この夏、待ちに待ったドラマが始まる、私たちはどうかしている!
幼い頃に母が殺人の罪を被せられた七桜、幼い頃に父を殺された椿。
幼馴染の二人は、和菓子を通して再び出逢い、惹かれあっていきます。
過去を知っても七桜への想いを捨てきれない椿と、憎んでいても想いを捨てきれない七桜、二人の恋の行方と光月庵の跡継ぎは…?
前回のあらすじ
大旦那に樹の子「さくら」であると告白しに行ったところ、女将に光月庵の血筋である証拠を破られてしまいますが、自分の作った御菓子を食べてもらうことで認めてもらった七桜は、父と母が大切にしていた光月庵で御菓子を作りたいと訴えました。
跡継ぎは正式な血筋だけであったこれまでのしきたりを守るのが、本当に正しいのか?わからなくなった大旦那は、大晦日に二人に御菓子を作ってもらい、より美味しく魂をふるわす御菓子を作った方に、光月庵を譲ると宣言します。
勝負の前に七桜は椿を呼び出し、幼い頃本当に椿が好きだったこと、でも樹の事件の時に椿が母親を指した時からどろどろした思いも捨てられないことを告白し、勝っても負けても最後だからと、椿と夜を共にします。
ずるいと言いながらも七桜を拒み切れない椿の想いと、母の夢を叶えることを何より優先しようとする七桜の想い、互いに愛し合っているのに、それだけではどうにもならない二人の想いが切ないです…(T_T)
除夜祭の日、七桜と椿はそれぞれの御菓子を持って大旦那の元へ。
七桜はお椀に入れて香りを閉じ込め、柚子の皮を丸ごと入れた上生を作り、五感全てで御菓子が好きだというあたたかい気持ちが大旦那に伝わり、母と約束した自分が好きだと思える御菓子を出せたと納得できます。
一方の椿はシンプルなつばき餅を作り、それは父・樹から初めて教わった代々大切に守っていく味で、大旦那から樹へと受け継がれた御菓子そのものであることに驚き、優しい思い出を感じた大旦那は涙を流します。
やっと椿のおじいさまへの思いが通じた瞬間に、もらい泣きしてしまう感動の場面でした。
勝負の勝敗は女将に託され、二人の御菓子を両方食べて選んだのは…?
というところで11巻は終わりでした。
七桜の気持ち、椿の気持ち、樹と七桜の母の引き裂かれても捨てられなかった気持ち、憎しみになる前は樹を愛していた女将、それぞれの気持ちを受け入れ始めた大旦那、みんなの気持ちが切ないほど伝わってきた11巻でした。
今回は私たちはどうかしている12巻のネタバレをご紹介します。
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私たちはどうかしている12巻のネタバレ
第54話 朔
女将が選んだのは、美しく趣向を凝らした柚子の上生、七桜の御菓子でした。
父から初めて教わったつばき餅を作った椿を選ぶことができなかった女将は、怒りに任せ「何のために産んだと思ってるの」、とまで言ってしまいます。
止めようとした大旦那は心臓発作で倒れ、救急病院に運ばれます。
椿一人を病室に呼び、自分のためだけに作られたつばき餅に感動したこと、これまで申し訳なかったということ、これからはもっと自由に自分だけの御菓子を作るよう伝え、静かに息を引き取ります。
やっと椿の祖父への想いが通じたところで悲しすぎますが、わだかまりが解けて最期を迎えられたことに安堵も混じっているようにも感じました。
七桜にとっても、最後にごちそうさまと言ってもらえたことが、これからの支えの一つになるはずです。
大旦那の葬儀で、後継ぎについての噂がささやかれ始めているところに、七桜が参列します。
帰れと言う女将に「孫として」最期のお別れをさせてほしいと訴えると、参列者に七桜が正式な後継者であると知れ渡ります。
そこへ現れた椿は、着物ではなく略礼服であるスーツで、焼香すると参列者に一礼して光月庵を去っていきました…
最後に七桜に会った椿は、「光月庵をつぶさないでくれ」とだけ頼み、七桜は涙をこらえて、手に入れたものを守り抜く決意を新たにします。
他を犠牲にしてもどうしても手に入れたかったもの…
ほしかったものではあるけれど、犠牲を覚悟はしていても、辛いですね…(>_<)
多喜川は栞の姉に、目的を果たせておめでとう、と言われます。
七桜を支えてきた多喜川の優しい面だけでなく、本人の思惑があったのだと暗示させる場面でした。
第55話 武六会
光月庵に入った七桜は、よそ者というだけでなく、これまで後継者だった椿を追い出した人間。
反発が大きく、厨房でもお店でも認めてもらうには思っていたより覚悟がいるとわかります。
母の羊羹を作ろうと試みますが、赤い色粉を使うと血を思い出し、作れず苦悩していると…
長い髪を下した女将が心配していると言ってやってきます。
これまでのような敵意むき出しの様子ではないですが、行くところもないのに追い出された椿はきっとボロボロになっていると、嫌味を言います。
毒気を抜かれたような女将ですが、自分の息子に跡を継がせるのを阻止されてすんなり引き下がるとは思えず、穏やかにも見える様子が、かえって恐ろしく思えてきます…
ある日、栞の姉・由香莉が七桜を訪ねてやってきます。
長谷屋を継いだ由香莉は、加賀の由緒ある伝統を守る「武六会」の招待状を持ってきていました。
会に出れるのは正式な跡継ぎだけであり、武六会の一員に相応しい品位・功績・貢献か、毎年審査され、外されるようなことがあれば店の終わりを意味すると聞かされます。
光月庵の看板という責任を背負って参加した武六会は、厳かで冷たい空気で、七桜は動けなくなってしまいますが、多喜川に助けられ、なんとかその場を乗り切ります。
奉納の儀に献上する御菓子を、光月庵の当主に受け継がれている道具で作るよう依頼され、それが儀式だということ。
そう七桜が聞かされている頃、女将が大事な道具を持ち、光月庵を出ていくのでした…
第56話 女主人・七桜
武六会には店の繁栄と継続を祈る行事があり、神社での清めの際、祭神に供える菓子を光月庵の代々当主が引き継ぐ道具で作る、店主にふさわしいか試される儀式でもありました。
亡くなった樹が継いだ時は、店のシンボルの月に桜の花びらが舞う美しい落雁だったと聞き、納得してもらう御菓子を作ると言い切ります。
帰り道で多喜川は、変わることを恐れて新しいものには身構えて拒絶してしまう武六会の面々には、波風を立てないのがうまくやるコツだと諭しますが、多喜川を悪く言われたことに納得がいかない七桜。
本当の多喜川を知りたいと言うと、「本当はどんな御菓子が好きなの?」と七桜の母に言われたことを思い出して取り乱します。
そこへ由香莉が通りかかり、「薫さん」の怖い顔を見るのは初めてだからもめごとだろう、と七桜に多喜川のことをいかにも知っている風に話そうとしますが、怒った多喜川に止められます。
由香莉と多喜川が以前からの知り合いであることが少し気になる七桜でしたが、それよりも怒った多喜川のまなざしが、一瞬誰かに似ていると思ったことが気にかかりました。
由香莉は、自分の方が多喜川を知っているのだと牽制していましたが、多喜川のことを知りたいと言いながらも、牽制に気づかない七桜は男性としてあまり意識していないのでしょうね…
光月庵に戻った七桜は武六会の御菓子を作ることを考え、使う者がいなく眠っている木型が入っている引き出しを開けると、そこには木型はなく、蝶が置かれていました…!
急いで女将を探す七桜の様子に、店の者は心配して声をかけますが、自分一人で見つけなきゃと焦る七桜。
七桜の様子が気になってあとを追った栞に、店は一人でやるものではないと言われて目が覚め、栞に女将のことを相談します。
手分けして電話をあちこちにかけ、連絡待ちの間にお茶と御菓子で休憩する二人は、打ち解けてきて、栞は七桜に多喜川と付き合っているのかと尋ねます。
10年ほど前にたぶん由香莉と多喜川が付き合っていて、姉には気をつけてと忠告されるのでした。
その頃、小さな町の居酒屋で食事をしていた椿は、以前に七桜の母と偽っていた夕子に再会します。
第57話 レベレーション
付き合っていたといっても、由香莉が一方的に想いを寄せていたようではあったけれど、その時の多喜川にいい印象がなく、連絡を無視したりすることもあり、心がないように思えた、と心配する栞。
栞の話は気になるものの、多喜川がいなければ生きてすらいなかったかもしれない七桜にとって、大切な人であり、「結婚してほしい」と真剣に言われたことを信じて向き合いたいと思うのでした。
偶然夕子に会った椿は、お酒を勧められ、目の手術をしたからと断ります。
夕子が本当は七桜の母ではないという話題になり、光月庵を奪うために母のふりを頼まれたのでは?正体がバレたから火事の際に姿を消した、という椿に反論する夕子は、つい七桜が妊娠していたことを話してしまいます。
火事で子どもを失って辛そうだった当時の七桜の様子を語ると、火事の前の七桜を思い出し、気持ちが高ぶりますが…
よりを戻せないのか尋ねられると、出会ってからずっと傷つけ合ってばかりだと言うのでした。
切ない…(>_<)
傷つけ合うばかりだとわかっていても、七桜への想いを断ち切れていない椿の気持ちが、切なすぎます(T_T)
多喜川の元には一本の電話があり、七桜ちゃんもすぐに見つけるかな?と呟くのは、女将の消息なのでしょうね。
七桜のために探していた、という感じではないのが気にかかります。
翌朝、女将の目撃情報があり、急いで探しに行った七桜と栞は、道具を燃やそうとしている女将を見つけます。
血筋ではない椿が当主になれば、自分を道具としか見ていなかった大旦那への復讐になったのに、と言いながら火をつけ、阻止しようとした七桜は、必死に火を消して道具を守り切りました。
ほっとして倒れ込んだ七桜を「ほんとに無茶なヤツ」だと抱き止めたのは、椿でした!
一方、火をつけて逃げていた女将の前には多喜川が現れます。
父親が女将と不倫していたことに触れ、父親を奪った女将のみじめな姿を見たかったと言うと、光月庵がダメなら多喜川家を椿に継がせようか、と女将は爆弾を落とします。
多喜川家の血を継いでいるから、不出来なお兄さんよりもふさわしいと言われ、多喜川は衝撃を受けます…
七桜に再会した椿が、何度傷ついても七桜の元に戻ってしまうと考えたところで、12巻は終わりでした。
私たちはどうかしている12巻口コミ・評価
何を犠牲にしても通したい意志、その強さが表れていますね~。
椿はきつさが取れてどんどん色っぽくなってきて(#^^#)
愛と憎しみとミステリーに、御菓子への情熱や複雑な人間関係など、物語に必要な要素が満載!
漫画の続きとドラマ、どちらも楽しみです(^^♪
ドロドロしているけれど、なぜか後味は悪くないんですよね(≧▽≦)
ドラマの初回は8月12日に決定したとか!
その日はちょうど13巻も発売予定、どちらも待ち遠しいです(^^♪
私たちはどうかしている12巻まとめ・考察
怒涛の12巻でした!
後継者争いで七桜の御菓子を選んだのが、大旦那ではなく女将とは…
自分の息子が作った御菓子を見抜けないのは、椿のことを単なる駒としてしか見ていなく、何を思って御菓子を作っているのか?など考えることはなかった証拠なのでしょうね。
選ばれたのは七桜でも、大旦那に自分の御菓子を認めてもらった椿に、後悔はなさそうに見えました。
最期になってしまった悲しみはあっても、祖父と分かり合えた幸せが、きっと悲しみを乗り越えた先に見えてきてほしいと願います。
加賀の伝統文化を守る武六会、新参者を認めてもらうのは険しい道ではあるけれど、七桜個人への恨みなどがあるわけではないから、厳しいことや嫌味を言う方々であっても、七桜の御菓子が素晴らしければ認められるとは思うのですが…
過去に多喜川と関係があったという長谷屋の由香莉の存在が気になります。
自分になびかなかった多喜川を恨んでいるようだし、その多喜川が後援している七桜にもいい感情はなさそうなので、他の復讐が落ち着いたころに爆弾を落としそうな気がします。
それぞれの過去からの想いが交錯していましたが、多喜川が七桜の言葉で七桜の母を思い出して取り乱していたのも気になります。
家族で通っていた光月庵の職人に、ほのかな憧れを抱いていたのだろうな、と感じたことは以前にもありましたが、憧れていた人の言葉がその人の娘の言葉と重なったくらいでは、それほど取り乱すことはないと思うのです。
まさか、とは思うのですが、樹が殺されたことに関わっている、ということはあるのでしょうか…!?
いかにも悪役として描かれていた女将ですが、樹と七桜の母が心中の約束をしていた、と話していたこともあるし、その夜のアリバイもある。
完全なる悪役が本当の犯人とは限りませんし、女将が言うように七桜の母が心中しようとして一人逃げたのであれば、七桜に「やっていない」と手紙を残すことはないと思うのです。
光月庵の跡継ぎと、椿と七桜の恋の行方の中で、殺人事件のことはしばらく出てきていませんでしたが、今後の展開が気になります!
12巻はまた、復讐が復讐を呼ぶ、悲しみの連鎖だなと思う巻でもありました。
七桜の母を憎んで七桜に嫌がらせをしていた女将も、元は嫁いだ樹を愛した初々しさがあり、その愛が報われなかったから歪んでしまった…
だからといって不倫に走るのはどうかとは思うけれど、そのせいで家庭を壊された多喜川は女将を憎むようになる…
以前に女将が七桜の母と樹のことを、愛し合っていたら何をしても許されるのか?と言っていたことを思い出します。
主人公の母である七桜の母と樹の恋は、家柄で引き裂かれた美しい愛のように描かれていますが、実際のところは、愛し合っていても不倫は不倫、復讐の最初の引き金なのですよね…
憎しみの悲しい連鎖を止めるには、複雑な事情があってもなお想いを断ち切れない椿と七桜がしっかりと結ばれて、復讐された相手をも許すことでしか成されないのかな、と感じました。
今度こそ幸せになってほしい椿と七桜、二人の今後や事件の真相など、今後も「私たちはどうかしている」から目が離せません!
私たちはどうかしているを無料で読む方法!
今回は、私たちはどうかしている12巻のネタバレを紹介しました!
が…
やっぱり、絵と一緒に読んだ方が絶対面白いですよね!
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光月庵を去る椿の穏やかな表情と、愛する人を傷つけても欲しかったものを手に入れた七桜の切ない決意など、言葉では語れない場面がたくさん!
この夏ドラマが始まる話題作を、ぜひ漫画で読んでみてください(^^)/