2018年から週刊少年ジャンプで連載している異色の「女優マンガ」チート性能だけど欠陥の多い主人公が数々の試練を乗り越え強くなっていく姿はまさに少年漫画の王道です。
殴りあうだけがバトルじゃない、手に汗握る演劇バトル。演劇未経験の方にも分かりやすく解説が入り老若男女全てにオススメしたい、今イチオシの少年漫画です！
前回までのあらすじ
主人公である女優・夜凪景は大河ドラマの主役の少女時代の役をオーディションで勝ち取った。三人一役という難しい役作りのため、モデルとなった女優の生まれ育った町で共同生活を送る事に。子供時代の役者の役作りを後押しすることで自分の役を確固としたものにしていくが、共同生活最終日に提案された気分転換とは――？
この記事ではアクタージュの122話ネタバレを無料で紹介します！
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アクタージュ 122話 ネタバレ
皐月ちゃんの成長
さてさて、今週は環さんがソロでセンターカラーを飾っています。背景とか描く暇がないのかな複数人描く暇がないのかなとか若干心配になりましたが、本編を見れば納得ですね。
早速、先週に引き続き皐月ちゃんの台本読みから入ります。
「わあ、撮影所……この町に撮影所ができるんだ……！」
『子役』として可愛いを演じることを求められ、可愛いを演じ続けて、演じていない時に可愛いと言われるのを拒否していた皐月ちゃんでしたが、肩の力の抜けた自然な演技を獲得していっているようですね。そして、皐月ちゃんの成長はそのまま夜凪ちゃんの成長に繋がります。台本のセリフの中で、皐月ちゃんと夜凪ちゃんの顔が交互に描かれ、普段と違い斜線を意識した複雑なコマ割りです。その中で、夜凪ちゃんが皐月ちゃんを吸収していきます。皐月ちゃんの嬉しそうな口元、おばあちゃんとの喧嘩シーンで憤る表情。全てが夜凪ちゃんの瞳に吸い込まれていくようです。カービィみたい。＾〇＾
で、ここで大事なのは、一話で早速おばあちゃんとの喧嘩シーンが描かれているということでは？！？！
大河の主人公である薬師寺真波の実の娘にして祖母役を演じる薬師寺真美。顔合わせの時既に皐月ちゃんとは因縁が作られています。入念に入念に伏線が練り込まれています。高級焼き菓子の生地に高級なバターが練り込まれるように！！！ 上質のストーリーには上質の伏線が張られているのです！！！ この二人の対決、てっきり今週から始まるかと思いきや、ギリギリ始まりませんでしたね……ふう……。
誰のための共同生活か？
先週のラストで、この共同生活が丸々夜凪ちゃんのためだったような終わり方をしましたよね。もちろん、皐月ちゃんを成長させることが夜凪ちゃんの血肉となるのでそれは当然ではあるのですが。
では、環さんはなんのためについてきたのか？
環さんは、台本を読む皐月ちゃんを見る夜凪ちゃんを見ています。夜凪ちゃんが皐月ちゃんを喰って役作りをしている場面を見て、怪物だと評しています。大人の余裕を感じるほほえみですが、これは、環さんの敵情視察ではないでしょうか。
敵を知り己を知ればほにゃほにゃと前回も書いた気がしますが、夜凪ちゃんを観察することで、環さんも成長している。そう見るのが自然ですよね。でも、普通のスポーツやバトルマンガではありませんので、夜凪ちゃんの役作りを見たからと言って環さんが勝てるとは限りません。では本番はこう戦おうとか、そういう対策ができるわけでもありません。この三週間に渡る共同生活編でも、環さんの役作りや環さんの演技という物はひとつも見られませんでした。ただただ、底知れぬ大女優として描かれる環さんに、畏敬の念を抱かずにはいられません。
勝つのはどっちだ？
そして、浜辺にお土産を調達しにきた三人。ここでやっと夜凪ちゃんと環さんが言葉を交わします。夜凪ちゃんは役作りのために環さんと三人で生活したわけですから、当然皐月ちゃんの成長を一緒に食べてると思っています。ですが、環さんは「器用じゃないから」と皐月ちゃんの役作りをベースに役作りをすることを否定？ しています。？がついたのは、なんかうまい言葉が見当たらなかったからです。自分はそうじゃないと言っただけですね。
そして夜凪ちゃんが次の出演にこの大河を選んだ理由を当て、全て理解した上での行動だったと打ち明けます。
「君たちが一番実力を発揮できる環境を与えて最後に私がその上を行く。それが作品にとって最善でしょ？」
あんぎゃああああああ＾ｐ＾ぐるんげろんごろんびたん
結局は全て環さんの掌の上の出来事だったということでしょうか、圧倒的な実力と自信を持って、主人公を泳がせて最終的には自分が勝つ。なんでしょう、こう書くと負けるパターンの悪役っぽいですが、一向に勝つビジョンが見えてきません。強大な環さんというボスキャラに、夜凪ちゃんはこれからどう立ち向かっていくのでしょうか？
薬師寺真波の命日
これから始まる撮影に今一つ自信を持ちきれないでいる皐月ちゃんに、気分転換と称して薬師寺真波のお墓参りにいくことにしました。偶然なのか、この日は薬師寺真波の命日。……と教えてくれたのが環さん！ 夜凪ちゃんは！！ 知らなかった！！！
このボスは、役作りや実際の演技こそ描かれていませんが、やはり既に自身の中に役作りができているのでしょう。夜凪ちゃん以上に薬師寺真波を調べたのでしょう。やはり底知れぬ恐ろしい人……味方なのか敵なのかもはっきりしませんが、やはり確かな実力を持っているということだけ分かる表現が随所に散りばめられていて興奮しますね。
そして薬師寺真波のお墓にはたくさんのお供え物が。亡くなってから40年、日本中から愛される薬師寺真波。家の一角が映画で埋め尽くされた夜凪ちゃんも当然、薬師寺真波を知っています。鮮やかで落ち着いていて、見ているだけで眠くなるような子守唄みたいな女優。
わ～、何言ってるか全然わかんない～＾＾
でも、そんな『女優』を『演じる』のです。これから、三人で。
三人で決意を新たに、進んでいこうと決意します。
ラスボス登場
あっ、これはアレだ。旅をする主人公の前にいたずらに魔王が姿を現して、攻撃をしかけたら負け確イベントが発生するやつ。そんな感じで薬師寺真美は現れます。通常のセリフとはフォントも変わって強キャラ感がはんぱないですね。皐月ちゃんは汗をかいて黙ってしまいました。その肩に手をやる夜凪ちゃん……美しいT-T
母の墓前で、節操のない昨今の芸能を嘆く薬師寺真美。
顔がうつらないまま、背中で語ります。しかし、実在の人物をドラマにするということは、その関係者に許可をとっているということ。娘ならば真っ先に話がいったはずです。どこの馬の骨とも分からぬ女が、母を演じること。承諾したはずなのに、どうして。夜凪ちゃんの疑問に答えないまま、持ってきた花束を置きもせず薬師寺真美は帰っていきます。
薬師寺真美に対し委縮する二人に対し、21世紀の女優を見せてやろうと背中を押す環さん。はぁイケメンかよ。さながら味方ユニットにはならないけど強ボスと戦う時に味方側のキャラとして加わる自操作できないキャラだ。
アクタージュ122話・まとめ
というわけで、今週は環さん回だったのではないでしょうか？ 結局実力は描かれないまま共同生活編終わってしまいましたが、とんでもない強キャラだということは伝わってきました。
来週は第一話の打ち合わせがあるのでしょうか？ そこでもやはり薬師寺真美は登場するはずです。女優なのに、顔が見えない。おやどっかで聞いたことあるな？
いつか、薬師寺真美と和解して笑顔の一つも見られれば良いのですが。
ちょっとだけ予想。
今度こそ打ち合わせ～第一話の撮影に入れるのでしょうか？ 舞台でしたら稽古があるはずなので、そこでもう実力がぶつかり合うはずなのですが、ドラマの撮影となるととんと疎いのでよく分かりません。ですが来週も薬師寺真美とバチバチやってくれると思います。負けるな、皐月ちゃん！
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今回は、アクタージュ122話のネタバレを紹介しました！
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