国を滅ぼされて逃げ延びた王女が、小さな村で元騎士の息子として育ち、成長して祖国のことを知るために旅に出る、亡国のマルグリット!
石探しの旅で大きな陰謀に巻き込まれていくマルグリットとルネ、二人の運命は…?
前回までのあらすじ
ラグノーに視察でやってきた王妃の真珠の首飾りがすり替えられ、無実の罪で捕まったルネの親方を助けるために領主館に忍び込んだマギーは、無事に首飾りが戻った後に、怪盗の仲間と疑われてしまいます…
マギーを守ろうとしたエステルや町の人と兵が乱闘騒ぎになりそうだった時、無慈悲な王妃と言われることを厭った王妃の命で捜査が中止になり、親方も解放されました。
騒ぎの際に、怪盗ジルベールはエステルで、町を守るために活動しているとわかり、マギーが王女マルグリットであることも知られますが、全部受け止めてもらえました。
親方は拷問で手がうまく動かなくなっていて、仕事ができないので、石探しの旅に出ることに。
ルネと男装したマギーもニコラとして同行することになり、マギーは逃げてから初めて、祖国ルナリアの地に向かいます。
旅の途中の町で原石や貴石を探していたルネと親方は、石に詳しく、聞きまわっていることで、以前にも襲ってきた奴らにまた狙われ、ニコラを守るためにやってきた養父クリストフに助けられます。
襲ってきたなかに、石のこととは別にルネが王子であることを知って狙ってきたものもいて、王弟アメティス伯が怪しいのでは?とルネの護衛たちが話をしているところに、そのアメティス伯がルネに会いに来たところで3巻は終わりでした。
陰謀が渦巻くなかでも、エステルがマギーを娘のように大切にする想い、養父クリストフとニコラの絆、家族の温かい想いが描かれていて優しい気持ちになれた3巻でした。
今回は亡国のマルグリット4巻のネタバレをご紹介します。
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亡国のマルグリット4巻のネタバレ
第13話
旅先まで突然訪ねてきたルネの叔父アメティス伯は、近くまで来たのに挨拶がない、王になるために学ぶべきことがあるのに身分を隠して放浪しているのは嘆かわしいと言い、刺客に襲われたことをなぜか知っていました。
ニコラやクリストフには王子であることは隠しているので、アメティス伯は遠い親戚で、巻き込まれて自分も刺客に襲われたらしい、とだけ話し、用心しながら旅を続けます。
ルナリア領に入ったニコラは、通りすがりの老婆にアルベール王子と呼びかけられ、即位前の若かりし父に似ていることにドキッとし、一行が聞き取れないルナリアの訛も聞き取れるなど、秘密がバレたのかと心配することも。
忙しそうに働く人々や活気ある町を見て、ルナリアがロレンディア大国の一部になったことも良いことなのかと感じたニコラでしたが、買い取られている毛織物の安さに疑問を抱き、買い取り業者を問い詰めて捕まってしまいます。
一方王妃のところにはルネが襲われた知らせが届き、ルネをめぐり、王妃に取り入ろうとしている側近たちの対立や権力争いが激しくなっていくのでした。
第14話
業者に捕まったニコラは、一人が見知ったルナリアの元騎士だったため、つい、どうしてイカサマ商人と一緒にいるのかと口にしてしまいますが、騎士であることをバラすのは避けたく、話をそらし、ラグノーにルナリアの毛織物を売りに来ていたアラン商隊について言及します。
捕まった相手は幸いにも潜入捜査をしているところで、アラン商隊は今も質の良い毛織物を売り歩いているとわかり、安い糸で毛織物を作らせて売りさばいているグラーニ商会の裏に大きな力があるのでは?という話を聞くことができました。
宿に戻って一行に聞いた話を伝えると、あくどいやり方を非難するものの、いきなりケチをつけるのは危ないし、ルナリアに肩入れしすぎると言われてしまうニコラ。
自国の民が騙されているのに憤るニコラの思いは、他の人から不思議がられるほど、強い想いなのが印象的でした。
旅を続ける一行は、途中で馬車がぬかるみにはまり、みんなで馬車を押して泥々になって、雨が止んで水浴びをするニコラの後ろ姿に、ルネはドキッとして目が離せなくなります。
ニコラを男性だと思っているルネが、無意識に意識しているのが、微笑ましいです。
途中、鉱山からの算出品の経由地になっている小さな町に立ち寄ると、ルネが見つけた水晶には金が含まれていて、売っていた少年が、金が出るようになったという鉱山にルネとニコラを案内してくれると、金塊が大量に保管されているのを発見してしまいます。
誰かがやってくる音がして隠れた三人でしたが、忘れ物を取りに行った少年は、眼帯をした男に殺されてしまい、ニコラはそれを見てしまうのでした…
第15話
少年が殺されてしまったことにショックを受けたニコラ、さらにショックだったことに、その眼帯の男に見覚えがあり、それは使節として城にやってきて、両親を手に掛けた男だったのです!
二人はなんとか無事に宿に戻り、ショックで話せないニコラに代わって、ルネが起こったことを説明します。
話を聞いた親方は、ルナリアにある鉱山では金は採れないと言われていたけれど、最近目にする石が金鉱山で発掘されるものによく似ていて気になっていた、知らない刻印がされている金塊があったのなら秘密裏に新しい鉱山が開かれているのでは?と予想します。
以前にルネたちが襲われたのも、金鉱山の秘密を隠すためではないか?と…
ニコラは宿に戻っても眼帯の男に両親が殺され、自分も殺されかけたことを思い出してパニックになっていて、そこへクリストフが話をしに来ます。
震えるニコラに、森で助けた時に身につけていたという守り袋を渡すと、中に入っていたのは亡くなる間際に父王が託した、王の紋章が入っている指輪でした。
紋章の入った指輪が気になって調べていたクリストフは、ニコラがルナリアの王女であることをずっと前から知っていましたが、知っていてなお、大切な子としてニコラを守っていてくれたのです。
そんな養父の愛に安心したニコラは、先ほど見た眼帯の男が、ルビニスの命で両親を殺した男であると話し、自分を殺しに来るのでは?と不安に駆られますが、金のことを知ってしまったこともルナリアの王女であることも知られていないのだから、と諭されて安心します。
クリストフの大きな愛が、穏やかで優しく、辛い空気を癒してくれました(*^^*)
ルネたちにも話をした方がいいとは思いつつも、ルネたちの素性を知らず、ルビニスとの繋がりがないとも限らないので、黙っておくことに。
亡くなった少年をひっそり弔った際、ルネはニコラに、両親を亡くして苦しんでいるのか、訊ねます。
突然襲われて助かったのは自分だけだったと話すニコラに、ルネも父親を亡くし、母とも疎遠であり、友人や親方が家族だと思っていることを話します。
ルネにこれまで何度も救われたと感謝するニコラに、自分が存在してもいいんだと、感極まるルネ。
二人の絆が少しずつ、でもしっかりと結ばれてきたのがよくわかり、辛い思いをしている二人だからこそ分かり合えるのだと、胸にこみ上げてくるものがありました。
第16話
落ち着いて過ごせるようになり、ルネは指輪作りに没頭します。
窓からニコラが剣の練習をしているのが見え、ニコラから感謝された時に手を握ったことを思い出し、また作業に集中。
鉱石を売っている店を見て回っていた親方は、山師仲間に出会い、金鉱山が確かに開かれていて、やる気でそこに向かった友人は誰も戻ってこないという話を聞きます。
金の利益はどこへ流れているのか?開発に莫大なお金と人が必要な金鉱山の背後には大金持ちがいるだろうということ、鉱山の情報がほとんど出回らないのは大きな力を持ったものがかかわっているだろう、と仲間で推測するのでした。
ルネは、硬い金属から指輪を作れることをニコラに褒められて、照れながらも、「これが仕上がったら…」と伝えかけたところに、ルネを迎えに来た騎士たちが到着し、指輪の話は流れてしまいます。
刺客に襲われるような危険な旅をこれ以上続けるのは無謀だと判断され、ひとまず王都に戻るよう説得されますが、親方に恩返ししたいだけでなく、ニコラと離れることが耐え難いルネは、アメティス伯のところに滞在したいと言い出します。
そこへアメティス伯がやってきて、ルネが決意して準備を進めている間に、あれの買い付けはできたのか?と確認しているのを護衛とニコラが聞いて、小さな町で何を買うのか不思議に思います。
ルネが、ニコラにまた会えることを願いながら、出発するところで4巻は終わりでした。
ニコラへの思いがぐんぐん加速しているルネの思いが、切ないくらい募ってきたのが伝わってきた4巻でした。
亡国のマルグリット4巻口コミ・評価
クリストフがいるだけで、ニコラは安心できますよね。
過去を知ってもなお受け入れてくれることもわかったので、なおさらですよね(*^^*)
ルネとニコラの進展しかけた恋の行方も気になります!
二手に分かれることで、ニコラとルネそれぞれが成長するのだと期待しています!
ルネは繊細そうなイメージも強いから、ヒロインでもしっくりきます(笑)
表情がとても豊かで、まだ定まっていないような感情ですら、先に表情で表現されている気がします(^^)
離れ離れの二人がどうなるのか、目が離せませんね!
亡国のマルグリット4巻まとめ・考察
ルネの回りに渦巻く陰謀が、次々に加速してきた4巻、話が進んできました!
悪役に見える貴族たちは多々いるものの、誰がルネの本当の敵なのか、まだわからずハラハラしてしまいます。
王位をめぐる陰謀の他に、金鉱山で利益を得ようとしているのがルビニスとわかり、マルグリットの両親を殺したのもルビニス一派。
王妃もそこに関わっているのか気になりますが、王妃は関与していない気がします。
冷たい印象が強い王妃ではありますが、ルネの母がマルグリットの両親を殺したとは思いたくない、という気持ちがあるからかもしれませんが(#^^#)
祖国ルナリアに入ってから、老婆にニコラがアルベール王子と間違えられたのは、だんだんとニコラの回りにも、過去に関する嵐が起きることの前兆なのでしょうね。
父王の指輪もニコラの元に戻り、クリストフも秘密を共有して、マルグリットの過去が明らかになってくる伏線が整ってきている感があります。
それにしても、ニコラが男だと思っているのに、ぐんぐんと惹かれていくルネ!
今はまだ、自分を認めて受け入れられたことに対して、人として惹かれているだけなのかもしれませんが、ふとした時にドキッとするのは、女性としてふるまっていなくても、ニコラの女性らしさがにじみ出てきている証拠なのでしょうね。
無意識でも、指輪を作り始めるのが、大事な人はニコラだと決めている決意にも思えます。
次巻で二人は離れ離れになってしまいますが、その間にそれぞれが成長するのが楽しみです(^^♪
そして成長した二人が再会した時には、恋が進展していくことを期待しています(*^^*)
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今回は亡国のマルグリット4巻のネタバレを紹介しました!
が…
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どんどんニコラに魅かれていくルネの切ない表情!ぜひ漫画で楽しんで下さい(^^)/