前回のあらすじ
鎌倉時代の武士は、1人の武士が全ての武器を扱える事が必須。
しかし時行の場合は、筋肉が常に逃げる準備をしているため刀をうまく扱えません。
かと言って攻撃の筋力を鍛えると、逃げるための力が衰えてしまい、時行の長所がなくなってしまいます。
一方で、弓の才はありました。
そこでひとまず弓を伸ばすことに。
とはいえこのまま逃げるだけでは軍の士気を損なってしまいます。
そのため時行の才能を活かしつつ、敵を倒す術を覚えさせたいと思う頼重でしたが、適任は思い当たらず…
そんな時、小笠原貞宗が突然訪ねてきたのです。
時行は心当たりがないようでしたが、念のため近くの小屋に退避させることに。
そして頼重は小笠原を迎え入れました。
小笠原が頼重の元を訪れた理由は二つ。
一つ目は、後醍醐の帝からの綸旨で小笠原が信濃守護に任命されたため、その報告。
鎌倉幕府が滅んだ時、小笠原は北条と戦い大きな功績を立てたことにより地位を得ました。
これは小笠原が諏訪に対し命を下せる立場となったということです。
そして二つ目は、北条一族やその重臣の生き残りを差し出してほしいということ。
頼重は匿っていない事を伝えますが、小笠原貞宗は千里眼の持ち主。
武士達それぞれの動きが見て取れるので、どれも怪しく見えていました。
そして頼重に根こそぎ捕らえる事を宣言。
そして遠く離れた巫女の耳を弓で撃ち抜いて去っていきました。
小笠原は天下に聞こえた弓の名手。
その弓を支える視力と観察力。
厄介な男の登場を頼重は懸念しました。
しかし時行は、武士として恥ずべき点があるとしながらも弓の才は素直に認めたのです。
「弓だけは本当に美しかった」
頼重はその言葉に大将としての資質を感じつつ、ある事を目論みました。
「次なる鬼ごっこは『隠れ鬼』です」
時行には、ある時は身を隠し、ある時は素性を隠し、付かず離れず奴の弓を観察させる事を指示したのです。
あの目とあの弓から逃げ切る『隠れ鬼』
いつバレるか、いつ射抜かれるかのハラハラドキドキの展開に時行は胸が躍りました…!
新しい目的を掲げて胸弾ませる時行、いいですね(*゚▽゚*)
でも、へっぴり腰の時行はしっかりと小笠原から技を盗めるのか!?
しかもどうやって?_(:3 」∠)_
気になりますね(((o(*゚▽゚*)o)))
逃げ上手の若君8話ネタバレ
犬追物
3日後に諏訪大社で『犬追物』を開催するとの情報を得た小笠原。
頼重の勢力を弱め、北条残党を探し出すいい案を思いつきました。
家臣に眼球伝導で作戦を耳打ちします。
…_(:3 」∠)_
眼球伝導…???
キモすぎる(΄◉◞౪◟◉`)
目玉の親父か!Σ(゚д゚lll)
『犬追物』
鎌倉時代のメジャーなスポーツ
逃げる犬に殺傷能力の低い矢を当てて得点を競う
馬に乗って動く的を射る
すなわち最も実戦に近い訓練でもありました
孤次郎は合計6点
思うように当たらなかった様子。
怒りの表情を浮かべ、控えの場へと戻ってきました。
「時行様、次の番頑張ってくださいね」
と、雫から弓を受け取ります。
そこへ頼重
「雫、大勢の観衆が集まる中で時行様の名を出すのは危ない。
今後は部外者の前では偽名で通す。
お前も違う呼び方を考えなさい」
すると雫は一考し
「じゃあ”兄様”で」
ズキューーーーーーン(((o(*゚▽゚*)o)))♡
可愛いですね(´∀`*)
そんな時、観衆が突然沸き立ちました。
出演陣たちは何事かと驚きます。
すると信濃守護・小笠原貞宗が飛び入り参加を表明していたのです。
諏訪の重役達はどよめきます。
「信濃の象徴・諏訪大社の犬追物。信濃守護として盛り上げなければと思いましてな。よろしいですかな頼重殿?」
頼重は爽やかな微笑みで
「…もちろん。歓迎致します」
珍しく応答までに間がありますが、あとでちゃんとわかります笑٩( ᐛ )و
小笠原貞宗の腕
犬追物は持ち矢が5本
当てた位置と射撃姿勢で得点が決まるというルール。
ルールを理解した小笠原はゲームスタートのために犬を放つように指示しました。
すると犬を繋いでいた綱が断ち切られ、それと同時に犬が一斉に走り出しました。
小笠原もそれに反応し、馬を走らせます。
すると鋭い洞察力を発揮し、まずは2匹の位置を瞬時に把握。
矢を放ちまずは1匹、胴にあて4点を獲得。
息つく間もなく2匹目、頭にあてて5点。
3匹目は首に当てて5点。
時行も目を見張る凄い腕。
弓を放つ際、弓手(左方向)は体勢を変える必要がないので弓を弾ける範囲が大きく、比較的難易度が低いのが特徴。
一方で馬手(右方向)は、体を捻る必要があり弓を引くのが困難となるので難易度が高いのが特徴。
小笠原は、馬手での騎射ばかり。
しかも全てを急所である上半身に当てていたのです。
それは凄すぎ( ゚д゚)
確かにこの技術を盗めたら怖いもの無し_:(´ཀ`」 ∠):
ふと、近くにいたはずの頼重がいなくなったのに気付いた時行。
頼重を見つけると、頼重が震えている様子。
小笠原の弓に恐れたのかと思う時行でしたが…
「…違うのです。未来では動物虐待で確定でしょうが。この時代では普通の事で、問題にされると困るっていうか」
「誰に何を釈明してるの?」
と、時行もおもわずツッコミます。
さっき頼重の応答に間があったのは多分これσ(^_^;)
確かにコンプライアンスとか、愛護団体とかがムッてなるかもだけど
きっとわかってくれるって(;´Д`A笑
駆け引き
百発百中の偉業に観衆が湧き上がります。
もちろん得点は個人の部1位。
すると小笠原
「おやあ!?飛び入りの役人が一位を取ってしまうとは目を疑った!
これが戦の神・諏訪大社の犬追物とは!!」
と挑発します。
諏訪勢は負けじと
「ふざけるなっ!まだまだ強者が控えているわ!」
と反論します。
そこで小笠原は1タイ1の勝負で賭けをする事を提案。
もし諏訪勢の誰も小笠原の弓に勝てなかったら
諏訪領内で小笠原達が北条を捜索する事
怪しい者を捉え取り調べる事
それらを一切邪魔しないと誓う事を条件に挙げました。
意気の良かった諏訪勢も、その条件には歯を食いしばります。
それもそのはず。
小笠原は帝が任命された守護、諏訪が軽率に手を出せない存在となってしまったからです。
とはいえ小笠原も諏訪に対し、正面切って戦を仕掛ければタダでは済まないのが実情。
これこそが頼重と小笠原との戦なき戦の駆け引きだと、頼重は言いました。
そして小笠原に対し、賭けに乗る事を了承しました。
頼重が提示した条件は
諏訪が勝ったら守護の権威を振りかざして、諏訪の領地を荒らさない事。
頼重の発言に小笠原は笑みをこぼします。
これこそが小笠原の作戦。
領民の前で挑発されては受けざるをえないと踏んでいたのです。
賭けに負けて大恥をかき、その後の捜索で北条が見つかれば隠蔽罪。
諏訪は没落し小笠原に平伏すというのが思い描く筋書きでした。
小笠原はつくづく顔が怖い:(;゙゚’ω゚’):
そして思考がずる賢い( ;´Д`)
対戦相手
「それで?そちらはどんな強者を出すのかな?」
小笠原の質問に対して頼重が対戦相手として差し出したのは、
なんと時行!!
…(´⊙ω⊙`)???
え???笑
「強者?貴方ごときこんな稚児で十分でしょう」
……(´⊙ω⊙`)
めちゃくちゃ喧嘩売ってるやん笑
「”長寿丸”と申す子です。諏訪一番のヘタレなので貴方といい勝負」
頼重って結構な負けず嫌いなんだろうなσ(^_^;)笑
小笠原も形相を変え、
「儂を…馬鹿にしておるのか頼重殿?」
しかし、頼重はさらに
「そうだ!ただ勝ってもつまらないので取り決めを加えよう」
と提案。
悪い顔してるぅ〜(ノД`)
めちゃめちゃ楽しそう笑
追加ルールとは
互いの身体に当てた場合も犬同様に得点になるということ。
小笠原が怒りのあまり震えていると
おや、プルプル震えて怖いのですか?
この前射た無抵抗の巫女と違って…この子は武器を持っていますからなぁ!!」
どえらく輝きを放って挑発してる_(:3 」∠)_
嬉しさのあまり神の力も大放出かな…笑(; ̄ェ ̄)
見かねた孤次郎と亜也子が、頼重と時行を回収。
亜也子は
「やめて頼重様。若様の戦闘力うさぎ並だよ!?
諏訪終わるよ!?」
孤次郎は
「へあぁ…って面で無様に負ける人なんだよ。
若の弱さナメんな!!」
と頼重の胸ぐらを掴みながら訴えます。
凄い言われよう(; ̄ェ ̄)
そこに雫も
「父様。追われる本人をわざわざ追手と対決させる気がしれない」
と言います。
その通り!!\( ‘ω’)/
さすが雫!!
北条の大将として
すると頼重、
「それだけの価値があるからだ。
達人との戦いは人を大きく成長させる。
時行様、あの貞宗と競う事で貴方様が新たな成長の扉を開ける未来が見えまする。
断言します。
戦いの後、貴方様は何かかっこいい技を習得するかも
…しれない気もしてるけど。どうかなぁ…うぅん…」
「断言して!?」
時行、本日何度目かもわからないツッコミを入れます。
目をキリッとさせといて断言しないんかーーい(つД`)ノ
「…さて、今日は何をいたしましょう?
北条の大将として危険を避けるか、北条の大将として成長するか。
どちらも自由でございまする」
頼重はしゃがみ、時行に優しく問いました。
「………ずるい言い方だ。
貴方はいつもそうして私を思い通りにする」
時行は足利尊氏を倒すと決意した事を再度思い出し、
「雫、矢を」
雫が慌てて差し出します。
頼重と時行が会場へと再び向かう姿を眺めながら亜也子は
「本当に不思議な人だよね。いつも逃げてばかりなのに、ここ一番の難敵からは逃げださない」
その言葉に雫も
「…うん。私にも未来がはっきり見えた。あの人はこの先もずっと、心に決めたことからは決して逃げださない」
時行と小笠原は馬に乗り、準備を進めます。
「貴様の腕が未熟なのは一目でわかる。勝てるつもりか小僧」
「さあ、神のみぞ知りましょう」
合図とともに犬が放たれ、いよいよスタート…!
今週のTwitterはこんな感じです\( ‘ω’)/
逃げ上手の若君の最新話を読み終わったけど、
— シュラ・波座間 (@shuraKblack) March 14, 2021
今回の話を読みながら読者が思い浮かべそうな指摘(僕もそれ)を作中内で弁解しててちょい笑った
やっぱり頼重の対応に笑った人多数(*^◯^*)
逃げ上手の若君8話まとめ
『犬追物』
鎌倉時代のメジャーなスポーツ
逃げる犬に殺傷能力の低い矢を当てて得点を競う
馬に乗って動く的を射る
すなわち最も実戦に近い訓練でもありました
そんな観衆も大興奮のイベントが諏訪で開催されることになりました。
そこへ、イベントの情報を聞きつけた小笠原貞宗が登場。
飛び込み参加をすることに。
犬が放たれると同時に馬を走らせ、鋭い洞察力と技術で次々に当てていきます。
弓を放つ際、弓手(左方向)は体勢を変える必要がないので弓を弾ける範囲が大きく、比較的難易度が低いのが特徴。
一方で馬手(右方向)は、体を捻る必要があり弓を引くのが困難となるので難易度が高いのが特徴。
小笠原は、馬手での騎射ばかり。
しかも全てを急所である上半身に当てていたのです。
百発百中の命中率ということで得点は1位。
その結果に小笠原は挑発、そして一対一の勝負で賭けをする事を提案しました。
小笠原が勝利したら、諏訪領内で北条を捜索する事、怪しい者を捕らえ取り調べる事
一切邪魔しないように誓ってもらうというもの。
頼重はその駆け引きに応じることに。
頼重からの勝利した時の条件は、守護の権威を振りかざし諏訪の領地を荒らさない事。
賭けに負けた時、諏訪は没落し小笠原に平伏す事を思い描いた小笠原は笑みを浮かべます。
そこへ対戦相手として差し出したのは「長寿丸」と偽った時行。
頼重は挑発を交えつつ、ルール追加を提案。
互いの身体に当てた場合も犬同様に得点になるというもの。
思わず孤次郎達が止めるように、頼重を説得しますが、頼重曰く、時行が達人と戦うことで成長の扉を開ける未来が見えるといいいます。
北条の大将として危険を避けるか、北条の大将として成長するかと時行に判断を委ねる頼重。
足利尊氏を倒すと決めている時行は勝負を決意。
そしていよいよ勝負が始まる…!!
今週もまさかの連続でした(*゚▽゚*)
でも、時行は弓の達人相手に勝てるの…??
とても心配ですね( ;´Д`)
早く続きが読みたい٩( ᐛ )و