亡国のマルグリット5巻ネタバレ・感想☆宿命の輪が回り始める…!

亡国のマルグリッド

祖国を滅ぼされた王女が、隣国で男子として育ち成長して、祖国のために旅に出る、亡国のマルグリット!

金鉱山の秘密に迫る、ニコラとルネの運命は…!?

前回までのあらすじ

親方とともに石探しの旅に出たルネとニコラは祖国ルナリア領へ

旅の途中の町で、以前ルネが襲われたのと同じ奴らに狙われ、養父に助けられます。

石のことだけでなく、ルネが王子であるから狙ってきたものもいて…?

ルネの元には叔父のアメティス伯がやってきて、王子であることをニコラたちに隠しているルネは、遠い親戚であり、巻き込まれて自分も襲われたのだと伝え、旅を続けます。

ルナリアの毛織物が安く買い取られていることに疑問を抱いたニコラは買い取り業者を問い詰めて捕まってしまいますが、幸いにも相手は潜入捜査をしている面識のある元騎士で、事なきを得ました。

途中の町で見つけた水晶に金が含まれていて、少年が鉱山にルネとニコラを案内すると、金塊が大量に保管されていて、眼帯をした男に見つかった少年は殺されてしまいます…!

しかも眼帯の男は、ルナリアに使節としてやってきて、両親を殺した相手だったのです!

ショックを受けているニコラはクリストフと話をして、幼いニコラを助けた時に身につけていた守り袋をもらい、その中には父王のものだった紋章のある指輪も入っていて、ニコラが王女であることを知っていてもなお自分の子のように愛してくれていることを知ります。

秘密裏に金鉱山が開かれていることが、襲われた原因ではないか、鉱山を開けるだけの財力や実力があるものが背後にいるのだろう、と推測。

ニコラに惹かれていくルネは指輪を作り始めますが、騎士が迎えに来てしまい、王都に戻るよりは叔父の城に向かうことを選択、ニコラたちとは離れ離れになってしまう…というところまでが4巻でした。

今回は亡国のマルグリット5巻のネタバレをご紹介します。

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亡国のマルグリット5巻のネタバレ

第17話

ルネがアメティス伯の城に向かったことを聞くと、王都の貴族たちは第一後継者の王子としての自覚が足りないと嘆き、王妃が諸侯らに好き勝手されていることを嘆き、仮にでもアメティス伯に王になってもらう方がよいのでは?と主張するものも出てきます。

エミルフォン城に着いたルネは、ゆっくり寛ぐよう言われますが、連れて行ったアメティス伯は仕入れてきた荷物を運びこんで、そのまま行ってしまいました…

叔父ではあってもこれまであまり交流のなかった相手、もしかしたら刺客を差し向けられた相手かもしれないとかなり緊張していたルネでしたが、放置されて拍子抜けですよね…(^^;

ニコラは、親方とこれからのことを相談し、金鉱山に行くのは危険すぎるから、ラグノーに戻ろう、ということに。

そんな二人の会話を物陰からうかがっている人の姿が…?

宿に戻ったニコラはクリストフに、帰り道にもう一度グラーニ商会の拠点に寄りたいと相談します。

鉱山から掘り出された金の行方はわからず、毛織物の利益はルナリアの人々には回らず、ルナリアの現状を知ってしまったら知らないふりなどできないと訴え、金を掘らせているのがルビニス伯ならどう立ち向かえばいいのか…と訴えていると、外で微かな物音が!

外にいたのはジュリーで、金を掘らせていたのがルビニスだという話を聞かれてしまいます。

実家に強制送還されたジュリーでしたが、ニコラが鉱山のことを知っていそうな様子が気になり、監視の目を抜けて逃げてきたと言うのです。

ルビニスと繋がっていることを疑っているのなら、トパジウス家にとって敵だと言い切ります。

王の側近を輩出している名家であることに驚いたクリストフは、自分たちにも事情があるから、秘密を守る約束をするなら情報共有すると話します。

金倉庫で少年を口止めに殺したのはルビニスの騎士で、ニコラは10年前のロレンディアとルナリアの戦で両親を亡くし、攻め込んできた軍勢の中にいたその騎士を覚えていたのだと、王女であることは隠して伝えます

その話に納得したジュリーは、騎士の特徴を聞き、隻眼の騎士ならルビニスの腹心だとわかります。

ルナリアとルビニスの関係も調べる必要があるというジュリーとは、お互いに手に入れた情報を交換し合う約束をするのでした。

一方、エミルフォン城のルネたちは…

招待されて1週間経っても、夕食の時しかアメティス伯とは顔を合わせず、放置されていて、指輪作りに専念しているルネは気にしていないものの、同行した騎士たちは仕入れた情報を話し合っていました。

敷地内は自由にしていいと言われているけれど、橋の先の森には門に鍵がかかっていて立入禁止である、アメティス伯は毒薬を作っているという噂もあるとか…!

ルネは作っている指輪を見つめながら、あのまま旅を続けたかったと、ニコラとの日々を思い返していると、夜中に叔父が立入禁止の橋の向こうへ行くのを目撃し、こっそり後をついていくと、木箱の荷物を発見して…!?

第18話

立入禁止の橋の奥で、箱詰された荷物を見つけたルネとレオ。

ルナリアで買い付けた荷物の中身はまさか金!?と疑っていると…

アメティス伯がやってきて、ここには来るなと言っていただろうと、走り込んできて、布をルネの口に当てます…!

何をされるのか不安になった二人でしたが、レオにも適当な布で口を覆うように指示、有毒なものは出てないけれど念のためだと言われます。

そこでやっているのは、なんと錬金術でした!

そのために金鉱石を買い付けたのか疑問をぶつけると、金鉱石から金が採れるのは当たり前で、金とは何も関係ない物質から金を生むのが醍醐味だと言い、金儲けも全く興味がなく、ただの研究オタクでした( ̄ー ̄)

話をしていると、とてもいい香りがしてきて、ふわふわな卵ケーキを焼いていたのです(*^^*)

卵の黄色から金に近づけないか試行錯誤した結果できたお菓子とか(^^;

アメティス伯自身は実験で有毒な煙を吸ったりすることもあるけれど、毒を恐れて研究できるか、と気にしていない様子。

毒を作っていると噂されても、お陰で好きにしていられると、どこ吹く風(^^;

金と聞いて集まってくるのは面倒な輩ばかりだから、研究を公にしないのだと聞き、その気持ちがよくわかるルネ、似た者同士です(^^)d

ルナリアに自分で買い付けに行ったのは、ルネを迎えに行ったのが大きい理由で、ルネに研究を見せたかったような…と照れる叔父を見て、ここにきて良かったと思うルネでした。

何を考えているかわからず、刺客を放ったかもしれないと思っていた、一番近い親戚。

そんな親戚が信頼できるとわかったのは大きな収穫ですね。

一方ニコラはラグノーへ戻る途中にグラーニ商会の拠点へ。

関わるなと言ったはず、と睨まれますが、親方に気づくと、夜に宿に行くと態度が変わります。

実はラグノーでジャンが捕まりそうになったときに、匿ってくれたのが親方だったのです。

身代わり少年と親方が知り合いなんて、と喜ぶ商人アンリでしたが、クリストフは身代わりとは何のことだとご立腹!

危険な真似をしたことをお説教されるニコラでしたが、ジャンがルナリアに仕える騎士だったから、とつい口にしてしまいます。

どうして知っているのか聞かれると、自分もルナリアの人間で、10年前の戦で両親を殺されたことを告白

それを聞いたジャンは、ニコラの顔を見て動揺します…

何か気づいたのでしょうね。

10年前の襲撃の時、直前にマルグリットと話をしていたのはジャンですし…

なんとか生き延びたけれど、兵に突撃を命じたルビニスの顔が離れず、襲撃された当日のことを語ると、ニコラは自分の記憶と同じであるとわかり、ルナリアが始めた戦じゃなく一方的な殺戮だったとわかりました。

万一に備えていなければならなかったと、自分たち騎士の落ち度を後悔する気持ちも大きいようです。

王都に戻ったジュリーは、父親に金鉱山のことを確認します。

ルナリアに金鉱山があるとは知らなかったけれど、ルナリアとの戦はルビニス伯の情報を元に王妃が承諾したということ、不易もなかったから誰も追及しなかったけれど、積極的に戦を進めたわりにルビニス伯が特別な何かを得ることがなかったのは違和感がある、ということでした。

第19話

ラグノーに戻る途中の休憩の際、沈んでいる様子のニコラにクリストフが話しかけると、ルナリアのために何かしたいのにどうすればいいのかわからないと、嘆いていました。

何かのとっかかりに、とアラン商隊の手伝いを申し出ましたが、ルナリアの汚名をそそぎたい気持ちも大きく悔しいと話すニコラに、手がないわけではない、と助言。

戦の真相や現在のロレンディアとの状況などを詳しく調べ、ルナリアの生き残りや有力者、ロレンディア側の味方も作りみんなで協力すれば、マルグリットを旗印として、大きな力になるはずだと言うのです。

不安はあっても、王女として立つことを決意したニコラに、クリストフは守る騎士になることを宣言するのでした。

一方叔父の城に滞在中のルネのところには、刺客の調査を命じられたオパリス伯がやってきます。

簡単な聞き取りをした後、アメティス伯は王位を狙っているから城を出た方がいいと言っていると、ちょうどアメティス伯が焼いたケーキを持ってきました。

大迫力で、この城は厳重な警備がされていて安全だと言い切り、警備兵が不審者を見かけたので話を聞くかと言うと、早々に逃げ帰るのでした。

いい人だと知らなければ、アメティス伯の迫力と威圧感は相当のもの、ビビるのもわかる気がします(^^;

アメティス伯は、自分を王として担ぎ上げる動きがあるのも承知していたけれど、母親の身分が低く認めない者も多いだろうということや、研究に没頭したいことなど、王には向いていないのだと言います。

自分の逃げ場がなくなっていくとは思いつつも、叔父らしいと納得するルネ。

アメティス伯の兄で亡くなった王は、研究にも理解があり、目立たないよう心配りをしてくれて、絵を描いていたりもしたのだと、ルネも初めて聞く話をしてくれました。

亡くなったあと王妃が処分してしまったらしく、ルネは見たことがありませんでしたが、アメティス伯が今でも大事に持っている細密画を見て、繊細で優しく家族への愛情が感じられる絵に、父はどんな人だったのだろうと思いを馳せます。

3歳の時に亡くなった父の記憶はなく、勇猛で素晴らしい王だったと聞かされるばかりだったのです。

父王が亡くなると母は養育を人任せにし、王のための厳しい教育を受け、できなくて泣いて逃げることもしばしばでしたが、年の近い仲間も必要だと言ってくれる人がいて、レオ・ジョエル・ジュリーが参城するようになって初めて、楽しみもできてきたのでした。

ジョエルが花冠を作っているのを見て教えてもらい、戦いごっこより冠を作ったりする方が好きだと気づき、今の細工好きに繋がります。

ニコラに花冠を被せることを想像し、指輪を完成させるのでした。

第20話

ラグノーに戻ってきたニコラたちがエステルの店で日常を過ごしていると、ジュリーが訪ねてきます。

ロレンディアのルナリア侵攻はルビニス伯主導で、わかった限りでは他の諸侯は関知していない。

あっさり侵攻を許可した王妃は協力者なのか疑わしく、現ルナリア伯が協力の恩赦として地位を手に入れたのなら、繋がりがあるのでは?ということ。

ニコラは、侵攻の日に城にいた諸侯や騎士は皆殺しだったのに、宴に遅れてきたルナリア伯だけが死を免れたのは、内通者だったのではと疑います。

毛織物のやり取りを通じて今のルナリアの内情が見えてくるのでは?と、アラン商隊の手伝いができないか考えているところだということもジュリーに伝えます。

ジュリーが帰ろうとしたところに、なんとルネがやってきました!

アメティス伯がルネの命を狙っているのでは?というのは誤解で快適な滞在だったというルネは、ニコラに会えてとても嬉しそうに微笑んでいました。

夜になってジュリーはルネに、どうしてラグノーに戻ってきたのか問いかけます。

ニコラに会いに来たのかと聞き、女の子だとも気づいていました。

最後だから弄んで捨てるのか、適当にごまかして側に置くのか、全てを捨てるのか…?と問うと、どうするつもりもなく、別れを言いに来たのだと、二度と会えなくなる前にもう少しだけ一緒にいたいのだと思いを吐露するのでした。

ニコラのところにはアラン商隊の代表とジャンが訪ねてきます。

追われる身であるジャンが、危険を冒してまで、どうしても確かめたいこととは…

ロレンディア侵攻の際に子連れは少なかったこと、面影があること、「あなたは王女なのですか…?」とストレートに訊ねます。

立ち止まらない覚悟を決め、「ルナリア王アルベールの子、マルグリット・ド・ルナリア」であると名乗ります!

とうとう自ら名乗ったニコラの強い瞳が印象的でした(*^^*)

予想はしていたものの、ジャンもアランも感極まって涙を流し、幼かった王女が生き延びただけでも奇跡だと感動します。

そんな二人に父王から譲り受けた王の指輪を見せ、父の意志を継ぎたい決意を表明し、今できることとして、毛織物について学びたいのだと伝え、快諾されるのでした。

エステルの店にはルネとレオが食べに来ていて、いつも通り親方の持ち帰りを注文します。

そこへ兵がなだれ込んできて、顔に傷のある男を探している、匿っているのでは?と強く出ると、酔っ払いたちと乱闘になってしまいます。

巻き込まれて押されたニコラが守り袋を落としてしまい、指輪も転がってしまいます…!

ルネが金細工師の見習いであり、修理に預かっていると説明して事なきを得ますが、見事すぎる細工の指輪の紋章が気になるルネは調べ始めます。

月・鳩・月桂樹の紋章は…ルナリア王!というところで5巻は終わりでした。

ルネの王子としての運命、ニコラのマルグリット王女としての運命、二人の逃れられない宿命の輪がとうとう動き始めた5巻でした。

亡国のマルグリット5巻口コミ・評価

私もクリストフ大好きです♡
後宮デイズの柘榴様のような、豪胆でカッコイイおじ様ですよね♪
アメティス伯もオタクないい人で良かったです!
ケーキも気になりますね~(*^^*)

亡国のマルグリット5巻まとめ・考察

読み応えありました~!

刺客を仕向けたのは叔父なのかも?と身内を疑わなくてはならない不安と辛さがありつつも、王都に戻ったらもう出れず、ニコラにも会えなくなってしまうから、叔父の城に向かったルネの心情がぐっと来るものがありましたが…

誰にどう思われてもいい、というか怪しく思われていることを逆手にとって好きに研究をしているオタクだった個性的なアメティス伯(*^^*)

ルネのオタク気質と通じるところがあり、しかも話を聞くとルネの父・アメティス伯の兄だった先王も絵を描いていて、似た気質だったなんて、ほっこりいい逸話でした(#^^#)

王妃様が処分したのではなく、見ると辛くなるからなどの理由で仕舞ってあるだけで、いつか先王の絵が見つかるといいなぁ、と期待しています。

気質は置いておいても、近しい親戚が信頼できる優しい人だとわかったのは、これからのルネにとって、とても大きな収穫になると思います。

きっと、損得なしに味方になってくれるに違いありません。

そして、ニコラの味方になってくれるかも?という希望もあります。

ニコラにはルナリアだけでなくロレンディア側の味方も必要だと言うクリストフ、ルネとアメティス伯が味方になってくれるのでは?と推測しています。

これまではまだ弱い印象の強かったニコラでしたが、マルグリット王女として立つ覚悟をしてからは、凛とした強い目をしていて、王族の誇りや真の強さが垣間見えてきて、カッコイイ(≧▽≦)

そんなニコラに騎士の誓いを立てるクリストフもまた、渋くてカッコいい(≧▽≦)

後宮デイズの柘榴様のような渋みのある大人のカッコよさですね(*^^*)

最後に、ずっとそばに居られるわけではないと知りながらもニコラの元へ戻ってきたルネ。

ルネに、ニコラがルナリア王の指輪を持っているとバレてしまいましたが、何か行動に影響があるでしょうか?

詳細は知らないかもしれないけれど、母である王妃が承認してルナリアに侵攻、それによりニコラの両親が亡くなったことにも、近いうちにたどり着きますね…

真実にたどり着いたらどう感じるのか?今後にどう影響するのか?

続きが待ち遠しくてならない、5巻でした!

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今回は、亡国のマルグリット5巻のネタバレを紹介しました!

が…

やっぱり、絵と一緒に読んだ方が絶対面白いですよね!

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守られている少女だと思っていたニコラが、マルグリット王女だと覚悟を決めて立った瞬間の凛として美しい表情!

ぜひ漫画で楽しんで下さい(^^)/

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