか1点を先取しました。
そして休む間もなく、小笠原は時行を狙い矢を放ってきます。
とはいえ時行も攻撃を瞬時に察知し、なんとか避けます。
そのあとも次々と矢をかわす時行。
するとついに小笠原の手持ちの矢は残り一本に。
これを外したらその瞬間、小笠原の負けが確定となる。
その事態に焦りを感じ犬に狙いを定めますが、放たれている犬は諏訪大社よりすぐりの逃げ上手の犬たち。
小笠原も簡単には当てられません。
その隙を時行は逃さず、小笠原へと的を絞ります。
しかし小笠原は、すかさず時行の死角へと入り時行の狙いを狂わせます。
右後ろの死角はどんなに身体をよじっても狙うことはできません。
時行も馬を旋回させ死角を外そうと試みますが、手綱を持たずとも悠々と迫る小笠原にはかないません。
時行が馬の操縦に気を取られ、矢の回避が完全に頭から消える瞬間を小笠原が逃すわけもなく、強烈な一撃が時行を襲います。
これが時行の頭へと命中し、小笠原は5点を獲得。
一気に立場が逆転してしまいました。
本物の矢だったら、死んでいた。
時行はそれを自覚した途端楽しさを感じたのです…!
まさか時行が撃たれるとは思いもしませんでしたが、流石ですね\( ‘ω’)/
果たして残りの一本で、小笠原に矢を当て逆転することはできるのか!?
気になりますね(°▽°)
次号はなんと!センターカラーですψ(`∇´)ψ