ブルーピリオド7巻は、大学編がスタートです。
主人公・矢口八虎は東京藝術大学・油絵科に現役合格しました。
「入学できて良かったよ~」と私は漫画を読んでいて涙が出ましたよ~。
なぜなら八虎君の努力を知っているから。
高校2年生で先輩の絵を見て東京藝術大学一択で受験に臨んだ八虎君。
毎日毎日描き続け、「自分にしかできないこと」を考えぬく姿は、読んでいる私にも熱いものがこみ上げてきました。
美術って熱い世界なんですよね。
そして東京藝術大学で新たなスタートを切った八虎君。
しかし大学でも新たな洗礼を受けることになります。
今回は大学編に突入した第7巻をレビューします。
ネタバレもありますのでご注意ください。((+_+))
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ブルーピリオド 作品情報
- タイトル ブルーピリオド
- ジャンル 美術漫画
- 作者 山口つばさ
- 出版社 講談社
- 掲載誌 月刊アフタヌーン
- レーベル アフタヌーンKC
- 発表号 2017年8月号 –
- 発表期間 2017年6月25日 –
- 巻数 既刊7巻(2020年3月23日現在)
ブルーピリオドは月刊アフタヌーンで連載されており、マンガ大賞2020の大賞作品となりました!
ブルーピリオド 7巻 ネタバレ!
ここからは『ブルーピリオド』7巻ネタバレを紹介します。
26筆目 藝大ライフ1日目
夢オチじゃない?
テレビからは油画専攻の現役合格の倍率が100倍だったことを報じていました。
しかし真っ青になりながら髪を整える八虎。
入学式でも八虎は自分が何故藝大に合格した実感を持てないのか悩み続けていました。
「夢オチって言われても信じられるわ!」とおどける八虎に対して、世田介は「所詮学校だから大したことない」といつもの調子です。
入学式では学長の挨拶となりましたが、挨拶もそこそこに上半身を脱いで豪快に書を書き始めます。
学長のえげつない集中力、殺気ある表情に八虎はビビっていました。
花陰真里亞登場!
キャンパスの中を歩いていると、酔っ払いの女性に出会います。
女性の名前は花陰真里亞。
同じ1年油画同士仲良くしようと挨拶してきました。
花陰は、美味しい昼食を食べながら「藝大ライフについて楽しみだね」と言います。
(藝大ライフは)八虎は不安の方が大きい、世田介は自分にとっては通過点であると答えます。
それを聞いて花陰は答えました。
通過点なんてもったいない。そこで何を感じて何をやるかだ
昼食を済ませると、八虎はお金がないことに気づきます。
花陰が昼食をおごり、”作品で稼いだお金しか受け取らない”と笑いました。
26筆目 感想
学長の派手なパフォーマンスなど、独特な藝大ライフが面白いですね。
”作品で稼いだお金しか受け取らない”というセリフは、今後八虎君の作品が売れることのフラグなのか??と期待してしまいます。
27筆目 洗礼
自信があった八虎
大学の最初の授業は、これまでの作品を紹介する自己紹介です。
これまでの作品を写真に撮る八虎。
絵はうまくないけれど、人に話すのは得意!と八虎は自信がありました。
翌日、大学に着くと見覚えのある人に出会います。
その人は三木きねみ。一次試験で八虎の鏡を割った女性でした。
お互いの作品を覚えていて、”カッコよかった”、”頭一個とびぬけて上手い”と感じていた二人。
こんな時も花陰は「目がいいってことは違和感に気づける」と褒めてくれました。
八虎は、これで自分に自信を持つことができたようです。
自信を打ち砕かることに・・・
最初の授業”自己紹介”が始まりました。
同級生の自己紹介を聞いていると、八虎の準備していた自己紹介が「上手い」「下手」ということにこだわっていたと気づきます。
そんなことは誰も気にしていなくて、クラスメイトは自分が何を生み出してきたかを話していました。
八虎は、”面白く話そう”と思い直しますが、無表情な教授たち。
「これから先どういう作品を作っていきたいの?」と質問されますが、うまく答えることができませんでした。
八虎は自信を完全に打ち砕かれてしまいます。
教授からは「受験で身につけたもは一度捨てる。そこからだ」との総評でした。
八虎は帰り道のホームで涙を流します。
27筆目 感想
藝大は、必修科目が少ないことや、夏休みなどの休みも長いようですね。
助手の先生が、「音楽学部のヤツと関わるときは気をつけろ!」と言われたときは、てっきり恋愛かと思いました。
しかし美術学部は格好が汚いから発表会用の衣装に絵の具付けないようにという意味でした。藝大あるあるで面白かったです。
クラスメイトが個性的でみんな自己評価が高い奴ばかりでしたね。
「どうせ俺なんて」という自己評価が低い八虎君。心配です。
28筆目 ガツーン
焦りだす八虎
次の課題は「自画像」。講評は5月です。
自分がレベル低いことが不安じゃなくて確信になった八虎ですが、”ま 悩んだってしょーがないんだけど”と気持ちを切り替えようとします。
しかし、1週間たっても全然筆がうごきません!
八虎は、周りと差がついてしまう・・・と焦ります。
八虎は、”人から見た自分”を描こう”と思い立ちますが、槻木教授に「それって絵画でやる意味ある?」と質問されます。
「油絵の具で、平面で、手仕事でこのテーマをやる必要性考えたことある?」
槻木教授が何言っているのか全然わからない八虎でした。
情けない自分に泣き出す八虎
八虎のお母さんが近所のお絵かき教室の講師をやってみないかと話しました。
お絵かき教室のチラシを見て泣き出す八虎。
自分が槻木教授に覚えてもらえなかったこと、
自分がなんで油絵を描くのかかんがえていないこと、
俺が下手な受験絵画しか描けないのが悪いんだよな・・・藝大
俺下手なのに藝大生って嘘ついてるみたいだな。
八虎は、アトリエに置いてある骸骨を見てインスタレーションを知ります。
そこで塩化ビニールを使って自画像を作る八虎。
しかし講評前に剥がれ落ちてしまい、講評されることはありませんでした。
28筆目 感想
自信を打ち砕かれて、めちゃめちゃ落ち込む八虎が描かれています。
こないだまで高校生だったやつがそうすぐに割り切れないんですよね。
そうですよね!自分も大学生になりたての時は洗礼を受けましたもん。
また学生から社会人になるときもありますよね。
自分が情けなくてしょうがなくなる時、私もあったなーと共感しちゃいました。
29筆目 俺、なくね・・・?
愚痴る八虎
八虎は高校時代の仲間と再会します。
仲間の前で八虎は愚痴ります。
全然ダメ どうしたらいいかわかんなくなっちゃった
美大合格が目標で、自分が何をやりたいのか考えれてなかった
同級生の恋ちゃんは「辞めるなよ」と励ましてくれますが、八虎は返事ができませんでした。
次の課題は”東京の風景”となりました。
冷めた表情の八虎でしたが、三木さんにインスタレーションの本をかりることに。
『趣味とか矢口さんって何が好きなんですか?』改めて聞かれ、八虎は答えられませんでした。
絵が描けるって言ってもレベル低いし、詳しい趣味もない八虎は愕然とします。
桑名と再会!
一方、予備校時代に同級生だった桑名は、藝大生の姉から、大学へのおつかいを頼まれます。
桑名は、不合格だった藝大に行きたくないなー。と思っていました。
上野動物園をブラブラしていましたが、偶然八虎と遭遇します。
お互いに気まずい雰囲気が流れますが、結局ベンチで話をすることに。
八虎は入学からこれまでの経緯(愚痴!)を話しますが、浪人している桑名の方がキツイと気に掛けます。
そんな八虎に桑名は、自分の姉も『受験絵画を捨てろ』と教授に言われて、1年のとき混乱していたと話しました。
受験を意識しないで描く絵が少ない八虎も同じように混乱していると考えていたのです。
桑名の指摘がドンピシャすぎて八虎は驚きます。
多分教授はスタイルを固めずに表現の幅を広げて欲しくて言うんだろうけど
その言い方じゃ今までの絵は全部傾向と対策だけで描いてきたみたいじゃん
ほんとに自分をゆるせるのってマジで自分だけじゃん。
そう告げる桑名に八虎はすごく励まされました。
高校時代の仲間と再び合流した八虎。
恋ちゃんが八虎の様子を気にして、『この間の大丈夫か?』と聞きます。
八虎は恋ちゃんに語りました。
今は立ち止まっていろんなことして
いろんなもんに心動かす方がいいかなって
少し嬉しそうな顔をした八虎でした。
桑名も動き出す!
八虎は、桑名がなぜ不合格だったのか気になります。
実は2次試験で、桑名は以前描いた絵とそっくり絵を提出していました。
桑名は自分の殻から抜け出せない弱さを見透かされたと感じていました。
そして桑名は予備校の彫刻科で勉強することを決意します。
29筆目 感想
今回は心にグサグサくる言葉のオンパレードでした。
中でも私が好きなのはこの言葉。
ほんとはなんだってやっていいはずなんだよね。
自分の人生 自分のものなんだから
美術の世界ではなくても、誰の心にも響くのではないでしょうか。
一度きりの人生エンジョイしていきたいですね(^▽^)
桑名と再会したことで、長いトンネルから抜け出せそうな八虎。良かったぁ。
新しい八虎がこれから見れそうで続きも楽しみですね。
ブルーピリオド 7巻 Twitterの反応
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ブルーピリオド 7巻 ネタバレ まとめ
予備校時代も苦しみ、もがく矢口八虎でしたが、美大に入ってから更に大変でしたね。
現役合格者の洗礼を浴びていましたが、桑名や恋ちゃんの励ましでトンネルから抜け出せそうです!
美大の教授陣や同級生もクセが強い個性派ぞろい!
主人公の八虎だけでなく、周りの人たちの状況も気になってきました。
これから八虎たちがどんな作品を作るのか楽しみにしています(≧▽≦)