人気作が次々と大団円を迎え、世代交代を感じさせる2020年夏の週刊少年ジャンプ。
そこへ堂々帰還したのが「べるぜバブ」「腹ペコのマリー」を代表作に持つ田村隆平氏による海洋マンガ！
ギャグのようなそれでいてストーリー物のような、一言で言い表せない深い魅力がつまった目が離せないイチオシ作品です！
前回までのあらすじ
主人公・鮫島灼熱（さめじまボイル）はハードボイルドな警察官。大都会新宿での不祥事を経て左遷された先は、小笠原諸島姉ヶ島！ そこで出会った相棒はまさかの人外？！ そしてその人外をパパ上と慕う謎の少女……刑事×少女×海、深海のごとく誰も見たことのない物語が今始まる――。
教団の事件の捜査の為、海洋機動捜査隊と主人公二人は海底遺跡を調査。教団側の人間だった由香理ちゃんにさらわれた、神託の巫女の様子が……？
この記事では灼熱のニライカナイ、31話のネタバレを無料で紹介します！
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灼熱のニライカナイ 31話 ネタバレ
やまない雨の中
まだまだ降り続く雨、海面も荒れています。しかし海の中はそんなことお構いなし。チャコちゃんを誘拐した沖浦さんと由香理ちゃんのコンビと海機捜の三人が相対します。三人は船の上にいるシー・チェンからの指示を受けて、いざ戦闘です。
……のはずが、イマイチ締まりません。海機捜のメンバーはなんとなくゆるりとした雰囲気。
しかしこの状況がやばいのは変わりないようで、神宮寺も「予想される最悪の事態になった」と言っています。
由香理ちゃんは「海神の断片」の適合者で、既にそれは４つ、教団の手に渡っているとのこと。一つはオルフェが所持しているようですが、龍の球のように全部揃えて何かをするというよりは、なるべく多くを集めて力をつけて目的を果たすというような使い方のようです。オルフェの力に対して警戒こそしていたものの、オルフェを捕らえるという動きになっていなかったことからもそれは伺えます。しかしまだまだ謎が多いですね……。
私の隊長
そんな大ピンチの場面ですが、神宮寺からはサメの情報が入ってきます。マリアナファミリーのナズマを一人で倒した事、なかなかどうして頼もしいなどと神宮寺はサメを褒めました。すると海機捜の男二人はサメの成長に驚くばかりでしたが、マルユッカちゃんだけは地鳴りと共に声を張り上げます。
「私の隊長に名指しでほめられてナニしれっとスルーしてんだゴラァ」
それまでなかったような鬼の形相です。登場時点で既に隊長好き好きの片鱗は見せていましたが、ここへきて爆発してくれましたね。神宮寺には想定内だったようで、むしろ楽しんでいるようにも見えますが。
しかし、忘れちゃいけないのがここが海の中という事です。サラッと怒鳴ってくれましたが、やはりマルユッカちゃんも呼吸の使い手なのですね。
他の二人もエアーを外し、戦闘態勢に入りました。
ポセイドンの足音
ラケシス、クロトお姉様と互いを呼び合う由香理ちゃんと沖浦さん。由香理ちゃんがその脚を振るおうとすると、小さなチャコちゃんの体から声が聞こえます。
「それ以上その脚を使ってはいけない……戻れなくなるよ……お嬢さん……」
フキダシも真っ黒で、明らかにチャコちゃんの言葉ではありません。しかし口が動いているのでチャコちゃんから発せられた言葉なのでしょう。沖浦さんも何か知っている様子……？
海氣八極・海氣棒術
チャコちゃんの言葉に振り返った由香理ちゃんへ、海機捜のメンバーが襲い掛かります。ええ、もう戦うモードだったもんね、ズルいとか不意打ちとかそんなんじゃあないですよ。
松濠さんの蹴り、マルユッカちゃんの「海氣八極“穿”」そして櫂くんは海氣「棒術」を使うようです。何種類あるんだ……
そんな三人の猛攻に、驚きこそしたものの、一切ダメージが通った様子がありません。涼しい顔のまま「痛いです」とその脚を一振り。
またしても海は割れ、三人とも自分の身を守るので精一杯の様子。あっ棒まっぷたつ。せっかくカッコいいのに。
脚を使った由香理ちゃんに対し、チャコちゃんも呆れ顔。表情が動いている所から察するに、チャコちゃんの人格を丸ごとのっとっているのでしょう。巫女がポセイドンを「おろしている」という表現なので、まんま降霊というか霊媒というか、そんな感じのアレです。しかし由香理ちゃんにはお嬢さんと話しかけたのに対し、沖浦さんには「クロト」と、教団の名前で呼んでいます。この二人の間には、既に親交があったという事ですね。
そしてこうしてポセイドンがチャコちゃんの体を借りて喋るのは三年ぶりとのこと。ん？ 三年前と言えば何か……
第二ステージ開幕？！
由香理ちゃんは少し土がついただけで、右足に対しての自信が揺らぎません。三人を目の前にしてもかわされたことへの驚きが勝っています。
しかし次の一撃を放とうとした瞬間、右足と由香理ちゃんの脚との境目に亀裂が入り、拒絶反応のようなものが出てしまいました。突然の激痛に脚を抱え苦しむ由香理ちゃん。その姿を見て捕らえようと海機捜の三人が襲い掛かりますが、そこへポセイドンが立ちはだかります。
何か不思議な障壁のようなもので由香理ちゃんを守り、少し成長した姿になっているチャコちゃん――の、体。
それには海機捜の三人はもちろん、由香理ちゃんも驚いたような、信じられないといった表情をしています。
そもそもポセイドンとは何者なのか？ それに関しては一つも明かされていません。チャコちゃんに関しても神託の巫女というワードが散見されていたのみで、まさかここにポセイドンそのものがいるとは。
そして、由香理ちゃんを自分のものと言っている時点で、ポセイドンは主人公サイドの敵のような状態になっています。え、え、それも聞いてませんけど？ ポセイドンはポセイドンで何か思惑があるのでしょうか？ そしてそれは、教団と協力するべきものということなのでしょうか？ 何も分からないまま、次週へ続くのでした……。
灼熱のニライカナイ31話・まとめ
戸惑う由香理ちゃんや苦しむ由香理ちゃんへ襲い掛かるなど、主人公サイドである海機捜のメンバーがあるいは悪役に見えてしまいそうな展開でした。そんな中、主人公サイドの大切な大切なチャコちゃんが敵方の人格を宿していて……誰が敵か味方かも分からない、誰を応援するべきかも定まらない展開となってきました。
どこに人類の平和があるのか、何を信じればいいのか？ 益々盛り上がってまいりました！
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