人気作が次々と大団円を迎え、世代交代を感じさせる2020年夏の週刊少年ジャンプ。
そこへ堂々帰還したのが「べるぜバブ」「腹ペコのマリー」を代表作に持つ田村隆平氏による海洋マンガ！
ギャグのようなそれでいてストーリー物のような、一言で言い表せない深い魅力がつまった目が離せないイチオシ作品です！
前回までのあらすじ
主人公・鮫島灼熱（さめじまボイル）はハードボイルドな警察官。大都会新宿での不祥事を経て左遷された先は、小笠原諸島姉ヶ島！ そこで出会った相棒はまさかの人外？！ そしてその人外をパパ上と慕う謎の少女……刑事×少女×海、深海のごとく誰も見たことのない物語が今始まる――。
教団の事件の捜査の為、海洋機動捜査隊と主人公二人は海底遺跡を調査。教団の「先生」の元に集まるギャングたち、その中には、信頼していたはずの仲間が……？！
この記事では灼熱のニライカナイ、34話のネタバレを無料で紹介します！
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灼熱のニライカナイ 34話 ネタバレ
海の中の暮らし
海に沈みゆく神殿。その中で神室くんに刃を向けたのは、人間側にスパイとして紛れていたはずのセイラちゃんでした。二人の出会いは、海の中の「深新宿」ビルやベンチなど、陸上と大差ない文明のように見えますが、高い壁に覆われているのと、あちこちに魚が泳いでいる点が陸上と違います。
セイラちゃんの住む街は、伊豆から小笠原へと続く海底山脈にあるギガントケルプと呼ばれる大きな海藻の森の中。ギガントケルプは人間にまだ見つかっておらず、海底の街に明かりを届ける重要な役割を持つ古代の海藻です。
200～1000メートルと言うと、人間界では深海と呼ばれる光の届かない世界ですね。この水域に棲む海洋生物は、わずかな光を取り込もうとして目の大きいものが多いです。そしてさらに深い水域に行くと、今度は光を取り込むのを諦めて目が退化し、視覚に頼らない生物が増えます。深海豆知識。
お父さんの薬の為に
そんな深新宿での暮らしは、ごく最近まで続いていたようです。というのも、神室くんがセイラちゃんに近づいた理由もチャコちゃんたちと知り合いだから。昔から神室くんに肩入れしていたわけではなかったんですね。
神室くんがセイラちゃんに近づいた理由は分かりました。一点、気になるのはセイラちゃんが一目で神室くんを陸の人間だと判断している所です。彼は海人ではありません。しかし、海の教団をまとめあげ当然のように海中で呼吸・会話をこなしています。深新宿に来るのも、普通の人間にはできないはずです。海人同士、何か通じるものがあるのでしょうか？ 神室くんには海人独特の何かが足りない、とか。普通の人間でも海人でもない彼の正体は一体……。
そうしてセイラちゃんに近づき、親分の薬を完成させるためにチャコちゃんら姉ヶ島の様子を逐一報告させていた神室くん。原始的な方法ではありますが、島民全員がお互いの顔を把握しているほどの小さな島の状況を探るには、最適な方法かもしれません。
その後自宅療養をしていた親分が真っ黒な血を吐いて昏睡状態になり、その身柄は神室くんが引き取りました。それが悲劇だと気付くには、少し遅かったようです。
涙の間もなく
セイラちゃんは出会った時の表情のまま、淡々と言葉を続けます。
「人質でもとったつもりなんでしょう……？ でも私……気付いてしまったんです」
「父はもうこの世にはいない」
涙と同じ味の海水が頬をつたいます。神室くんはそれに対し、親分はまだ生きてると返しますが、セイラちゃんはもう聞く耳持ちません。
サメにやっと優しい顔を向けると、謝罪の言葉と、償いの為、神室くんを殺すことを宣言し――。
そこへ、主人公の一喝が響き渡ります。
「神室を殺すな……頼む。殺しちゃいけねぇ。オレにあんたを、捕らえさせないでくれ……」
教団の思惑も、自分を抑えつける人間の名前も、何がどうなってこうなってるのかも、相棒の過去も何もかも分からないままのサメ。それでも、セイラちゃんが人殺しをするのだけは止めたかったのです。正義のお巡りさん……それでこそ主人公だ……！！！
とはいえ絶体絶命なのはサメの方。沈みゆく神殿、壊れたレギュレーター。圧倒的有利な海のギャングが再度サメを拘束します。
「安心しろ、死ぬのはお前だ。もう仕事もしなくていいんだよ」
うう～～～がんばれ！ がんばれサメ！！！（日曜朝のテンション
ギャングたちVS……！
再度水に沈められるサメと、神室くんを人質に手を離すよう声を荒げるセイラちゃん。しかしその後ろには一角が迫って……その瞬間、神宮寺がその刃を掴み、肘を蹴り上げ剣の奪取に成功！ 空中とは思えない身のこなしで一角VS神宮寺の対戦が勃発です。
そしてさらに色物のギャング二人の前にはオルフェが立ちふさがります。サメが叫んだシーンで一コマだけ出てきましたが、相来くんの相手は誰もいないようですね。よ～し相来、セイラちゃんの加勢に向かうんだ！！！
ヒョウ柄マフラー黒マスクビキニさんと褐色バニー男子は武器も出さず流れに身を任せているようにも見えます。褐色バニー男子はどこか余裕の表情。オルフェの右腕が火を噴きますね！
さあさあ多人数バトルの開戦じゃあ！！！
水と想いが満ちる時
サメの方はというと、神殿がすっかり水に沈んでぐったりしてしまった様子。武藤はサメをいたぶりたい様子。圧倒的有利な状況でひたすら煽り散らします。
しかしこの状況を待っていたのはサメの方も同じ。確かに、武器を持たない現在、空気中で戦うのは……（困難かな？ サメの身体能力なら普通に水のない状態で戦った方が良かったのでは？ 決定打に欠けるのかな、やっぱり必殺技でドカンと倒した方がカッコいいもんね！）というわけで、水の中、幻の技を繰り出します。
「海氣八極 練水」
熱と光の衝撃波で武藤の体が大打撃を受けます。これにはセイラちゃんも惚れ直した様子。この頼もしいイケメンを、お父さんの前に連れていけたら……。
セイラちゃんは、お父さんの笑顔を思い出してやっと、その目に涙を浮かべることができたのでした。
灼熱のニライカナイ34話・まとめ
セイラちゃんヒロイン回でしたね……言葉が悪くなる所がまた可愛い。婚活でサメに惚れていたのもまた今回深みを増しましたね。もし神室くんの親分が生きているという言葉が本当であれば、どうか、再会させてあげたいものです。
そして始まった一角VS神宮寺、色物二人VSオルフェの戦いはどうなるのか？！ チャコちゃんは今どうなっているのか！
次週、バトル回に注目です！
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今回は、灼熱のニライカナイ34話ネタバレを紹介しました！
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