前回のあらすじ
2度目のインターハイが幕を閉じて、小野田は夏休みにサイクリングへ出かけた。
そんな折、峰ケ山で出会った雉弓射の誘いによって、小野田はMTBレースの観戦に向かった。
そのレースでは、雉と、そのライバルである吉丸雷音との激闘が繰り広げられる。
結果は、雉に軍配が上がった。
その後、小野田は雉のスペアバイクを借りて、MTBレース《初心者コース》に初参戦!
雉が小野田に与えたミッションは他でもない、1位でゴールすること。
レース開始から、慣れない路面に悪戦苦闘しながらも着実に順位を上げ、ついに先頭の壱藤に追いつく小野田。
しかし、壱藤は初心者以上の実力者だった!
彼との差をなかなか埋められない小野田は、レースを見守る雉にアドバイスを求めた。
そこで雉が放った助言は、「何もない」。その一言のみ。
それは、MTBレースの厳しさを受け入れて、孤独と向き合って走れ、というメッセージに他ならなかった。
ついに、自分の走り方を見出した小野田は、ハナ歌を口ずさんで…!?
この記事では弱虫ペダル第590話のネタバレを紹介します!
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弱虫ペダル 590話 ネタバレ
弱虫ペダル ー ハナウタ ー
“ 大きくなぁれ♪ 魔法かけても♬ “
これまで小野田がロードレースのなかで、足を高速で回しながら口ずさんだ鼻唄…
『ラブ☆ヒメ』1期目のOPテーマ「恋のヒメヒメぺったんこ」。
1年生で出場したインターハイでは、先輩(田所 迅)を窮地から救った歌であり、
2年生で出場したインターハイでは、先輩(青八木 一)と、
後輩(鏑木一差)に奇跡的な力をもたらした歌でもあります。
しかし、今はリズムを早くすればタイヤが泥で滑り、転倒を招きます。
そこで小野田は、「恋のヒメヒメぺったんこ」をこれまでのように “アップテンポ“ で歌うのではなく、
“スローテンポのバラード・バージョン“ で歌うことを試みたのです。
そうすることにより、【ゆっくりだけど確実に前へと進んでいくペダリング】を実現させました。
ついに並んだ!!
“ぞくっ“
後方から、異様なプレッシャーを感じとった壱藤。
勝利を確信していた彼は、互いの距離が確実に埋まってきているという事実を、しかし認めようとはしませんでした。
(壱藤)“落ち着け!オレのほうがリードしている!!“
この先はゆるやかなコーナーが2つ。
そして《泥の登り》が終わるまで、200Mを切った、ちょうどそのとき。
壱藤は、焦りを感じた自分を静めるべく、状況把握につとめました。
・自分の方が先に下りに入れば、バランスの悪い小野田を確実に引き離せる。
・とにかく落ち着くべき。
心の焦りは、走りに乱れを引き起こす。
・“奴“ は素人だ。
・泥で転んだ上に、雉さんに“「何もない」と言われていた。
・相当ムリをして、息も絶え絶えにして追いついてきているはずだ。
(壱藤 )“「その乱れた呼吸の音を、聞いてやる!!」“
弱虫ペダル第590話より引用
そうして壱藤が後方に耳をそばだてた、次の瞬間…!
(小野田 )“「…なの…ヒメ…リーチャンス‥ペタンコ…」“
弱虫ペダル第590話より引用
まるで壱藤を呪う呪文のような声が、彼の耳に入ってきました。
(壱藤) “「ラブリー?チャンス?ペタンコチャン?!」“
またも背筋を凍らせる壱藤。
壱藤 “「何だ、なんだアイツ!」“
ーーーー 聞き違いではない ーーーーー
たしかに聞こえたのだ。
この登りのなかで、しかも微笑みながら…
(小野田) “「ヒメなのだ♪」“
不可解な歌をうたいながら、いきなりペースを上げて迫ってきた男・小野田坂道は、
(小野田)「このバラードバージョンは劇中のエピソードと相まってサントラCDⅡにフルバージョンが収録されていてボクも大好きな1曲なんです!!」
弱虫ペダル第590話より引用
(壱藤)「何わけわかんねぇこといってるぅ!!」
弱虫ペダル第590話より引用
レース中であるにもかかわらず、いきなりマニアックな話題をふってきたではありませんか!
そして、完全に小野田のペースに呑まれ、パニック状態に陥っていく、壱藤。
今度こそ確実に引き離そうと、壱藤は全力のダンシングをもって加速を試みます。
そして…
「はるか後方まで引き離したはず…」
壱藤のその淡い期待は、しかし一瞬で裏切られることとなります。
後ろを振り返った彼の視線の先には、登ってきた泥の坂が、ただ真っ直ぐ下へ伸びているのみ。
怪訝に思った壱藤は、とっさに左へ振り返ると、そこには!
(実況)《初心者クラス57番、ついに先頭9番に並んだァーーー!!》
いつのまにか真横に並んでいた小野田。
“登りきり“ まで、のこり80M!!
見物客たちが口を開けて、信じられない!といった顔で2人を見ています。
おなじくレースの行方を見守る雉弓射も、アイウエアを外します。
その顔には、ほかでもない、小野田坂道へ対する「驚き」が浮かんでいます。
それもそのはず。
雉はつい先ほど、自分にアドバイスを求めてきた小野田に対し、「何もない」という厳しい一言を放ったばかりなのですから。
壱藤のパニック、頂点へ
(実況) “《9番、再び意地の加速!!》“
すぐさま小野田を後方においやる壱藤。
(壱藤) “くそ!!“
しかし、そんな彼は、焦りを隠せないまま。
ずっとコントロールできていた自分のバイク(MERIDA)が、このとき異常に重く感じたのです。
(実況)《登り切りまで、あと50M!!》
小野田が追う!
壱藤が必死に先頭をキープ!
と、そこで壱藤は振り返り、小野田のバイクを凝視しました。
(壱藤)“くそ、こいつの自転車…何かズルいものでも仕込んでるじゃねぇだろうな!!“
しかし、その懸念は一瞬にして吹き飛ぶことになります。
なぜなら、自転車のパーツがどうのこうの、という問題ではなく…。
「雉弓射」を敬愛する壱藤が、“それ“を見紛うはずもありませんでした。
小野田が乗っているその自転車は、かつて雉がレースで乗っていたMTBそのものだったのですから。
壱藤)「何でてめぇがそれに乗ってんだァ!!」
弱虫ペダル第590話から引用
小野田、ふたたび壱藤に並ぶ!
次号につづく
弱虫ペダル 590話 まとめ
今回は、弱虫ペダル第590話「歌をうたって」のネタバレ記事を書かせていただきました。
さて、もういちど第590話の内容をかんたんに整理してみましょう♪
①小野田は「恋のヒメヒメぺったんこ」を “スローテンポ“ で歌うことにより、泥の登りを攻略するペダリングを可能とした。
②小野田の不可解な「鼻歌」と「言動」により、壱藤はしだいに、冷静な心を保てなくなっていった。
③軌道に乗ってきた小野田は、ついに壱藤と並んだ。
④雉弓射は、小野田がどのようにしてペースを上げることができたのかは、まだ知らない。
⑤《泥の登り》が終わるまで、のこり50Mとなった。
その先は下り。
⑥壱藤は、小野田が乗っている自転車が、雉弓射のものだと知って混乱を隠せない。
…こんな感じですかね。
今回のレースで小野田が歌い出した「恋のヒメヒメぺったんこ」のバラード・バージョン?
「後づけ設定でしょ!」
って指摘する声も上がるかもしれませんが、まぁそこはどーでもいいところです。
重要なのは、
小野田坂道だからこそ、こういう展開になった…
小野田坂道にしか、できなかった…
それこそが、少年マンガには欠かせないポイントだと思います。
そして壱藤が次第に冷静さを失っていく様は、まるでホラー映画でパニックを起こしていく登場人物のようでもあり、読者の私としては最高に楽しめた回でした。
また、のこり50Mを切った《泥の登り》。
話の流れからして、先に下りへ入った方がレースを制するような感じになってます。
しかし下りでは、バイクコントロールに長けている壱藤のほうに分がある気がしますね。
そう考えると、小野田はすこしでも差をつけて《泥の登り》を制する必要があるのでは?
次回に注目したい点は、どちらが先に《泥の登り》を制するのか、ですかね。
来週も楽しみです。\(^^)/
弱虫ペダルを無料で読む方法!
今回は、この記事では弱虫ペダル第590話のネタバレを紹介しました!
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やっぱり、絵と一緒に読んだ方が絶対面白いですよね!
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弱虫ペダルの特徴は、「臨場感あふれる表現力」です!
さらには、モブキャラや背景、集中線まで「渡辺航 先生」1人で描いているそうです!
是非、渡辺航ワールドの迫力を、漫画でお楽しみください!!