この音とまれ!97話ネタバレ感想!百谷の変化!

この音とまれ!

『この音とまれ!』は、作者・アミューの連載デビュー作で、『ジャンプスクエア』(集英社)において、2012年から連載している和楽器「箏」をテーマとした作品です。

アニメの中で演奏される曲には古典曲から、この作品のオリジナルの曲までたくさんの箏曲が登場しました。

2017年には作中に登場する箏曲を収録したCDが発売されて、文化庁芸術祭で優秀賞を受賞しています。

このお話は、神奈川県の県立高校・時瀬高校の部員が一人しかいない、廃部寸前の「箏曲部」に主人公の久遠愛(くどう ちか)が、入部しようとしたことから始まります。

倉田武蔵のだけだった部に愛が入部して、箏の家元の娘である鳳月さとわと、愛の友達の足立実康水原光太堺通孝入部しました。

武蔵の同級生の来栖妃呂の入部で部員も7人になり、関東地方の高校の箏曲部が出場する「関東邦楽祭」にエントリーします。

時瀬高校箏曲部は入賞を逃すものの、顧問である滝浪涼香は部員たちの演奏を認めて、積極的に部員を指導するようになりました。

2学期、外部指導者の堂島晶の指導で演奏技術の底上げに成功した箏曲部。

全国大会を目指して神奈川県予選に挑戦して、姫坂女学院珀音高校などライバル校を破って、全国大会出場を決めます。

翌年の春には、新入生の由永侑百谷名都の2人が入部して、時瀬高校箏曲部の部員は9人で全国大会を目指すのでした。

今回はそんな「この音とまれ!」97話ネタバレを紹介します。

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前回までのあらすじ

皆で最初から演奏を始めて、皆の演奏が初めて合わさり、それぞれの想いがひとつになって繋がっていきました。

演奏が完成する予感に、皆はそのまま「4パート」のところにいきます。

冷静な百谷、涙目の由永、興奮の光太と愛は、期待の中、皆の心はひとつのまま、演奏を続けていきました。


指が爪が音を奏でていき、曲が仕上がり、光に包まれます。

その出来にゾクッとした百谷に「やめるな」と言う声が聞こえてきました。

そして、演奏を続けると、指が音を奏でていくと、その道が綺麗に繋がっていきます。

いつしか冷静だった百谷の顔にも興奮の汗と口元に笑みが浮かびます。

光太と由永と愛も興奮の中、演奏を続けていました。

あそこのかけあいが、完璧に決まったら凄く気持ちいいのだと。

その言葉の通りに、上手く演奏が奏でられて、さっきまで冷静に弾いていた百谷も、嬉しそうな顔をして演奏を続けていきます。

百谷が奏でるたびに美しい演奏へとなっていき、その凄さに愛も光太も由永もさらに興奮していきます。

さとわ、倉田、妃呂、堺、足立もその合わさった音の素晴らしさに、興奮しながら演奏を続けました。

皆を見守っていた滝浪も嬉しそうにしていて、晶も感動したように見つめていました。

興奮が続くなか「ラストユニゾン」だと、右手が弦を弾いていき、左手は音の足らない部分を押してでカバーしていき、曲が奏でられていきます。

指は止まらないで曲を奏でていき、素晴らしい演奏がどんどん続いていきます。

興奮して感動した笑顔を見せる愛、光太、由永、百谷。

音に顔にないやつが、まだ一人いる
と言う滝浪の声が聞こえて来ます。

職員室で座ったまま滝浪は晶に必要なのは由永の音を変えるのではなく、百谷が仲間と本気で音楽をやりたいと思うかだと笑うのでした。


演奏が終わると、興奮したまま琴を見つめていた倉田、さとわ、足立、妃呂、堺。

滝浪と晶もじっと見つめています。

何度も「ヤバイ」と言った光太は、自分たちは完全にできていたと、完璧にハマっていたと興奮したように愛の肩を掴みます。

振り返った愛も完璧にハマっていたと感動して興奮したように光太と「凄い」「まじでヤバイ」と抱き合うのでした。

倉田が4人をほめると、足立は鳥肌がたったと自分の腕を指差します。

「4パート」のところがカッコ良かった
と興奮する堺。

自分たちは「バッチリだった」と、「良かった」と愛と光太が興奮したように百谷に言って、百谷の答えを待つ二人。

すると、「バッチリ」ち滅茶苦茶良かったと嬉しそうに微笑む百谷。

そんな百谷を見て感極まったように感動する愛たち。

良かったと振り返った光太は、泣いている由永を見て驚いてしまいます。

皆が驚き、光太が声をかけると、由永は泣きながらこんなのは初めてだと。

溢れる涙を手首で押さえながら、今までなかったと百谷と皆にお礼を言った由永。

箏曲部に入って良かったと泣く由永を皆で気遣うのでした。

この音とまれ!97話ネタバレ

皆でつかんだもの

感動して泣いている由永を見て思った百谷。

思いっきり全力で向き合っていける由永のことが、おそらく自分は羨ましかったのだと言うことを。

泣き終わって鼻をかむ由永に大丈夫かと気遣う光太。

練習を止めたことを謝る由永に、妃呂は汗が目に入って涙が止まらないと、光太は目に大きなほこりが入ったと泣いたことを誤魔化す二人でした。

そのやりとりを見ていた百谷は、弾くのに力を入れすぎたのか、まだ痺れている右手をぼんやりと見つめます。

すると、「今のは何だ」と、「興奮した」と足立が後ろから百谷に肩を組んできます。

百谷の音が入った時、こうなったと擬音で気持ちを伝えてくる足立。

皆が同意すると、さらっと簡単に凄いことをしたと興奮したように言う堺。

由永の音が凄く良くなったら、他の音も自分の音も凄くクリアな音になったと興奮しながら、光太は今の状態のことを伝えようとします。

同じ気持ちだと興奮したように頷いていた由永も「凄く楽しかった」と伝えてくるのを驚いたように見つめていた百谷。

「物凄く楽しかった」何度も「凄い」と顔をくしゃくしゃにして伝えてくる由永に皆も「それ」だと同意します。

愛が今のを忘れないようにもう一度演奏しようと言うと、最後の方が乱れたからと皆も頷くと、足立が百谷にもう一度演奏すると誘うのでした。

そんな皆の興奮した笑顔を驚いたように呆然と見つめていた百谷。

そんな風に盛り上がる生徒たちを感慨深げに見守っていた晶に、「まだまだここから」だと滝浪は嬉しそうに微笑むのでした。

「和」の内と外

部活が終わり、満月の中、帰っていく愛たち。

今日の部活は「達成感」が凄かった
と腕を伸ばす足立。

凄い「爽快感」だと光太も嬉しそうにします。

今日の勢いのまま「部活後練習」にも来ないかと光太が嬉しそうに誘おうとすると、言葉を重ねるように「帰る」と言った百谷にブレないと笑います。

光太や由永が百谷に手を振って挨拶すると、「お疲れ様」と簡単に挨拶して反対方向に歩いていく百谷。

「お腹が減った」と聞こえてくる声を背にスマホを手に右耳にイヤホンをつけた百谷。

背後から聞こえてくる明るい声に左耳にイヤホンをつけるのをやめます。

また、自分の右手を見つめていた百谷は、今日の皆との美しい演奏を思い出すと、自分にお礼を言う由永の声が聞こえてきます。

俯き加減の百谷に「もう一度やろう」と言う足立の声が聞こえてきて、「凄く楽しかった」と物凄く嬉しそうにする由永の顔を思い出した百谷。

振り返った百谷は、楽しそうにしながら帰っていく愛たちの姿から、何かを感じ取ったような顔で見つめていたのでした。

知ることが出来て良かったこと

帰り道、今日の百谷は凄かったと足立が言うと、光太も「震えた」と頷きます。

「あの」百谷
が、と感動する足立と光太。

妃呂は「滝浪の言っていた通り」だと。

合宿の時に「きちんと関わらないと、分からないこともある」と言われたことを思い出します。

「百谷のことを知ることができて良かった」と嬉しそうに微笑む妃呂。

そんな妃呂を見つめていた倉田は、部員が新しく入るたびに思っていたと笑います。

倉田の言葉にハッと思い出してしまう愛たち。

「飛び蹴りをして入部」と、たむろしていた不良を飛び蹴りしたことを思い出した

「猫をかぶって入部」と、猫をかぶるのをやめた時のことを思い出したさとわ

「適当なキャラが入部」
と、愛がいるからと入ったことを思い出した足立と光太

「クラッシャーとして入部」
と、妃呂は自分が暇潰しのために入ったことを思い出してしまいます。

「ユーレイ入部」と、由永本人はわかっていないまま、由永の入部当時の暗かったのが思い出されます。

倉田の言葉に腹をたてて、倉田にヘッドロックする愛。

皆のことを知ることができて良かったと笑う倉田。


倉田の言葉に驚いた愛は、くさいことを言うなと倉田「青春メガネ」と呼んで離れます。

とにかく全員の音が揃ったと言う足立。

百谷がまだ一度も「Fill in」を入れていない
と指摘する愛。

意味がわかっていない光太に、足立が「百谷がアドリブをいれる」ことだと思い出します。

全体の曲想が固まっていないから入れられないのでは
とさとわに言われて言葉がつまってしまう愛。

さとわは百谷は凄くできるけど、箏を始めたばかりだから、「アドリブ」が難しいのだと。

念のためにアドリブに使えそうなパターンをまとめて百谷に渡したと言います。

さとわの言葉に驚く愛たち。

それでも百谷なら、物凄くオシャレなのを簡単に入れてきそうだと言う妃呂に光太も頷きました。

由永は百谷が自分で「和(あい)」に入れる音がどんなものになるのか、楽しみにしていると言うのでした。


一人先に家に帰っていた百谷は、テーブルの上に何か箱の包みが置かれているのに気が付いて手に取ります。

箱にはメモが貼られていて、そこには「父親からの入学祝い」だと、時々は「父親に連絡」するようにと、母親からのメッセージが書かれています。


暗い目をした百谷はメッセージを読んで小さく笑うと、自分の部屋のゴミ箱にプレゼントをそのまま捨ててしまうのでした。

一歩ずつ近付いていく距離

部活に来た部員たちは、滝浪の言葉に驚いて聞き返していました。

この前に取材されたテレビの放送が「来週の土曜日」に決まったと言う滝浪。

話を聞いた瞬間、足立、光太、堺が興奮して叫びます。

この日が来たと、スターになる日が来たと。

すぐに緊張してしまう3人。

妃呂が部活の時間だから皆で見ようと提案すると、全員OKするのでした。

すると、愛が「ばあちゃんと一緒にみたい」と言うと、倉田が土曜日に部屋を借りれるか聞こうと言います。

皆で見ようと盛り上がっていて、百谷は参加しないと思っていた光太が落ち込んでしまいます。

すると、百谷が「別にいい」と言ってくれて驚いてしまう愛たち。

スマホを見ながら、土曜日は部活のために時間を開けていたから、「たまには」いいと言う百谷

百谷の言葉に全員が驚き感動します。

感動した光太は「モモヤン」と名前を叫びながら百谷に抱きつくと、驚いた百谷がくっつくのはやめてほしいと言います。

でも、感動中の光太は百谷に抱きついたまま「無理」と叫ぶのでした。

この音とまれ!97話の感想・まとめ

今回は、やっと演奏がうまく言って感動して泣いている由永。

そんな風に全力で一生懸命頑張っている由永を羨ましいと思っていたと言う百谷の気持ちから始まりました。

そんな風に思えたことこそ、百谷の小さな一歩ですね(*^^*)

皆が由永を気遣っている時、百谷は自分の手を見つめて、その手の痺れからいつもとは全然違う気持ちになっていましたね。

興奮した足立や光太の言葉もですが、由永の言葉が一番百谷の心に突き刺さったって感じですね(´- `*)

もう一度演奏しようと誘ってくる皆の笑顔に、驚いていた百谷の瞳に光が宿った感じです(☆∀☆)

このことが百谷を動かす第一歩って感じがしました。

その日、結局一緒には帰りませんでしたが、百谷が皆の方を振り返ったことからも、百谷の変化が見れます( ^ ^)r゛゛

そして、振り返ったきっかけも、やっぱり由永のすっごく楽しかったと言う言葉でした(^-^)

皆の楽しそうな雰囲気も百谷の表情からも、かなり受け止めている感じがします。

そんな百谷の変化を皆も嬉しくて噛み締めていました。

でも、倉田の新しく部員が入るたびに思ったと、皆の入部時の様子を思い出します。

確かに愛をはじめ皆、素直には入部をしていないですね_(^^;)ゞ

ーーで、倉田に体ごと突っ込むのは愛。

嬉しそうなのは妃呂でしたね。

そして、百谷のアドリブへの期待も高まっていますね。

「お洒落」で「格好いい」で「センスがいいもの」と期待する声
が誰かは書かれていませんが、おそらく光太たちでしょうね。

ハードルをあげるなと言ったのは、おそらく倉田か、可能性あるのは足立?

言葉遣いから、愛っぽくはないですね(-_-;)


とにかく、百谷への期待が高まる中、百谷の暗い一面が見えてきました。

一人鍵を開けて家に入った百谷を待ち構えたのは、テーブルに置かれた父親が用意したと言う入学祝いのプレゼント。

何気に母親のメッセージにある「遅くなったけど」も気になりますね。

父親が用意するのが遅かったのか、父親が用意していたけど、母親が渡すのが遅かったのか。

プレゼントをそのまま捨てた百谷の様子からも、百谷の家庭にも色々と大変なことがあるのがよくわかります。


いずれ描かれるでしょうが気になりますね( ´~`)ゞ

テレビの放送も決まって盛り上がる愛たち。

皆で見ようと、皆で盛り上がる時、いつもだったら参加したりしなかった百谷から、別にいいと、たまには参加してもいいと言うお言葉Σ(*゚Д゚*)


本当に変わってきていますね。

それが皆嬉しい様子からも皆、百谷が好きだと言うのが見えてきます(*^^*)

これからの百谷が期待です。

次回からも楽しみです(*^▽^*)

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今回は、「この音とまれ!」の97話ネタバレを紹介しました!

が…

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演奏を終えて感動する由永を見て考え込む百谷。

愛たちに、より心が動かされていき、皆との時間を持とうとするまでに百谷は心を開いてくれ始めました!!

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